2023年06月05日

お家出よう5_音聴き楽しもう

◇お家を出よう(その5) 空港の音を聴いて五感で楽しもう 聴覚編

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の分類が五類に変更
お家にいた間に感じられなかった空港内の音を聴いて楽しんでみませんか


5月8日、COVID-19の感染症法上の分類が二類相当から五類に変更されました。
まだ遠出には抵抗があると言うなら、近くの空港を楽しむのも手。
そこで、今日は、飛行機に乗らなくても楽しめる空港内の音を取り上げます。

お家を出たら、3年4か月もの間なかなか行けなかった空港を、まずは聴覚的にも楽しんでみませんか。



長崎空港
ターミナル館内でオルゴールの心地良い音色が流れているのが長崎空港です。
長崎の民謡でんでらりゅうばのほか、大村出身者を取り上げた蝶々夫人、さだまさし氏や福山雅治氏、前川清氏などの長崎出身アーティストの曲が流れており、耳でも長崎を体感できます。
地元の音楽を流している空港は意外と少ないので、長崎らしいBGMで和んでみては。

・日本空港情報館ブログ 長崎空港
https://johokotu.seesaa.net/category/7345653-1.html

・長崎の歌(81)愛の歌(長崎市公式サイト)
http://www.city.nagasaki.lg.jp/nagazine/uta/index.html


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長崎空港では鐘もBGMですよね。


花巻空港(いわて花巻空港)
花巻空港(いわて花巻空港)では、松任谷由実氏の「緑の町に舞い降りて」をイメージソングに採用し、ターミナル館内で流しています。
この曲は、岩手訪問の際の印象をモチーフに作られたと言われていることから採用されています。
イメージソングにちなんで、ターミナル内には歌詞の銘板レリーフが設置され、ターミナル前にはユーミンのりんごの樹が植えられるなど、ユーミンを感じる空港になっています。
コロナ感染者ゼロを最後まで頑張った優民の住む緑の町へ舞い降りてみませんか。

・日本空港情報館ブログ 花巻空港(いわて花巻空港)
https://johokotu.seesaa.net/category/7345591-1.html

・もっと知るKNOW(岩手県空港ターミナルビル公式サイト)
https://www.hna-terminal.co.jp/know/


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ユーミンの歌碑はターミナル内にあります。


鳥取空港(鳥取砂丘コナン空港)
空港音楽が楽しめると言えば、鳥取空港(鳥取砂丘コナン空港)が一番でしょうか。ターミナル内では、空港愛称の元になったアニメ 名探偵コナンのテーマ曲が流れています。
アニメは日本の誇るコンテンツのひとつでありながら、アニメのテーマ曲をそのまま流しているのは、日本では鳥取ただひとつ。アニメのように毎週事件が起こっては困りものですが、館内はコナンにあわせた装飾を施すなど、ファンなら一度は訪れたい空港になっています。
コロナんあとは、コナンでサクッ砂丘と楽しんでみませんか。

・日本空港情報館ブログ 鳥取空港(鳥取砂丘コナン空港)
https://johokotu.seesaa.net/category/7345623-1.html

・鳥取砂丘コナン空港の楽しみ方(鳥取県公式サイト)
https://www.pref.tottori.lg.jp/281610.htm


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鳥取空港はターミナル内が名探偵コナンだらけ。BGMとともにアニメの世界へ入り込もう。


東京国際空港(羽田空港)
東京国際空港(羽田空港)では、第1、第2、第3でそれぞれ異なるBGMを使っています。
第2ターミナルでは千住明氏作曲、千住真理子氏演奏のBGMを採用しています。第2ターミナルは千住博氏の絵画が随所に飾られており、(東京だけに?)千住の世界を堪能できます。
一方、第3ターミナルでは、ブライアン・イーノ氏の「Music for Airports」〜空港のための音楽〜という環境音楽を採用。アナウンスを邪魔しないという珍しい音楽を体感できます。
第1ターミナルでは、BGMだけでなく、音楽を楽しむ飲食店としてLDH kitchenも出店しており、ライブイベントも行われています。
羽田は日本一飛行機が離着陸している空港ですから、飛行機の音も存分に堪能することが可能です。
コロナ明けは、まずは三者三様で音を楽しめる羽田から再始動してみましょう。

・日本空港情報館ブログ 東京国際空港(羽田空港)
https://johokotu.seesaa.net/category/7345599-1.html

・ターミナル内の芸術作品 協力アーティスト「千住 博」芸術作品(羽田空港旅客ターミナル公式サイト)
https://tokyo-haneda.com/enjoy/cooperation_artist/index.html


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羽田には音楽を楽しむ飲食店も出店しています。


鹿児島空港
空港っぽい音を楽しみたいなら、鹿児島空港でしょうか。
鹿児島空港では、空港展示室SORA STAGEに、かつて使われていたパタパタ表示器(ソラリ―/反転フラップ式案内表示機)が展示されています。疑似の動きになりますが、定期的に自動で動いており、反転フラップ式案内表示機の独特なパタパタ音を楽しむことが出来ます。
パタパタ音はかつて空港の象徴的な音でしたが、ここ10年ほどで急速に姿を消していて、懐かしい音を体感できます。
そして、鹿児島空港は奄美群島の玄関空港として、プロペラ機も多数運航されています。展示室から外へ、展望デッキに出れば、大規模空港にありがちなジェット機ばかりではない、様々な航空音を楽しめるのも特徴の一つです。
コロナ明けは懐かしい音を聞きに鹿児島へ飛んでみませんか。

・日本空港情報館ブログ 鹿児島空港
https://johokotu.seesaa.net/category/7345665-1.html

・SORA STAGE[ソラステージ](鹿児島空港ビルディング公式サイト)
https://www.koj-ab.co.jp/relax-and-enjoy/sorastage.html


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鹿児島空港の反転フラップ表示器は、聴覚的に楽しいだけではありません。
懐かしいJASやANKの表示などもあり、視覚的にも遊び心満載です。


新千歳空港
新千歳は、飲食店や売店のエリアが広く、飛行機だけではない様々な音がたくさん。映画音楽や風呂のカポーン音まで楽しめるのは、この空港ならではです。
そんな空港だからか、コロナ禍中に、公式サイトで空港内の音を紹介するページまで出来ました。雑踏の中にも様々な音があることが実感できます。
ネットで聴いてウズウズしてきたら、今すぐ音を聴きに新千歳へ!

・日本空港情報館ブログ 新千歳空港
https://johokotu.seesaa.net/category/7345583-1.html

・耳で感じる旅行気分! 新千歳空港ASMR(北海道エアポート公式サイト)
https://www.new-chitose-airport.jp/ja/spend/special/trend/detail/asmr.html


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新千歳では映画の音も楽しめます。(写真はソラシネマ時代)


ストリートピアノ(新石垣空港等)
新石垣空港では、今年3月ピアノが設置され、誰でも弾けるようになりました。このようなストリートピアノは、東京国際(羽田)、北九州、鹿児島などに設置されています。
2019年にNHKでストリートピアノを取り上げる番組が始まったこともあり、ここ数年は大増殖中。コロナ禍の三年間でも、新千歳、秋田、羽田、富山、小松、中部国際、南紀白浜、但馬、鳥取、美保(米子)、広島、那覇、新石垣などで新設・増設され、イベントでの短期間設置も相次いでいます。
羽田では第1ターミナル2階に平成初期からピアノがありましたが、ずっと展示されていただけ。手指消毒が求められたコロナ禍中に、自由に弾けるピアノが一気に増えたのは、なんとも不思議です。
空港を巡れば、タダで本格的なピアノも弾けてしまう。コロナ明けは、演奏目的で空港に行ってみてはいかがでしょうか。(中部のように撮影台を設ける空港がある一方で、羽田では事前許可無しの有料配信など(要は営業行為)は禁じられているので、弾かれる際は要注意。)

・日本空港情報館ブログ 新石垣空港
https://johokotu.seesaa.net/category/7345691-1.html

・空港ピアノ(鹿児島空港ビルディング公式サイト)
https://www.koj-ab.co.jp/service/airport-piano.html
・空港ピアノ「ひこうピ」(中部国際空港公式サイト)
https://www.centrair.jp/event/enjoy/hikoupi/index.html
・南ぬ島 石垣空港に空港ピアノが登場します!(石垣空港ターミナル公式サイト)
https://www.ishigaki-airport.co.jp/info/2023/03/2023031001.html


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新石垣空港に新たに設置されたストリートピアノ。
NHKのテレビ番組効果か、日本各地で新設が相次いでいます。


祈祷室とカームダウン・クールダウン室、個室型ワークブース(関西国際空港等)
空港には日本ではあまり聞き慣れない音が流れる施設もあります。関西国際空港では2006年に祈祷室を設置。時間になれば、礼拝の音が流れます。
祈祷室や礼拝室を設ける空港は、主にイスラム教徒の訪日外国人に対応するため、10年ほど前から増えました。イスラム教徒専用と思われがちですが、専用にしている空港はひとつもないので、祈祷や瞑想などに使ってもOK(そもそも関空や羽田は礼拝室ではなく祈祷室)。音も無く静かに過ごすことも可能です。
そして、宗教的な話は関係なく、音に注目すると、コロナ禍中に急に増え始めてきたのが、カームダウン・クールダウン室と個室型ワークブースです。いずれも音を少なくする方向の施設。前者は音が完全に遮断されるわけではありませんが、主に大きな音などに障害を持つ人向けで静かな環境に身を置いて、搭乗前に落ち着くことができます。後者は、完全に音を遮断したいときに活用できます。
新しい音への取り組みも空港なら体験できますよ。

・日本空港情報館ブログ 関西国際空港
https://johokotu.seesaa.net/category/7345618-1.html

・祈祷室(Room for meditation / praying)の設置について(関西国際空港公式サイト)
http://www.nkiac.co.jp/news/2006/115/060428_2.pdf
・ユニバーサルデザインサービス施設:カームダウン・クールダウン(成田国際空港公式サイト)
https://www.narita-airport.jp/jp/bf/service_info14


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関空の祈祷室は2000年代から設置されています。



日本の空港は、結構音で溢れています。海外ではあまり無い、雑音と捉えられる音も多く、動く歩道の案内放送などはその一例だそうです。そんな中で、空港的な音と言えば、到着便の案内音。そして、鹿児島空港の項目でも書いたとおり、パタパタ板の回る音は特徴的でした。
大きな音では、飛行機の出す音は、騒音問題にも発展します。
一方で、ラウンジのように無音の場所もあるなど、空港は、実は音を色々楽しめる空間でもあります。
コロナ明けは、空港で耳を澄ませてみませんか。


基準が引き下げられたので、COVID-19パンデミック中に大きく変わった空港を積極的に使ってみませんか。
コロナ前には気が付かなかった空港の見どころを楽しめるかもしれません。
あなたの五感を刺激する、ヒトモノコトの結節点・空港で、より早くより高くより遠くへ!

外に行けるようになったので、空高く飛んでいこう。
外に行けるようになったので、遠くへ楽しみにいこう。
外に行けるようになったので、より素早く動いていこう。
外に行けるようになったので、多くの人々に会いにいこう。
外に行けるようになったので、本場本物の味を感じにいこう。
外に行けるようになったので、現地の空気を肌で感じにいこう。
外に行けるようになったので、空へ舞い上がる音を感じにいこう。
外に行けるようになったので、次元の違う神の視点を感じにいこう。
外に行けるようになったので、マスク外し世界の香りを感じにいこう。
いよいよ、準備の期間は終了です。

人生は離陸と着陸の繰り返し。コロナで飛べない日もありました。
日本の空港を、今度は、お家を出て楽しんでみませんか。



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posted by johokotu at 21:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆その他の話題 | 更新情報をチェックする
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