2023年06月03日

始まりはいつも成田(2日目)

※本旅行記は本旅行記は2023年6月に訪問したものを2023年8月に公開したものです。


■2023.06.03 (自宅)→成田国際→(自宅)?

■接続最悪な東成田
3日、早起きしたものの、外は暴風雨が続いており、まだしばらくは外に出られそうにありませんでした。
雨雲レーダーとにらめっこしながら自宅で我慢。10時頃になってやっと風雨が弱まったので、家を出ました。

交通は千葉方面を中心に乱れてはいるものの、各線とも再開はしているようでした。
東急東横線は気象要因にはかなり弱くなってしまった印象だったので、急遽京急線利用に変更。最も値段が安く出た八幡経由でアクセスすることにしました。

結局京成八幡駅に着いたのは12時。京成線はほぼ時間通りの運行に戻っている状態でした。タッチの差で11:58発の快特には間に合わず、12:08発の快速でのアクセスになりました。
京成成田に着いたのは12:59。ここで芝山千代田行を確認すると、なんと5分前に出たばかりで、次は13:34発と35分後でした。

ちょうど良い昼飯にするしかないか、と思ったものの、改札口内にはパン屋が1軒あるのみで、立ち食いそば屋の類もなし。
朝飯のようにパンを頬張って時間をつぶすことになってしまいました。

※東成田線は40分に1便と便数が少ないうえ、昼間の京成成田の接続は最悪です。
今回の13:34発に接続する京成本線は、快速が12:59着と13:22着、快特が13:18着しかありません。京成八幡では快速と快特が10分毎に運行されており、40分の間に合計4便速達列車が来るのですが、快速の1便は京成佐倉どまりその先接続無しで乗る意味がなく、快速のもう1便は京成佐倉で快特に追い抜かれる(上記では13:22着の便)のでやはり乗る意味がありません。そして、意味ある1便は京成成田で35分待ち。もう1便の快特で快調に京成成田に来ても結局16分も待たされ、かつ京成佐倉で追い抜く快速でも同じ電車に接続になるという最悪接続になっています。


やっと乗った東成田線は40分に1便にもかかわらず、利用者は10人もいない状態でした。
東成田で降りて早速空港調査を開始することもできたのですが、空港内は昼間は人が多いので、芝山千代田駅の調査をしておこうと寄り道。東成田はそのまま素通りし、芝山千代田駅までやってきました。

※芝山鉄道は交通系ICが使えません。PASMOで入って芝山千代田駅で改札を出るときは、芝山鉄道分200円を現金で支払い、「PASMO・Suica処理連絡票」を渡されるので、それを使って芝山鉄道以外の駅で後日精算になります。

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芝山鉄道は成田国際空港が出資する鉄道会社。
車内は右を向いても左を向いてもNRT、NRT、NRT。(窓の外も)

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やっとたどり着いた芝山千代田駅。こちらも完全にNRT仕様になっていました。

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芝山千代田から先への延伸計画はあるものの、もう何年も動いていません。
線路端は成田空港の脇で止まっています。


■すぐに成田へ引き返し
芝山千代田駅では、折り返しの電車が出発するまでの15分ほどで、駅回りを軽く確認。すぐに電車へと戻りました。
東成田駅には14時過ぎに到着できました。

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芝山鉄道からは成田空港がよく見えます。
奥が空港内道路で芝山千代田より南側のゲートから入場した道路です。
手前は空港通過道路で歩道も付いています。空港内ターミナル地区は通過するだけですが、東成田駅へのアクセス路となっています。

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やっと着いた東成田駅。誰も降りませんでした。


■まずは第1へ
今日は明るいうちに展望デッキやバス乗り場などの外回りを撮影したい状態でした。そこで展望デッキのない第3を最後にすることを決定。第1→第2→第3の順に回ることにしました。
東成田駅で軽く調査をした後は、唯一空港に入れる第5ゲートへ。そこから歩いて第1ターミナルへ向かいました。

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東成田駅から空港と唯一出入りできる出入口が第5ゲート。
抜けたらすぐに管制塔が見える空港の中心地にあります。

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まずは第1ターミナル方面へ向かいます。
最初の交差点正面には貨物エリアが展開。貨物専用機が止まっていました。
(保安上の理由により写真を一部加工済)

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交差点の左を見るとTFKの機内食工場があります。


■航空会社がかなり入れ替わっている第1ターミナル
第1ターミナルへは第5駐車場を経由。2016年に出来た第1ターミナルの延伸部を眺めたのち、第1駐車場を経由して南側から第1ターミナル内に入り込みました。
まず、掲げられていた2023年6月現在の就航会社一覧を眺めたところ、航空会社がかなり入れ替わっている印象でした。

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やってきました成田空港。という感じの第1ターミナル正面。
左にわずかに写るのが2017年に完成した立体駐車場。

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2016年に完成している第1ターミナルの延伸部。

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まずは、掲げられていた2023年6月現在の就航会社一覧です。
第1ターミナルは隠されている航空会社も多い印象。

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出発ロビーからは戻ってきた航空機が見えました。
HONUも2機。Peachも増えましたね。


■細かくリニューアルしている第1ターミナル
まずは外回りとも思ったのですが、今は日が長い季節。変更点を確認しながら展望デッキへと向かいました。
出発ロビーなどは人が多く、なかなか撮影できる状況にはなりませんでした。1時間以上粘ってはいたものの、1か所1か所でかなり時間がかかったので、夜回しに変更。急きょ、まずは外回りを中心に第1→第2→第3と行き、細かい内部調査は第3→第2→第1と戻りながら行うことにしました。

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地下1階駅通路にザ・日本的な装飾が新設されていました。
2017年11月に新設されたもので、凹凸のある壁面にも直接貼れるフィルムを使用。

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2017年8月に1階中央にビジターセンターが出来ました。
ツアー案内所やレンタカー・Wifiレンタルなどのカウンタを集約しています。

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2020年2月、エアポートバス東京・成田の運行開始に合わせて
バス発券カウンタをリニューアルしています。

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2019年にはA滑走路わきの花時計が消滅していました。
NARITAの文字だけですね。


■第2ターミナルで謎を解く
館内撮影を残したまま第2ターミナルへ。連絡バスは大回りになるので、北ウイング端から歩道を歩いて第2ターミナルへ向かいました。
第1ターミナルで時間を取り過ぎてしまったので、日の入りまでの時間が意外と無くなってしまい、ひとまず外回り優先で見て回りました。

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歩いていく途中で第1サテライトが見えました。
中国便も戻ってきています。

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10分強歩いて第2ターミナルへ。
天井板が不規則に抜けているのが異常に気になりました。3.11の影響?

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前面部分にサイクルステーションがありました。2022年11月新設。
空港内唯一の施設ですが、ここから空港から出るのは道路が指定されていて遠回りです。

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まずは国内線を軽くのぞき見。
出発口では乗り継ぎ施設が休止中でサインも隠されていました。

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日が暮れる前に展望デッキの撮影を終了。
第3の拡張部が見えるかな?と思ったものの期待しただけ無駄でした。

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第2ターミナル2階北端にアニメデッキがオープンしていました。
2019年11月開店。今年6月で閉店となります。コロナ禍で行けなかった人も多いのでは?

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一帯はアニメロードとしてアニメ装飾がなされていました。
が、なぜ鳥取砂丘コナンではなく成田にコナンがいるのか。この謎が解けるかな?


■駐車場から第3へは行きづらい
外回りの撮影を優先していたので、第2ターミナルの途中で、第2駐車場へ回りました。
2015年に北付属棟(現A)ができ、さらに足りないと2018年に北付属棟Bを新設されたので、それを見に行きました。
しかし、北付属棟Bは上層階が新型コロナウイルス感染症パンデミックの影響で閉鎖中でした。
北付属棟B東側の歩道を北方向へ向かった先に歩道橋があったので第3へ短絡して行けるかと思ったら、その先はバス待機場で行き止まり。そこから第3は目と鼻の先ですが、間の道路が進行を阻みました。
仕方なく南へ戻り、第2ターミナル前面道路の歩道橋を渡って空港会社本社側へ行こうとしたところ、今度は通行止めになっていました。
結局、北付属棟A西側の歩道からぐるりと南へ回り込み、第2駐車場本館の連絡通路で第2ターミナルへ戻らないと第3側へは行けませんでした。

第3ターミナルには駐車場がないので、第2駐車場を使うよう宣伝されています。北付属棟ABに停めると、結局第2駐車場本館経由で一度南に進んでからぐるりと回す歩道をかなりの距離歩かされます。北付属棟ABは本館に比べると空いていますし、パッと見第3に近いので、停めようという人も多いと思うのですが、(特に第3利用時は)絶対に避けた方が良いです。

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第2駐車場北増築棟側から第3へ行こうとしたら、行き止まりで進めず。
写真の歩道を奥から手前に進んでもどこにも行けません。
さらに後ろに写るNAA本社方面へ抜ける歩道橋は通行止でした。
この位置から第2ターミナルへは、写真に写る立体駐車場の右側にある歩道を進み(左側に歩道無し)、奥に見える白く四角い塔のような場所(本館)まで行き、左方向へ進むことになるため、かなり遠いです。

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結局第2ターミナルに戻ってから第3ターミナルへ向かいました。

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バスとの分岐点から一気に2階通路になる経路に変更されています。
第2ターミナル脇なのに「T3」のモニュメントがある不思議な状態。
ここはトラックレーンが交差するので、出合頭の衝突に要注意です。

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新設された建物入口。
今回ここでは入らずまずは左方向へ進んでバス乗り場を確認しに行きました。


■バス乗降場は超拡大
第2駐車場でハマってしまったおかげで、第3ターミナルに着いた時には太陽が沈みかけていました。
まずは、外回りを優先し、1階へ。今年3月に完成した前面部のバス乗り場、3月迄乗り場として使っていたバス乗降場を確認しました。前面はほぼバス乗降場と言った感じで、かなり拡大した印象でした。
一度第2ゲートから外に出て、正面の写真を撮ろうとしましたが、歩道脇に機動隊の車が止まっていて写すことはかないませんでした。

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到着ロビー出口の正面にターミナル間連絡バスの発着場所があります。

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バス乗り場を南端から見たところ。前面の全域がバス乗り場に変化しました。

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旧バス乗り場。降車場としてまだ活用が続いており、待合所も24時間使用できます。


■LCC仕様とは思えないほど充実している第3ターミナル
外回りを確認したところで日没。その後は第3ターミナル館内を確認しました。

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2019年9月に1階の到着ロビーは拡張済み。
これまで入ってこられなかった迎えの人も利用できる待合スペースもできました。

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1階の案内図。かなり広くなったことが分かります。

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拡張したロビーには自動チェックイン機や自動手荷物預け機も登場。
LCC仕様とは思えないほどの充実ぶりです。

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新たにカームダウン・クールダウンも設置。
LCC仕様とは思えないほどの充実ぶりです。

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植栽を使った装飾とカプセルトイ。
LCC仕様とは思えないほどの充実ぶりです。


■アートも楽しめる第3ターミナル
2022年の拡張に合わせて、アートによる空間演出が始まりました。LCC仕様とは思えないほどの充実ぶりです。

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T3のはじまり。
ポケモンが侵食中でした。

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彩の連なり。
千葉は彩の国ではないですが、連なっています。

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巡る色彩。
右奥に写るのはスキー板対応のコインロッカー。
LCC仕様とは思えないほどの充実ぶりです。

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緑との共創。
右奥にちょっと写っているのが、新設されたコンセント付ベンチ。横になってアート鑑賞も可能です。
LCC仕様とは思えないほどの充実ぶりです。

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アートスクエア。
第3では貴重な横になれるスペースです。

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アートと繋がる窓。
椅子に座っている人がいるので、部分的な写真です。

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NRTからはじまる旅路。
体験型ですが、設置場所が不思議。
この謎が解けるかな?Q?


■ここ数年で出発関係施設が充実
第3ターミナルの館内確認は20時前に終了。その後、第2ターミナルへと向かいました。
第2、第1の館内確認すると、終電に間に合いそうにないので、今夜は空港で野宿することにしました。

ここ数年で出発関係施設が充実してきた印象でした。

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再び2ビル館内へ。先ほどあまり見られていない店舗を確認。
20時台は閉店店舗ばかりで利用者も右往左往していました。夕飯の稼ぎ時では?

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最も大きな変化は、2階中央に保安検査場が増設されたこと。
リリースなどで告知されておらず、驚きでした。
(保安上の理由により写真を一部加工済)

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Face Expressと自動手荷物預け機。
ここ数年で一気に整備が進みました。

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5類化されたとは言ってもコロナの影響は継続中。
見学時は、第3ターミナル利用航空会社の到着便が第2ターミナルBに変更されていました。


■待合スペース充実の第1ターミナル
店舗がほぼ開いておらず、写真を撮っても絵にならないため、それほど時間がかからずに第2ターミナルの確認が終了。再び歩いて第1ターミナルへと進みました。
第1ターミナルでは、ミーティングポイントがお洒落に充実していました。

もう夜も遅くなって、人は少なくなりましたが、完全に途切れる状態にはならず、到着口は写すのに30分ほどかかりました。

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内部調査のため再び1ビルへ。1階国内線はPeachがANAと合体。

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やっと人が少なくなった出発ロビー。

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ITOKI AIRPORT XORK。お洒落な待ち合わせスペースが増えていて、
食事不要ならラウンジでなくても快適に過ごせます。

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到着口。フレーム内が無人になるまで粘っていたら、写すのに30分かかりました。
待ち人いたら何分間でも待てるものですね、、、。

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到着口で粘っている間、待ち人がいなくならなそうだったので、合間に鉄道駅へ。
鉄道駅の人もだいぶまばらになっていました。


■大増殖中のデジタルサイネージ
館内では、デジタルサイネージが大増殖中でした。
夜以降は、巨大サイネージで成田国際空港のPR動画が流れていて、個人的にはとても楽しめました。

人がいなくなるまで待った撮影も多く、かなり時間はかかりましたが、23時ころに第2ターミナルへ戻り、1階到着ロビーで横になりました。

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第1出発口上部には巨大サイネージが付きました。
45周年を祝う表示(サンリオバージョン)。

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第1北ウイングのミーティングポイントにも巨大サイネージ。
45周年を祝う表示(新ターミナル構想イメージバージョン)。

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第1は到着にも巨大サイネージあり。
成田国際空港PRイメージ。

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総合案内にもサイネージが増殖していました。
紙とタッチパネル、そして表示機。(写真は第2ターミナル)


■今日の教訓!
東成田へは行きづらい←京成成田の接続は最悪
NRTを体感するなら芝山鉄道で
芝山鉄道は交通系IC不可←現金のご用意を
[成田国際]出発は自動化進行中
[成田国際]到着はカウンタが便利に
[成田国際]自転車での利用も公式OK←ルートは事前確認を
[成田国際]コナンも出没←鳥取空港に次ぐ登場
[成田国際]P2利用時は本館へ←増築棟から第3ターミナルへは遠回り
[成田国際]第3はLCC向け以上←施設もアートも充実
[成田国際]夕食確保はお早めに←20時台には閉まります
[成田国際]第1は待合が充実←激減ラウンジくらい快適

■実際の旅程
06/03 SAT
自   宅10:00(徒  歩)→10:30横 浜 駅
横 浜 駅10:30(京急線他遅れ)→09:30東日本橋駅
馬喰横山駅11:27(都営新宿線)→11:53本八幡 駅
京成八幡駅12:08(京成本線)→12:59京成成田駅
京成成田駅13:34(京成東成田線他)→13:44芝山千代田駅
芝山千代田駅14:00(芝山鉄道)→14:04東成田駅
[成田国際空港]調査)
([成田国際空港]野宿)


posted by johokotu at 21:00| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | ◆旅行記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 僕は、リンクの事業所(横浜鶴見工場)に在職し、京急線の逗子葉山〜京急川崎を通勤区間とする者です。
最寄りは南武線矢向ですが、川崎西口から従業員用送迎バスを利用します。
当工場は365日24時間の稼働で、僕は昼勤、火曜〜土曜の勤務です。
日月が休勤と言う事です。
僕の主な担当業務は、野菜未加熱調理(キャベツの芯取り等)です。
昨年12月の第一日曜に、休日おでかけパスで成田空港へ向かいました。
23年前(当時は21歳で現在は44歳)に当時のホリデーパスによる旅行で向かって以来です。
展望デッキでの見物は勿論、館内の飲食店での昼食やハイボール、ワイン等も楽しみの1つでした。
これまではJR線利用でしたが、今度は京成本線やスカイアクセス線で向かうのも、空港への旅行の楽しみかと思います。
Posted by Yoichiro-Honda at 2024年01月28日 15:30
こんばんは。管理人です。

>Yoichiro-Hondaさん
いらっしゃいませ。
逗子・葉山から京急・京成経由だと、おそらく快特など種別間乗り換えも必要になってきます。逗子からのJRは成田空港への直通もありますので、乗り換えを苦にしないかどうかで使い分けになりますでしょうか。
バスも含め、神奈川から成田空港へは様々な行き方が出来ますので、遊びに行くのであれば、アクセスを色々試してみてください。

失礼しました。
Posted by johokotu at 2024年01月28日 23:27
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