[前年比] 225万人弱増・800%超爆増
[前月比] 11万人強減・4.3%減
[国籍別] 邦人激減、外人増加続く
[外国籍] 韓国連続トップ 中国全員検査終了で増加続く
法務省は6月26日、出入国管理統計の2023年4月分の月報を発表しました。
2023年4月の日本への入国者数は2,515,959人で4か月連続で二百万人超でした。うち外国人が2,006,130人と5か月連続百万人超で、ついに二百万人を突破。協定該当者13,454人が入国していたことが判明しました。
■総合
2023年4月の入国者数は
日本国籍者:496,675人
外国国籍者:2,006,130人
協定該当者:13,454人
合 計:2,515,959人
でした。
前年同月(2022年4月=266,715人)に比べて、225万人弱も増加・843.3%増加の爆増です。
一方、前月(2023年3月=2,630,142人)と比較すると、11万人強減少・4.3%減でした。
前年と比べると、一気に入国者が爆増しています。
2月は微減、3月は増加、4月は減少で、入国者数は横ばい気味になってきましたでしょうか。
外国国籍者は5か月連続百万人を突破。今月はついに二百万人を超えています。日本国籍者が目に見えて減っており、外国籍者に異様に偏ってきています。
昨年2022年4月は、「検査対象は入国者全員」「外国人新規入国は「原則」停止」「多くの国で強制隔離開始」の時期です。日本の空港検疫では、オミクロン株の影響が少し落ち着いた月です。
今年2023年4月は、ひと月を通じて実質規制なし。ほぼ入国フリー状態になりました。
[前年同月(2022年4月)との比較]
入国者合計 2,249,244人増加(+843.3%)
日本国籍者 395,171人増加(+389.3%)
外国国籍者1,848,573人増加(+1173.3%)
協定該当者 5,800人増加(+75.8%)
ひと月を通じて入国規制が実質規制なしとなり、爆増でした。
相変わらず米軍関係者は大して増えていませんね。これは、コロナ禍でも大量の米国軍人が入国していたこと=米軍関係者は入国規制の対象外であった可能性があることを示しています。
米国からの入国者は、
現地出国前未検査者が多いと推定されること
協定該当者が増加する時期(2021年年末・2022年年始等)に米国からの入国者の陽性が多かった
といった傾向がありました。また、成田や羽田から遠く遠く遠く離れた横須賀のホテルが隔離場所として指定されていた事例もあり、米軍関係者のすり抜けがあったと推定される出来事が多発していました。そろそろ、ジャーナリストなり、野党関係者なり、海外から帰国しない国会議員(存在意義が曝露の人)なりが、その辺の実態を暴露してくれませんかね。状況証拠から推定されるというだけなので、言ってみれば偏見に基づく外人差別なわけですが、米軍関係者の陽性者が大して多くなかった(=やましいことがなかった)のであれば公表しても別に何も問題はないでしょうし、こういった外人差別に繋がる疑念は早く払拭したいですよね。
■空港別
4つある国際空港は、
成田国際:815,752人(前月比−124,128、全入国者の32%(前月比-4P))減少転換
東京国際:614,711人(前月比+6,772、同24%(前月比+1P))
中部国際:91,489人(前月比+26,257、同3.6%(前月比+1.1P))
関西国際:549,724人(前月比+102,563、同22%(前月比+5P))
でした。成田国際が一気に減り、関西国際が一気に増えています。
地方空港の国際線の延びは続いています。福岡は5か月連続中部国際超えでした。
福 岡:228,501人(前月比−14,971、同9.1%(前月比-0.2P))
那 覇:64,301人(前月比+6,710、同2.6%(前月比+0.4P))、
新千歳:60,605人(前月比−28,042、同2.4%(前月比-1.1P))
でした。
新千歳は、5か月ぶりに中部国際を下回りました。
残りの国際線定期便再開空港(☆は期間途中から定期便再開)は、
仙 台:9,400人(前月比+6,092、同0.4%(前月比+0.24P))、
高 松:9,064人(前月比+1,731、同0.4%(前月比+0.1P))、
熊 本:4,563人(前月比−926、同0.18%(前月比-0.02P))、
松 山:4,101人(前月比+2,718、同0.16%(前月比±0.11P))、
☆小松:4,058人(前月比+4,048、同0.16%(前月比+0.06P))、
静 岡:2,474人(前月比+1,391、同0.10%(前月比+0.06P))、
百 里:2,374人(前月比+1,689、同0.10%(前月比+0.07P))、
岡 山:2,268人(前月比+1,799、同0.09%(前月比+0.07))
広 島:2,115人(前月比−565、同0.08%(前月比-0.02P))、
☆佐賀:1,418人(前月比皆増、同0.06%(前月比皆増))
でした。
新潟が定期便が一時休止となり、皆減でした。
その他、チャーター便が飛ぶなどで目立ったのは、
富 山:3,497人(前月比皆増、同0.14%(前月比皆増))、
青 森:2,077人(前月比+2,036、同0.08%(前月比+0.08P))、
福 島:1,592人(前月比+1,151、同0.06%(前月比+0.06P))、
美 保:1,429人(前月比+1,333、同0.06%(前月比+0.06P))
宮 崎:1,044人(前月比+332、同0.04%(前月比+0.01P))、
鹿児島:887人(前月比−1,697、同0.04%(前月比-0.06P))、
三 沢:333人(前月比+156、同0.01%(前月比+0.01P))、
徳 島:329人(前月比+8、同0.01%(前月比+0.01P))
でした。ほぼインバウンドチャーターのようです。
このほか、名古屋8人、岩国4人、北九州1人、長崎6人入国者が出ました(出発便のみの国際線利用空港は函館)。いずれもチャーター便(ビジネスジェット利用?)が就航したとみられます。
引き続き地方空港の少人数入国が一気に増えています。検疫体制が全国に広がっていることが分かります。
入国者が全員米軍関係者と思われるのが、三沢、横田、岩国、嘉手納。合わせて971人います(三沢は協定該当者、その他は外国人が多いです)。
定期便就航17空港から入国している米軍関係者(協定該当者)は12,821人いました。再び増加です。相変わらず米国線が多い羽田が多く、10か月連続で成田を超えました。那覇の不気味な急増は止まりましたが、多めですね。
■外国籍者の在留資格別
外国人入国者2,006,130人のうち、再入国は128,628人で前月よりも2万人強減少しました。1,877,502人が新規入国で前月より15万人強増加。新規入国者が伸び続けています
在留資格別でみると、永住者41,587人、日本人・永住者の配偶者10,991ん人、定住者6,045人、特別永住者4,832人。元からの日本在住者は、前月と比べると、定住者は増加だったものの、それ以外は減少に転じました。年度末の入国増加が影響したものとみられます。家族滞在は14,148人(うち新規入国4,110人)で3か月連続減少(新規入国は引き続き増加)でした。
日本人・永住者の配偶者の新規入国は749人。3か月ぶり減少でした。
外国人新規入国一時停止で人材が入国できないことが問題となっていました。2022年3月以降それが解消されています。
学生関係は、留学が49,294人(うち新規入国29,438人)で減少(新規入国は増加)。こちらも年度始まりの入国が影響したものとみられます。
技能実習(1号イ〜3号ロ合計)は19,928人(うち新規入国16,340人)と2か月連続減少(新規入国は増加継続)。特定技能(1号〜2号合計)も7,632人(うち新規入国3,284人)で2か月連続減少(新規入国は増加継続)でした。
若い人のうち、学生、技能実習ともに減少。新規は増加が継続しています。
細かい分野別で多めだったのは、
技術・人文知識・国際業務19,057人(うち新規入国3,363人、3か月連続前月より減少)、
経営・管理5,059人(うち新規入国584人、2か月連続前月より増加)、
公用1,955人(うち新規入国1,701人、4か月ぶり前月より減少)、
技能2,110人(うち新規入国483人、7か月ぶり前月より減少)、
企業内転勤2,084人(うち新規入国738人、2か月連続前月より増加)、
でした。
教育が895人(うち新規入国175人)。再び減少。新規入国が一気に減っています。
興行は2,402人(うち新規入国2,091人)で2か月連続増加でした。
業務系の行き来は、減少気味でした。年度末で教育系は再び減少。公用も減少です。世界の有名人を呼び込む興行系は微増にとどまり、下火続きですね。
短期滞在は1,809,147人(112人以外新規入国)で前月比14万人強も増加でした。
旅行者は再び急増が戻りました。
■外国籍者の国籍別
外国籍者は国籍別の人数が出ています。その国から来たかどうかは分かりませんが、国籍別をみてみます。
韓国が481,856人と10か月連続トップでした。しかし、3か月連続の減少です。
連続2位が続く台湾は294,890人。2か月連続増加で前月比1万人超の増加です。
続いて米国が186,132人。前月比1万人超の減少ですが、3番目を維持しています。
4番目の香港(中国国籍)は148,492人。非常に小さな地域ながら多い状況は続いています。
中国が126,377人で5番目に浮上。3万人超増加です。全員検査でなくなったためか、一気の増加が続いていいます。
タイは1万人超増加で123,335人でした。
10万人超は以上6か国で、ジリジリ増えている印象です。
1万人超の国は19か国。前月から横ばいでした。
短期滞在は、韓国455,893人↑、台湾287,275人↑、香港146,941人↑、米国180,090人↓、タイ118,254人↑が目立ちました。
米国は短期滞在も減っています。
一気に特定国から観光客がなだれ込み続けている印象です。
<2023年4月入国者数>
入国者計 2,515,959人(前年266,715人)
日 本 人 496,675人(前年101,504人)
外 国 人2,006,130人(前年157,557人)
協定該当者 13,454人(前年 7,654人)
<2023年4月空港別入国者数> 日本人・外国人・協定該当者の3分類
<空港>(★:定期便再開済、☆期間途中から定期便再開(小松、佐賀))
★新 千 歳 60,605人(外国人 56,632人、協定該当者 6人)
青 森 2,077人(外国人 2,073人、協定該当者 0人)
三 沢 333人(外国人 22人、協定該当者 303人)
★仙 台 9,400人(外国人 8,694人、協定該当者 0人)
福 島 1,592人(外国人 1,592人、協定該当者 0人)
★百里茨城 2,374人(外国人 2,257人、協定該当者 0人)
★成田国際815,752人(外国人654,834人、協定該当者2,883人)
★東京国際614,711人(外国人412,206人、協定該当者6,901人)
富 山 3,497人(外国人 3,493人、協定該当者 0人)
☆小 松 4,058人(外国人 3,682人、協定該当者 0人)
★静 岡 2,474人(外国人 1,738人、協定該当者 0人)
★中部国際 91,489人(外国人 68,592人、協定該当者 45人)
名 古 屋 8人(外国人 3人、協定該当者 0人)
★関西国際549,724人(外国人471,893人、協定該当者 268人)
美保米子 1,429人(外国人 1,421人、協定該当者 0人)
★岡 山 2,268人(外国人 1,959人、協定該当者 0人)
★広 島 2,115人(外国人 1,625人、協定該当者 10人)
岩 国 4人(外国人 4人、協定該当者 0人)
徳 島 329人(外国人 329人、協定該当者 0人)
★高 松 9,064人(外国人 8,006人、協定該当者 0人)
★松 山 4,101人(外国人 3,465人、協定該当者 0人)
北 九 州 1人(外国人 1人、協定該当者 0人)
★福 岡228,501人(外国人200,649人、協定該当者 919人)
☆佐 賀 1,418人(外国人 1,383人、協定該当者 0人)
長 崎 6人(外国人 6人、協定該当者 0人)
★熊 本 4,563人(外国人 4,436人、協定該当者 0人)
宮 崎 1,044人(外国人 1,043人、協定該当者 0人)
鹿 児 島 887人(外国人 885人、協定該当者 0人)
★那 覇 64,301人(外国人 59,888人、協定該当者1,789人)
※出国者のみ 函館10人
<軍用飛行場>
横 田 188人(外国人 177人、協定該当者 0人)
嘉 手 納 446人(外国人 439人、協定該当者 0人)
<2023年4月外国籍者の国籍別入国者数 上位15位>※分かるのは外国籍者の国籍のみ(滞在国とは限りませんし日本人は含まれません)
矢印は前月(2023年3月)と比較したときの増減状況
韓 国481,856↓3か月連続減少
台 湾294,890↑前月より1万人超増加
米 国186,132↓前月より1万人超減少
香港(中国国籍)148,492↑
中 国126,377↑前月より3万人超増加
タ イ123,335↑前月より1万人超増加
フィリピン70,485↑前月より1万人超増加
ベトナム56,853↑
豪 州56,604↑前月より1万人超増加
インドネシア49,055↑前月より1万人超増加
シンガポール42,167↓前月より1万人超減少
マレーシア40,606↑
カナダ37,259↑
英 国37,141↑
フランス34,854↑
■出入国管理統計統計表(法務省公式サイト)
http://www.moj.go.jp/isa/policies/statistics/toukei_ichiran_nyukan.html
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