成田国際空港は3日、『新しい成田空港』構想をとりまとめたことを発表しました。
3日、『新しい成田空港』構想検討会が議論し成果とした『新しい成田空港』構想とりまとめ2.0を国土交通省航空局長に報告したことを発表。あわせて、取りまとめ内容を公式サイトで公開開始しました。
とりまとめは、「成田空港の概況、課題、目指すべき姿、その実現に向けた方向性について、「旅客ターミナル」「貨物施設」「空港アクセス」「地域共生・まちづくり」のテーマごとに整理し」たとしています。
三本目のC滑走路の新設をはじめ、旅客ターミナルビルのワンターミナル化や貨物地区の移転などが示されていますが、あくまで現時点でのイメージとして概略の想定・算出を行ったもの。「整備スケジュールや事業費については、今後の検討の深度化や設計を踏まえる必要がある」としています。
構想では、まず2028年度末にB滑走路延伸とC滑走路供用するとしています。
2030年代初頭には、隣接物流施設と一体的な運用を想定した新貨物地区を供用。2030 年代前半に新旅客ターミナル東側半分の供用(ステップ1)と鉄道新駅を供用し、その数年後には、CIQ など本館機能を集約したターミナル運用を実現(ステップ2)することなどが示されています。
成田空港は、滑走路整備などは成田闘争などで開港から40年経っても当初計画が実現せず、欠陥空港として世界からバカにされてきた空港です。
今回の構想は、建設開始からみれば半世紀も実現できていない拡張を、たった4年で新滑走路供用まで実現するもの。他国では国家プロジェクトとして整備が進む玄関空港の整備があと数年で実現するとは、夢が拡がりますね。
■『新しい成田空港』構想とりまとめを国に報告しました(成田国際空港公式サイト)
https://www.naa.jp/jp/docs/20240703_kousoutorimatome.pdf
ラベル:成田