■北大東空港・南大東空港 日本最短路線消滅へ 航空便での島間移動は大回り化
日本航空グループと日本トランスオーシャン航空グループの夏ダイヤ発表で、8月1日から北大東、南大東の発着便を再編し、日本最短路線の北大東-南大東線を運休することが発表されました。
これにより、大東諸島として二島一緒に訪問するハードルが高くなってしまいました。波照間航路再開に続く、沖縄離島便のビッグニュースです。
北大東と南大東のダイヤは、
現在、
(日月金土)
那覇08:00→08:55南大東09:25→10:35那覇
那覇13:10→14:00北大東14:40→15:00南大東15:30→16:40那覇
(火水木)
那覇08:00→08:55南大東09:25→10:35那覇
那覇13:10→14:10南大東14:40→15:00北大東15:30→16:40那覇
と、午後便が北大東と南大東を組み合わせた三角運航になっています。
※ダイヤは1月現在で比較、いずれも琉球エアーコミューター(RAC)の運航
これが、8月1日以降は、
(日月火水木金土)
・那覇11:15→12:15北大東12:45→13:50那覇
・那覇07:55→08:55南大東09:25→10:30那覇
・那覇14:20→15:20南大東15:50→16:55那覇
と、三角運航を解消。北大東と南大東間の直行便はなくなり、島ごとに完全分離されることになります。
※ダイヤは8月1日分で比較、いずれもRACの運航
ダイヤが島ごとに分離されるので、
・那覇との間の提供座席数増加(北大東は2倍、南大東は1.3倍)
・乗り継ぎ便がなくなるので、所要時間短縮
・北大東は、夕方便から日中便へ変更となり、利便性向上
・曜日により経由が変わる分かりにくさの解消
等のメリットが生じます。
しかし、今回の変更で大東諸島の二島間の移動がかなり難しくなってしまいます。
北大東-南大東間の船舶便は、運行日程が直前に決まる不定期運行なので使いづらいため、航空直行便はかなり重宝されていました。それがなくなってしまうからです。
現行ダイヤでは、午後の北大東発着便は、那覇、北大東、南大東の三角運航です。曜日により回り方が異なるものの、毎日、片道が那覇直行便、もう片道は南大東乗り継ぎになります。
火水木の場合は、午前中の南大東往復便で南大東にいったん降り立ち、午後便で北大東へ向かうことが出来ました。この乗り継ぎ待ち時間に南大東観光をしてしまえば、二島を最短二日で回ることが出来ました。
しかも、北大東と南大東は、同日乗り継ぎだと直行と同じ値段が設定されており、この行程だと、実質的に二区間分の運賃で二島を回ることが出来ました。
自分も南北大東を訪問した際は、これを上手く使いました。
→https://johokotu.seesaa.net/article/127399737.html
しかし、改正後は、
初日 那覇11:15→12:15北大東
二日目 北大東12:45→13:50那覇14:20→15:20南大東
三日目 南大東→那覇(午前便、午後便の二択)
か、
初日 那覇07:55→08:55南大東15:50→16:55那覇
二日目 那覇11:15→12:15北大東
三日目 北大東12:45→13:50那覇
か、
初日 那覇→南大東(午前便、午後便の二択)
二日目 南大東09:25→10:30那覇11:15→12:15北大東
三日目 北大東12:45→13:50那覇
と、どんなに頑張っても三日、しかも、四区間分の運賃(驚愕の14万円前後)が必要になってしまいます。那覇での乗り継ぎ時間が短いのがまだマシですが、なんとも残念な変更です。
各島に別々に行く分にはあまり影響はない変化ですが、大東諸島として二島一緒の訪問を狙っているなら、かなり行きづらくなってしまう印象です。
南北大東路線は観光路線と言うよりは生活路線ですし、行政も別々でそんなに南北間の行き来はないでしょう。そう考えると仕方がない変更なのかもしれませんが、観光客には非常に残念な変更になってしまいました。
日本最短路線への搭乗は7月末まで。お急ぎください!
北大東空港 https://johokotu.seesaa.net/category/7345685-1.html
南大東空港 https://johokotu.seesaa.net/category/7345686-1.html
2024年01月30日
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