新規航空会社のトキエア(TOK)は9月も就航が実現しませんでした。
「検査に必要な準備、調整に時間を要した」として8月下旬に延期されていた就航日については一切言及がないままで、就航予定日のさらなる大幅延期は必至の状況になっています。
9月は訓練飛行を一部日程だけPRしたほか、イベント参加の告知をするなどしていますが、就航予定日については有耶無耶のまま無告知が続いています。
TOKの就航予定日は、3月末に航空運送事業が許可された際に、6月30日からと発表されていました。
しかし、6月8日に、「現在実施している路線訓練等において、一層の習熟に時間を要する」として、就航日を8月10日に延期。
さらに、7月26日に、「検査に必要な準備、調整に時間を要した」として、就航予定を8月下旬目処に再延期することを発表しています。
運航ダイヤや予約方法などは小出しに発表され、8月17日には台風7号の影響で試験の数日間の遅れを告知したものの、就航予定日の目処としていた8月下旬を過ぎた末日になっても就航は実現しませんでした。台風の影響は2日間と発表されていますので、土日含めても9月4日程度までに延びるだけと考えられますが、就航予定日は一切言及無く、TOKの発表している就航予定日と、遅れた原因だと他責にしている日数の計算が全くあいません。
そんな中で、8月31日に訓練にまだ2か月とかかると言及する訓練、検査試験が始まったことが、突然発表され、9月8日〜10日に突然路線訓練飛行予定と発表されました。
9月下旬にはイベントの告知もされていますが、就航予定はダラダラダラダラ先延ばしにされたまま、当初8月に就航日を設定した理由も、先延ばし理由も、先延ばしにした就航日の目処すらも一切発表されないまま、ついに10月に入りました。
そもそも訓練、検査試験が終わっていなければ、就航は無理なわけですが、それが始まってもいないのに、就航させようとしていたことが次々に発覚するという異常事態。しかも、NFTの宣伝や内輪のプロモーションビデオ、訓練情報(利用者にとっては、国が検査をしている事実が分かればよく、その中身が丘珠-新潟を飛んでの検査なのか、シンガポールの装置で検査するかなど、どーでも良いただの追加情報に過ぎません)、イベント告知などの公開は出来るのに、利用者が最も気になるさらなる就航延期について一切言及無しという異様な状況が続いています。
TOKは、新潟県などから出資(=県民からのみならず、地方交付を受けている公共団体ですので国民からの税金も含めた補填)を受けています。いわば就航するする詐欺状態になってしまっています。そもそも、情報を告知できる体制が整っていながら、就航日の延期について何の説明もなく、説明があってもウソのような理由しか出ていないことが判明したまま、就航が延期していることには、批判が上がる要因となっています。そして、何より、就航が延び延びになっている原因が検査絡みらしいということが判明した時点で、就航を遅らせなければならないほど重大な安全性の欠陥があると思われてしまう要因になってしまっています。(発表が出来ないくらいバタついているなら分かります。でも、公共施設である空港でのイベントに参加してPRする暇はあるんですもんね、、、。)
就航予定日のさらなる大幅延期は必至の状況で、就航予定日の延期やその理由とされる検査絡み(=安全性重大過ぎる欠陥の発生?)に関して何らかの追加発表があるのか注目されます。
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