◇2023年2月入国者 2か月連続約200万人突破もついに減少
[前年比] 約194万人強増・2千%超爆増
[前月比] ほぼ横ばいの微減・0.006%減
[国籍別] 外人増加止まる・米軍今月は減少目立つ
[外国籍] 韓国連続トップ 減少国多め法務省は4月25日、出入国管理統計の2023年2月分の月報を発表しました。
2023年2月の日本への入国者数は2,010,091人で2か月連続で二百万人超。うち外国人1,526,458人と3か月連続百万人を突破・協定該当者9,025人が入国していたことが判明しました。
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総合2023年2月の入国者数は
日本国籍者:474,608人
外国国籍者:1,526,458人
協定該当者:9,025人
合 計:2,010,091人でした。
前年同月(2022年2月=67,274人)に比べて約194万人強も増加・2887.9%の爆増です。
一方、前月(2023年1月=2,010,220人)と比較するとついに減少(0.006%減のほぼ横ばい)でした。
前年と比べると、一気に入国者が爆増した一方で、前月比では、ほぼ横ばいですが、ついに減少になりました。
ここ数か月増加量がどんどん増えていましたが、上限に達したのか、一気に鈍化した印象です。
外国国籍者は3か月連続百万人を突破したものの、前月比4万人強減少でした。減少はしていますが、外国籍者に異様に偏っている状況はあまり変化がありません。2022年2月は、「検査対象は入国者全員」「外国人新規入国は「原則」停止」「多くの国で強制隔離開始」の時期です。日本の空港検疫では、オミクロン株の影響が拡大。特に米国や南アジアからの入国者を中心に陽性者爆増が止まらず、それまで誰も見たことのない異次元の陽性者爆増を記録している危険な時期でした。
2023年2月は、ひと月を通じて実質規制なしの状態になりました。
[前年同月(2022年2月)との比較]入国者合計 1,942,817人増加(+2887.9%)
日本国籍者 439,382人増加(+1247.3%)
外国国籍者1,498,036人増加(+5270.7%)
協定該当者 5,399人増加(+148.9%) ひと月を通じて入国規制が実質規制なしとなり、爆増でした。相変わらず米軍関係者は大して増えていませんね。これは、コロナ禍でも大量の米国軍人が入国していたこと=米軍関係者は入国規制の対象外であった可能性があることを示しています。米国からの入国者は、
現地出国前未検査者が多いと推定されること
協定該当者が増加する時期(2021年年末・2022年年始等)に米国からの入国者の陽性が多かった
といった傾向がありました。また、成田や羽田から遠く遠く遠く離れた横須賀のホテルが隔離場所として指定されていた事例もあり、米軍関係者のすり抜けがあったと推定される出来事が多発していました。そろそろ、ジャーナリストなり、野党関係者なり、海外から帰国しない国会議員(存在意義が曝露の人)なりが、その辺の実態を暴露してくれませんかね。状況証拠から推定されるというだけなので、言ってみれば偏見に基づく外人差別なわけですが、米軍関係者の陽性者が大して多くなかった(=やましいことがなかった)のであれば公表しても別に何も問題はないでしょうし、こういった外人差別に繋がる疑念は早く払拭したいですよね。
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空港別4つある国際空港は、
成田国際:674,578人(前月比+9,357、全入国者の34%(前月比+1P))東京国際:411,388人(前月比-2,099、同20%(前月比-1P))2か月連続減
中部国際:65,232人(前月比-84、同3.2%(前月比±0P))関西国際:447,161人(前月比+140、同22%(前月比±0P))でした。
関空が2か月連続で羽田超えとなりました。
地方空港の国際線が延びてきており、
2空港が3か月連続で中部超えで、
新千歳:119,878人(前月比-6,679、同6%(前月比±0P))福 岡:216,087人(前月比-5,530、同11%(前月比±0P))でした。
中部は全然増えず、国際空港としての地位が危うい印象です。残りの国際線定期便再開空港では、
那 覇:46,870人(前月比-2,655、同2.3%(前月比-0.2P))、
高 松:4,690人(前月比+620、同0.2%(前月比±0P))、
仙 台:2,596人(前月比+1,221、同0.13%(前月比+0.06P))、
熊 本:2,458人(前月比+669、同0.12%(前月比+0.03P))、
広 島:1,771人(前月比+13、同0.08%(前月比-0.01P))、
新 潟:1,307人(前月比+466、同0.07%(前月比+0.03P))、
でした。
その他、チャーター便が飛ぶなどで目立ったのは、
鹿児島:1,471人(前月比-270、同0.07%(前月比-0.02P))、
宮 崎:1,057人(前月比-172、同0.05%(前月比-0.01P))、
旭 川:750人(前月比皆増、同0.04%(前月比+0.04P))、
北九州:482人(前月比-106、同0.02%(前月比-0.01P))、
松 山:360人(前月比+189、同0.02%(前月比+0.01P))、
青 森:274人(前月比+15、同0.01%(前月比±0P))、
静 岡:267人(前月比皆増、同0.01%(前月比+0.01P))、
新石垣:225人(前月比皆増、同0.01%(前月比+0.01P))でした。ほぼインバウンドチャーターのようです。
先月入国者が3桁人数あった福島と百里(茨城)は今月は0人でした。
このほか、釧路4人、函館8人、花巻7人、小松11人、名古屋61人、長崎2人入国者が出ました(出発便のみの国際線利用空港は無し)。いずれもチャーター便(ビジネスジェット利用?)が就航したとみられます。今月は、前月比で1万人以上増加した空港はなく、前月よりも減少した空港が多く見られました。一方で、地方空港の少人数入国が一気に増えています。検疫体制が全国に広がっていることが分かります。入国者が全員米軍関係者と思われるのが、三沢、横田、嘉手納。合わせて363人います(三沢は協定該当者、その他は外国人が多いです)。
定期便就航12空港から入国している米軍関係者(協定該当者)は8,760人いました。4か月ぶりの減少。しかも急減です。相変わらず米国線が多い羽田が多く、8か月連続で成田を超えました。那覇の不気味な急増は止まりましたが、多めですね。
軍用空港では、今月は入間、浜松で5人入国者が出ています。自衛隊関係のようにも見えますが、いずれも外国籍者です。
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外国籍者の在留資格別外国人入国者1,526,458人のうち、再入国は133,895人で前月よりも5万人弱減少しました。1,392,563人が新規入国で前月より微増。新規入国者が伸び続けています在留資格別でみると、永住者32,886人、日本人・永住者の配偶者10,273人、定住者5,866人、特別永住者3,263人。
元からの日本在住者は、前月と比べると、いずれも減少に転じました。年始の入国が影響したものとみられます。家族滞在は14,677人(うち新規入国3,526人)で3か月ぶり減少(新規入国は引き続き増加)でした。
日本人・永住者の配偶者の新規入国は776人。増加に転じました。
外国人新規入国一時停止で人材が入国できないことが問題となっていました。2022年3月以降それが解消されています。
学生関係は、留学が11,618人(うち新規入国800人)と2か月ぶりに減少。半減近い減少です。こちらも年始の入国が影響したものとみられます。
技能実習(1号イ〜3号ロ合計)は23,655人(うち新規入国14,095人)と2か月連続増加。特定技能(1号〜2号合計)も14,994人(うち新規入国2,726人)で2か月連続増加でした。
若い人のうち、学生は減少、技能実習は増加といった印象でしょうか。細かい分野別で多めだったのは、
技術・人文知識・国際業務27,674人(うち新規入国3,527人、2か月ぶり前月より減少、急減)、
経営・管理4,610人(うち新規入国394人、2か月ぶり前月より減少)、
技能1,943人(うち新規入国307人、5か月連続で前月より増加)、
公用1,936人(うち新規入国1,738人、2か月連続増加)、
企業内転勤1,919人(うち新規入国597人、2か月ぶり前月より減少)、
でした。
教育が277人(うち新規入国24人)と2か月ぶり減少。激減しています。
興行は2,305人(うち新規入国1,972人)で4か月連続減少でした。
業務系の行き来は、減少と増加が入り混じっています。年始の1月との比較の為か教育系は減少が非常に目立つ状況。技能系と公用は増えている一方、世界の有名人を呼び込む興行系は下火だったでしょうか。短期滞在は1,357,273人(全員新規入国)で前月比5千人強増加でした。
旅行者は急増は完全に止まったものの、増加は続いています。
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外国籍者の国籍別外国籍者は国籍別の人数が出ています。その国から来たかどうかは分かりませんが、国籍別をみてみます。
韓国が578,758人と8か月連続トップでした。
しかし、ついに前月比が減少に転じています。
連続2位が続く台湾も251,773人で前月比1万人超の減少。ついに一気の増加が止まりました。
同じく
連続3位の香港(中国国籍)も114,523人と3万人超えの減少です。非常に小さな地域ながら3か月連続3番目ですが、中国の入国規制強化のせいで減便がされていたからか減少が目立ちます。
4位の
米国は2か月連続の減少で89,064人。
タイは増加に転じ74,981人でした。
ベトナムも増加で58,861人。技能実習生が増えたことと連動しているでしょうか。
ここまでは前月と順番が一緒でした。
続いて
中国が増加で48,466人。入国規制が厳しくなりましたが、2か月連続で増加中。
結局、全員検査にするくらいでは、入国者数自体を減らすには全く効果がないことが分かります。入国者数を減らしたいなら、ビザ発給を止めるしか意味がありません。そりゃそうですよね。渡航しなきゃいけない人は検査があろうがなかろうが利用せざるを得ないですから。
中国の場合、2月はまだ観光需要はほぼなく、業務や留学などの渡航がほとんどでした。例えば4年留学するのに、最初の14日間隔離される可能性があっても、来たけりゃ来ますよ。その14日間は、費用国持ちで、三食昼寝付で電気水道も使い放題ですし。入国時の検査や隔離について、経済界や農家などが優秀な外国人や安い労働者を呼び込めないと叫んでいましたが、よく考えてみると、そういった日本居住になる外国人には検査や隔離があろうがほぼ影響がありません。影響があるのは短期渡航者。どちらかと言うと、海外に金を持っていかれる人が日本に入り込めなくなるということになります。
こういったデータを見ると、入国時に検査や隔離はしていても普通に観光以外のビザは発給すれば良いだけの話で、まず航空便を減らそうとするのは最も悪手であることが分かります。このあとは、
連続減少のフィリピンが41,490人で続いています。
減少が目立ったのが続く
豪州。38,077人と1万人超減少です。スキーシーズンが続いていますが、一気に減りました。
1万人超えの国は15か国。前月より減っています。
今月は減少した国が目立ちました。
短期滞在は、韓国560,260人(全体は減少も短期滞在は増加)、台湾244,923人↓、香港113,314人↓、米国84,202人(全体は減少も短期滞在は増加)、タイ71,482人、豪州37,120人↓が目立ちました。一気に特定国から観光客がなだれ込み続けている印象です。
空港検疫での国籍別の感染状況については、詳細を別途アップします。
<2023年2月入国者数>入国者計 2,010,091人(前年 67,274人)日 本 人 474,608人(前年 35,226人)
外 国 人1,526,458人(前年 28,422人)
協定該当者 9,025人(前年 3,626人)
<2023年2月空港別入国者数> 日本人・外国人・協定該当者の3分類
<空港>(★:定期便再開済)
旭 川 750人(外国人 750人、協定該当者 0人)
釧 路 4人(外国人 4人、協定該当者 0人)
★新 千 歳119,878人(外国人117,410人、協定該当者 4人)
函 館 8人(外国人 8人、協定該当者 0人)
青 森 274人(外国人 156人、協定該当者 0人)
三 沢 145人(外国人 8人、協定該当者 137人)
花 巻 7人(外国人 7人、協定該当者 0人)
★仙 台 2,596人(外国人 2,380人、協定該当者 0人)
★成田国際674,578人(外国人502,757人、協定該当者2,262人)
★東京国際411,388人(外国人231,327人、協定該当者4,978人)
★新 潟 1,307人(外国人 1,222人、協定該当者 0人)
小 松 11人(外国人 11人、協定該当者 0人)
静 岡 267人(外国人 182人、協定該当者 0人)
★中部国際 65,232人(外国人 44,941人、協定該当者 72人)
名 古 屋 61人(外国人 57人、協定該当者 0人)
★関西国際447,161人(外国人369,193人、協定該当者 187人)
★広 島 1,784人(外国人 1,261人、協定該当者 1人)
★高 松 4,690人(外国人 4,010人、協定該当者 0人)
松 山 360人(外国人 184人、協定該当者 0人)
北 九 州 482人(外国人 482人、協定該当者 0人)
★福 岡216,087人(外国人191,334人、協定該当者 409人)
長 崎 2人(外国人 2人、協定該当者 0人)
★熊 本 2,458人(外国人 2,377人、協定該当者 0人)
宮 崎 1,057人(外国人 1,057人、協定該当者 0人)
鹿 児 島 1,471人(外国人 1,471人、協定該当者 0人)
★那 覇 46,870人(外国人 43,848人、協定該当者 847人)
新 石 垣 225人(外国人 132人、協定該当者 0人)
※出国者のみ 該当無し
<軍用飛行場> 入 間 1人(外国人 1人、協定該当者 0人)
横 田 127人(外国人 101人、協定該当者 0人)
浜 松 4人(外国人 4人、協定該当者 0人)
嘉 手 納 91人(外国人 68人、協定該当者 0人)
<2023年2月外国籍者の国籍別入国者数 上位15位>※分かるのは外国籍者の国籍のみ(滞在国とは限りませんし日本人は含まれません)
矢印は前月(2023年1月)と比較したときの増減状況、増減者数は前年同月比
韓 国578,758↓
超超爆増(前年比+576,740)台 湾251,773↓
超超爆増(前年比+250,799)前月より1万人超減少
香港(中国国籍)114,523↓
超超爆増(前年比+114,444)前月より3万人超減少
米 国89,064↓
超爆増(前年比+88,036)2か月連続減少
タ イ74,981↑
超爆増(前年比+74,520)ベトナム58,861↑
超爆増(前年比+55,944)中 国48,466↑
超爆増(前年比+44,114)フィリピン41,490↓
超爆増(前年比+38,380)2か月連続減少
豪 州38,077↓
超爆増(前年比+37,848)前月より1万人超減少
マレーシア32,418↓
超爆増(前年比+32,270)シンガポール27,258↑
超爆増(前年比+27,134)インドネシア27,214↑
超爆増(前年比+26,580)カナダ19,391↑
超爆増(前年比+19,243)英 国16,126↑
超爆増(前年比+15,882)フランス12,698↑
超爆増(前年比+12,464)■
出入国管理統計統計表(法務省公式サイト)
http://www.moj.go.jp/isa/policies/statistics/toukei_ichiran_nyukan.html