■富山空港 8月8日から国際線定期便再開へ 3年5か月ぶり
富山県、富山空港国際路線利用促進協議会、富山空港を発展させる会は11日、中国東方航空(CES)が富山-上海浦東線を8月8日から再開すると発表しました。このまま再開が実現すると、富山発着の国際線定期便は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響で2020年3月5日に長期欠航となって以降、実に3年5か月ぶりの就航になります。
CESが再開するのは富山-上海浦東線で、8月8日から週2往復するとしています。富山県の発表では、CESによる就航と発表されていますが、便名はFMになっており、上海航空が就航するものとみられます。
富山発着の国際線定期便は、COVID-19パンデミックの影響で、2020年3月5日以降長期欠航が続いています。定期便は実に3年5か月ぶりの運航となります。
国内では既に23空港で国際線定期便が再開。さらに1空港で国際線定期便が新規就航しています。このまま再開が実現すれば、国内25空港目の国際線定期便運航空港となります。
COVID-19パンデミック前の地方空港に就航する国際線は、中国や韓国からの就航が多く、富山も例外ではありませんでしたが、2020年3月以降、なぜか中国と韓国のみは到着空港を成田国際(成田)と関西国際(関空)に強制限定されました(2020年冬以降は、原則成田・関空とし、許可取れれば他空港も就航可能にする運用に変更)。このため、中国や韓国よりも現地感染者・感染率の悪い国の到着空港制限が全く行われずに他空港で次々国際線が再開する中、富山をはじめとする地方空港は取り残された状態になっていました。
国際線を巡っては、昨年10月11日に各空港の就航制限をほぼ緩和しており、そこから10か月も遅れとなるものの、やっと再開が実現します。
それにしても、昨年6月に地方空港からの国際線再開が高らかに宣言されてから、実際の再開まで1年以上もかかってしまいました。そして、日本国内の経済対策優先で就航再開を急いだにもかかわらず、福岡などに続いて、また、本邦社ではなく、日本経済にはあまり寄与しない外国社による就航から再開ですね。
■富山−上海便の定期便運航について(富山きときと空港公式サイト)
https://toyama-airport.jp/6188
2023年07月11日
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