4月1日から時間外労働上限規制などの労働基準見直しによる人手不足が懸念されている運輸業界の2024年問題が、空港アクセス交通にも大きく影響することになりました。
4月以降、各地の空港でアクセス交通(路線バス)で運休路線が多数生じるほか、値上げも相次ぐことになりました。
4月1日前後では、新千歳、仙台、百里、成田国際(成田)、東京国際(羽田)、中部国際、大分、種子島などを発着するバス路線で運休や会社撤退が見られます。値上げも多くのアクセスバスで行われる予定です。
衝撃的だったのは種子島で、3月30日の運行をもって空港発着の路線バスは全2路線全便が運休となります。
人手不足に起因するバス路線の再編は、既に昨年も始まっており、中標津では他の路線バス運休の煽りを受け、アクセスバスが飛行機遅延に対応しなくなりました。
新型コロナウイルス感染症パンデミックの影響によって未だに続いている欠便がそのまま運休となってしまう路線も多く見られます。
羽田や大阪国際(伊丹)発着路線では、既に昨年から運休路線が発生。羽田発着路線の運休はいずれも運休期間が当面の間とされていますが、人手不足に起因することもあり、新型コロナウイルス感染症パンデミックの影響による運休よりも先が見えない状況です。
このような中で、小松では、今月、アクセスバスに自動運転車が登場。人手不足解消の一つの方法として注目されています。
今回のバスと同じような労働時間制約から人手不足となる課題で先行しているのが、航空業界です。
航空業界のパイロットの待遇は、時間外労働上限・人員確保・便数維持・理不尽なクレームは操縦士に直接は来ずに会社で対応などを既に実現している一つの好例なので、バス業界も是非参考にして欲しいところです。
空港からの公共アクセスはバスしかないところばかりです。
4月からバス路線が大きく変化する空港が多いので、利用前によく確認することをオススメします。
ラベル:バス便