■東京国際空港(羽田空港) JRアクセス線の本格的工事に着手へ 駅は第2側地下1階
東日本旅客鉄道(JR東日本)は4日、羽田空港アクセス線(仮称)の本格的な工事に着手すると発表しました。「東山手ルート」および「アクセス新線」を6月に着手し、2031年度の開業を目指すとしています。東京国際空港(羽田空港)の駅は、第2ターミナル付近の地下1階に設けるとしています。
JR東日本が着手するのは、羽田空港と都心方面とを結ぶ新路線。羽田空港から品川区八潮の東京貨物ターミナル付近を通る「アクセス新線」と、東京貨物ターミナル付近で三方向に分かれる路線のうち、田町付近で既存路線と接続する「東山手ルート」を6月に着手し、2031年度の開業を目指すとしています。
今回の計画は、羽田空港-東京貨物ターミナル南端間の新設区間(アクセス新線=地下)約5.0キロ、東京貨物ターミナル内改良区間(=地平)約2.5キロ、東京貨物ターミナル北端-高浜西運河付近間の大汐線改良区間(=高架)約3.4キロ、高浜西運河付近-田町駅付近間の東海道線接続区間(=地下・堀割)約1.5キロで構成される全長12.4キロの新路線です。
複線の路線ですが、東海道線接続区間のみ単線で整備されます。途中駅はありません。田町駅付近で東海道線に接続するとされていることから、新橋駅から空港まで約15キロ、都内にしてはかなり長距離駅間の路線になります。
この路線が開通すると、東京駅と羽田空港が直結し、宇都宮線・高崎線・常磐線方面からの所要時間短縮や乗換解消・低減が実現。羽田空港-東京駅間は約18分で結ばれるとしています。
羽田空港新駅(仮称)は、第2ターミナル付近の第3駐車場と首都高速湾岸線間の地下にホーム、第3駐車場南側の旧団体バスのりば付近に駅舎を整備予定。ホームは1面2線で、モノレールが地下2階、京急が地下3階レベルに対し、浅い地下1階に設けるとしています。
第2ターミナルへ高低差なく移動することが可能としていることから、よーじや、TO & FRO、ラフィネがある連絡通路付近に直接接続するものとみられます。
第1ターミナルへは徒歩が必要で、第3ターミナルは結局鉄道や連絡バスへの乗り換えが必要。東京モノレールはJR東日本系列でありながら食い合いが心配されますが、モノレールは第2ターミナルが最も都心から遠いので、第3は引き続きモノレール、第2はJR、第1は路線選択に悩むということになりそうです。
■羽田空港アクセス線(仮称)の本格的な工事に着手します(JR東日本公式サイト)
https://www.jreast.co.jp/press/2023/20230404_ho03.pdf
■(関連記事)東京国際空港(羽田空港) JR東日本羽田空港アクセス線事業許可(2021年1月21日配信)
https://johokotu.seesaa.net/article/479633446.html
2023年04月06日
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