■2025.08 東京国際の旅行後
今回の旅は、ショートに羽田だけを取り上げました。
新しい青宙橋を通りましたので、羽田空港島からの出入りルートをおさらいしてみます。
■地上からのアクセスルート 道路は11か所の模様
羽田空港島に地上からアクセスする道路のルートは全部で11箇所あります。
まずは南側川崎市との出入りルートです。
■多摩川スカイブリッジ
歩道、車道
2022年に使用開始となった新しい橋です。一般道路としては多摩川の最下流にある橋で、川崎側はキングスカイフロント(殿町国際戦略拠点)が整備されています。
第3ターミナルからも近く、羽田エアポートガーデンを横切ってアクセスできます。川崎側から路線バスが通りますが、ターミナル地区には行かず、天空橋駅発着なのが珍しいところです。
■多摩川トンネル
車道(有料)のみ
首都高速湾岸線で川崎側と繋がるトンネル。多摩川河口にある道路で、高速利用の車以外は通行できません。
首都高速湾岸線は、第1ターミナルと第2ターミナルのど真ん中を突っ切っており、ターミナル地区に直接出入りする感じの道路です。
現在は有料道路の首都高速しかありませんが、一般道路の国道357号線のトンネル整備計画があります。
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続いて北側大田区京浜島との出入りルートです。
■空港北トンネル
車道(有料、無料)
多摩川トンネルとは反対側、ターミナル地区から直接北側の京浜島へ出入りするルートです。
首都高速湾岸線のほかに、国道357号線のトンネルも整備完了しています。国道357号線は、多摩川トンネル側はまだ未整備なので、羽田空港で途切れている状況です。このため、空港北トンネル〜空港〜多摩川スカイブリッジ間は、空港関係ないただ通過するだけの物流車両も多いので、走行注意です。
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最後に東側大田区市街地方面との出入りルートです。
大田区市街地側との出入りは、ほとんどが海老取川を渡る橋梁になります。
■弁天橋
歩道、車道
もっとも南側、多摩川と海老取川の交点付近にある橋です。路線バス通りになっていて、バスで蒲田方面に向かう場合に通るルートになります。
橋から空港島に入ってすぐのところにロータリーがあることで知られていましたが、跡地再開発の中で消滅しました。
橋の袂に旧穴守稲荷神社の大鳥居があります。
古くからある橋でこちらは欄干に羽田地区の生活を描いたレリーフがデザインされています。
■天空橋
歩道
駅名にもなっており、羽田空港島の中で、おそらく日本で一番知られている橋梁。天空橋駅出口から対岸を結ぶ人道橋です。
かつて京浜急行電鉄からの引込線がこの付近で橋を渡って空港島に入り込んでいて、その鉄道橋を模したデザインとされています。
■稲荷橋
車道(通行止)
稲荷橋は赤い欄干が目立つ橋梁。国土地理院が公表している昭和11年陸軍撮影の空中写真にも写り込んでおり、歴史は非常に古い橋です。かつて空港の表玄関として機能していました。
2車線分の幅があり、赤く塗られた目立つ立派な橋ですが、現在は羽田空港側が行き止まりになっていて、実質廃橋状態となっています。(2025年7月訪問時は工事業者の作業ヤードになっていました)
■穴守橋
歩道、車道
環状八号線の橋梁で車で通ることが多いと思われます。現在、蒲田方面からの玄関として機能しており、橋を渡ってすぐの場所で道路の付け替えが進んでいます。平成年代までは、空港区域に入ったあとは、一度弁天橋側へ南下するルートになっていましたが、跡地利用の再開発に合わせて、橋からまっすぐターミナル地区へ向かうルートに変わっています。
日本にゆかりのある飛行機のレリーフがデザインされています。
■青宙橋
歩道
今回渡った最新の出入りルートです。
整備場駅と対岸のあさひ海老取川公園の間を結んでいる人道橋です。
本文でも書いた通り、三井不動産と全日本空輸が開発し、大田区管理に移管された橋です。あさひ海老取川公園の横には三井不動産が開発したMFIP羽田やANA Blue Base、さらにヤマト運輸 羽田クロノゲートや荏原製作所本社などがあり、東糀谷地区へのアクセスも改善しています。
■首都高速1号羽田線高架橋
車道(有料)
空港の北西端では、首都高速1号羽田線が掠めるように延びていて、空港西ランプが設けられています。
南方(西側)は羽田旭町と東糀谷の境目から海老取川を渡ってきて、羽田空港島をわずかに通ったあと、羽田トンネルで再び海老取川を渡って北方の森ヶ崎へと繋がっています。
南方の橋梁は、川崎市側からずっと続く高架橋(自動車専用道路橋)の一部です。
■羽田トンネル
車道(有料)
首都高速1号羽田線で北側大田区森ヶ崎へと抜けるのが羽田トンネルです。空港西ランプから都心方面へ向かう車が結構見られます。
■羽田可動橋
車道(有料)
最後に、幻となっている橋梁があります。
羽田トンネルの箇所にある羽田可動橋という旋回橋です。
1990年4月に渋滞対策で設置されたものの、1998年4月には使用を停止しています。
現在、橋を架けかえる計画が進んでいます。
あれ、10か所しかないけど、と思っていたあなた。実は秘密の出入りルートもあるのが羽田空港でした。
車しか通れないルートもある一方、歩行者しか使えないルート、通行止のルートもあるなど、さまざまあって面白いですね。
■地上からのアクセスルート 鉄道は2か所?
続いて鉄道のアクセスルートです。営業している路線は2か所から羽田空港に乗り入れています。
■東京モノレール 羽田線
整備場地区に北側からトンネルで入り込んできます。
道路の羽田トンネル・羽田可動橋の隣接位置にあります。整備場駅〜昭和島駅間です。
■京浜急行電鉄 空港線
天空橋地区に西側からトンネルで入り込んできます。ここから先、終点の羽田空港第1・第2ターミナル駅まで京急は羽田空港島内はすべて地下トンネルです。
歩道橋の天空橋とほぼ同じ位置にあります。天空橋駅〜穴守稲荷駅間です。
この線の羽田空港地域への乗り入れは、東京モノレールより歴史が古く、なんと1913年(大正2年)。100年超えの歴史があります。当時海老取川を渡った先は、空港ではなく街(穴守地区)で、現在のB滑走路南端付近に(新)穴守駅を開業しています。
昭和20年、連合軍により穴守地区は強制立退きが命令されたため、羽田空港島の区間は旅客扱いは廃止され、同時に路線は連合軍に接収にされています。連合軍接収時期は海老取川を渡ってから北進する形で現在の整備場地区まで専用線が延びていました。当時は蒲田〜京急蒲田間に連絡線があり、JR線(当時の国鉄)から貨物列車が走っていました。
その後空港島から撤退。平成5年に地下線として再上陸しています。
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現役の旅客鉄道は2か所なのですが、建設中の新路線が1つ、旅客化構想のある路線が1つあります。
■東日本旅客鉄道 空港アクセス新路線
現在建設中の新路線。田町駅付近〜空港間を建設中です。
沖合展開事業で新たに造成された現旅客ターミナル地区側の北側にある貨物地区に北側からトンネルで入り込んでくる予定です。
田町駅付近からは東海道貨物線を改良して旅客化し、大井車両基地付近から空港までを新線として整備工事中です。
■東日本旅客鉄道 東海道貨物線
上記空港アクセス新路線が通る大井車両基地から南方面、川崎に向かって、貨物の地下路線が延びています。
東海道貨物線と呼ばれるもので、京急大師線の終点である小島新田駅のすぐ東側で地上に出てきます。
この路線が、実は羽田空港島を通ります。
東京モノレールや首都高速羽田線とほぼ同じ位置で、貨物地区に北側から入り込み、海老取川の東側を南下して、前述の弁天橋付近で南側へ抜けています。全線地下にあるので、ほぼ気が付きませんが、こんな路線も空港島に乗り入れています。
現在は貨物線としても休止中らしいのですが、旅客化構想があるので、取り上げました。
あれ、新設含めて3か所しかないけど、と思っていたあなた。実は、鉄道も秘密の出入りルートがあるのが羽田空港でした。
■地上からのアクセスルート 船も2か所から上陸可能
さらに、羽田空港は船のアクセスルートもあるのが特徴です。一般人が利用できる船着場が2か所あります。
■羽田空港船着場
船舶定期便が唯一運航しているのが羽田空港船着場です。
前述の羽田スカイブリッジのすぐ西側、多摩川に整備されています。
船舶定期便は非常に少ない便数での運航ですが、横浜とお台場の2か所から直接乗り付けられます(お台場路線はコロナ禍以降運休継続中)。
■天空橋船着場
天空橋駅の出口の目の前にあるのが天空橋船着場です。
前述の天空橋のすぐ南側、海老取川に整備されています。
定期航路などはありませんが、コロナ禍中にウォーターズ竹芝からアクセス路線がありました。
■最高のアクセスルート 航空便!
最後に取り上げるのは滑走路!です。なんだかんだ言っても空港なので、最高のアクセスルートはもちろん航空便です。
羽田は日本全国50路線、全世界52路線、なんと100か所以上の場所と結ばれています。アクセスするなら、4つある滑走路から入り込むことができます。
羽田空港島へ入り込むのルートは様々あるので、渋滞の状況なども見ながら、最適なルートで羽田空港に入り込むのを試してみるのも楽しいですね。
そして、飛行機で青宙から降り立つのが、一番ツウな入り込み方かもしれません。
青宙は境目なく世界と繋がっています。そんな青宙を通して世界と橋渡しするのが空港です。なかでも羽田は、空も海も陸も繋がるステキな場所でした。
飛行機が運ぶのはタマや
戦後80年になる今年、多摩にも行ける羽田で青宙を見て、たまには平和に世界と繋がる大切さを感じてみませんか。
異なる羽でも羽田で共に平和な翼を広げよう。
