■2024.09.01 (熊本)→山口宇部→福岡→東京国際→(自宅)
■意外と大変な関門突破、山口宇部までは遠く
今日は長い野暮用のあとの帰京の日です。
台風10号がノロノロで、29日と30日が電車は運休。仕方なく30日まで福岡で過ごし、31日に熊本へ移動し、野暮用を済ませました。
台風の動きは不思議ですが、関西〜東海辺りで北上に変わりそうなので、今日は九州、関東は大きな影響はなさそう。
朝熊本から山口宇部空港へ。その後九州に再上陸して福岡空港から戻る予定を確定しました。
宇部は九州から大して離れていないし、1時間に1便以上は走る鹿児島本線〜山陽本線利用なので、事前にダイヤをよく調べずに訪問を決めました。
帰りに名島飛行場跡地にでも寄れたら良いな、という軽い気持ちでした。
そんな感じだったので、余裕をもって朝二便目、6時前熊本発の電車に乗り込みました。
ところが、移動中に乗り換え探索したところ、どうも雲行きがアヤシイ感じです。
熊本〜博多間は新幹線で40分〜50分、博多〜小倉までは新幹線でたった15分の距離。関門から宇部までは、博多〜小倉より距離が短いです。このため、素早く移動ができると思いきや、鈍行移動はそう簡単にいきませんでした。
博多までは2時間強で行けそうですが、そこから門司までは1時間半かかることが判明。関門突破と下関で二度も乗り換えが必要で、この接続が小一時間待ちでした。下関からも1時間以上かかります。
山陽本線の山口県内区間、宇部線の便数が少なく、時間がかかるようです。
10時くらいには着けるかな、と高をくくっていたら大失敗。結局、山口宇部空港に着いたのは12時前でした。
帰りを調べると、こちらも便が1時間に1便程度で、接続も長め。安心して福岡へ戻るため、14時前の便で出ることにしました。
空港滞在時間は二時間しかなくなったので、少し急ぎ足での訪問となりました。
下関駅での乗り換えで時間があったので、駅前東口のバス乗り場を調査しました。
山口宇部空港行の予約制シャトルバスは青い車両が止まっている所で発着します。
所要時間は約1時間23分。直線距離で32km程ですが、電車もバスも時間かかりますね。
■駅からすぐの山口宇部
草江駅からターミナルへは、写真で見ると上のような感じですが、実際には、まずはふれあい公園に寄り道しました。
さすがは日曜日。ピーカンの天気で暑すぎましたが、お子様たちが大勢遊びに来ていました。このため、合間を縫って撮影するのが大変でした。
なんとか撮影を済ませてからターミナルへ向かいました。
■装飾だらけの山口宇部
外回りを見た後は、ターミナルビル内へ入りました。
まずは手前にあった国際線ターミナルへ。
展望デッキからの眺め。記載はありも、大分空港は国東半島に、
北九州空港は右方向の林に隠れて見えません。また、福岡県(豊前方面)は記載無、
大分県は「国東半島」、愛媛県は「松山」(松山市は手前の長島などで見えない)なのはなぜ?
※写真の方向は、中津市耶馬渓方面(南南西方向)を見たものです。
眺望の基準としては分かりやすいのが、手前側に写る特徴的な三角尾根。この山は耶馬富士とも呼ばれる木ノ子岳と思われます。左の高い方が大岳、右の低い方が小岳です。空港からは約55キロで標高約630mです(大岳)。
阿蘇はちょうどこの山の奥同一方向にあります。空港からは約120キロ地点で、最も高い高岳が標高1,592m。阿蘇はだいたい1,500m弱の山並みです。高さ的には見えてもおかしくありません。
ところが、この間、空港から約80キロの地点に、テーブルマウンテンとして知られる万年山があります。ここは最高峰が標高1,140mで、横長の山並みはだいたい1,100mほどあります。
80キロで1,000mの山があると、120キロ離れると1,500m以上ないと見えません(地球は丸いのでさらに低い山しか見えないはず)。
つまり、山の形状から見ても、写真に写る奥の平らな山は熊本県の阿蘇ではなく、大分県の万年山と思われます。
写真の右側は、空港から50キロほどの地点に英彦山方面に標高1,000mほどの山が連なります。一方で、写真の左側は、空港から50キロほどの地点に、木ノ子岳と同じくらいの標高600mほどの山が連なります。その方向は奥の方に阿蘇と同等の高さの涌蓋山や、より高い久住連山があるため、阿蘇までの眺望はきかないはずです。
これらの間にある耶馬渓方面は、山国川が流れていることもあってか、たまたま高い山が少なく、南南西方向だけは奥の方の山まで見える場所になっています。空港の展望デッキから眺めると、その方向だけ、急に手前の山が低くなるのが分かります。ところが、万年山が横に長く展開するため、その奥の山までは見えないというわけです。
展望デッキの案内図には「熊本方面」という記載はあるものの、結局阿蘇までは見えず、手前の大分が眺望の限界のように感じます。
もしかしたら、ごくわずかに熊本の山々が見えているのかもしれませんが、発見はできませんでした。
ちなみに、山口宇部空港の展望デッキからは、由布岳と鶴見岳はポコッと飛び出ているので分かりやすく見えます。
それにしても、「松山方面」といい、「大分空港」「北九州空港」といい、見えないものを案内しているのはなぜなのでしょう、、、(実は見えているのかな、、、)。
山口宇部空港のある宇部市は彫刻のまちとして知られています。「最も長く続いている野外彫刻展」として世界ギネス記録にもなっており、宇部市の玄関でもある空港にもたくさんの作品が展示されています。
ということで、世界ギネス記録の作品一気見せです。
(クリックすると拡大します)
(左)Gravitation(大井秀規氏)/(右)道標 鳩(柳原義達氏)
(左)立方体(河口龍夫氏)/(右)関係-無関係・天と地と種子の響き(河口龍夫氏)
(左)風の譜(岩城信嘉氏)/(右)一つの直方体から(木下宏氏)
(左)風の塔 No.10(大成浩氏)/(右)台地の日月(小室正光氏)
(左)好縁・好円(小川徹也氏)/(右)Locus of Time V(田辺武氏)
円B(堀内正和氏)=唯一ターミナル内
■意外と遠い九州へ
結局ターミナル見学の時間はあまりなく、あす花亭で朝食食ってる暇もなし。
時を戻そうな暇もなく、13時半過ぎにはターミナルを出て、バタバタと草江駅へ戻りました。
※草江駅は改札無し、無人、券売機無しの無い無い尽くしの空港です。
施設は小さな待合所と公衆便所のみです。お手洗は、ザ・公衆便所で、小の方に隠し壁がなく丸見えなので、空港で済ませてくることをオススメします。まだ、車内の方が用を足しやすいかも。
草江からは、宇部、下関、門司で乗り継ぎ。こちら側が便数が少ないので、来たときよりは接続がスムーズでした。
ちょうど良い快速はなく、門司からは区間快速に乗車。博多までの区間は初日よりも鈍足で、草江から博多まではトータル四時間もかかりました。
福岡空港へは、少し早めに戻れましたが、名島に寄るほどの時間は無し。初日に国際線ターミナルが暗い状況でしか撮影できていなかったため、再び訪問することにしました。
国際線ターミナルは外回りの撮影が中心で、比較的早めに完了。その後は今日も大混雑の連絡バスで国内線ターミナルへ戻りました。
色々回って、国内線のチェックインカウンタに着いたのは20時近くでした。とにかくギリギリで、バタバタとチェックインして搭乗待合室に入りましたが、東京国際の雷のせいで遅れ予定でした。台風の影響は逃げ切ったと思っていたのに、最後の最後に影響を受ける羽目になりました。
ただ、足が痛いのと移動のし過ぎで体は限界。機内では飛んでいたのも気付かない位爆睡でした。
遅れに遅れて東京国際に着いたのは、23時過ぎ。最終電車近い移動で、バタバタと帰宅しました。
■今日の教訓!
・関門の行き来は意外と大変←鉄道接続悪いです。
・[山口宇部]駅からすぐ!←空港入口までは徒歩1分!
・[山口宇部]ギネス作品を楽しもう←館内にパンフあり。
・[山口宇部]ミニ滑走路でトレーニングしよう←飛べる?
・[山口宇部]大分空港も北九州空港も見えず←熊本、松山の案内あるもそれも見えていない模様。
・[福岡]シェアサイクルでもアクセス可能←国内・国際ともに新設。
■実際の旅程
09/01 SUN
熊 本 駅05:54(JR鹿児島本線)→06:46大 牟 田駅
大 牟 田駅06:49(JR鹿児島本線)→09:31門 司 駅
門 司 駅09:37(JR山陽本線)→09:43下 関 駅
下 関 駅10:31(JR山陽本線)→11:16宇 部 駅
宇 部 駅11:19(JR宇部線)→11:43草 江 駅
草 江 駅11:45(徒 歩)→11:50[山口宇部空港]
[山口宇部空港]13:45(徒 歩)→13:50草 江 駅
草 江 駅13:59(JR宇部線)→14:23宇 部 駅
宇 部 駅14:27(JR山陽本線)→15:12下 関 駅
下 関 駅15:16(JR山陽本線)→15:22門 司 駅
門 司 駅15:31(JR鹿児島本線)→17:02博 多 駅
博 多 駅17:15(福岡市地下鉄空港線)→17:20[福岡空港]
[福岡空港]20:45(ANA272便)→22:30[東京国際空港]
[東京国際空港]23:30(京急線)→24:00横浜駅
横 浜 駅24:00(自転車)→24:30自 宅