◆新年特集 2025年に活用したい空港アクセス交通はこれだ!
2025年も三が日を過ぎてもまだまだ新年特集!
ということで、新年から連日お付き合いいただきありがとうございます。
今年最後の新年特集は、全国に100近くもある空港を発着する、話題になりそうなアクセス交通を取り上げます。
※例年通り3日連続でダジャレのネタが尽きてきました、、、。
1.大分空港(SPACEPORT OITA)/大分県 九州地方
船舶便 新規路線(近日運行開始予定)
大分第一ホーバードライフ 空港アクセス便
空港アクセスで今年一番注目なのは大分で決まりでしょう。
世界でわずか2例目、アジアで唯一のホバークラフト(大分ではホーバークラフトと呼びます)の旅客輸送が、大分空港アクセスで始まります。
今回導入されるホーバーは、世界最多の3隻を運用するもの。陸路だと50キロ1時間以上かかる空港-大分市内間をわずか30キロほど30分で結びます。
珍しい交通機関として、この乗船を目的とする需要もありそうです。
2025年に活用したい空港アクセスは、ほぼ大分な
2.小松飛行場/石川県 中部地方
バス便 新規路線(昨年3月)
北鉄加賀バス 小松空港連絡バス(自動運転バス)
小松では、日本初となる空港アクセスでの自動運転バスを楽しめます。昨年本運行が始まったもので、飛行機に乗る前に最新技術を体感できます。
小松は昨年新幹線が開通し、航空便は競争に巻き込まれました。一方で空港に降り立ってから富山や福井に行きやすくなりました。減便危機の2025年は、新幹線と航空を結ぶ自動運転バスを使って小松から空飛んでみませんか。
3.種子島空港(コスモポート種子島)/鹿児島県 九州地方
乗合タクシー便 新規路線(昨年4月)
種子島地域公共交通活性化協議会 西之表線、中種子・南種子線
地方のバス路線維持が難しくなる2024年問題は空港アクセスにも影響しました。昨年4月、種子島空港を発着する路線バスが廃止となってしまいました。
その代わり運行開始となったのが予約制乗合タクシー便です。空港-西之表港間と空港-野間-南種子町役場前間の二路線があり、バスと同じように標準通過時刻として全4往復が設定されています。前日までの予約が必要で、乗降場所も限られていますが、路線バス同様の利便性を確保しています。
空港アクセスも利用維持の
4.能登空港アクセス(のと里山空港)/石川県 中部地方
バス便 既存路線(暫定変更、昨年9月)
北鉄奥能登バス 穴水珠洲C線
昨年は地震の影響を受けた能登。地震の影響で金沢-空港-奥能登間の県内特急バスが再編されました。
金沢との間は全て輪島特急線に集約し、珠洲特急線と珠洲宇出津特急線は運休。穴水-奥能登間の穴水珠洲C線を増便して輪島特急線と接続して通し運賃で乗れるようにし、空港を乗り継ぎ拠点化しています。
のとから手が出るほど欲しいアクセスを、工夫で手に入れた典型例。今年は
5.奄美空港(奄美大島空港)/鹿児島県 九州地方
バス便 既存路線(再編、昨年4月)
しまバス 空港線・佐仁線
奄美では空港を発着する路線バスが4月、10月と大きく変わりました。
まずは4月に空港線が再編されました。島最南端の古仁屋まで行く便がなくなり、名瀬の平田町奥又までに短縮。古仁屋へ行く場合は、名瀬市街地で乗り換え必須になりました。名瀬市街地のルートも一部変更されています。
10月には空港から北方向に向かう佐仁線(空港-佐仁間の区間便)が廃止に。佐仁へは空港線のみとなりました。
6.関西国際空港(関空)/大阪府 近畿地方
鉄道便 既存路線(変更、昨年12月)
南海電鉄 空港線
大阪・関西万博の玄関口となる関西国際空港(関空)では、国際線の復活とともに訪日外国人の利用が急増中。南海電鉄は昨年12月にダイヤ改正し、空港-大阪間のアクセスを強化しました。
特急をラピートβから、より早いラピートαに大幅に変更したほか、編成数を6両から8両に増やした空港急行を大幅に増加。空港-なんば間の特急券購入をしやすくするとともに、混雑緩和を目指しています。
空飛ぶクルマが間に合わなかったため、空港-万博会場間は地上移動がより重要に。
7.仙台空港(仙台国際空港)/宮城県 東北地方
バス便 既存路線(再編、昨年4月)
岩沼市民バス 空港線急行便
仙台空港に乗り入れているコミュニティバスの岩沼市民バスのルートが再編されました。空港の南方面への唯一のアクセス交通で、航空大学校や海上保安学校等へもアクセスできます。
ただ、路線再編で、土休日の運行がなくなった上、運行便数が半減し、かなり厳しい状況になりました。朝晩のみの運行で通勤・通学需要に特化した印象です。
8.鹿児島空港/鹿児島県 九州地方
バス便 新規路線(昨年7月)
霧島神宮アクセスバス
7月に実証運行が始まったのが、鹿児島空港の霧島神宮アクセスバスです。
空港から近隣の名所である霧島神宮や霧島温泉郷を直接結ぶ路線は注目度が上昇。元々12月までの予定だったものが、想定を上回る利用で今年3月まで期間延長されています。空港を拠点にしての霧島観光に使える路線です。
本運行に移行できるかは3月までが正念場。これっ
9.神戸空港(マリンエア)/兵庫県 近畿地方
バス便 新規路線(昨年5月)
みなと観光バス 大阪府桜島方面
神戸空港(マリンエア)では、昨年1月に六甲アイランドへの路線バスがスタート。5月に大阪府桜島(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン=USJ)まで延伸されました。USJへは神姫バスが運行していたもののコロナ禍で自然消滅。みなと観光バスが新たに運行を始めました。
関空とともに大阪・関西万博への玄関口のひとつとなる神戸空港。大阪への移動手段も少しずつ増えてきています。
10.気軽に乗ろう、すべての空港アクセス交通へ!
日本全国、どの空港アクセス交通も注目点はいっぱい。上記9路線以外にも日本の空港には非常に多くのアクセス交通が乗り入れています。
公共交通の利便性は、空港の重要な要素のひとつ。今年は公共交通を気軽に使って空港にアクセスしてみませんか。
■1月1日時点で、空港(ターミナル)から徒歩10分圏内に予約不要な公共アクセス交通がない空港(▲は定期便就航空港、△は定期的な乗合便就航空港)
福井、種子島▲、与論▲、慶良間、北大東▲、南大東▲、波照間△
■アクセス交通の変化を調べよう
「バス便」ラベルから過去のバス路線変化が検索できます。
「鉄道便」ラベルから過去の鉄道路線変化が検索できます。
「船舶便」ラベルから過去の船舶路線変化が検索できます。
今年も日本空港情報館ブログをお楽しみください〜。