◆新年特集 2025年に乗りたい路線はこれだ!
全国に100近くもある空港。そんな空港間を発着する、今年話題になりそうな国内線路線を取り上げます。
日本には多くの路線があります。巳年は、少し寄り道する路線でクネクネしながら目的地へ向かってみませんか。
1. FDA 静岡-熊本線 既存路線 中部地方 〜 九州地方
残りわずか3日間しか搭乗できない路線です。
昨年季節運航となりゴールデンウィークと盆、年末年始しか運航しなくなった路線。今のところ、この先運航が決まっているのは、今月5日までのみとなっています。
熊本は国際線が急拡大している一方、静岡は国際線の復活が遅々進まない状況で、対照的な2空港を楽しめます。
今年は正月から日本一の富士山と世界有数の阿蘇カルデラを眺めに行ってみませんか。
どこ行
2. DAK 多良間-新石垣線 新規路線 沖縄地方
昨年15年ぶりに復活した離島路線。定期チャーター便ですが、実質定期便のように週二往復が就航しました。
多良間は宮古群島の一部ですが、宮古と八重山の中間に位置し、琉球王朝の時代から八重山との繋がりもある離島。復活路線で石垣からアクセスしやすくなりました。
2025年の願い事は、
3. TOK 仙台-新潟線 新規路線 東北地方 〜 中部地方
昨年新規就航したトキエアが二路線目として開設した新路線です。直線距離だと近いのに、陸路だと山越えがあって意外と行き来しづらい宮城と新潟を、空から一直線に結びます。
過去にANAやジェイエアが就航していたものの、数年間で運休しており、今回は26年ぶりの就航です。しかし、今冬は既に毎日運航から特定曜日運航に減便されることが決定し、厳しい状態。路線維持できるのか注目されています。
4. ANA 宮古-新石垣線 新規路線 沖縄地方
ANAが2018年3月以来6年半ぶりに再開した新規路線です。既に運航している琉球エアーコミューターとのダブルトラックとなった路線は、離島同士を結びます。
宮古と新石垣の間は、1月から前述の多良間-新石垣線が就航したことで、多良間乗継も可能となっていて、選択肢がさらに増えました。
南の島に行くのなら、都から宮古へ、行く意志がキーの石垣へ!二島一気に制覇しよう。
5. RAC 那覇-北大東線 既存路線(再編) 沖縄地方
昨夏に再編された路線です。北大東空港の発着便は、那覇-北大東-南大東-那覇の三角運航便が毎日片方向のみ運航するだけでしたが、同路線が廃止され、那覇直行便の単純往復に変わりました。
この変更で、那覇との間の提供座席数は倍増。毎日直行で行けるようになり、南大東との座席確保競争もなくなりました。南大東への直行はなくなりましたが、那覇-北大東線を使えば、那覇で短時間で那覇-南大東線に乗り継ぎできます。
三角運航便は日本最短路線だった北大東-南大東線も挟まることから注目の的でしたが、これからは北大東へのアクセス重視に変わった形。今年ぜひ訪問してみたい絶海の孤島路線です。
6. SKY 神戸-鹿児島線 既存路線(乗継新設) 近畿地方 〜 九州地方
スカイマークはここのところ乗継便を拡大しています。昨夏ダイヤでは、神戸-鹿児島線を活用し、新千歳-鹿児島間、百里-鹿児島間で神戸乗継便を設定しました。
神戸空港は今年発着枠を1日80回から120回に増枠予定で、神戸を介した乗継の存在感が増しています。同じく神戸を拠点化しているフジドリームエアラインズと乗継が始まるのかも注目です。
乗継便の拡大で路線の価値も
7. SJO 新千歳-成田国際線 既存路線 北海道地方 〜 関東地方
スプリング・ジャパンが国内線を次々に縮小。今冬は新千歳-成田国際線が運航するだけになってしまいました。
国内線を運航するために外国社が設立したにもかかわらず、日本航空(JAL)の子会社になって役割が一変。中国路線と、JALから孫受けした貨物機運送に集中した結果、国内線は風前の灯となりました。
このまま国際線航空会社に変わってしまうのか正念場の冬。国内の盛り上げ役になるのか注目です。
8. APJ 関西国際-奄美線 既存路線 近畿地方 〜 九州地方
Peach Aviationも国内線を次々に縮小している航空会社です。路線自体を運休するだけでなく、特定曜日運航にするパターンも目立ち、関西国際(関空)-奄美線もそんな路線のひとつになっています。
地元では完全運休回避に安堵の声が挙がるほど、路線維持が注目されています。
バニラエア時代に開設された奄美路線は、群島への旅行を劇的に変化させた人気路線。そんな路線でも維持が難しくなっています。
バニラもPeachも
9. JAL 東京国際-大阪国際線 既存路線 関東地方 〜 近畿地方
昨年は正月早々大きな航空事故から始まった日本航空。今年は123便事故から40年で、航空安全をいま一度意識し直す年です。
東京と大阪を結ぶ路線は日本一の大動脈。大阪・関西万博へのアクセスとしても注目される路線です。神戸の発着枠が増枠となり、関西国際のリノベーションがグランドオープンを迎える2025年。大阪国際は淡々と安全に人々を輸送することが最も求められる役割なのかもしれません。
今年一年もご安全に。
10.たくさん乗ろうよ、すべての路線へ!
日本全国には様々な路線が。上記9路線以外にも日本にはたくさんの航空路線があります。
巳年の今年はウネウネ経由したり、いつもと違う路線に乗ったりしてみませんか。
まだ公式発表されていないものもありますが、就航や撤退が噂されている注目路線もあります。3月末から始まる今夏ダイヤは、1月中旬に発表されるものがほとんどなので、年明けのニュースは要チェックです。
■就航や撤退が噂されている主な路線
・成田国際-佐渡線(トキエア/TOK)
TOKが就航を目指す佐渡路線。導入予定の小型機材が開発中止されたものの、現保有機材で搭乗人数減らしての就航を目指しています。就航先も東京地区のどの空港になるのか注目です。
・神戸発着路線(フジドリームエアラインズ/FDA & スカイマーク/SKY)
発着枠の拡大で新規就航が期待される神戸発着路線。同空港で存在感を放つFDAとSKYは、新規路線開設や乗継便設定するのか注目されています。
新規拠点開設が不要な両社の就航先で神戸路線がないのは、山形、新潟、静岡、出雲、福岡、熊本、奄美等。FDAなら山形、熊本、SKYなら奄美辺りは距離的にも良さそうですがいかがでしょう。増枠新路線を期待して待ちたいですね。
今年も日本空港情報館ブログをお楽しみください〜。