2023年10月21日

GASA2にPREMIUMへ(2日目)

※本旅行記は2023年10月に訪問したものを2024年3月に公開したものです。


■2023.10.21 (東彼杵)→長崎→佐賀→福岡→東京国際→(自宅)

■荒くれものが消えた長崎
今日は朝一から長崎空港を訪問し、昼に佐賀空港、夜に福岡空港に戻る予定です。
開館と同時に空港に入り込むため、道の駅 彼杵の荘を朝5時過ぎに出発しました。

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早朝からやってきた長崎空港。
海上空港なので橋を渡って空港に入ります。


今日は花文字山側に臨時駐車場が設置されますが、イベント時刻の10時にならないと使用が始まらないため、まずは空港駐車場に駐車しました。
6時15分の開館と同時に入り込み、まずは人が来る前に、売店等を先に確認。その後は国際線や到着、展望デッキなどに行きました。出発関係は、夜間駐機の飛行機が飛び立つ頃、出発客がひと段落するタイミングを見計らって確認しました。
最後は船舶ターミナルと箕島大橋など外部を回りました。

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到着ロビーの様子。なぜか目の前に壁があって見通しきかず!
空の日イベントでパーティションでブースを設ける準備をしていたのでした。
これがあるからイベント時には空港見学は避けたいのです。

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新たに就航したジェットスター・ジャパン。
一番奥の奥まった所にカウンタを設けていました。


以前とそれほど大きな変化はなかったものの、出発保安検査場付近は工事中。いくつか店舗の入れ替わりがあったのと、展望デッキなども細かく変更していました。

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展望デッキ出口付近にモデルプレーン展示を新設。
空港ターミナル会社も出資するオリエンタルエアブリッジがATR機を導入したので、
ATRのお偉さんがサインした模型なども展示されていました。

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長崎の展望デッキは荒くれどもがミニ滑走路にいるはず!
と思ったら、滑走路の邪魔者は移動していました。
意識高い系桐さんも強面課長竹さんも目的地変更せずにひと安心?

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展望デッキから、これから向かう花文字山側を望みます。
山の下辺りが目的地。
森の中にひっそり隠れる飛行機の尾翼が見えています。


見学自体は1時間強で完了。八時前にはほぼ終わりましたが、イベント開始までは一時間以上余ってしまいました。
だいぶ待つことになったものの、朝のうちは飲食店はスタバ程度しか開かず、開店と同時に結構人がなだれ込んだため、時間を潰すところがあまりありませんでした。飲食店がダメなら、竹内課長みたいにホカホカの角煮まんじゅうでも良いですが、せっかくなので地元名産の大村寿しを購入して朝食に。車の中で食べながら花文字山側の駐車場が開くのを待ちました。

※朝はバタバタと空港に来る人が多いので、早朝便になればなるほど朝食需要はあると思うのですが、どこの空港も飲食店が開くのは遅いです。九月に訪問した熊本みたいに保安検査後エリアの飲食店が充実していれば、より朝飯需要があると思うのですが、、、。
昼は街中に出ればどこでも飯が食えるので、街中の店が開いていない時間帯(=朝晩)に利用する空港こそ、朝晩に飲食店を開けてほしいところですね。


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船舶ターミナルのすぐ脇にある花文字山への入口。
8時前に確認しに行ったときは、ご覧の通りまだ開門前でした。


■いよいよPREMIUM NAGASAKIを体験!
そもそも花文字山側の駐車場のオープン時刻が告知されておらず良く分からなかったのですが、そこからバス送迎もあることを考えると流石に10時ギリギリということはなさそう。9時過ぎに様子見のつもりで、船舶ターミナル横の入口まで行ったらそのまま進めたので、特別区画に早速入り込みました。

何年か前までは花文字山に登ることも出来たようなのですが、今年は未公開。臨時駐車場として使われているだけでした。
時間も無いので、臨時駐車場を堪能しただけで、送迎バスには乗らずに、ターミナル地区側へと戻りました。
長崎空港空港概要のページにも写真をアップしています。

※2009年に長崎空港に来たときに、長崎観光のブランドフレーズとして「PREMIUM NAGASAKI 極上の長崎へ」とPRされていたため、今回PREMIUMを連呼しています。
花文字山の訪問は、本当に「PREMIUM NAGASAKI」、極上の長崎空港体験でした。


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ということで花文字山側の様子を!
今回は臨時駐車場として使用。ターミナルとの行き来はチャーターバスでした。

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臨時駐車場からターミナル地区を眺めた様子。
こちら側には太陽光発電パネルが多数設置されていました。
行き来するためのバスも運行開始!

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一番覗きたかった施設が空港保安防災教育訓練センターの訓練機材。
こんなに近くで拝むことが出来ました。まさにPREMIUM。


■長崎空港は雲の上より上から目線で偉そうに眺めるべし!
空港を出たのは10時過ぎ。かなり時間を食ってしまいました。
今日はこのあと、佐賀経由で福岡へ向かいますが、まずは大村飛行場に軽く寄り道しました。

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大村飛行場を通して長崎空港が見えました。
写真の奥に見えるのが、このあと向かう琴ノ尾公園展望台方面。


その後は、佐賀へ向かう経路上に新大村駅があったので立ち寄りました。
新大村駅内の観光案内所で、車で行けて、空港を眺められる高台がないか聞いたところ、琴平岳展望所が良いとオススメされたので寄り道しました。

琴平岳展望所からは、空港を、雲の上より上から目線で眺めることが出来ました。
多くの空港は制限表面のおかげでこんな近くから俯瞰で見ることはなかなか出来ませんが、長崎空港は海の周りは山に囲まれているので、高いところから空港全体を眺めることが可能なPREMIUMな立地でした。


※新大村駅は1年前に開業したばかりの新幹線の新駅です。長崎県が、長崎空港、新大村駅、大村インターチェンジを連携させて利用者を増やそうとしているので、寄ってみました。空港から乗合タクシーで約10分。新大村駅に来て乗り換えれば、あら不思議、長崎や武雄温泉まであっという間の15分です。
前略雲の上よりでも、航空と地べた這いつくばる新幹線は犬猿の仲で、日本人の常識では関係ない別の交通機関という印象でしょう。例えば、静岡は、交わる地なのに、馬鹿じゃねーのと言わんばかりに新幹線側が駅を造るのを完全拒否しています。
ところが、長崎では、航空(=船もあり!)、鉄道、道路の交通インフラがタッグを組んで地域の価値を上げようと頑張っています。こういう所は応援したいですよね〜。
ちなみに、新大村駅は、開業と同時に、JRの日本最長きっぷの終着駅になったらしく、鉄な皆さんにも一目置かれる存在になっていました。駅の観光案内所で認定証が発行されています。


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新大村駅へは乗合タクシー大村かもめライナーで10〜15分。
10月から佐世保行きのバスが寄るようになります。
この駅の開業で空港最寄駅が空港に近付きました。

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琴平岳展望所からの眺め。空港から9キロ強20分ほどでアクセスできます。
長崎空港の全体をはじめ、離着水水域や大村飛行場も全体を眺められます。
さっき見た訓練模型も全体が見えていますね。


■反対側はもっと上から目線が可能
琴平岳展望所で眺めていたら、空港の向こう側、海の先の山がこちらよりも高そうです。Googleマップで見たところ、見えている一番高い山頂付近に琴ノ尾公園展望台があり、長崎空港が見えそうでした。長崎空港の箕島の反対側を眺められそうだったので、せっかくの機会だと、急きょ寄り道することにしました。

福岡は来月にも来るので、今日は福岡見学を断念。最終便に間に合うよう20時までに福岡空港に着ければ良くなったので、佐賀空港は夕方訪問で動くことにしました。
琴ノ尾公園展望台は、これから向かう佐賀とは真逆方向にあります。琴ノ尾から佐賀空港までは100キロほどだったので、最大3時間程かかることを想定し、琴ノ尾出発のタイムリミットを13時に設定しました。

琴平岳は12時前に出発。海の向こうとは言え、目の前に見えていたので、すぐ着くのかと思っていたら、諫早側にグルリと回るルートで、意外と距離がある道のりでした。しかも車の流れが悪く、大村市岩松辺りまではダラダラ状態。諫早に入った喜々津辺りの国道34号線では渋滞にも巻き込まれました。
結局、琴ノ尾公園展望台までは一時間程かかりました。撮影をしている暇はあまりなく、そそくさと撮影を済ませました。

※琴ノ尾公園展望台は、車で山頂そばまで登っていける珍しい場所です。行くまでにずいぶん時間はかかりましたが、空港からは直線距離でわずか約7.5キロの地点で、標高約450メートルでした。一方で、さっきまでいた琴平岳展望所は、空港から直線距離で約7.7キロで標高は330メートルでした。
実は琴ノ尾公園展望台の方がより近く・より高い位置から空港を眺められるのです。
ただ、空港からの道路アクセスは、琴平岳展望所が約10キロに対し、琴ノ尾公園展望台は約40キロもあり、一時間かかります。
一部に道の狭い区間がありますが、離合をそれほど苦にすることなく車でアクセス出来ます。長崎市内も望めるなど眺望抜群の展望台で、登山のハイキングコースとしても親しまれていました。
ちなみに、空港から展望台までの間では、海沿い大草駅辺りでで空港がチラチラ見えている他、山頂駐車場より少し下がったところからの方が空港がよく見えます(駐車スペースがないので、山頂駐車場に停めて歩いて行くのがオススメ)。


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琴ノ尾公園展望台からは右方向に有明海が見えます。
諫早の閉め切り堤防方向に、熊本長洲のクレーン群まで見えていました。
奥の山は阿蘇から久住にかけてで、熊本空港の方面です。
ソウル発熊本行きは、長崎空港上空から、写真の空を通っていくルートが多く、長崎と熊本は意外と近いようです。


■コスモスがPREMIUMな時期なのがSAGAな
琴ノ尾公園展望台は13時ギリギリに出発しました。
まず大村インター付近までは来た道を戻ります。往路同様に車は多めでした。渋滞は無かったものの流れは悪く、大村までは一時間弱でした。
少し先行きが心配ながら、佐賀空港付近には高速道路がありません。ここからは、国道444号線を進みました。多良岳山地のど真ん中を突っ切る山越え。鹿島に出たあとはクリーク地帯を横切ります。
大村市内までは車が多かったですが、大村インターの下をくぐり、国道444号線多良岳超え区間に入ったとたん、車が激減しました。鹿島市内に入るまでは信号もない快走路で、一気に有明海側へと出られました。

佐賀空港には15時台には到着できました。

※佐賀空港は佐賀平野の最も海側にあります。このため、アクセスが課題の一つです。
大村やその手前の諫早から佐賀へは、長崎自動車道を使えます。ところが、道が通るのは佐賀市の北側で、佐賀で高速を降りてから空港までは一般道路区間が続く大回りルートになっています。短絡する海側の一般道を進むより、20キロは距離が延びてしまいます。
このため、ナビで調べると、高速を使っても、嬉野か武雄で降りるよう指示されます。これだと、高速を使うのは全行程の半分程度です。一方で、嬉野まで高速を使った場合に高速区間と並行するのが国道444号線多良岳山系超え区間です。ここを通っても30分も到達時刻に差がありません。
そのため、大村から佐賀空港までは一般道経由でアクセスしました。


佐賀空港へのアクセス路を進んでいると、「花園マルシェ」の幟が多数並んでいます。
せっかくの機会なので、先に花園マルシェに寄り道しました。

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花園マルシェは、空港の東側田園地帯を活用し出店が出ていました。
佐賀空港は海側先端にあるのに車が多くて不思議だったのですが、
この祭りに来ている人が多かったようでした。

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花園はソバとコスモスの畑が広範囲に広がっていました。
ちょうどコスモスがPREMIUMな時期を迎えていてSNS映えなのか撮影に興じる人が多数いました。
周囲の草が高く、滑走路上の飛行機は撮りづらい印象。離着陸する飛行機と絡められる位でしょうか。

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前回来たときと大きく変化したのは、まずは県防災航空センター。
コロナ禍中に防災ヘリの拠点が出来ました。

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ターミナルは東側にさらに増築されました。
左から東側増築部、既存部、西側増築部と外観がバラバラです。


■PREMIUMなデザインになったのが粋なSAGA
佐賀空港は、ターミナル内の内装リニューアルが完了。オシャレに変わっていました。
太陽がかなり傾いてきていたため、太陽方向を撮影することになる外回りは日没直前に写しました。

※佐賀空港は内装リニューアルで、SAGA DESIGNを前面に出したスタイリッシュな内装に変化しました。長崎(naGASAki)に行った後だったので、名が先の長崎より名が無き佐賀(nakiSAGA)が粋な佐賀(kinaSAGA)になり皆来な佐賀(kinaSAGA)へといった感じを受けました。(佐賀空港のプロジェクトはSAGAnaな気がしますしね〜)
ラウンジもPREMIUMに名前を変更。さがのがらという、佐賀をイメージした柄の内装になりました。
佐賀空港は、情報交通ホットラインと同い年。昨年に25周年を迎えており、空活25と称したPR活動をしていました。新デザインの解説などが詳しいので、公式サイトを見てみてみては?→佐賀空港で「空活」25(佐賀県公式サイト=外部サイトに移行します)


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HELLO SAGA DESIGN。
開放感溢れる吹き抜けは健在。

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2階に上がると正面にメイン売店sagair。
店と言うより、展示スペースのようなデザインでした。

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3階の展望スペースはゆったり出来ます。
ユニバーサルデザイン的に良いのか分かりませんが、
鏡面を使ったデザインが目立ちました。

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搭乗待合室を外から眺めた様子。
写真に写る売店(SAGA AIRPORT PLAZA)が臨時閉店中と大々的に注意喚起されていました。
なんだかやかましいPRだなと感じたのですが、なんと前日に倒産していたのでした。


夕食をさがんれすとらん志乃で済ませ、佐賀空港は18時頃に出発しました。
想定より遅い出発。予約していた福岡最終便に間に合うかも微妙です。佐賀市内や久留米市内を通るのは渋滞が怖いので、国道385号線経由で東胆振インターから高速に乗り、とにかく先を急ぎました。

福岡空港に着けたのは20時ギリギリ。高速を降りてから車の流れが悪いうえに信号待ちも多く、閉店時刻に間に合うかハラハラしながらの到着でした。

なんだかここのところ連続となるものの、今日もバタバタと保安検査を通過し、バタバタと搭乗となりました。
福岡空港には来月も来られるとは言え、ほとんど見学する時間がないまま帰宅となりました。

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真っ暗になって空港名が浮かび上がる時間までかかりました。

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最後は佐賀空港が誇る360度展望から。
まずは西側。自衛隊の基地を造成中でした。
45度ほど左側、南西方向に今日越えてきた多良岳山系が見えます。(写真は見切れています)

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左に90度視線を動かすと、エプロンとその向こうに有明海。
海の向こう真南正面は雲仙が目立ちます。
やや左側に琴ノ尾公園展望台から見えた熊本長洲のクレーン群が見えました。(写真は見切れています)

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さらに左に90度。東側には柳川とその向こうに九州山地が展開。
写真は見切れていますが、南東方向に阿蘇、東南東方向に久住が見えるようです。

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最後に左90度の北方向は佐賀のクリークが丸見え。
奥に背振山系が横いっぱいに展開します。


■今日の教訓!
[長崎]空の日イベントは花文字山へ←特別公開は年1回
[長崎]高いところから見下ろそう←時間があれば琴ノ尾、無ければ琴平岳へ
[佐賀]秋に行くなら花園へ←コスモスが綺麗です
[佐賀]SAGA DESIGNのサーガを見よう←スタイリッシュになりました
[福岡]レンタカー店の営業時間は要注意←渋滞考慮しお早めに〜
皆でkinaSAGA、naGASAkiへ!←ガサツ(GASA two)でも差が無く行きやすい!

■実際の旅程
10/21 SAT
道の駅彼杵05:30(レンタカー)→06:00[長崎空港]
[長崎空港]10:30(レンタカー)→10:45[大村飛行場](外観)
[大村飛行場]10:45(レンタカー)→11:00新大村駅
新大村 駅11:15(レンタカー)→11:30琴平岳展望所
琴平岳展望11:45(レンタカー)→12:45琴ノ尾公園展望台
琴ノ尾公園13:00(レンタカー)→15:30[佐賀空港]
[佐賀空港]18:00(レンタカー)→20:00[福岡空港]
[福岡空港]21:05(JAL322便)→22:45[東京国際空港]
[東京国際空港]23:00(京急線)→23:30横 浜 駅
横 浜 駅23:30(自転車等)→24:00自   宅


posted by johokotu at 21:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆旅行記 | 更新情報をチェックする
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