◇2022年11月入国者 約135万8千人弱
[前年比] 約127万人強増・千%超爆増
[国籍別] 邦人増加小幅・外人倍々で増加・米軍微増
[外国籍] 韓国連続トップ 短期滞在44万人超爆増 仕事渡航減少?
法務省は1月25日、出入国管理統計の2022年11月分の月報を発表しました。2022年11月の日本への入国者数は1,357,703人で百万人を突破。うち外国人977,058人・協定該当者10,439人が入国していたことが判明しました。
■総合
2022年11月の入国者数は日本人370,206人・外国人977,058人・協定該当者10,439人=合計1,357,703人でした。
前年同月(2021年11月=86,355人)に比べて約127万人強も増加・1472.2%の爆増です。
前月(2022年10月)と比較しても47万人以上も増加・53.0%も増加でした。前年どころか前月と比べても、一気に入国者が増えています。外国人はなんと倍近く増加。日本国籍者は4万人弱しか増えておらず、異様な偏りですね。
2021年11月は、「検査対象は入国者全員」「外国人新規入国は「原則」停止」「一部の国で強制隔離開始」の時期です。月末にオミクロン株が確認され、入国規制が強化されています。
2022年11月は、ひと月を通じて実質規制なしの状態になりました。
[前年同月(2021年11月)との比較]
入国者合計 1,271,348人増加(+1472.2%)
日本国籍者 322,108人増加(+669.7%)
外国国籍者 944,306人増加(+2883.2%)
協定該当者 4,934人増加(+89.6%)
ひと月を通じて入国規制が実質規制なしとなり、爆増でした。
相変わらず米軍関係者は大して増えていませんね。これは、コロナ禍でも大量の米国軍人が入国していたこと=米軍関係者は入国規制の対象外であった可能性があることを示しています。
米国からの入国者は、現地出国前未検査者が多いと推定されること、協定該当者が増加する時期(前回の年末年始等)に米国からの入国者の陽性が多かった傾向がありました。また、成田や羽田から遠く遠く遠く離れた横須賀のホテルが隔離場所として指定されていた事例もあり、米軍関係者のすり抜けがあったと推定される出来事が多発していました。そろそろ、ジャーナリストなり、野党関係者なり、海外から帰国しない国会議員(存在意義が曝露の人)なりが、その辺の実態を暴露してくれませんかね。状況証拠から推定されるというだけなので、言ってみれば偏見に基づく外人差別なわけですが、米軍関係者の陽性者が大して多くなかった(=やましいことがなかった)のであれば公表しても別に何も問題はないでしょうし、こういった外人差別に繋がる疑念は早く払拭したいですよね。
■空港別
最も入国者が多かった空港は成田国際(成田)。491,404人(前月比+102,773、全入国者の36%(前月比-8P))
東京国際(羽田)は347,413人(前月比+108,235、同26%(前月比-1P))
中部国際(中部)は39,515人(前月比+11,745、同2.9%(前月比-0.2P))
関西国際(関空)は298,579人(前月比+135,227、同22%(前月比+4P))
福岡は139,772人(前月比+76,542、同10%(前月比+3P))でした。
7月に定期便が再開した新千歳は24,208人(前月比+22,268、同1.8%(前月比+1.6P))、
10月に再び定期便が再開した那覇は13,703人(前月比+10,552、同1.0%(前月比+0.6P))、
11月に定期便が再開した高松は835人(前月比皆増、同0.06%(前月比+0.06P))、
定期チャーター便が運航した宮崎は425人(前月比皆増、同0.03%(前月比+0.03P))。
このほか、函館で3人、新潟で3人、富山で4人、鹿児島で3人入国者が出ました(このほか出発便で名古屋1人、広島11人国際線利用あり)。チャーター便でも就航しましたでしょうか。
前月と比べると、関空と福岡が目立って割合が増加。いずれも外国籍者が急増しています。中部は全然増えませんね。新千歳は一気に那覇を超えました。
入国者が全員米軍関係者と思われるのが、三沢、横田、厚木、岩国、嘉手納。合わせて591人います(三沢は協定該当者、その他は日本人が多いです)。
定期便就航8空港から入国している米軍関係者(協定該当者)は10,022人いました。3か月ぶりに増加。相変わらず米国線が多い羽田が多く、5か月連続で成田を超えました。那覇不気味に急増です。
■外国籍者の在留資格別
外国人入国者977,058人のうち、再入国は85,995人でした。新規入国再開で、454,574891,063人が新規入国でした(前月より新規入国は43万人超も爆増)。
在留資格別でみると、永住者26,526人、日本人・永住者の配偶者8,387人、定住者4,494人、特別永住者3,920人など。元からの日本在住者は、前月と比べると、やや増加しました。家族滞在は9,864人(うち新規入国3,171人)で連続で減少でした。
日本人・永住者の配偶者の新規入国は869人。再び減少です。
外国人新規入国一時停止で人材が入国できないことが問題となっていました。2022年3月以降それが解消されています。
学生関係は、留学が10,657人(うち新規入国6,587人)と半減。連続で減少です。
技能実習(1号イ〜3号ロ合計)は17,524人(うち新規入国13,352人)と減少に転じました。一方で、特定技能(1号〜2号合計)は5,154人(うち新規入国1,932人)で連続で前月より減少でした。
若い人(学生や技能実習)の、特に新規入国は一気に減少気味です。
細かい分野別で多めだったのは、
技術・人文知識・国際業務18,832人(うち新規入国3,104人、連続で前月より減少)、
経営・管理3,283人(うち新規入国308人、前月より減少に転換)、
公用2,411人(うち新規入国2,157人、連続で前月より増加)、
企業内転勤1,765人(うち新規入国586人、前月より減少に転換)、
技能1,575人(うち新規入国279人、連続で前月より増加)、
でした。
教育は334人(うち新規入国41人)と前月より減少に転換。
興行は3,777人(うち新規入国3,375人)で減少に転じています。
業務系の行き来は、ここまでジリジリ増加なイメージでしたが、減少に転じてしまった印象です。
短期滞在は849,988人(全員新規入国)で前月比44万6千人強も爆増でした。
旅行者は月ごとに倍々で一気に爆増が続いています。
■外国籍者の国籍別
外国籍者は国籍別の人数が出ています。その国から来たかどうかは分かりませんが、国籍別をみてみます。
韓国が328,267人と先月より19万人以上の爆増で5か月連続トップでした。
台湾が一気の増加が止まらず6万人強急増し102,073人と10万人超え。
米国は3万1千人強急増で86,581人。
香港(中国国籍)が一気の増加が止まらず79,160人。4万4千人強の急増。
タイが続き1万7千人強急増し53,635人。
このあとは米韓以外の常連国が続いています。
シンガポールが急増し40,497人。
ベトナムは横ばい気味で35,020人と先月比2千人強増加。
フィリピンは7千人強増加の28,204人。
中国は微減で26,483人でした。
1万人超えの国が16か国と一気に増えています。
今年前半多かったネパールは10,451人と前月より倍増で、再び増加しています。
軒並み大幅増加の国が多いです。国が一気に変化してきており、短期滞在は、韓国306,381人、台湾96,825人、米国81,138人、香港78,346人、タイ50,234人、シンガポール40,077人が目立ちました。
一気に特定国から観光客がなだれ込んだ印象です。
空港検疫での国籍別の感染状況については、詳細を別途アップします。
<2022年11月入国者数>
入国者計 1,357,703人(前年 86,355人)
日 本 人 370,206人(前年 48,098人)
外 国 人 977,058人(前年 32,752人)前月より倍近い増加
協定該当者 10,439人(前年 5,505人)
<2022年11月空港別入国者数> 日本人・外国人・協定該当者の3分類
<空港>
新 千 歳 24,208人(外国人22,949人、協定該当者 0人)前月より2万人超増加
函 館 3人(外国人 3人、協定該当者 0人)
三 沢 426人(外国人 6人、協定該当者 417人)
成田国際491,404人(外国人350,161人、協定該当者2,886人)前月より10万人超増加、米軍は減少
東京国際347,413人(外国人191,883人、協定該当者5,868人)前月より10万人超増加
新 潟 3人(外国人 3人、協定該当者 0人)
富 山 4人(外国人 2人、協定該当者 0人)
中部国際 39,515人(外国人27,732人、協定該当者 81人)前月より1万人超増加、米軍は減少
関西国際298,579人(外国人247,089人、協定該当者 220人)前月より13万人超増加、米軍は減少
岩 国 5人(外国人 5人、協定該当者 0人)
高 松 835人(外国人 683人、協定該当者 0人)定期便就航
福 岡139,772人(外国人122,925人、協定該当者 637人)前月より7万人超増加
宮 崎 425人(外国人 425人、協定該当者 0人)定期チャーター便就航
鹿 児 島 3人(外国人 3人、協定該当者 0人)
那 覇 13,703人(外国人12,566人、協定該当者 330人)前月より1万人超増加、米軍急増
<軍用飛行場>
横 田 99人(外国人 82人、協定該当者 0人)
厚 木 3人(外国人 3人、協定該当者 0人)
嘉 手 納 58人(外国人 43人、協定該当者 0人)
<2022年11月外国籍者の国籍別入国者数 上位15位>※分かるのは外国籍者の国籍のみ(滞在国とは限りませんし日本人は含まれません)
矢印は前月(10月)と比較したときの増減状況、増減者数は前年同月比
韓 国328,267↑超超爆増(前年比+323,683)前月より19万人超増加
台 湾102,073↑超超爆増(前年比+101,343)前月より6万人超増加
米 国86,581↑超爆増(前年比+84,376)
香港(中国国籍)79,160↑超爆増(前年比+79,032)
タ イ53,635↑超爆増(前年比+53,130)
シンガポール40,497↑超爆増(前年比+40,374)
ベトナム35,020↑超爆増(前年比+33,062)
フィリピン28,204↑超爆増(前年比+26,343)
中 国26,483↓超爆増(前年比+20,974)
豪 州20,642↑超爆増(前年比+20,415)
マレーシア17,789↑超爆増(前年比+17,627)
インドネシア17,345↑超爆増(前年比+16,489)
カナダ16,241↑超爆増(前年比+15,739)
英 国14,141↑超爆増(前年比+13,429)
フランス11,251↓超爆増(前年比+10,760)
■出入国管理統計統計表(法務省公式サイト)
http://www.moj.go.jp/isa/policies/statistics/toukei_ichiran_nyukan.html
2023年01月27日
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