熊本県は24日、新大空港構想を策定したと発表しました。
新大空港構想は、「50年、100年先を見据えた空港周辺地域の更なる活性化に向けて」、「新たな環境変化を踏まえた空港周辺地域の将来像を描き、その実現に向けて取組みを推進するために」策定したとしています。
熊本空港では、平成20年度から、空港と周辺地域を一体のものとして捉えた「大空港構想」を提唱。平成28年には「大空港構想 Next Stage」を策定しています。
今回の新大空港構想は、これらの考えを継承して令和15年度までの概ね10年間の取り組みを提示したものになっています。「空港機能の強化」、「産業集積・産業力強化」、「交通ネットワークの構築」、「快適な生活ができる街づくり」の4つの柱で取り組みを推進するとしています。
構想のため決定事項の詳細記述はあまりありませんし、周辺地域の取り組みについての内容も多いです。
それでも、空港が直接関わる部分では、新規路線誘致や運用時間見直しを含む空港機能の更なる強化、空港アクセス鉄道の整備、空港から市街地・住宅街への二次交通の充実、空港へのホテル、MICE 施設等の誘致や地下空間の利用などを提示。将来像のイメージで、空港アクセス鉄道は相対式の高架ホームを空港に設置することが示されました。
熊本県の中心部である空港西側は完全無視、熊本地震で特に大きな被害を受けた南側は空港至近しか構想に入らなかった一方で、空港北側を特に広く構想範囲するなど、やや興味深い偏りも見られる構想になっています。
■新大空港構想を策定しました(熊本県ん公式サイト)
https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/18/187163.html
ラベル:熊本空港