※本旅行記は2021年11月に公開したものです。
■2021.10 調布・東京国際の旅行前
■富士を眺めに調布へ行こう
電光石火の空港訪問第二弾。
国内の感染が下火の間に、長らくご無沙汰の調査をするため、10月下旬、再び空港訪問を計画しました。
今回は、先々週にカメラの電池切れで逃してしまった東京国際空港(羽田空港)か調布飛行場へ行くことを検討。公共交通機関を利用しない条件が付くので、今回もシェアサイクル利用で計画を進めました。
シェアサイクルは、調布飛行場周りも含め、多摩地区、川崎市、横浜市には、ハローサイクルがたくさんのポートを整備しています。そこで、今回は、ハローサイクルを使って、一気に調布と羽田制覇を企みました。ところが、ハローサイクルは一日利用の場合もクレカかPayPay払い程度しかできず、何かしらのカード登録が必要でした。このため使用は断念せざるを得ませんでした。
自宅から調布までは30キロ程度ですが、流石に歩くのはきついと判断。
京急蒲田までは15キロほどで、調布飛行場まではそこから23キロ程度なので、前回同様に、大田区コミュニティサイクル(docomoバイクシェア)を一日パスで借りることにしました。で、せっかく大田区まで出るので、羽田にも寄り道することにしました。
調布に行くに当たっての最大の難点は、docomoバイクシェアの領域でした。
大田区から調布飛行場へは、世田谷区、狛江市、調布市を経由して行きますが、いずれの区市もdocomoバイクシェアはカバーされていませんでした。大田区で借りた場合、最も調布に近いのは多摩川台公園(東急多摩川駅付近)で、そこから片道12キロ、往復24キロ程度は自転車の交換ができません。
川崎市が、調布市の対岸付近まで南北に長い市なので、今回は川崎市で借りることを検討したのですが、なぜか川崎市内は東海道線より海岸寄りにしか貸出ポートがなく、使い物になりませんでした。
そこで、一か八かの賭けにはなるものの、京急蒲田で借りた後、多摩川台公園までの間のポートにチョコマカ寄りつつ、出来るだけ100%近い充電のチャリを確保し、下りが続くはずの帰りは、最悪電池切れも覚悟して向かうことにしました。
日の出が六時前なので、前回とほぼ同じ三時半には京急蒲田に着くように日付が変わる頃に自宅を出ることに。
京急蒲田からは環状八号線や多摩川沿いを上流に向かい、二子玉川から野川沿いを遡ることにしました。帰りは同じ経路を逆走し、多摩川河口まで進行。羽田に立ち寄り、空港訪問後は六郷土手まで戻って、そこから歩きで帰る予定としました。
アクセスの予約(なし)
今回も、COVID-19対策で不要不急の鉄道・バス利用が出来ないため、全行程が徒歩+シェアサイクル。自動券売機購入での1日パス利用の場合は予約は必要なしでした。
現地移動の予約(なし)
これも歩き+チャリ前提なので、特に予約はありません。
宿泊の予約
日帰りなので宿泊もありませんでした。
■ここまでの教訓!
・[調布]ハローサイクルなら飛行場にポート有!
・docomoバイクシェアは臨海部以外はカバーエリアが小さい
■今回の予定旅程
10/30 SAT
自 宅00:00(徒 歩)→03:30京急蒲田駅前
京急蒲田駅03:30(自転車)→05:30[調布飛行場]
[調布飛行場]08:00(自転車)→10:00[東京国際空港]
[東京国際空港]11:00(自転車)→12:00六郷文化センター
六郷文化セ12:00(徒 歩)→15:00自 宅
2021年10月29日
2021年10月17日
1年ぶりの空港見学(旅行後)
※本旅行記は2021年10月のものを、2021年11月に公開したものです。
■2021.10 東京都東京へリポート・東京国際の旅行後
今回は、東京都東京ヘリポートをメインに訪問しました。そこで、ヘリポートの分類について取り上げます。
■数少ない公共用のヘリポート
空港は全国で97か所あります。
一方、ヘリポートは、各離島ごとにあったり、山の中に突然あったり、病院にあったり、都心だとビルの屋上などにもあったりしています。イベントなどで牧場などに突然現れたりもします。随分たくさんある印象です。
しかし、実は、正式にヘリポートとして分類されている施設はあまり多くはありません。
国土交通省の航空局のページ(→リンク)で示されている公共用ヘリポートは全国でわずか13か所だけです。非公共用とされているところを含めても102か所です。
飛行機が離着陸できる所として、空港の他に、離着陸場があるように、ヘリポートも設置の基準により様々あります。
空港と同じような扱いなのが公共用ヘリポートで、これは、一般ピープルが気軽に利用できるはずのものです。施設にも気軽に入れるところもあり、日本空港情報館ブログでは、主にこちらを取り上げています。今回訪問した東京都東京へリポートもこの分類です。
一方で、非公共用ヘリポートは、地方公共団体や民間が独自に設置しているもの。非公共用も正式に設置基準を満たしたヘリポートになります。ほとんどは自社使用を前提としています。地方公共団体が設置しているものは、消防や救急、警察の業務用に特化しているところが多いです。当然収益事業として遊覧飛行などで使用させているケースも多少ありますが非常に限定的。公共用ではないので、一般ピープルは立ち入りできないところがほとんどです。建物の屋上に設けられているものも多いので、そもそも地上から見えないこともあります。
一例である浦安へリポートは非公共用ですが、エクセル航空が遊覧飛行を展開しており、同社も「正規へリポート」とPRしています。(→リンク)
そして、ヘリコプター(専門用語で言う回転翼航空機の1つ)が離着陸できる、公共用、非公共用に分類されない場所として、場外離着陸場が数知れず存在しています。航空法第79条の規定により、「航空機は、陸上にあっては空港等以外の場所において離陸し、又は着陸してはならない。」とされていますが、ただし書きがあり、国土交通大臣が許可すれば空港等以外の場所でも離着陸が可能です。この場所が場外離着陸場で、基準を緩和して許可することでヘリコプターの離着陸が可能になっています。
防災対応離着陸場だと、普段は公園などとして開放されているケースもあります。
三宅島北方にあった三宅村へリポート。場外離着陸場として整備されています。
急患輸送で欠かせない離島のヘリポートもその多くが場外離着陸場です。
かつて定期便が飛んでいましたが、2018年11月から三宅島空港発着に変更されています。
(2013年訪問時に撮影)
■何となく近寄り難いヘリポート
空港の旅客ターミナルは、開館時間内であれば、誰でも気軽に訪れることが出来ます。飲食店や売店を充実させ、航空便を利用しない人も利用できます。
しかし、ヘリポートの場合、運航各社が共同で使用する旅客ターミナルが設けられているのは皆無です。
そして、ヘリコプターでの旅客輸送で定期便を運航している事業者は多くなく、ヘリポート内にある自社事務所が格納庫も兼ねているケースが多いです。
大きなヘリポートでは、遊覧飛行などでヘリポートを利用する際も各社の格納庫へ直行することがほとんどで、旅客ターミナルは不要です。
このため、ヘリポートには、一般ピープルが気軽に訪れることが出来る施設がほとんどありません。
群馬へリポートでは、ヘリコプター学習館を設けて、普段から気軽に訪問してもらう工夫をしていますが、そのような事例は稀です。
定期便がないから普段使いで利用する機会も少なく、遊覧飛行も各社でバラバラ。仲間うち、関係者向けな印象で、ヘリポートは、何となく近寄り難い存在になってしまっています。
今回訪れた東京都東京へリポートはまさにその典型例で、敷地内に入ることも重々しい雰囲気を醸し出していました。
周辺の新木場緑地公園にはヘリポートに関する展示がなされ、身近な雰囲気を出そうとはしていたものの、空飛ぶ人以外は完全に蚊帳の外の印象でした。
東京都東京へリポートは目の前にあるのに非常に遠い存在でした。
ヘリポート外で演出されているせいで、逆に疎外感を醸しだしています。
飛ばない豚野郎は蚊帳の外から指咥えて羨ましそうに見てろと、
空の上から目線で馬鹿にされた印象でした。
■今後は空飛ぶクルマでバーティポートが注目
空港に比べて排他的イメージの強いヘリポートですが、それだけに普段気に掛ける人が少ないせいか、ここ数年、公共用へリポートが立て続けに供用廃止になっています。
公共用ヘリポートは、2005年1月には全国に22か所あったのですが、足寄(2014年4月3日)、増毛(2018年6月1日)、砂川(2018年3月31日)、占冠(2017年4月1日)、ニセコ(2018年6月30日)、乙部(2015年2月5日)、舞洲(2019年7月8日)、神戸(2018年4月1日)、播磨(2008年9月25日)、湯村温泉(2008年9月25日)、佐伯(2018年4月1日)と11か所も供用廃止になりました。
公共用として供用廃止となっただけで、非公共用や場外離着陸場として残存しているところもありますが、さらに気軽な利用が出来なくなってしまっています。
それでも供用廃止になったところで、不便になった人はほぼおらず、文句を言う人もいないという悲しい状況です。
しかし、ヘリポートは、急患の搬送などで欠かせない社会インフラです。ドクターヘリが忙しく飛び回る病院のヘリポートも数多く存在しています。
公共用がメインとなりますが、今回へリポートを訪問し始めたのは、2006年ごろに相次いだ空港廃止と同じように、無駄だ無駄だと言われたまま消えてなくなるのを防ぎたいためでもありました。
そんなヘリポートですが、少し変化の兆しがあります。
今後は、一般の人がもっと気軽に利用できるようになる可能性があるのです。
それが、電動・垂直離着陸型航空機(eVTOL機)、いわゆる空飛ぶクルマの登場による発着場としての役割です。
空飛ぶクルマが、自家用車のように自分で操縦(=時代的には自動操縦?)できるようになれば、高速道路とそのインターチェンジのように、空路と離着陸する場所が必須になります。
助走の要らないドローンタイプの場合、その離着陸する場所として、まず候補になるのはヘリパッドです。
国土交通省でも、短期的には、既存の空港等の活用や空港等以外の場所における離着陸の許可で対応とするとしており、eVTOL用離着陸場の新規設置は中長期的に進めるとしています。
バーティポート(垂直離着陸用飛行場)という名称で整備を進める話が少しずつ出始めています。
空港ほど大規模な施設にならなくても、離着陸直前に整備したり、確認したりする場所が必要であることを考えれば、ヘリポートやeVTOL用離着陸場は今以上に必要になってきます。そうして利用者が増えれば、今は近寄り難い存在であるヘリポートも、もっと身近に感じられる、誰もが気軽に利用できる施設に代わっていくのかもしれません。
兵庫県立豊岡病院但馬救命救急センターのヘリポート。
公共用にも非公共用にも分類されない私設の場外離着陸場ですが、
ドクターヘリが日本一忙しく飛び、命を繋いでいます。
こういう社会インフラをもっと身近に支えていきたいものですね。
(2019年訪問時に撮影)
今回は、昨年10月に引き続き、ヘリポート見学するためにとにかく屁理屈を並べてみました。STAY HOMEを頑張ったり、仕事で仕方なく空港を利用する人が大勢いる中で、独り善がりの考えでヘリポート訪問をしてしまいましたので、今回の記事にご不満やズルいぞ、という方も大勢いらっしゃると思います。
一応、他人を感染させるリスクは最大限低減する動きをしたつもりですので、ご容赦いただきたいですが、何だかモヤモヤ訪問でした。
ヘリポートは、COVID-19でますます身近から遠く離れてしまった印象でした。
早く日常生活が戻り、技術革新が進んで、ヘリポートがもっと身近に、気軽になれば良いなあと思いつつ、軽く旅行記を〆たいと思います。
※「東京都東京へリポート」と馬から落ちて落馬したかのような表現を続けていて、違和感を持った方もいらっしゃるかと思うのですが、これが正式名称ですので、ご了承ください。(東京都「立」東京へリポートとか東京都「営」東京へリポートとかでもないです。道路上の案内標識をはじめ、東京都港湾局の公式サイト内の表記すら「東京へリポート」ですけど、、、。)
■2021.10 東京都東京へリポート・東京国際の旅行後
今回は、東京都東京ヘリポートをメインに訪問しました。そこで、ヘリポートの分類について取り上げます。
■数少ない公共用のヘリポート
空港は全国で97か所あります。
一方、ヘリポートは、各離島ごとにあったり、山の中に突然あったり、病院にあったり、都心だとビルの屋上などにもあったりしています。イベントなどで牧場などに突然現れたりもします。随分たくさんある印象です。
しかし、実は、正式にヘリポートとして分類されている施設はあまり多くはありません。
国土交通省の航空局のページ(→リンク)で示されている公共用ヘリポートは全国でわずか13か所だけです。非公共用とされているところを含めても102か所です。
飛行機が離着陸できる所として、空港の他に、離着陸場があるように、ヘリポートも設置の基準により様々あります。
空港と同じような扱いなのが公共用ヘリポートで、これは、一般ピープルが気軽に利用できるはずのものです。施設にも気軽に入れるところもあり、日本空港情報館ブログでは、主にこちらを取り上げています。今回訪問した東京都東京へリポートもこの分類です。
一方で、非公共用ヘリポートは、地方公共団体や民間が独自に設置しているもの。非公共用も正式に設置基準を満たしたヘリポートになります。ほとんどは自社使用を前提としています。地方公共団体が設置しているものは、消防や救急、警察の業務用に特化しているところが多いです。当然収益事業として遊覧飛行などで使用させているケースも多少ありますが非常に限定的。公共用ではないので、一般ピープルは立ち入りできないところがほとんどです。建物の屋上に設けられているものも多いので、そもそも地上から見えないこともあります。
一例である浦安へリポートは非公共用ですが、エクセル航空が遊覧飛行を展開しており、同社も「正規へリポート」とPRしています。(→リンク)
そして、ヘリコプター(専門用語で言う回転翼航空機の1つ)が離着陸できる、公共用、非公共用に分類されない場所として、場外離着陸場が数知れず存在しています。航空法第79条の規定により、「航空機は、陸上にあっては空港等以外の場所において離陸し、又は着陸してはならない。」とされていますが、ただし書きがあり、国土交通大臣が許可すれば空港等以外の場所でも離着陸が可能です。この場所が場外離着陸場で、基準を緩和して許可することでヘリコプターの離着陸が可能になっています。
防災対応離着陸場だと、普段は公園などとして開放されているケースもあります。
三宅島北方にあった三宅村へリポート。場外離着陸場として整備されています。
急患輸送で欠かせない離島のヘリポートもその多くが場外離着陸場です。
かつて定期便が飛んでいましたが、2018年11月から三宅島空港発着に変更されています。
(2013年訪問時に撮影)
■何となく近寄り難いヘリポート
空港の旅客ターミナルは、開館時間内であれば、誰でも気軽に訪れることが出来ます。飲食店や売店を充実させ、航空便を利用しない人も利用できます。
しかし、ヘリポートの場合、運航各社が共同で使用する旅客ターミナルが設けられているのは皆無です。
そして、ヘリコプターでの旅客輸送で定期便を運航している事業者は多くなく、ヘリポート内にある自社事務所が格納庫も兼ねているケースが多いです。
大きなヘリポートでは、遊覧飛行などでヘリポートを利用する際も各社の格納庫へ直行することがほとんどで、旅客ターミナルは不要です。
このため、ヘリポートには、一般ピープルが気軽に訪れることが出来る施設がほとんどありません。
群馬へリポートでは、ヘリコプター学習館を設けて、普段から気軽に訪問してもらう工夫をしていますが、そのような事例は稀です。
定期便がないから普段使いで利用する機会も少なく、遊覧飛行も各社でバラバラ。仲間うち、関係者向けな印象で、ヘリポートは、何となく近寄り難い存在になってしまっています。
今回訪れた東京都東京へリポートはまさにその典型例で、敷地内に入ることも重々しい雰囲気を醸し出していました。
周辺の新木場緑地公園にはヘリポートに関する展示がなされ、身近な雰囲気を出そうとはしていたものの、空飛ぶ人以外は完全に蚊帳の外の印象でした。
東京都東京へリポートは目の前にあるのに非常に遠い存在でした。
ヘリポート外で演出されているせいで、逆に疎外感を醸しだしています。
飛ばない豚野郎は蚊帳の外から指咥えて羨ましそうに見てろと、
空の上から目線で馬鹿にされた印象でした。
■今後は空飛ぶクルマでバーティポートが注目
空港に比べて排他的イメージの強いヘリポートですが、それだけに普段気に掛ける人が少ないせいか、ここ数年、公共用へリポートが立て続けに供用廃止になっています。
公共用ヘリポートは、2005年1月には全国に22か所あったのですが、足寄(2014年4月3日)、増毛(2018年6月1日)、砂川(2018年3月31日)、占冠(2017年4月1日)、ニセコ(2018年6月30日)、乙部(2015年2月5日)、舞洲(2019年7月8日)、神戸(2018年4月1日)、播磨(2008年9月25日)、湯村温泉(2008年9月25日)、佐伯(2018年4月1日)と11か所も供用廃止になりました。
公共用として供用廃止となっただけで、非公共用や場外離着陸場として残存しているところもありますが、さらに気軽な利用が出来なくなってしまっています。
それでも供用廃止になったところで、不便になった人はほぼおらず、文句を言う人もいないという悲しい状況です。
しかし、ヘリポートは、急患の搬送などで欠かせない社会インフラです。ドクターヘリが忙しく飛び回る病院のヘリポートも数多く存在しています。
公共用がメインとなりますが、今回へリポートを訪問し始めたのは、2006年ごろに相次いだ空港廃止と同じように、無駄だ無駄だと言われたまま消えてなくなるのを防ぎたいためでもありました。
そんなヘリポートですが、少し変化の兆しがあります。
今後は、一般の人がもっと気軽に利用できるようになる可能性があるのです。
それが、電動・垂直離着陸型航空機(eVTOL機)、いわゆる空飛ぶクルマの登場による発着場としての役割です。
空飛ぶクルマが、自家用車のように自分で操縦(=時代的には自動操縦?)できるようになれば、高速道路とそのインターチェンジのように、空路と離着陸する場所が必須になります。
助走の要らないドローンタイプの場合、その離着陸する場所として、まず候補になるのはヘリパッドです。
国土交通省でも、短期的には、既存の空港等の活用や空港等以外の場所における離着陸の許可で対応とするとしており、eVTOL用離着陸場の新規設置は中長期的に進めるとしています。
バーティポート(垂直離着陸用飛行場)という名称で整備を進める話が少しずつ出始めています。
空港ほど大規模な施設にならなくても、離着陸直前に整備したり、確認したりする場所が必要であることを考えれば、ヘリポートやeVTOL用離着陸場は今以上に必要になってきます。そうして利用者が増えれば、今は近寄り難い存在であるヘリポートも、もっと身近に感じられる、誰もが気軽に利用できる施設に代わっていくのかもしれません。
兵庫県立豊岡病院但馬救命救急センターのヘリポート。
公共用にも非公共用にも分類されない私設の場外離着陸場ですが、
ドクターヘリが日本一忙しく飛び、命を繋いでいます。
こういう社会インフラをもっと身近に支えていきたいものですね。
(2019年訪問時に撮影)
今回は、昨年10月に引き続き、ヘリポート見学するためにとにかく屁理屈を並べてみました。STAY HOMEを頑張ったり、仕事で仕方なく空港を利用する人が大勢いる中で、独り善がりの考えでヘリポート訪問をしてしまいましたので、今回の記事にご不満やズルいぞ、という方も大勢いらっしゃると思います。
一応、他人を感染させるリスクは最大限低減する動きをしたつもりですので、ご容赦いただきたいですが、何だかモヤモヤ訪問でした。
ヘリポートは、COVID-19でますます身近から遠く離れてしまった印象でした。
早く日常生活が戻り、技術革新が進んで、ヘリポートがもっと身近に、気軽になれば良いなあと思いつつ、軽く旅行記を〆たいと思います。
※「東京都東京へリポート」と馬から落ちて落馬したかのような表現を続けていて、違和感を持った方もいらっしゃるかと思うのですが、これが正式名称ですので、ご了承ください。(東京都「立」東京へリポートとか東京都「営」東京へリポートとかでもないです。道路上の案内標識をはじめ、東京都港湾局の公式サイト内の表記すら「東京へリポート」ですけど、、、。)
2021年10月16日
1年ぶりの空港見学(1日目)
※本旅行記は2021年10月のものを、2021年11月に公開したものです。
前回の旅行記では実験的に写真を多めにしてみました。
しかし、文章がないと情報を発信する意味が半減してしまうんですね。(写真は風景ばかりだからグーグルマップで事足りるし)
そこで今回は写真多めはそのままに、少し文章モリモリに戻しました。
■2021.10.16 (自宅)→東京都東京へリポート→(自宅)
旅行記に入る前に、、、。
今回の旅は東京港にある船着場を公共交通(航空便も含まれます)を使わずに多数見学しました。このため、空の成分はほとんどありません。
船着場については、ほとんど予備知識がありませんので、名称や管理者に間違いが多いかもしれません。ご了承ください。
■自販機購入の為、神奈川から最も近い貸出ポートは京急蒲田
昨年10月に空港訪問した時と同様、他人との接触を最大限避けるため、人の少ない夜間・早朝を活用。夜間に現場まで移動することにしました。
今日は未明の0時頃に神奈川の自宅を出発。東京都東京へリポートへ向かいました。
神奈川県内は徒歩、多摩川を渡って東京都大田区に入った後は大田区コミュニティサイクル(docomoバイクシェア)を1日パスで使用して自転車で向かいます。
神奈川に最も近い大田区コミュニティサイクルの貸出場所は六郷土手(六郷文化センター)です。まずは自宅からそこまで歩くつもりでいたのですが、docomoバイクシェアの1日パスは販売場所が限定されていました。
1日パスはセブンイレブンかファミリーマートで購入ができるのですが、コンビニでは、利用料1,650円に加えてなぜか専用ICカードの発行手数料550円がかかってしまいます。自販機だと自分が持っている交通系ICカードを使用でき1,650円の支払いで済むため、550円をケチって、自動券売機がある京急蒲田駅前の貸出ポートまで歩くことにしました。
https://docomo-cycle.jp/onedaypass/index_bk.html
京急蒲田駅前までは自宅から約15キロ弱なので、普通に歩いて3時間半くらい。3時半ころにたどり着きました。
※昨年の羽田訪問時と同様に、クレジットカード(クレカ)情報登録によるクレカ払いをしたくなかったことから、とにかくその他の支払方法を探っていたバイクシェア。docomoバイクシェアは、1日パス購入の場合に限り、クレカ情報登録なしで利用が可能であることが分かりました。自販機だとカギになる交通系ICカードのみでの決済になりますが、コンビニ発券だと現金払いのほか通常の支払方法も可能です(情報登録なしのクレカ払いも可能)。値段が高いので、短時間利用には向きませんが、長時間使用するなら、考えても良い手段かもしれません。
今回初めて利用した京急蒲田の貸出ポート。
左にあるのが自動券売機。液晶が駄目駄目でしたがちゃんと操作できました。
貸出には携帯電話(SMSに暗証番号が届くため)、交通系ICカードが必要です。
画面に沿って操作後、端末下の読み取り部にタッチして鍵登録します。
■臨海部はチャリに優しくない
京急蒲田駅の貸出ポートはだだっ広い空間でしたが、残っていた自転車はたった6台。すべての自転車の電池残量を見たところ、最も充電が入っていたものでも60%だったため、まずはそれで走り出しました。
今回東京都東京へリポートへは、平和島で東へ折れ、城南島から臨海トンネルを通って中央防波堤へ、そこから東京ゲートブリッジを通って若洲へ降り立つ16キロ程度の最短経路を考えていました。橋の坂道はきついものの、とにかく走行距離を短くできるからです。
ところが、出発前に道路を調べたところ、大田区と東京都東京へリポートの間を短絡する、
・城南島と中央防波堤を結ぶ臨海トンネル
・中央防波堤と若洲を結ぶ東京ゲートブリッジ
をはじめ、
・大井ふ頭とお台場を結ぶ東京港トンネル
・芝浦ふ頭とお台場を結ぶレインボーブリッジ(早朝は通行不可)
・中央防波堤とお台場(青海)を結ぶ第二航路海底トンネル
・中央防波堤とお台場(有明)を結ぶ東京港海の森トンネル
といった臨海部の運河を渡る長いトンネルや橋は、いずれも歩行者・自転車の通行ができませんでした。(青島巡査が出来なかった封鎖以前に、歩行者・自転車は通行すらできませんでした、、、。)
このため、大田区から東京都東京へリポートへは、一度浜離宮付近まで延々北上し、築地側から回っていくしかありませんでした。距離は片道10キロ追加となり、26キロと約1.6倍になります。さらに人の多い都心を通過する羽目に。
臨海部は自転車ユーザーには全く優しくない土地でした。
ただ、この経路変更のおかげで、日の出ふ頭やウォーターズ竹芝桟橋の目の前、晴海ふ頭付近を通過せざるを得なくなってしまったので、ついでにこれらの場所も覗くことにしてみました。(竹芝客船ターミナルは以前に利用しているので除きました)
そして、東京オリンピック・パラリンピックの選手村付近も通る(晴海客船ターミナルがそもそも選手村の中)ので、コロナで見に行けなかったそれらもチラ見することにしました。
今回訪問したお台場にある東京国際クルーズターミナルからの眺め。
大井ふ頭のキリンたちが手が届きそうなぐらい目の前で、1キロも離れていないのですが、
自転車だとぐるり15キロ弱の道のりになります。
赤白キリンは東京2020パラリンピック開会式でも東京の風景として登場してましたね。
■運用時間の短い施設群
さらに、施設を見学するうえで運用時間という壁にもぶち当たりました。どこの施設も朝のオープンが遅すぎたのです。
東京都東京へリポート 08:30-16:30
有明客船ターミナル 08:00-20:00
東京港フェリーターミナル 05:00-20:00
お台場パレットタウン桟橋 10:00-22:00
お台場海浜公園海上バス待合所 08:00-22:00
青海客船ターミナル 08:00-20:00
東京国際クルーズターミナル 09:00-17:00
晴海客船ターミナル 09:00-17:00
ウォーターズ竹芝桟橋 営業時間不明
日の出船客ターミナル 桟橋09:30-22:00
出来るだけ人がいない時間帯に済ませたく、6時前の日の出直後に一気に回ろうとしていました。ところが、8時過ぎまではなかなか動きがとりづらい状況でした(日の出船客ターミナルなんて日が高く上った9時半開館でシャレにもならない)。
行こうとしたヘリポート・船舶ターミナルのうち、日の出前から開いているのは東京港フェリーターミナルのみでした。東京都東京へリポートが8時半〜と思った以上に運用開始が遅いため、少し遠回りとなりますが、東京港フェリーターミナルを最初に訪問することにしました。
東京へリポートはヘリが7時半ぐらいには動き始める可能性もあるのでそれを見越すと、東京港であまり時間をロスせずに行けそうです。東京港フェリーを6時過ぎに出た後、有明(外観)→東京都東京へリポート→有明(内観)→パレットタウン→青海→国際クルーズ→お台場海浜公園→晴海と回っていくことにしました。
有明と青海、パレットタウンの各船着場は大した大きさではなく、東京都東京へリポート→東京国際クルーズターミナルは3か所寄っても1時間程度でしょうから、ヘリポートを運用開始後にすぐ出られればベストでした。
また、お台場海浜公園と日の出を除けば、定期船の運航がないため、9時など少し遅い時間でも人と接触する機会は十分減らせそうでした。
※船着場のうち桟橋部分はただ海に突き出ているだけなので、公園前などにある桟橋ならいつでも撮影が可能ですが、ターミナル内に入る場合には、営業時間を考慮する必要があります。
新型コロナウイルス感染症対策を考慮して
他人との接触が少ないはずの深夜から動き出しました。
早く、基本的対策している場合のみ外出OKという風潮になってくれないかな。
※基本的対策の一つに深夜外出しないという項目はありますが、
明らかに昼間より深夜の方が他人と接触しないはず。
このため、今回の旅行では無視しています。
■大田区の1日パスで他区も使用可能!
ということで、京急蒲田からはまず、浜離宮方面へひたすら北上します。
電池残量が60%しかなく、走り始めてすぐに50%に減ってしまったため、まずはエコモードを発動して走りました。
1日パスが大田区でしか使用できない場合、電池残量60%ではかなりきついです。そこで、わずか3.5キロ先に過ぎないですが、大田区と品川区の境目ギリギリのポートで最大容量残っている自転車に変えることにしました。
大田区北端のポートは、大森海岸駅東側のメッセ大森店です。そこで自転車を交換しても良かったのですが、ちょうど超至近の大森海岸駅をはさんで西側のセブンイレブン南大井三丁目店に品川区のポートがありました。
そこで、大田区で発行した1日パスで品川区のものが借りられるか試してみることに。セブンイレブン南大井三丁目店のポートで、乗ってきた自転車を返却し、電池残量90%の新しい自転車を操作したところ、大田区の1日パスで開錠できました。
そう、大田区で発行した1日パスは、都内であれば他区でもバイクシェアが可能になるパスだったのです。
こうなればひと安心。今日の目的地東京都東京へリポートまでに通過する品川区、中央区、江東区は全てdocomoバイクシェアの展開地域。ポートも至る所にあるので、電池残量が少なくなれば、近くのポートで新しい自転車に乗り換えれば良いだけになりました。
電池残量を全く気にすることなく、先に進めることになったため、ここから先は、大した急こう配はないものの、パワーモードで楽々進むことにしました。
※この利用方法は1日パスならではの使用方法です。貸出ポートのあるエリア内で利用する場合、1日パスは残時間と電池残量をほぼ考慮する必要がありません。
月額会員は、定額2,200円/月を支払えば、最初の30分は毎回使用料は無料です。この場合、30分ごとにポートで自転車を乗り換えないと追加料金が発生してしまいます。長時間乗ることが分かっているならば、30分に1回乗り換えが必須です。30分ぐらいの使用なら、電池残量は20%もあれば全然問題ないので、電池残量はほとんど気にする必要がありません。
一方で、1回会員の場合、基本料金は30分165円で、以降は30分毎に110円が加算される仕組みです。長く乗ることが分かっているなら、1回で出来るだけ長く乗った方がお得なので、最初に電池残量100%のものを狙う必要があります。電池残量が100%と言うことはなかなかないので、ここは賭けみたいなものですね。
こういった形で、それぞれの支払い方法で、一長一短があります。
■まずは天王洲まで快適走行
大森海岸からは国道15号線(第一京浜)を北上。鮫洲で海岸側へ移動し、天王洲通りを北上しました。天王洲アイルまで大森海岸から約5キロ。パワーモードを使いはじめたので、ほとんど疲れ知らずでかなり快適走行でした。
天王洲アイルには、東京国際空港(羽田空港)からの船舶便の実証実験も行われた天王洲ピア桟橋があります。寄り道してみたところ、桟橋のすぐ脇まで行けました。
・天王洲ピア桟橋:
運用時間10:00-22:00 民間設置(中川特殊鋼)
定期船無し
■竹芝の新設桟橋は真っ暗
天王洲からは、天王洲通りがいつの間にか海岸通りとなった都道316号線を再び北上。4.4キロ走って竹芝地区船着場(ウォーターズ竹芝前)へ向かいました。途中、日の出桟橋や竹芝桟橋の前を通過しましたが、日の出桟橋はまだオープン前で中に入れずじまい。竹芝桟橋は、三宅島空港訪問時などに訪問済みのため、今日はパスしました。
自転車貸し出しに意外と手間取ったせいか、まだ13キロ程しか来ていません。先は長いのに、竹芝付近で既に5時。先を急ぐためにも、竹芝地区船着場(ウォーターズ竹芝前)以外は無視して通り過ぎました。
・竹芝地区船着場(ウォーターズ竹芝前):
運用時間10:00-22:00 民間設置(竹芝エリアマネジメント)
・東京都観光汽船 浅草方面
・観光汽船興業 浅草方面・豊洲方面
・東京都公園協会 浅草方面・お台場方面・葛西方面
・羽田空港への不定期船(実証実験)
■築地市場は更地と道路に
ウォーターズ竹芝からは、浜離宮恩賜庭園を右手に見ながらぐるり回り込んで進みます。
汐先橋交差点で南東に転ずると、その先は、築地川沿いの歩行者・自転車用道路です。ここを進行中、対岸の浜離宮恩賜庭園に船着場が見えました。
この道路はそのまま築地大橋の南側歩道となり環状二号線と合流しました。
通り過ぎてきた道はオリンピック開催に備えて整備された新しい道路で、東京都中央卸売市場(築地市場)跡地を突っ切るルートでした。おそらくオリンピック時には専用車両が行き来していた道路です。
勝どきを通過し、黎明大橋を過ぎれば晴海地区。右手に選手村跡地が見えましたが、跡地は立入禁止となっていました。
・浜離宮恩賜庭園船着場:
運用時間10:00-22:00 民間設置
・東京都観光汽船 浅草方面・日の出方面
帰りに明るくなってから見た浜離宮恩賜庭園の船着場。
将軍目線で船に乗り降りできる殿様気分を味わえます。
STAY HOME中に東京都公園協会の定期便発着はなくなってしまったようです。
「東京水辺ライン」船着場変更のお知らせ(東京都公園協会)→https://www.tokyo-park.or.jp/announcement/028/detail/46694.html
■築地・豊洲を通過する水産ルートをパワーモードでスイスイ
東京ゲートブリッジルートが自転車が通れないと分かってから、元々この付近からは、晴海通りを経て東京都東京へリポートへ直行しようとしていました。
ところが、東京都東京へリポートの運用時間が8時半からで、一方、東京港フェリーターミナルが5時から開館と判明。急きょ、このまま有明側へと渡り、東京港フェリーターミナルへ直行することにしていました。
豊洲地区を過ぎて勾配の激しい豊洲大橋をパワーモードでお魚的にスイスイ渡橋。豊洲市場で右折して有明地区へと向かいました。
■東京港フェリーターミナルへ直行
豊洲市場の間からまっすぐ進み、迷うことなく東京港フェリーターミナルのある埋立地(10号地その2)へとたどり着けました。ターミナルまではウォーターズ竹芝から約8キロ、40分ほどの行程でした。
東京港フェリーターミナルは、今回見て回った中で、定期船が発着するターミナルとしては最も大きな旅客ターミナルでした。
飛行機や高速バスの好敵手になり得ますが、東京-徳島間18時間・東京-北九州間32時間かかるので、車と一緒に利用する人やトラック輸送者以外の利用者は、初めからあまり眼中にないのかもしれません(東京-北九州間は高速道路使えば半日程度でたどり着けます)。
空港見学のついでに、船舶の旅客ターミナルをできるだけ見て回るようにしています。それは、同じ公共交通手段として、空港の競合施設になるからなのですが、東京港フェリーターミナルについては、ニーズがかなり違うことに気付かされました。
・東京港フェリーターミナル:
運用時間10:00-22:00 民間設置(東京港埠頭=元々公社の実質半官)
・オーシャントランス 新門司・徳島方面
※ふ頭岸壁は東京都が設置
※東京港フェリーターミナルへは、オーシャントランス(オーシャン東九フェリー)が乗船者向けに国際展示場駅との間に有料送迎しているのがあるにはあるのですが、路線バスなどはありません。車でしかアクセスしづらいのに一時駐車場が数台分あるだけなので、見学には非常に不向きです(アクセス案内も東京ビッグサイト駅から徒歩25分と紹介されているほど)。あまり気軽に来られるわけでもないので、知らない人は全く知らないかもしれません。
アクセスするのが業界人しかいないことを見越してか、ここへの案内は「船着場」や「フェリー乗り場」と言う表現ではなく、「ふ頭」と言う表現が使われています。晴海地区の晴海五丁目の交差点で「↑フェリーふ頭 →晴海客船ターミナル」の看板が出ていました。「フェリーふ頭」と言うのが聞きなれなかったため、豊洲辺りに調べてない船着場があるのか不安でしたが、看板に沿って進むと、東京港フェリーターミナルのことを指していました。ずいぶん手前(約5キロ手前)からピンポイント案内が出ていましたが、晴海のターミナルと間違える人が多いんでしょうね。
■朝遅いせいで有明にも寄り道
東京港フェリーターミナルを出たのは6時過ぎでした。
東京ヘリポートの運用時間は8時半から。ただ、運用時間より前に離陸のための準備を始めるはずなので、7時半位に着ければ良い印象でした。
東京港フェリーターミナルから東京ヘリポートまでは7キロ程で、普通に行けば30分もあればたどり着けます。
今から直行しても少し早すぎるので、途中にある有明船着場に寄り道し、外回りの撮影だけ済ませました。
有明では、隣接するビッグサイトも軽く見た後、7時少し前に出ました。
■末広がりな朝焼けを見たのに、、、
有明船着場から東京都東京へリポートまでは6キロともう少しの印象。海沿いに出てきたことから視界も開け、新末広橋等では朝焼けも臨めました。何となく末広がり+飛躍な気分でアクセスすることが出来ました。
東京都東京ヘリポートには7時半頃着きました。
運用時間は8時半からでしたが、既に入口は開門していました。ところが、入口には門番が立っていて、構内撮影禁止の看板が最も目立つ場所にデデンと二つも。
なんと、東京都東京へリポートは、部外者がフラリと見学できる施設ではありませんでした。(正面入口写真はないので、グーグルマップででも見学ください)
末広がりな印象を受けたばかりだったのに、いきなり頭をガツンと殴られた感じです。
これだったら、館内を見る必要が無いので、東京湾フェリーターミナルに寄らずに最短経路でアクセスし、日の出と同時に来ても変わりませんでした。仕方がないので、外周の新木場緑道公園から東京都東京ヘリポート内を撮影したら、すぐにお台場方面へと引き返しました。
※下の写真を撮った新末広橋のあとに渡った橋は新曙橋。末広がりな飛翔を見た後に物事の曙(そもそも東雲も夜明けの意味ですね)を体験できるという、素晴らしいエリアでした。
新末広橋から見えた埋立地も末広がりなゲートブリッジの朝焼け。
羽田にアプローチする飛行機も見られます。早く空へ飛びたいですね。
コロナ禍という暗黒からの夜明けももう少しかと思ったのに、
この後帰りでは雨に降られ大変でした。コロナ禍ももうひと波乱ってこと?
■見学できないヘリポートの後は雨で散々
東京都東京ヘリポートを発った直後、なぜか雨が降り出し始めて、一気に本降りになりました。
今日の天気予報は昨晩の時点で日中曇りで、夕方以降雨予報でした。朝5時の時点で、雨が降るのは夜からと後ろ倒しの予報に変わり、午前と午後は降水確率は20%〜30%の予報。朝焼けも綺麗に見えていたのに、見学できないヘリポートに引き続き、ついてなさすぎます。
小雨程度に対処するため、フード付の撥水ジャンパーを持ってきていたので、それを着て、なんとか、先へと進みました。
ビショビショなまま、有明客船ターミナルに到着。とりあえず建物の中に避難しました。雨雲レーダーを見ると、一時的な雨なようで、まもなく雨領域が抜け切りそうでした。
定期便は運休で館内は誰もいない状態。小さなターミナルでしたが、軽く見学している間に雨も止みました。
・有明客船ターミナル・有明小型船発着所浮桟橋:
運用時間08:00-20:00 東京都設置(指定管理:東京港埠頭)
・東京都観光汽船 日の出方面(当面運休中)
※有明船着場は東京ビッグサイトの目の前にあり、東京ビッグサイト駅と直結しています。最寄駅も有明ではないので注意が必要です。定期船を運航する東京都観光汽船も有明ではなく「東京ビッグサイト」と案内しています。
■雨に踊らされた大捜査も稼ぐ足を交代
有明を出た後は、今朝東京港フェリーターミナルに行くのに通った道を横切って、パレットタウン船着場へ。1.2キロしか離れておらず、すぐに到着できました。
しかし、乗船所はボロボロで閉鎖中(封鎖中?)。桟橋自体も錆だらけでした。
今回見た桟橋の中では最も鉄道駅から至近でアクセスしやすいですが、活用は限定的なようでした。
・お台場パレットタウン乗船所:
運用時間10:00-22:00 民間設置(東京都観光汽船)
・東京都観光汽船 日の出方面・有明方面(当面運休中)
※桟橋の管理者は確認できず(東京都ではなく民間設置)。
※ボロボロターミナルのすぐ北側には、羽田空港C滑走路の航空機進入路指示灯が建っています。C滑走路が新滑走路して運用開始した運輸省時代に建てられた物で、まだまだ「運輸省」表示を見ることができます。
お台場パレットタウン桟橋。
踊る大捜査線THE MOVIE 2で封鎖された桟橋も、何だか普段から封鎖っぽい雰囲気でした。
すぐ奥に見えるのは10号地その2西岸壁。赤いコンテナが置いてある辺りに
平成26年12月4日まで運航されていた那覇行のフェリー待合所がかつてありました。
ここで、自転車の電池残量が20%を切って、1%ごとの表示に変わっていました。
駅入口を超えた先に貸出ポートがあり、残量80%の自転車があったため、乗り換えました。
大森海岸から走行距離約35キロ(ほぼパワーモード走行)で、電池残量は90%→17%でした。
新しい自転車は、少し古いタイプだったようです。
こぎ始めましたが、先ほどまで乗っていたものよりも少し軽快さが劣っていた感じでした。
■青海駅前ではない青海へ
青海駅前からは西進を続け、続いて青海船着場へ。こちらも1.2キロほどの距離しかありません。
あっという間にたどり着きました。
お台場の西海岸、目の前に東京国際クルーズターミナルがそびえ立つ場所にあります。東京港の航路に面しているので、船舶側から見ると、お台場の中では扱いやすい場所にありますが、定期船の発着はなく、こちらも誰もいませんでした。
既に9時前。住んでいる人が多くない臨海部の海沿いだったため、それほど多くの人はいませんでしたが、歩道を歩く人も出始めている時間帯でした。
今回の訪問は、コロナのせいで、接触の危険が高い建物内への入場は出来るだけ避けようとしていました。しかし、定期便が就航していないせいか、有明も青海も客船ターミナル利用者は誰もおらず、コロナを気にせず見学が出来ました。
・青海客船ターミナル・青海小型船発着所浮桟橋:
運用時間08:00-20:00 東京都設置(指定管理:東京港埠頭)
定期船運航なし
青海船着場のすぐわきに宗谷が展示されています。
最寄駅は東京国際クルーズターミナル駅です。
青海駅(ましてや青梅駅)ではないので注意が必要です。
後ろの建物のピーポくんが目立ちますが、ここがモノホンの東京湾岸署ですよ。
■国際クルーズターミナルは不安になるほど人がいない
青海の後は、今日のメインである東京国際クルーズターミナルです。青海船着場の目の前にあり、海沿いの公園を通っていきます。
東京国際クルーズターミナルは、コロナ禍の昨年9月に開業した新しい船舶ターミナルです。非常に注目の建物で早く見学に来たかったのですが、やっと実現できました。
早速中に入りましたが、入口に警備員がいただけで、船舶便利用者はおろか見学者も皆無でした(内部に警備員すらいませんでしたが、監視カメラで追っかけられてたんだろうな〜)。
タイミングが最高だったのは、オープン直後の見学目的者もおらず、一時期行われていた美術品展示等のイベントが行われていなかったこと。普段通りの素のターミナルを、誰もいない状態で撮ることができました(普通は人が入り込みますしね)。
オープンしている時間は毎日9時〜17時。国際線のクルーズ船専用にしてしまったものだから、東京湾や隅田川を走る定期船やチャーター船すら着くこと無く(そもそも目の前の青海の方が便利)、就航は開港以来数回だけと利用がほとんどありません。このため、施設が開いていること自体不思議なのですが、おかげでほぼ誰もいない巨大ターミナルを体感できます。
お店はありませんが、ソファとテーブルはいくつかあるので、ここ、コロナ禍でも超安全にまったり滞在出来ますね〜!(とにかく誰もいないので、逆に、本当に長時間滞在していて良いのか超不安になります)
なお、このターミナルの指定管理者は東京国際クルーズターミナルグループなのですが、東京港埠頭を代表団体とし、なぜか羽田空港の旅客ターミナルを運営する日本空港ビルデングが構成員になっています。船舶のターミナルながら、羽田空港の兄弟ターミナルみたいな存在です。
・東京国際クルーズターミナル・東京国際クルーズふ頭:
運用時間09:00-17:00 東京都設置(指定管理:東京国際クルーズターミナルグループ)
定期船運航なし
※日本空港ビルデングは、羽田空港内にある羽田空港船着場も管理運営しています。そして、今回訪問した東京都東京へリポートは、逆に、東京都東京港管理事務所という、海港の管理者が管理しています。
東京の港は、海港も空港も面白いですね。
■お台場はオリパラの影響残る
クルーズターミナルを出た後は、お台場海浜公園方面へ向かいました。
ターミナルを出て都道482号線に出てすぐ、船の科学館の駐車場に何やらプレバブが建ち並び、潮風公園は、工事用フェンスで囲われ立ち入れなくなっていました。
何をやっているのかと思ったら、オリンピック施設の解体工事でした。
お台場はオリンピックの一大開催地でした。開催時は感染悪化が激しく、お台場に遊びに行けるような状況ではありませんでした。しかし、遊びに行けたとしても、オリンピックで、公園に入り込むことはできなかったようでした。
お台場海浜公園を横切って桟橋に着くと、ポツポツ人がいます。2メートル離隔は充分に取れる人数しかいないものの、今日一番の人出。ソーシャルディスタンスを保ちながら、チャチャッとターミナルの撮影も済ませました。
桟橋から先、海浜公園の北側は、こちらもオリンピック施設撤去ということで工事の囲いが。案内表示をよくよく確認してみたら、9月19日までは、潮風公園から海浜公園までの全域がオリンピック区画で立入禁止となっていたようでした。9月20日に船着場だけ開放になり、公園の開放が再開されたのは10月1日とついこの間。
感染が下火になるのが9月で電光石火で訪問していたら、船着場を見学できないところでした。
・制限のお知らせ(東京港埠頭)→https://www.tptc.co.jp/park/news/detail/1082
お台場海浜公園船着場からは東京国際空港への定期便が就航していますが、コロナ禍で運休中でした。
・お台場海浜公園海上バス待合所:
運用時間 桟橋08:00-22:00 東京都設置(指定管理:東京臨海副都心グループ)
・東京都観光汽船 浅草方面・日の出方面
・東京都公園協会 浅草方面(急行便・各停便・直行便)、葛西臨海公園方面
・ケーエムシーコーポレーション 羽田空港方面(運休中)
■徐々に人出が増えてくる
海浜公園から道路に上がり、シーリア辺りを通ると人だらけ。やはり、住居があると人出が違います。なんとか隔離を保ちながら、チャリをせっせと漕いで、逃げ回りました。
それにしても、マラソンをしている人を中心にマスクをしていない人がたくさんいすぎ。そういう人ほど、ゼイゼイ息してるか、複数人で横並びで喋りながら道の真ん中を近付いてくることが多く、避けながら進むのがとにかく大変でした。
この後、街の中を進むにつれ、歩く人が増えていくことになります。
有明テニスの森交差点で左折し、往路も通った道にやっと復帰。お台場をあとにし、まさに帰路に就きました。
だいぶチンタラしていたせいで、時刻は既に10時台。豊洲ぐるり公園は人人人の、人人人の、人人人。とにかく人出が増えてきました。そして、なぜかマスクをしていない人も大勢います。
この公園のすぐ脇にあるのは豊洲市場。こんなリスキーなところで取引された食物が世に出回るのが少し不安になるほどでした。(ネズミーランドな築地よりはマシ?)
自転車通れる歩道でそんな人を避けつつ、人で溢れる公園を横目で見ながら、逃げるように晴海へと進みました。
■晴海は選手村を通過していく
晴海では、人工島の先端部分にある晴海客船ターミナルへ向かいます。
交通標識の案内に沿って月島警察署前の交差点を左折したら、そこはいきなりオリンピック選手村でした。
晴海客船ターミナルは、オリンピック時は、選手村の一部になっていたのですが、現在は通常運用に戻っています。しかし、その手前の部分は全域が選手村で、立ち入りを制限しているので、道路の部分だけ通れるようになっていました。住んでいる人がいないので歩行者も一気に減りました。
晴海客船ターミナルは、定期船は発着していませんでした。周囲に住んでいる人もおらず、周囲の公園や散策路も選手村の囲いで出入りできません。それでも訪問客がポツポツ続いていました。東京国際クルーズターミナルが無人だったのとは対照的でした。
後で調べたところ、どうもこのターミナルは廃止される直前だったようです。オリンピック開催で選手村に取り込まれた後は、そのまま解体されるとみられていましたが、再度開館されたので、見学者が増えていたようでした。
・晴海客船ターミナル:
運用時間09:00-17:00 東京都設置(指定管理:東京港埠頭)
定期船運航なし
※晴海ふ頭の一部岸壁(バース)は選手村領域で立ち入りできませんでした。
※晴海客船ターミナルは1991年開業。出来た当初は、最新のデートスポットとして有名だったようです。バブル期の建物ですから、良い建材をたくさん使っていて長持ちすると思うのですが、わずか30年で、静かに終焉を待つことになってしまいました。
■晴海選手村は人いない、豊海は人だらけ
晴海客船ターミナルを出た後は、選手村の間の道を戻り、月島警察署前で環状二号線に復帰。朝潮運河を通って勝どきへ渡りました。
勝どき陸橋交差点付近は、今日一番の人出地帯でした。住居が多くなったこともあるようですが、立ち入りが制限されていた晴海選手村地帯が人がほとんどいなかったのとは対照的でした。
竹芝ふ頭と日の出ふ頭を対岸から見ようと、交差点を左折して豊海水産埠頭(島先端側)へ行きましたが、人出はなかなか減りませんでした。
■竹芝も日の出もお洒落なところは人だらけ
豊海水産埠頭から再び環状二号線へ戻り、さらに都心へと近づきました。
環状二号線の南側歩道はそれほど歩いている人はいませんでしたが、浜離宮恩賜庭園脇の海岸通りへ出ると、再び人が増加。ウォーターズ竹芝でピークとなりました。ちょうど劇団四季の公演が始まる時間帯だったようで、四季劇場の前は多くの人がゾロゾロゾロゾロ駅方面から向かっていました。
朝5時ごろに訪れたウォーターズ竹芝の桟橋に、日の出後にもう一度訪れようと思っていました。しかし、とにかく人が多いので訪問を断念。そのまま素通りしました。
竹芝を通り過ぎて新浜崎橋を渡ったところが日の出ふ頭で水上バスの乗り場があります。
ふ頭に入ってすぐのところにあったHi-NODEという洒落た施設もウォーターズ竹芝同様に人だらけでした。
Hi-NODEは、「ひので」と書いて「ハイノード」と読みます。野村不動産とNREG東芝不動産が、東京都港湾局から用地使用許可を受けて2019年8月に日の出ふ頭小型船ターミナルとして整備した施設です。船客待合所ですが、レストランとイベント広場がメインのようで、船に乗るというよりは、憩いに人が集まる施設になっていました。
・日の出ふ頭小型船発着所浮桟橋その三・Hi-NODE(日の出ふ頭小型船ターミナル):
運用時間 09:30-22:00 東京都設置(ターミナル運営 NREG東芝不動産)
定期船無し
■水上バス乗り場側はそれほど密にならず
Hi-NODEが人が多すぎたので、「これはダメかも」と思いながら、少し先の日の出船客ターミナルへ向かいました。
しかし、船客ターミナル(これが1号待合所のようです)は、人はいるものの船の発着に合わせて出入りしている状況。タイミングが合えばターミナル内から人がいなくなり、密を避けられました。さらに、その隣の日の出2号船客待合所(シンフォニー)はレストラン併設でしたが、なぜか人はほとんどなし。このため、ササっと見学が出来ました。
・日の出船客ターミナル:
運用時間09:00-17:00 東京都設置
・東京都観光汽船 浅草方面・お台場海浜公園方面・有明方面・パレットタウン方面
■竹芝ふ頭南端の小型船発着所にも寄り道
日の出客船ターミナル側に自転車を止めて、Hi-NODE側へ歩いてみましたが、建物内は人が多くて近づけません。ふと新浜崎橋の先に別の浮桟橋が見えました。
Hi-NODEのすぐ北側、古川を渡るとすぐ目の前が竹芝ふ頭の南端に当たります。ここに竹芝小型船発着所浮桟橋も設置されていました。
Hi-NODEには人がたくさんいましたが、その前後はあまり人がいなかったため、うまく密地帯を避けて訪問。Hi-NODEの中身を見ることはできなかったものの、船の発着場という部分については、一気になんとか訪問をクリアすることが出来ました。
・竹芝小型船発着所浮桟橋・竹芝小型船ターミナル:
運用時間 10:00-22:00(休日・ターミナルは閉鎖中) 東京都設置
定期船無し
※竹芝小型船発着所浮桟橋は、東京都が運航する視察船「東京みなと丸」の発着場所です。平日のみとなりますが、無料で「東京港を観て学ぶ」ことができる船です(コロナ禍で運休中)。この船の運航のため、平日は一般の船舶に開放されている時間帯は夕方以降のみとなっています。
ここで、自転車の電池残量が20%となっていました。
Hi-NODEの南側に貸出ポートがあり、残量100%の自転車があったため、乗り換えました。
青海駅前から走行距離わずか15キロ(ほぼパワーモード走行)で、電池残量は80%→20%でした。軽快さに劣っていた自転車で、ほぼフルでパワーモードだったため、あまり距離は稼げなかった印象です。
元々大田区で借りた自転車で往復60キロ走破を目指していましたが、電池の持ちはあまりよくなく、結局、4台目に乗り換えです。大田区で発行した1日パスで他区内も利用できたのは非常に助かりました。
■急きょ羽田寄り道に変更!
日の出ふ頭の訪問で、本日訪問を予定していた航空・船舶施設の訪問は終了。この後は、家に帰るのみとなりました。
日の出ふ頭を出たのが13時だったので、このまままっすぐ帰れば、六郷土手まで1時間、そこから歩いて3時間の17時ごろ帰宅といった感じです。しかし、かなりの距離走ったにもかかわらず、電動アシスト自転車で体力の消耗が少なかったため、欲が出てきてしまい、そのまま東京国際空港(羽田空港)を訪問することにしてしまいました。
日の出桟橋から羽田へは、来た道を戻る形で海岸通りと第一京浜を通り、大森町で産業道路に入るのが行きやすそうでした。ただ、大きな通りは車も歩く人も多かったので、鮫洲からは旧東海道、平和島からは森ケ崎へ向かう小道に進入しました。
途中誰も客が入っていなかったすき家で昼食。ANA訓練センターの前を横切り、海老取川沿いに出たのが14時半でした。
■東京国際空港の玄関建物なくなる!!!
羽田空港は、未だにターミナルへの不要不急訪問自粛が呼びかけられています。そこで、外回りだけ撮影を済ますことにしました。
旧整備場地区と天空橋地区で道路工事の状況を撮影、第3ターミナルで新ビジネスジェット施設と前回うまく撮れなかった第3ターミナル外観を撮影、そのまま新整備場地区、貨物地区を回るつもりでした。
ところが、海老取川沿いから整備場駅方面を見たら、いつもの見慣れた建物が見当たりません。
なんと、廃墟になっていた玄関建物がきれいさっぱりなくなっていました。まずはそこへ寄り道しました。
■旧整備場地区と天空橋駅周辺は道路工事だらけ
旧整備場地区では建物がどんどん減ってきており、天空橋駅前交差点付近と地区内を結ぶ道路の新設工事が大々的に行われていました。
その後は、軽く旧整備場地区を見てから天空橋地区へ移動しました。
こちらは、弁天橋のロータリーと天空橋駅間の道路が閉鎖されていました。弁天橋側は帰りに撮影しようと、そのまま東進。できるだけ無駄のない一筆書きで第3ターミナル地区方面へと向かいました。
■第3ターミナル手前では犬と人の建物が増加
ちょうど、昨年3月に始まった、B滑走路から川崎方面への離陸が行われていました。多摩川沿いの東屋で軽く撮影しようと思ったら、1年前は閑古鳥が鳴いていた東屋は撮影者で人だかりができていました。密になるのは避けたいので、ここも素通り。羽田空港二丁目交差点を左折して、第3ターミナルへと向かいます。
モノレールの下では、麻薬探知犬訓練用の犬舎を設置工事中。その先、旧ターミナル地区部分には、何やら大規模なプレハブ小屋が建っていました。
第3ターミナル149番の手前側に出来た、新ビジネスジェット施設の撮影を済ませた後は、メイン撮影と言うべき、第3ターミナルの北西側からの外観撮影へ臨みました。
ところが、今回は、歩道部分で多くの入国者がホテル行バスをグダグダ待っていて、撮影を断念する羽目になってしまいました。
前回は、お迎え車両の外人が警察と揉めていて撮影できずでしたから、なかなかうまくはいかないものです。
時間的に欧米からの入国者でしょう。現在の東京都の何十倍ものコロナリスクを抱えた人達ですから、コロナウイルスをパスされてはたまったものではありません。ターミナル前面道路を走るのはあきらめ、羽田二丁目交差点に引き返して、そこから環八通りの東進を再開しました。
■まさかのカメラ充電切れで強制終了
自転車・歩行者は、空港アクセストンネルは通行できない(歩道はなく車道は通行禁止)ので、第1・第2ターミナル地区へのアクセスは環八通りが唯一の経路になります。
今回は、今後のネタとして、経路説明にでも使おうと、各所で写真を撮りながら進みました。
羽田空港トンネルを抜けて新整備場地区に到着し、看板の変わった新整備場駅の入口を撮ろうとカメラを向けましたが、なんとここでカメラのバッテリー充電がいきなりなくなってしまいました。
自転車の充電ばかり気にしていたら、まさかのカメラの充電切れでした。
このあと第2ターミナル国際線施設の外観だけでも取ろうとたくらんでいたのですが、目の前にして断念せざるを得なくなりました。
ターミナルの中には入れれば、充電したりすることもできたのですが、今は見学と言う不要不急目的ではターミナルに入れません。
失意のまま、帰路に就きました。
このあと、六郷土手まで自転車で行き、そこからは3時間歩いて自宅へ。帰り着いたのは20時前でした。
最後は、あまりにも残念な展開に、衝撃を受けた思考力は低下したまま、ヘトヘトで幕切れとなりました。
なお、後で振り返ったところ、日の出桟橋から六郷土手までは走行距離約28キロ(ほぼパワーモード走行)で、電池残量は100%→10%でした。
■今日の教訓!
・[東京都東京ヘリポート]利用者以外入場不可←撮影はおろか見学も出来ません(ヘリをチャーターしないなら、おとなしく周りの公園から指咥えて見てろってことなんでしょう)
・東京港フェリーターミナルは行きづらい←見学・送迎用駐車場も無し
・東京国際クルーズターミナルは誰もいない←イベント無ければ究極のソーシャルディスタンス見学が可能
・晴海客船ターミナルはまだ開館中←閉鎖間近らしいですがまだ見学が可能です。(少し見学者はいます)
・ウォーターズ竹芝やHi-NODEは人多し←飲食店など目当てに人が集まっています。
・[東京国際]未だターミナルは不要不急来館自粛要請中←外から飛行機撮影が吉
■実際の旅程
10/16 SAT
自 宅00:00(徒 歩)→03:30京急蒲田駅前
京急蒲田駅03:45(自転車1)→04:15大森海岸駅前
大森海岸駅04:15(自転車2)→04:45天王洲ピア
天王洲ピア04:45(自転車2)→05:00ウォーターズ竹芝
WAT竹芝05:00(自転車2)→05:45東京港フェリーターミナル
東京港FT06:15(自転車2)→06:30有明船着場
有明船着場06:45(自転車2)→07:15[東京都東京へリポート]
[東京都東京へリポート]07:45(自転車2)→08:15有明客船ターミナル
有明客船T08:30(自転車2)→08:45パレットタウン船着場
パレットタ08:45(自転車3)→09:00青海客船ターミナル
青海客船T09:15(自転車3)→09:30東京国際クルーズターミナル
東京国際T10:00(自転車3)→10:30お台場海浜公園船着場
お台場海浜11:00(自転車3)→11:30晴海客船ターミナル
晴海客船T12:00(自転車3)→12:30日の出桟橋
日の出桟橋13:00(自転車4)→14:30[東京国際空港]
[東京国際空港]16:00(自転車4)→16:30六郷文化センター
六郷文化セ16:30(徒 歩)→20:00自 宅
前回の旅行記では実験的に写真を多めにしてみました。
しかし、文章がないと情報を発信する意味が半減してしまうんですね。(写真は風景ばかりだからグーグルマップで事足りるし)
そこで今回は写真多めはそのままに、少し文章モリモリに戻しました。
■2021.10.16 (自宅)→東京都東京へリポート→(自宅)
旅行記に入る前に、、、。
今回の旅は東京港にある船着場を公共交通(航空便も含まれます)を使わずに多数見学しました。このため、空の成分はほとんどありません。
船着場については、ほとんど予備知識がありませんので、名称や管理者に間違いが多いかもしれません。ご了承ください。
■自販機購入の為、神奈川から最も近い貸出ポートは京急蒲田
昨年10月に空港訪問した時と同様、他人との接触を最大限避けるため、人の少ない夜間・早朝を活用。夜間に現場まで移動することにしました。
今日は未明の0時頃に神奈川の自宅を出発。東京都東京へリポートへ向かいました。
神奈川県内は徒歩、多摩川を渡って東京都大田区に入った後は大田区コミュニティサイクル(docomoバイクシェア)を1日パスで使用して自転車で向かいます。
神奈川に最も近い大田区コミュニティサイクルの貸出場所は六郷土手(六郷文化センター)です。まずは自宅からそこまで歩くつもりでいたのですが、docomoバイクシェアの1日パスは販売場所が限定されていました。
1日パスはセブンイレブンかファミリーマートで購入ができるのですが、コンビニでは、利用料1,650円に加えてなぜか専用ICカードの発行手数料550円がかかってしまいます。自販機だと自分が持っている交通系ICカードを使用でき1,650円の支払いで済むため、550円をケチって、自動券売機がある京急蒲田駅前の貸出ポートまで歩くことにしました。
https://docomo-cycle.jp/onedaypass/index_bk.html
京急蒲田駅前までは自宅から約15キロ弱なので、普通に歩いて3時間半くらい。3時半ころにたどり着きました。
※昨年の羽田訪問時と同様に、クレジットカード(クレカ)情報登録によるクレカ払いをしたくなかったことから、とにかくその他の支払方法を探っていたバイクシェア。docomoバイクシェアは、1日パス購入の場合に限り、クレカ情報登録なしで利用が可能であることが分かりました。自販機だとカギになる交通系ICカードのみでの決済になりますが、コンビニ発券だと現金払いのほか通常の支払方法も可能です(情報登録なしのクレカ払いも可能)。値段が高いので、短時間利用には向きませんが、長時間使用するなら、考えても良い手段かもしれません。
今回初めて利用した京急蒲田の貸出ポート。
左にあるのが自動券売機。液晶が駄目駄目でしたがちゃんと操作できました。
貸出には携帯電話(SMSに暗証番号が届くため)、交通系ICカードが必要です。
画面に沿って操作後、端末下の読み取り部にタッチして鍵登録します。
■臨海部はチャリに優しくない
京急蒲田駅の貸出ポートはだだっ広い空間でしたが、残っていた自転車はたった6台。すべての自転車の電池残量を見たところ、最も充電が入っていたものでも60%だったため、まずはそれで走り出しました。
今回東京都東京へリポートへは、平和島で東へ折れ、城南島から臨海トンネルを通って中央防波堤へ、そこから東京ゲートブリッジを通って若洲へ降り立つ16キロ程度の最短経路を考えていました。橋の坂道はきついものの、とにかく走行距離を短くできるからです。
ところが、出発前に道路を調べたところ、大田区と東京都東京へリポートの間を短絡する、
・城南島と中央防波堤を結ぶ臨海トンネル
・中央防波堤と若洲を結ぶ東京ゲートブリッジ
をはじめ、
・大井ふ頭とお台場を結ぶ東京港トンネル
・芝浦ふ頭とお台場を結ぶレインボーブリッジ(早朝は通行不可)
・中央防波堤とお台場(青海)を結ぶ第二航路海底トンネル
・中央防波堤とお台場(有明)を結ぶ東京港海の森トンネル
といった臨海部の運河を渡る長いトンネルや橋は、いずれも歩行者・自転車の通行ができませんでした。(青島巡査が出来なかった封鎖以前に、歩行者・自転車は通行すらできませんでした、、、。)
このため、大田区から東京都東京へリポートへは、一度浜離宮付近まで延々北上し、築地側から回っていくしかありませんでした。距離は片道10キロ追加となり、26キロと約1.6倍になります。さらに人の多い都心を通過する羽目に。
臨海部は自転車ユーザーには全く優しくない土地でした。
ただ、この経路変更のおかげで、日の出ふ頭やウォーターズ竹芝桟橋の目の前、晴海ふ頭付近を通過せざるを得なくなってしまったので、ついでにこれらの場所も覗くことにしてみました。(竹芝客船ターミナルは以前に利用しているので除きました)
そして、東京オリンピック・パラリンピックの選手村付近も通る(晴海客船ターミナルがそもそも選手村の中)ので、コロナで見に行けなかったそれらもチラ見することにしました。
今回訪問したお台場にある東京国際クルーズターミナルからの眺め。
大井ふ頭のキリンたちが手が届きそうなぐらい目の前で、1キロも離れていないのですが、
自転車だとぐるり15キロ弱の道のりになります。
赤白キリンは東京2020パラリンピック開会式でも東京の風景として登場してましたね。
■運用時間の短い施設群
さらに、施設を見学するうえで運用時間という壁にもぶち当たりました。どこの施設も朝のオープンが遅すぎたのです。
東京都東京へリポート 08:30-16:30
有明客船ターミナル 08:00-20:00
東京港フェリーターミナル 05:00-20:00
お台場パレットタウン桟橋 10:00-22:00
お台場海浜公園海上バス待合所 08:00-22:00
青海客船ターミナル 08:00-20:00
東京国際クルーズターミナル 09:00-17:00
晴海客船ターミナル 09:00-17:00
ウォーターズ竹芝桟橋 営業時間不明
日の出船客ターミナル 桟橋09:30-22:00
出来るだけ人がいない時間帯に済ませたく、6時前の日の出直後に一気に回ろうとしていました。ところが、8時過ぎまではなかなか動きがとりづらい状況でした(日の出船客ターミナルなんて日が高く上った9時半開館でシャレにもならない)。
行こうとしたヘリポート・船舶ターミナルのうち、日の出前から開いているのは東京港フェリーターミナルのみでした。東京都東京へリポートが8時半〜と思った以上に運用開始が遅いため、少し遠回りとなりますが、東京港フェリーターミナルを最初に訪問することにしました。
東京へリポートはヘリが7時半ぐらいには動き始める可能性もあるのでそれを見越すと、東京港であまり時間をロスせずに行けそうです。東京港フェリーを6時過ぎに出た後、有明(外観)→東京都東京へリポート→有明(内観)→パレットタウン→青海→国際クルーズ→お台場海浜公園→晴海と回っていくことにしました。
有明と青海、パレットタウンの各船着場は大した大きさではなく、東京都東京へリポート→東京国際クルーズターミナルは3か所寄っても1時間程度でしょうから、ヘリポートを運用開始後にすぐ出られればベストでした。
また、お台場海浜公園と日の出を除けば、定期船の運航がないため、9時など少し遅い時間でも人と接触する機会は十分減らせそうでした。
※船着場のうち桟橋部分はただ海に突き出ているだけなので、公園前などにある桟橋ならいつでも撮影が可能ですが、ターミナル内に入る場合には、営業時間を考慮する必要があります。
新型コロナウイルス感染症対策を考慮して
他人との接触が少ないはずの深夜から動き出しました。
早く、基本的対策している場合のみ外出OKという風潮になってくれないかな。
※基本的対策の一つに深夜外出しないという項目はありますが、
明らかに昼間より深夜の方が他人と接触しないはず。
このため、今回の旅行では無視しています。
■大田区の1日パスで他区も使用可能!
ということで、京急蒲田からはまず、浜離宮方面へひたすら北上します。
電池残量が60%しかなく、走り始めてすぐに50%に減ってしまったため、まずはエコモードを発動して走りました。
1日パスが大田区でしか使用できない場合、電池残量60%ではかなりきついです。そこで、わずか3.5キロ先に過ぎないですが、大田区と品川区の境目ギリギリのポートで最大容量残っている自転車に変えることにしました。
大田区北端のポートは、大森海岸駅東側のメッセ大森店です。そこで自転車を交換しても良かったのですが、ちょうど超至近の大森海岸駅をはさんで西側のセブンイレブン南大井三丁目店に品川区のポートがありました。
そこで、大田区で発行した1日パスで品川区のものが借りられるか試してみることに。セブンイレブン南大井三丁目店のポートで、乗ってきた自転車を返却し、電池残量90%の新しい自転車を操作したところ、大田区の1日パスで開錠できました。
そう、大田区で発行した1日パスは、都内であれば他区でもバイクシェアが可能になるパスだったのです。
こうなればひと安心。今日の目的地東京都東京へリポートまでに通過する品川区、中央区、江東区は全てdocomoバイクシェアの展開地域。ポートも至る所にあるので、電池残量が少なくなれば、近くのポートで新しい自転車に乗り換えれば良いだけになりました。
電池残量を全く気にすることなく、先に進めることになったため、ここから先は、大した急こう配はないものの、パワーモードで楽々進むことにしました。
※この利用方法は1日パスならではの使用方法です。貸出ポートのあるエリア内で利用する場合、1日パスは残時間と電池残量をほぼ考慮する必要がありません。
月額会員は、定額2,200円/月を支払えば、最初の30分は毎回使用料は無料です。この場合、30分ごとにポートで自転車を乗り換えないと追加料金が発生してしまいます。長時間乗ることが分かっているならば、30分に1回乗り換えが必須です。30分ぐらいの使用なら、電池残量は20%もあれば全然問題ないので、電池残量はほとんど気にする必要がありません。
一方で、1回会員の場合、基本料金は30分165円で、以降は30分毎に110円が加算される仕組みです。長く乗ることが分かっているなら、1回で出来るだけ長く乗った方がお得なので、最初に電池残量100%のものを狙う必要があります。電池残量が100%と言うことはなかなかないので、ここは賭けみたいなものですね。
こういった形で、それぞれの支払い方法で、一長一短があります。
■まずは天王洲まで快適走行
大森海岸からは国道15号線(第一京浜)を北上。鮫洲で海岸側へ移動し、天王洲通りを北上しました。天王洲アイルまで大森海岸から約5キロ。パワーモードを使いはじめたので、ほとんど疲れ知らずでかなり快適走行でした。
天王洲アイルには、東京国際空港(羽田空港)からの船舶便の実証実験も行われた天王洲ピア桟橋があります。寄り道してみたところ、桟橋のすぐ脇まで行けました。
・天王洲ピア桟橋:
運用時間10:00-22:00 民間設置(中川特殊鋼)
定期船無し
■竹芝の新設桟橋は真っ暗
天王洲からは、天王洲通りがいつの間にか海岸通りとなった都道316号線を再び北上。4.4キロ走って竹芝地区船着場(ウォーターズ竹芝前)へ向かいました。途中、日の出桟橋や竹芝桟橋の前を通過しましたが、日の出桟橋はまだオープン前で中に入れずじまい。竹芝桟橋は、三宅島空港訪問時などに訪問済みのため、今日はパスしました。
自転車貸し出しに意外と手間取ったせいか、まだ13キロ程しか来ていません。先は長いのに、竹芝付近で既に5時。先を急ぐためにも、竹芝地区船着場(ウォーターズ竹芝前)以外は無視して通り過ぎました。
・竹芝地区船着場(ウォーターズ竹芝前):
運用時間10:00-22:00 民間設置(竹芝エリアマネジメント)
・東京都観光汽船 浅草方面
・観光汽船興業 浅草方面・豊洲方面
・東京都公園協会 浅草方面・お台場方面・葛西方面
・羽田空港への不定期船(実証実験)
■築地市場は更地と道路に
ウォーターズ竹芝からは、浜離宮恩賜庭園を右手に見ながらぐるり回り込んで進みます。
汐先橋交差点で南東に転ずると、その先は、築地川沿いの歩行者・自転車用道路です。ここを進行中、対岸の浜離宮恩賜庭園に船着場が見えました。
この道路はそのまま築地大橋の南側歩道となり環状二号線と合流しました。
通り過ぎてきた道はオリンピック開催に備えて整備された新しい道路で、東京都中央卸売市場(築地市場)跡地を突っ切るルートでした。おそらくオリンピック時には専用車両が行き来していた道路です。
勝どきを通過し、黎明大橋を過ぎれば晴海地区。右手に選手村跡地が見えましたが、跡地は立入禁止となっていました。
・浜離宮恩賜庭園船着場:
運用時間10:00-22:00 民間設置
・東京都観光汽船 浅草方面・日の出方面
帰りに明るくなってから見た浜離宮恩賜庭園の船着場。
将軍目線で船に乗り降りできる殿様気分を味わえます。
STAY HOME中に東京都公園協会の定期便発着はなくなってしまったようです。
「東京水辺ライン」船着場変更のお知らせ(東京都公園協会)→https://www.tokyo-park.or.jp/announcement/028/detail/46694.html
■築地・豊洲を通過する水産ルートをパワーモードでスイスイ
東京ゲートブリッジルートが自転車が通れないと分かってから、元々この付近からは、晴海通りを経て東京都東京へリポートへ直行しようとしていました。
ところが、東京都東京へリポートの運用時間が8時半からで、一方、東京港フェリーターミナルが5時から開館と判明。急きょ、このまま有明側へと渡り、東京港フェリーターミナルへ直行することにしていました。
豊洲地区を過ぎて勾配の激しい豊洲大橋をパワーモードでお魚的にスイスイ渡橋。豊洲市場で右折して有明地区へと向かいました。
■東京港フェリーターミナルへ直行
豊洲市場の間からまっすぐ進み、迷うことなく東京港フェリーターミナルのある埋立地(10号地その2)へとたどり着けました。ターミナルまではウォーターズ竹芝から約8キロ、40分ほどの行程でした。
東京港フェリーターミナルは、今回見て回った中で、定期船が発着するターミナルとしては最も大きな旅客ターミナルでした。
飛行機や高速バスの好敵手になり得ますが、東京-徳島間18時間・東京-北九州間32時間かかるので、車と一緒に利用する人やトラック輸送者以外の利用者は、初めからあまり眼中にないのかもしれません(東京-北九州間は高速道路使えば半日程度でたどり着けます)。
空港見学のついでに、船舶の旅客ターミナルをできるだけ見て回るようにしています。それは、同じ公共交通手段として、空港の競合施設になるからなのですが、東京港フェリーターミナルについては、ニーズがかなり違うことに気付かされました。
・東京港フェリーターミナル:
運用時間10:00-22:00 民間設置(東京港埠頭=元々公社の実質半官)
・オーシャントランス 新門司・徳島方面
※ふ頭岸壁は東京都が設置
※東京港フェリーターミナルへは、オーシャントランス(オーシャン東九フェリー)が乗船者向けに国際展示場駅との間に有料送迎しているのがあるにはあるのですが、路線バスなどはありません。車でしかアクセスしづらいのに一時駐車場が数台分あるだけなので、見学には非常に不向きです(アクセス案内も東京ビッグサイト駅から徒歩25分と紹介されているほど)。あまり気軽に来られるわけでもないので、知らない人は全く知らないかもしれません。
アクセスするのが業界人しかいないことを見越してか、ここへの案内は「船着場」や「フェリー乗り場」と言う表現ではなく、「ふ頭」と言う表現が使われています。晴海地区の晴海五丁目の交差点で「↑フェリーふ頭 →晴海客船ターミナル」の看板が出ていました。「フェリーふ頭」と言うのが聞きなれなかったため、豊洲辺りに調べてない船着場があるのか不安でしたが、看板に沿って進むと、東京港フェリーターミナルのことを指していました。ずいぶん手前(約5キロ手前)からピンポイント案内が出ていましたが、晴海のターミナルと間違える人が多いんでしょうね。
■朝遅いせいで有明にも寄り道
東京港フェリーターミナルを出たのは6時過ぎでした。
東京ヘリポートの運用時間は8時半から。ただ、運用時間より前に離陸のための準備を始めるはずなので、7時半位に着ければ良い印象でした。
東京港フェリーターミナルから東京ヘリポートまでは7キロ程で、普通に行けば30分もあればたどり着けます。
今から直行しても少し早すぎるので、途中にある有明船着場に寄り道し、外回りの撮影だけ済ませました。
有明では、隣接するビッグサイトも軽く見た後、7時少し前に出ました。
■末広がりな朝焼けを見たのに、、、
有明船着場から東京都東京へリポートまでは6キロともう少しの印象。海沿いに出てきたことから視界も開け、新末広橋等では朝焼けも臨めました。何となく末広がり+飛躍な気分でアクセスすることが出来ました。
東京都東京ヘリポートには7時半頃着きました。
運用時間は8時半からでしたが、既に入口は開門していました。ところが、入口には門番が立っていて、構内撮影禁止の看板が最も目立つ場所にデデンと二つも。
なんと、東京都東京へリポートは、部外者がフラリと見学できる施設ではありませんでした。(正面入口写真はないので、グーグルマップででも見学ください)
末広がりな印象を受けたばかりだったのに、いきなり頭をガツンと殴られた感じです。
これだったら、館内を見る必要が無いので、東京湾フェリーターミナルに寄らずに最短経路でアクセスし、日の出と同時に来ても変わりませんでした。仕方がないので、外周の新木場緑道公園から東京都東京ヘリポート内を撮影したら、すぐにお台場方面へと引き返しました。
※下の写真を撮った新末広橋のあとに渡った橋は新曙橋。末広がりな飛翔を見た後に物事の曙(そもそも東雲も夜明けの意味ですね)を体験できるという、素晴らしいエリアでした。
新末広橋から見えた埋立地も末広がりなゲートブリッジの朝焼け。
羽田にアプローチする飛行機も見られます。早く空へ飛びたいですね。
コロナ禍という暗黒からの夜明けももう少しかと思ったのに、
この後帰りでは雨に降られ大変でした。コロナ禍ももうひと波乱ってこと?
■見学できないヘリポートの後は雨で散々
東京都東京ヘリポートを発った直後、なぜか雨が降り出し始めて、一気に本降りになりました。
今日の天気予報は昨晩の時点で日中曇りで、夕方以降雨予報でした。朝5時の時点で、雨が降るのは夜からと後ろ倒しの予報に変わり、午前と午後は降水確率は20%〜30%の予報。朝焼けも綺麗に見えていたのに、見学できないヘリポートに引き続き、ついてなさすぎます。
小雨程度に対処するため、フード付の撥水ジャンパーを持ってきていたので、それを着て、なんとか、先へと進みました。
ビショビショなまま、有明客船ターミナルに到着。とりあえず建物の中に避難しました。雨雲レーダーを見ると、一時的な雨なようで、まもなく雨領域が抜け切りそうでした。
定期便は運休で館内は誰もいない状態。小さなターミナルでしたが、軽く見学している間に雨も止みました。
・有明客船ターミナル・有明小型船発着所浮桟橋:
運用時間08:00-20:00 東京都設置(指定管理:東京港埠頭)
・東京都観光汽船 日の出方面(当面運休中)
※有明船着場は東京ビッグサイトの目の前にあり、東京ビッグサイト駅と直結しています。最寄駅も有明ではないので注意が必要です。定期船を運航する東京都観光汽船も有明ではなく「東京ビッグサイト」と案内しています。
■雨に踊らされた大捜査も稼ぐ足を交代
有明を出た後は、今朝東京港フェリーターミナルに行くのに通った道を横切って、パレットタウン船着場へ。1.2キロしか離れておらず、すぐに到着できました。
しかし、乗船所はボロボロで閉鎖中(封鎖中?)。桟橋自体も錆だらけでした。
今回見た桟橋の中では最も鉄道駅から至近でアクセスしやすいですが、活用は限定的なようでした。
・お台場パレットタウン乗船所:
運用時間10:00-22:00 民間設置(東京都観光汽船)
・東京都観光汽船 日の出方面・有明方面(当面運休中)
※桟橋の管理者は確認できず(東京都ではなく民間設置)。
※ボロボロターミナルのすぐ北側には、羽田空港C滑走路の航空機進入路指示灯が建っています。C滑走路が新滑走路して運用開始した運輸省時代に建てられた物で、まだまだ「運輸省」表示を見ることができます。
お台場パレットタウン桟橋。
踊る大捜査線THE MOVIE 2で封鎖された桟橋も、何だか普段から封鎖っぽい雰囲気でした。
すぐ奥に見えるのは10号地その2西岸壁。赤いコンテナが置いてある辺りに
平成26年12月4日まで運航されていた那覇行のフェリー待合所がかつてありました。
ここで、自転車の電池残量が20%を切って、1%ごとの表示に変わっていました。
駅入口を超えた先に貸出ポートがあり、残量80%の自転車があったため、乗り換えました。
大森海岸から走行距離約35キロ(ほぼパワーモード走行)で、電池残量は90%→17%でした。
新しい自転車は、少し古いタイプだったようです。
こぎ始めましたが、先ほどまで乗っていたものよりも少し軽快さが劣っていた感じでした。
■青海駅前ではない青海へ
青海駅前からは西進を続け、続いて青海船着場へ。こちらも1.2キロほどの距離しかありません。
あっという間にたどり着きました。
お台場の西海岸、目の前に東京国際クルーズターミナルがそびえ立つ場所にあります。東京港の航路に面しているので、船舶側から見ると、お台場の中では扱いやすい場所にありますが、定期船の発着はなく、こちらも誰もいませんでした。
既に9時前。住んでいる人が多くない臨海部の海沿いだったため、それほど多くの人はいませんでしたが、歩道を歩く人も出始めている時間帯でした。
今回の訪問は、コロナのせいで、接触の危険が高い建物内への入場は出来るだけ避けようとしていました。しかし、定期便が就航していないせいか、有明も青海も客船ターミナル利用者は誰もおらず、コロナを気にせず見学が出来ました。
・青海客船ターミナル・青海小型船発着所浮桟橋:
運用時間08:00-20:00 東京都設置(指定管理:東京港埠頭)
定期船運航なし
青海船着場のすぐわきに宗谷が展示されています。
最寄駅は東京国際クルーズターミナル駅です。
青海駅(ましてや青梅駅)ではないので注意が必要です。
後ろの建物のピーポくんが目立ちますが、ここがモノホンの東京湾岸署ですよ。
■国際クルーズターミナルは不安になるほど人がいない
青海の後は、今日のメインである東京国際クルーズターミナルです。青海船着場の目の前にあり、海沿いの公園を通っていきます。
東京国際クルーズターミナルは、コロナ禍の昨年9月に開業した新しい船舶ターミナルです。非常に注目の建物で早く見学に来たかったのですが、やっと実現できました。
早速中に入りましたが、入口に警備員がいただけで、船舶便利用者はおろか見学者も皆無でした(内部に警備員すらいませんでしたが、監視カメラで追っかけられてたんだろうな〜)。
タイミングが最高だったのは、オープン直後の見学目的者もおらず、一時期行われていた美術品展示等のイベントが行われていなかったこと。普段通りの素のターミナルを、誰もいない状態で撮ることができました(普通は人が入り込みますしね)。
オープンしている時間は毎日9時〜17時。国際線のクルーズ船専用にしてしまったものだから、東京湾や隅田川を走る定期船やチャーター船すら着くこと無く(そもそも目の前の青海の方が便利)、就航は開港以来数回だけと利用がほとんどありません。このため、施設が開いていること自体不思議なのですが、おかげでほぼ誰もいない巨大ターミナルを体感できます。
お店はありませんが、ソファとテーブルはいくつかあるので、ここ、コロナ禍でも超安全にまったり滞在出来ますね〜!(とにかく誰もいないので、逆に、本当に長時間滞在していて良いのか超不安になります)
なお、このターミナルの指定管理者は東京国際クルーズターミナルグループなのですが、東京港埠頭を代表団体とし、なぜか羽田空港の旅客ターミナルを運営する日本空港ビルデングが構成員になっています。船舶のターミナルながら、羽田空港の兄弟ターミナルみたいな存在です。
・東京国際クルーズターミナル・東京国際クルーズふ頭:
運用時間09:00-17:00 東京都設置(指定管理:東京国際クルーズターミナルグループ)
定期船運航なし
※日本空港ビルデングは、羽田空港内にある羽田空港船着場も管理運営しています。そして、今回訪問した東京都東京へリポートは、逆に、東京都東京港管理事務所という、海港の管理者が管理しています。
東京の港は、海港も空港も面白いですね。
■お台場はオリパラの影響残る
クルーズターミナルを出た後は、お台場海浜公園方面へ向かいました。
ターミナルを出て都道482号線に出てすぐ、船の科学館の駐車場に何やらプレバブが建ち並び、潮風公園は、工事用フェンスで囲われ立ち入れなくなっていました。
何をやっているのかと思ったら、オリンピック施設の解体工事でした。
お台場はオリンピックの一大開催地でした。開催時は感染悪化が激しく、お台場に遊びに行けるような状況ではありませんでした。しかし、遊びに行けたとしても、オリンピックで、公園に入り込むことはできなかったようでした。
お台場海浜公園を横切って桟橋に着くと、ポツポツ人がいます。2メートル離隔は充分に取れる人数しかいないものの、今日一番の人出。ソーシャルディスタンスを保ちながら、チャチャッとターミナルの撮影も済ませました。
桟橋から先、海浜公園の北側は、こちらもオリンピック施設撤去ということで工事の囲いが。案内表示をよくよく確認してみたら、9月19日までは、潮風公園から海浜公園までの全域がオリンピック区画で立入禁止となっていたようでした。9月20日に船着場だけ開放になり、公園の開放が再開されたのは10月1日とついこの間。
感染が下火になるのが9月で電光石火で訪問していたら、船着場を見学できないところでした。
・制限のお知らせ(東京港埠頭)→https://www.tptc.co.jp/park/news/detail/1082
お台場海浜公園船着場からは東京国際空港への定期便が就航していますが、コロナ禍で運休中でした。
・お台場海浜公園海上バス待合所:
運用時間 桟橋08:00-22:00 東京都設置(指定管理:東京臨海副都心グループ)
・東京都観光汽船 浅草方面・日の出方面
・東京都公園協会 浅草方面(急行便・各停便・直行便)、葛西臨海公園方面
・ケーエムシーコーポレーション 羽田空港方面(運休中)
■徐々に人出が増えてくる
海浜公園から道路に上がり、シーリア辺りを通ると人だらけ。やはり、住居があると人出が違います。なんとか隔離を保ちながら、チャリをせっせと漕いで、逃げ回りました。
それにしても、マラソンをしている人を中心にマスクをしていない人がたくさんいすぎ。そういう人ほど、ゼイゼイ息してるか、複数人で横並びで喋りながら道の真ん中を近付いてくることが多く、避けながら進むのがとにかく大変でした。
この後、街の中を進むにつれ、歩く人が増えていくことになります。
有明テニスの森交差点で左折し、往路も通った道にやっと復帰。お台場をあとにし、まさに帰路に就きました。
だいぶチンタラしていたせいで、時刻は既に10時台。豊洲ぐるり公園は人人人の、人人人の、人人人。とにかく人出が増えてきました。そして、なぜかマスクをしていない人も大勢います。
この公園のすぐ脇にあるのは豊洲市場。こんなリスキーなところで取引された食物が世に出回るのが少し不安になるほどでした。(ネズミーランドな築地よりはマシ?)
自転車通れる歩道でそんな人を避けつつ、人で溢れる公園を横目で見ながら、逃げるように晴海へと進みました。
■晴海は選手村を通過していく
晴海では、人工島の先端部分にある晴海客船ターミナルへ向かいます。
交通標識の案内に沿って月島警察署前の交差点を左折したら、そこはいきなりオリンピック選手村でした。
晴海客船ターミナルは、オリンピック時は、選手村の一部になっていたのですが、現在は通常運用に戻っています。しかし、その手前の部分は全域が選手村で、立ち入りを制限しているので、道路の部分だけ通れるようになっていました。住んでいる人がいないので歩行者も一気に減りました。
晴海客船ターミナルは、定期船は発着していませんでした。周囲に住んでいる人もおらず、周囲の公園や散策路も選手村の囲いで出入りできません。それでも訪問客がポツポツ続いていました。東京国際クルーズターミナルが無人だったのとは対照的でした。
後で調べたところ、どうもこのターミナルは廃止される直前だったようです。オリンピック開催で選手村に取り込まれた後は、そのまま解体されるとみられていましたが、再度開館されたので、見学者が増えていたようでした。
・晴海客船ターミナル:
運用時間09:00-17:00 東京都設置(指定管理:東京港埠頭)
定期船運航なし
※晴海ふ頭の一部岸壁(バース)は選手村領域で立ち入りできませんでした。
※晴海客船ターミナルは1991年開業。出来た当初は、最新のデートスポットとして有名だったようです。バブル期の建物ですから、良い建材をたくさん使っていて長持ちすると思うのですが、わずか30年で、静かに終焉を待つことになってしまいました。
■晴海選手村は人いない、豊海は人だらけ
晴海客船ターミナルを出た後は、選手村の間の道を戻り、月島警察署前で環状二号線に復帰。朝潮運河を通って勝どきへ渡りました。
勝どき陸橋交差点付近は、今日一番の人出地帯でした。住居が多くなったこともあるようですが、立ち入りが制限されていた晴海選手村地帯が人がほとんどいなかったのとは対照的でした。
竹芝ふ頭と日の出ふ頭を対岸から見ようと、交差点を左折して豊海水産埠頭(島先端側)へ行きましたが、人出はなかなか減りませんでした。
■竹芝も日の出もお洒落なところは人だらけ
豊海水産埠頭から再び環状二号線へ戻り、さらに都心へと近づきました。
環状二号線の南側歩道はそれほど歩いている人はいませんでしたが、浜離宮恩賜庭園脇の海岸通りへ出ると、再び人が増加。ウォーターズ竹芝でピークとなりました。ちょうど劇団四季の公演が始まる時間帯だったようで、四季劇場の前は多くの人がゾロゾロゾロゾロ駅方面から向かっていました。
朝5時ごろに訪れたウォーターズ竹芝の桟橋に、日の出後にもう一度訪れようと思っていました。しかし、とにかく人が多いので訪問を断念。そのまま素通りしました。
竹芝を通り過ぎて新浜崎橋を渡ったところが日の出ふ頭で水上バスの乗り場があります。
ふ頭に入ってすぐのところにあったHi-NODEという洒落た施設もウォーターズ竹芝同様に人だらけでした。
Hi-NODEは、「ひので」と書いて「ハイノード」と読みます。野村不動産とNREG東芝不動産が、東京都港湾局から用地使用許可を受けて2019年8月に日の出ふ頭小型船ターミナルとして整備した施設です。船客待合所ですが、レストランとイベント広場がメインのようで、船に乗るというよりは、憩いに人が集まる施設になっていました。
・日の出ふ頭小型船発着所浮桟橋その三・Hi-NODE(日の出ふ頭小型船ターミナル):
運用時間 09:30-22:00 東京都設置(ターミナル運営 NREG東芝不動産)
定期船無し
■水上バス乗り場側はそれほど密にならず
Hi-NODEが人が多すぎたので、「これはダメかも」と思いながら、少し先の日の出船客ターミナルへ向かいました。
しかし、船客ターミナル(これが1号待合所のようです)は、人はいるものの船の発着に合わせて出入りしている状況。タイミングが合えばターミナル内から人がいなくなり、密を避けられました。さらに、その隣の日の出2号船客待合所(シンフォニー)はレストラン併設でしたが、なぜか人はほとんどなし。このため、ササっと見学が出来ました。
・日の出船客ターミナル:
運用時間09:00-17:00 東京都設置
・東京都観光汽船 浅草方面・お台場海浜公園方面・有明方面・パレットタウン方面
■竹芝ふ頭南端の小型船発着所にも寄り道
日の出客船ターミナル側に自転車を止めて、Hi-NODE側へ歩いてみましたが、建物内は人が多くて近づけません。ふと新浜崎橋の先に別の浮桟橋が見えました。
Hi-NODEのすぐ北側、古川を渡るとすぐ目の前が竹芝ふ頭の南端に当たります。ここに竹芝小型船発着所浮桟橋も設置されていました。
Hi-NODEには人がたくさんいましたが、その前後はあまり人がいなかったため、うまく密地帯を避けて訪問。Hi-NODEの中身を見ることはできなかったものの、船の発着場という部分については、一気になんとか訪問をクリアすることが出来ました。
・竹芝小型船発着所浮桟橋・竹芝小型船ターミナル:
運用時間 10:00-22:00(休日・ターミナルは閉鎖中) 東京都設置
定期船無し
※竹芝小型船発着所浮桟橋は、東京都が運航する視察船「東京みなと丸」の発着場所です。平日のみとなりますが、無料で「東京港を観て学ぶ」ことができる船です(コロナ禍で運休中)。この船の運航のため、平日は一般の船舶に開放されている時間帯は夕方以降のみとなっています。
ここで、自転車の電池残量が20%となっていました。
Hi-NODEの南側に貸出ポートがあり、残量100%の自転車があったため、乗り換えました。
青海駅前から走行距離わずか15キロ(ほぼパワーモード走行)で、電池残量は80%→20%でした。軽快さに劣っていた自転車で、ほぼフルでパワーモードだったため、あまり距離は稼げなかった印象です。
元々大田区で借りた自転車で往復60キロ走破を目指していましたが、電池の持ちはあまりよくなく、結局、4台目に乗り換えです。大田区で発行した1日パスで他区内も利用できたのは非常に助かりました。
■急きょ羽田寄り道に変更!
日の出ふ頭の訪問で、本日訪問を予定していた航空・船舶施設の訪問は終了。この後は、家に帰るのみとなりました。
日の出ふ頭を出たのが13時だったので、このまままっすぐ帰れば、六郷土手まで1時間、そこから歩いて3時間の17時ごろ帰宅といった感じです。しかし、かなりの距離走ったにもかかわらず、電動アシスト自転車で体力の消耗が少なかったため、欲が出てきてしまい、そのまま東京国際空港(羽田空港)を訪問することにしてしまいました。
日の出桟橋から羽田へは、来た道を戻る形で海岸通りと第一京浜を通り、大森町で産業道路に入るのが行きやすそうでした。ただ、大きな通りは車も歩く人も多かったので、鮫洲からは旧東海道、平和島からは森ケ崎へ向かう小道に進入しました。
途中誰も客が入っていなかったすき家で昼食。ANA訓練センターの前を横切り、海老取川沿いに出たのが14時半でした。
■東京国際空港の玄関建物なくなる!!!
羽田空港は、未だにターミナルへの不要不急訪問自粛が呼びかけられています。そこで、外回りだけ撮影を済ますことにしました。
旧整備場地区と天空橋地区で道路工事の状況を撮影、第3ターミナルで新ビジネスジェット施設と前回うまく撮れなかった第3ターミナル外観を撮影、そのまま新整備場地区、貨物地区を回るつもりでした。
ところが、海老取川沿いから整備場駅方面を見たら、いつもの見慣れた建物が見当たりません。
なんと、廃墟になっていた玄関建物がきれいさっぱりなくなっていました。まずはそこへ寄り道しました。
■旧整備場地区と天空橋駅周辺は道路工事だらけ
旧整備場地区では建物がどんどん減ってきており、天空橋駅前交差点付近と地区内を結ぶ道路の新設工事が大々的に行われていました。
その後は、軽く旧整備場地区を見てから天空橋地区へ移動しました。
こちらは、弁天橋のロータリーと天空橋駅間の道路が閉鎖されていました。弁天橋側は帰りに撮影しようと、そのまま東進。できるだけ無駄のない一筆書きで第3ターミナル地区方面へと向かいました。
■第3ターミナル手前では犬と人の建物が増加
ちょうど、昨年3月に始まった、B滑走路から川崎方面への離陸が行われていました。多摩川沿いの東屋で軽く撮影しようと思ったら、1年前は閑古鳥が鳴いていた東屋は撮影者で人だかりができていました。密になるのは避けたいので、ここも素通り。羽田空港二丁目交差点を左折して、第3ターミナルへと向かいます。
モノレールの下では、麻薬探知犬訓練用の犬舎を設置工事中。その先、旧ターミナル地区部分には、何やら大規模なプレハブ小屋が建っていました。
第3ターミナル149番の手前側に出来た、新ビジネスジェット施設の撮影を済ませた後は、メイン撮影と言うべき、第3ターミナルの北西側からの外観撮影へ臨みました。
ところが、今回は、歩道部分で多くの入国者がホテル行バスをグダグダ待っていて、撮影を断念する羽目になってしまいました。
前回は、お迎え車両の外人が警察と揉めていて撮影できずでしたから、なかなかうまくはいかないものです。
時間的に欧米からの入国者でしょう。現在の東京都の何十倍ものコロナリスクを抱えた人達ですから、コロナウイルスをパスされてはたまったものではありません。ターミナル前面道路を走るのはあきらめ、羽田二丁目交差点に引き返して、そこから環八通りの東進を再開しました。
■まさかのカメラ充電切れで強制終了
自転車・歩行者は、空港アクセストンネルは通行できない(歩道はなく車道は通行禁止)ので、第1・第2ターミナル地区へのアクセスは環八通りが唯一の経路になります。
今回は、今後のネタとして、経路説明にでも使おうと、各所で写真を撮りながら進みました。
羽田空港トンネルを抜けて新整備場地区に到着し、看板の変わった新整備場駅の入口を撮ろうとカメラを向けましたが、なんとここでカメラのバッテリー充電がいきなりなくなってしまいました。
自転車の充電ばかり気にしていたら、まさかのカメラの充電切れでした。
このあと第2ターミナル国際線施設の外観だけでも取ろうとたくらんでいたのですが、目の前にして断念せざるを得なくなりました。
ターミナルの中には入れれば、充電したりすることもできたのですが、今は見学と言う不要不急目的ではターミナルに入れません。
失意のまま、帰路に就きました。
このあと、六郷土手まで自転車で行き、そこからは3時間歩いて自宅へ。帰り着いたのは20時前でした。
最後は、あまりにも残念な展開に、衝撃を受けた思考力は低下したまま、ヘトヘトで幕切れとなりました。
なお、後で振り返ったところ、日の出桟橋から六郷土手までは走行距離約28キロ(ほぼパワーモード走行)で、電池残量は100%→10%でした。
■今日の教訓!
・[東京都東京ヘリポート]利用者以外入場不可←撮影はおろか見学も出来ません(ヘリをチャーターしないなら、おとなしく周りの公園から指咥えて見てろってことなんでしょう)
・東京港フェリーターミナルは行きづらい←見学・送迎用駐車場も無し
・東京国際クルーズターミナルは誰もいない←イベント無ければ究極のソーシャルディスタンス見学が可能
・晴海客船ターミナルはまだ開館中←閉鎖間近らしいですがまだ見学が可能です。(少し見学者はいます)
・ウォーターズ竹芝やHi-NODEは人多し←飲食店など目当てに人が集まっています。
・[東京国際]未だターミナルは不要不急来館自粛要請中←外から飛行機撮影が吉
■実際の旅程
10/16 SAT
自 宅00:00(徒 歩)→03:30京急蒲田駅前
京急蒲田駅03:45(自転車1)→04:15大森海岸駅前
大森海岸駅04:15(自転車2)→04:45天王洲ピア
天王洲ピア04:45(自転車2)→05:00ウォーターズ竹芝
WAT竹芝05:00(自転車2)→05:45東京港フェリーターミナル
東京港FT06:15(自転車2)→06:30有明船着場
有明船着場06:45(自転車2)→07:15[東京都東京へリポート]
[東京都東京へリポート]07:45(自転車2)→08:15有明客船ターミナル
有明客船T08:30(自転車2)→08:45パレットタウン船着場
パレットタ08:45(自転車3)→09:00青海客船ターミナル
青海客船T09:15(自転車3)→09:30東京国際クルーズターミナル
東京国際T10:00(自転車3)→10:30お台場海浜公園船着場
お台場海浜11:00(自転車3)→11:30晴海客船ターミナル
晴海客船T12:00(自転車3)→12:30日の出桟橋
日の出桟橋13:00(自転車4)→14:30[東京国際空港]
[東京国際空港]16:00(自転車4)→16:30六郷文化センター
六郷文化セ16:30(徒 歩)→20:00自 宅
2021年10月15日
1年ぶりの空港見学(旅行前)
※本旅行記は2021年10月のものを、2021年11月に公開したものです。
■2021.10 東京都東京へリポートの旅行前
■1年ぶりに空港訪問へ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックのせいで外出自粛が続いています。
感染状況が下火にならない中、不要不急の典型例である空港見学はずっと自粛が続いていました。
今年3月に示したとおり、空港見学する感染状況基準(→引続き不要不急訪問控えよう(2021年3月22日配信))を設けていましたが、世の中の感染状況がその基準を下回ったので、少し屁理屈も組み込みましたが、感染が再び悪化する前に電光石火で空港訪問をすることにしました。
緊急事態宣言は全く関係なく、
・ワクチン接種比率25%は夏にはクリア
・日本全国陽性者数3桁も春先に一度クリア
しました。
しかし、夏場は再び4桁感染が続いていましたし、都道府県別陽性者数2桁がなかなかクリアできていませんでした。
オリンピックで空港が沸く中も、空港訪問したい気持ちをぐっと我慢して外出自粛が続いていましたが、10月1週目になってやっと東京都内が陽性者数2桁となり、基準をクリアしました。
最後の基準である「空港検疫での七日平均の一日あたりの入国者数に対する罹患率 0.05%以下」は全然クリアできていませんが、国際線発着ターミナルを除けば、訪問して良かろうと勝手に判断。空港訪問を再開することにしました。
空港はウイルス持ち込み最前線であることには変わりありません。
そもそも感染が下火にはなったものの、治療薬があるわけでもないので、感染予防対策は徹底しなければなりません。
そこで、昨年10月の羽田訪問の時同様に、屁理屈を練った結果、感染防止を最大限考慮した形での見学なら可能であろうと「思い込む」ことにしました。
具体的には、
・公共交通機関を使わないでアクセスする
・人がいない時間帯に見学
・屋内には出来るだけ入らない
といった具合です。
■徒歩+チャリで東京へリポートへ!
自宅からの最寄り空港は東京国際(羽田)なので羽田訪問を検討しましたが、1年前と同様に、羽田の旅客ターミナルの公式サイトで「尚、羽田空港では新型コロナウイルスの感染拡大防止に最大限努めており、引き続き、不要不急の来館はお控えいただきますよう、お願い申し上げます。」と呼びかけられていました。
これでは館内に入れず、羽田訪問する意味が半減してしまいます。
迷った結果、すこし外出距離が増えるものの、東京都東京へリポートに行くことにしました。
自分は自家用車を持っておらず、自転車も昨年壊れたまま。神奈川の自宅から歩くと片道30キロほどで、さすがに厳しいです。そこで、今流行りのシェアサイクルを利用することにしました。
ちょうど10月7日の地震でシェアサイクルが注目されたこともあり、物は試しに一度使ってみることにしました。
横浜からだと、お台場を通過していくことになります。お台場は船着場(=海上交通旅客ターミナル)の宝庫です。
そこで、新しくできた東京国際クルーズターミナルなど、通過途中にある海上交通旅客ターミナルも見学することにしました。(候補は東京国際クルーズターミナル、青海、お台場海浜公園、パレットタウン、東京港フェリー、有明の各ターミナル)
早朝時間帯であれば、利用者もほとんどいないだろうから、コロナ対策も問題ないと踏みました。
調べてみると、docomoが展開する電動自転車のバイクシェアが横浜、川崎、都内をカバーしているようです。(https://docomo-cycle.jp/)
今回は往復60キロほどになりそう。100%充電なら最大100キロほどは走るそうですが、横浜で借りて、万一電池切れとなるようなら貸出スポットで別のチャリに交換しながら行けば良さそうです。
これならひと安心、、、。だったのですが、、、。
よくよく調べてみると、横浜、川崎、都内(しかも区ごとに分かれてる)は別々のエリアで料金が加算され、さらに相互の利用が出来ないようです。
都内は、大田区で借りたものを他区で返せるようですし、クレジットカード情報の登録が要らない(と思われる)1日パスの販売もしているようでした。
そこで、自宅に一番近い大田区まで歩き、そこからチャリを使うことにしました。1日パスが他の区内で使えるかは説明に記載がないため分かりませんが、一か八かで使ってみることにしました。
そして、コロナ対策のため、ターミナル訪問はできるだけ朝早い時間帯になるようにします。
今の時期は、日の出が6時前。そこで、神奈川の自宅を0時半に出発、3時半に六郷土手でチャリを借り、6時前に東京都東京へリポート着、六郷土手に昼前に戻り、自宅帰宅はおやつの時間の頃といった想定でした。
アクセスの予約(なし)
今回は、COVID-19対策で不要不急の鉄道・バス利用が出来ないため、全行程が徒歩+シェアサイクル。自動券売機購入での1日パス利用の場合は予約は必要なしでした。
現地移動の予約(なし)
これも歩き+チャリ前提なので、特に予約はありません。
宿泊の予約
日帰りなので宿泊もありませんでした。
■ここまでの教訓!
・[東京国際]不要不急の来館自粛をまだまだまだまだ要請中
・お台場は船着場の宝庫
■今回の予定旅程
10/16 SAT
自 宅00:30(徒 歩)→03:30六郷文化センター
六郷文化セ03:30(自転車)→05:30[東京都東京へリポート]
[東京都東京へリポート]06:00(自転車)→06:30有明船着場
有明船着場06:45(自転車)→07:00東京港フェリーターミナル
東京港フェ07:30(自転車)→07:45パレットタウン船着場
パレットタ08:00(自転車)→08:15東京国際クルーズターミナル
東京国際ク08:45(自転車)→09:00青海船着場
青海船着場09:00(自転車)→11:00六郷文化センター
六郷文化セ11:00(徒 歩)→14:00自 宅
■2021.10 東京都東京へリポートの旅行前
■1年ぶりに空港訪問へ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックのせいで外出自粛が続いています。
感染状況が下火にならない中、不要不急の典型例である空港見学はずっと自粛が続いていました。
今年3月に示したとおり、空港見学する感染状況基準(→引続き不要不急訪問控えよう(2021年3月22日配信))を設けていましたが、世の中の感染状況がその基準を下回ったので、少し屁理屈も組み込みましたが、感染が再び悪化する前に電光石火で空港訪問をすることにしました。
緊急事態宣言は全く関係なく、
・ワクチン接種比率25%は夏にはクリア
・日本全国陽性者数3桁も春先に一度クリア
しました。
しかし、夏場は再び4桁感染が続いていましたし、都道府県別陽性者数2桁がなかなかクリアできていませんでした。
オリンピックで空港が沸く中も、空港訪問したい気持ちをぐっと我慢して外出自粛が続いていましたが、10月1週目になってやっと東京都内が陽性者数2桁となり、基準をクリアしました。
最後の基準である「空港検疫での七日平均の一日あたりの入国者数に対する罹患率 0.05%以下」は全然クリアできていませんが、国際線発着ターミナルを除けば、訪問して良かろうと勝手に判断。空港訪問を再開することにしました。
空港はウイルス持ち込み最前線であることには変わりありません。
そもそも感染が下火にはなったものの、治療薬があるわけでもないので、感染予防対策は徹底しなければなりません。
そこで、昨年10月の羽田訪問の時同様に、屁理屈を練った結果、感染防止を最大限考慮した形での見学なら可能であろうと「思い込む」ことにしました。
具体的には、
・公共交通機関を使わないでアクセスする
・人がいない時間帯に見学
・屋内には出来るだけ入らない
といった具合です。
■徒歩+チャリで東京へリポートへ!
自宅からの最寄り空港は東京国際(羽田)なので羽田訪問を検討しましたが、1年前と同様に、羽田の旅客ターミナルの公式サイトで「尚、羽田空港では新型コロナウイルスの感染拡大防止に最大限努めており、引き続き、不要不急の来館はお控えいただきますよう、お願い申し上げます。」と呼びかけられていました。
これでは館内に入れず、羽田訪問する意味が半減してしまいます。
迷った結果、すこし外出距離が増えるものの、東京都東京へリポートに行くことにしました。
自分は自家用車を持っておらず、自転車も昨年壊れたまま。神奈川の自宅から歩くと片道30キロほどで、さすがに厳しいです。そこで、今流行りのシェアサイクルを利用することにしました。
ちょうど10月7日の地震でシェアサイクルが注目されたこともあり、物は試しに一度使ってみることにしました。
横浜からだと、お台場を通過していくことになります。お台場は船着場(=海上交通旅客ターミナル)の宝庫です。
そこで、新しくできた東京国際クルーズターミナルなど、通過途中にある海上交通旅客ターミナルも見学することにしました。(候補は東京国際クルーズターミナル、青海、お台場海浜公園、パレットタウン、東京港フェリー、有明の各ターミナル)
早朝時間帯であれば、利用者もほとんどいないだろうから、コロナ対策も問題ないと踏みました。
調べてみると、docomoが展開する電動自転車のバイクシェアが横浜、川崎、都内をカバーしているようです。(https://docomo-cycle.jp/)
今回は往復60キロほどになりそう。100%充電なら最大100キロほどは走るそうですが、横浜で借りて、万一電池切れとなるようなら貸出スポットで別のチャリに交換しながら行けば良さそうです。
これならひと安心、、、。だったのですが、、、。
よくよく調べてみると、横浜、川崎、都内(しかも区ごとに分かれてる)は別々のエリアで料金が加算され、さらに相互の利用が出来ないようです。
都内は、大田区で借りたものを他区で返せるようですし、クレジットカード情報の登録が要らない(と思われる)1日パスの販売もしているようでした。
そこで、自宅に一番近い大田区まで歩き、そこからチャリを使うことにしました。1日パスが他の区内で使えるかは説明に記載がないため分かりませんが、一か八かで使ってみることにしました。
そして、コロナ対策のため、ターミナル訪問はできるだけ朝早い時間帯になるようにします。
今の時期は、日の出が6時前。そこで、神奈川の自宅を0時半に出発、3時半に六郷土手でチャリを借り、6時前に東京都東京へリポート着、六郷土手に昼前に戻り、自宅帰宅はおやつの時間の頃といった想定でした。
アクセスの予約(なし)
今回は、COVID-19対策で不要不急の鉄道・バス利用が出来ないため、全行程が徒歩+シェアサイクル。自動券売機購入での1日パス利用の場合は予約は必要なしでした。
現地移動の予約(なし)
これも歩き+チャリ前提なので、特に予約はありません。
宿泊の予約
日帰りなので宿泊もありませんでした。
■ここまでの教訓!
・[東京国際]不要不急の来館自粛をまだまだまだまだ要請中
・お台場は船着場の宝庫
■今回の予定旅程
10/16 SAT
自 宅00:30(徒 歩)→03:30六郷文化センター
六郷文化セ03:30(自転車)→05:30[東京都東京へリポート]
[東京都東京へリポート]06:00(自転車)→06:30有明船着場
有明船着場06:45(自転車)→07:00東京港フェリーターミナル
東京港フェ07:30(自転車)→07:45パレットタウン船着場
パレットタ08:00(自転車)→08:15東京国際クルーズターミナル
東京国際ク08:45(自転車)→09:00青海船着場
青海船着場09:00(自転車)→11:00六郷文化センター
六郷文化セ11:00(徒 歩)→14:00自 宅
2020年10月25日
半年ぶりの空港見学(旅行後)
※本旅行記は2020年10月のものを、2020年10月〜11月にかけてで公開したものです。
■2020.10 東京国際の旅行後
新型コロナウイルス感染症が収まらないせいで、空港見学に行けない日々が続いています。一方で、そういう不要不急利用も激減し、空港の売店は売上げが上がらず、店がドンドン撤退しているというニュースも流れているほどです。
できるだけ利用して、空港を支援したいのに、なんとも歯がゆいところです。
出張や帰省といった、きちんとした理由のある人に、ついでに沢山利用して貰い、変化の様子をレポートして貰えば良いのですが、それもそれでなんだか空しいというか、ズルいなあ、という感覚も覚えます。
今回、そんな不満を払拭するため、屁理屈を並べて空港見学を敢行しましたが、流石にターミナルの中までは入れませんでした。
今回は、そんな空港のCOVID-19の危険性と空港訪問方法について考えてみます。
■実は市内よりも何十倍も危ない入国者のウイルス持ち込み事例
「空港検疫での陽性確認なんて多くても一日10人位なんだから一握りでしょ。東京なんてまだ100人単位で感染者が出ている。心配しすぎだ。」という人も多いです。しかし、そんな甘い考えは捨てた方が良いです。
空港検疫の人口に当たる人数(≒検査数)は、日本全体や東京全体の人口(≠検査数)より圧倒的に少ないです。母数の人口が多いのだから、日本全体や東京の方が一日当たりの陽性者数は多くて当たり前。母数が大きく異なるので、東京は100人感染、空港検疫は10人感染だと、東京の方が10倍危ないという風にはなりません。
比較すべきは、感染者数ではなく、同じ土俵に上げられる罹患率(=感染者/人口)です。
10月24日現在で、日本全体の罹患率は0.076%、比較的高い東京でも0.212%です。一方で、空港検疫の罹患率は毎日、ここのところ、だいたい0.3〜0.5%、平均0.4%前後でほとんど変わっていません。これを見ただけの単純計算で、空港検疫は、日本の約5倍、東京の約2倍もの感染リスクがあることが分かります。危険度はあっという間に逆転してしまいました。
しかしこの数値比較も実は少しおかしいです。それは、感染者数の基準が違うからです。
日本全体や東京の罹患率は、3月以来の累積感染者数を対象にしている一方で、空港検疫の数値は、常に母集団が新しくなるので、常に今現在の数値と、基準が大きく違います。
ならば、日本全国や東京都の感染者数を、空港検疫と同じように、今日の新規感染者数を採用すれば良いように見えます。しかし、これも違います。
空港検疫の新規感染者数とは、入国者ほぼ全員という母数の中のその日時点での感染者数を示します。このため、日本全国や東京都の数字で採用すべきなのは、その日時点での感染者数です。ざっくり言うと、これまでの総感染者数から退院した人数を除いた数値になります。
そこで、その数値を、10月下旬の数字で見てみると、
日本:退院者を除いた数約6千人/人口1億2千万人=現感染者罹患率0.005%
東京:退院者を除いた数約2千人/人口1400万人=現感染者罹患率0.014%
空港:一日の感染者数約7人/検査数約1千8百人=現感染者罹患率0.389%
となります。
空港検疫と同じように、今現在罹患している感染者数から率を考えると、日本全体や東京都の罹患率はグッと数字が下がってしまいました。
このため、空港検疫は、日本全体の約78倍、東京都の約26倍という、はるかに高い比率でウイルス保持者が見つかっているということがわかりました。
東京が200人感染で、空港検疫が7人感染だから、空港検疫は全然大丈夫。と思っていたら、実際には約26倍ものリスクがあるのですから驚きです。
「飛行機に乗る人は陰性確認してきた人たちだし、危険度は空港も都内も同じくらいか、せいぜい倍くらいでしょ」と思っていたのなら、大間違いなんです。
さらに、空港検疫で行われているのは、ほとんど無症状者なのに抗原検査です。抗原検査は、無症状の場合、街中の診断で行われるPCR検査よりも偽陽性や偽陰性の可能性が高いと言われており、実際、偽陽性とみられる事例が多発しています。偽陰性ですり抜けている人も相当多い可能性が高いです。
空港を、日本国内の他の場所と同じような感染リスクの場所だと考えるのは極めて甘いわけです。
■入国場所は限定されるので対策が可能
ただ、海外から入国してくる空港は限定されています。
その他の多くの空港では、ウイルス密輸者がいないのですから、リスクは街中と同じです。国際線が到着しない空港まで、危険だ危険だと言うのはおかしいです。
10月25日の冬ダイヤ開始日時点で、一般の入国者がいる空港は、成田国際、東京国際、中部国際、関西国際、福岡の5空港しかありません。(米軍が三沢、岩国の各空港、沖縄の飛行場からも入国者有り)
そして、それらの空港も、全域がリスクが高いわけではありません。それを見てみます。
■成田国際空港(千葉県 現感染約400人/人口630万人=罹患率0.006%)
第1・・・国際線到着有り。感染リスク千葉県の約65倍と、論外レベル。
第2・・・国際線到着有り。感染リスク千葉県の約65倍と、論外レベル。
第3・・・国際線到着無し。感染リスク千葉県の約1倍。国内線利用者が少ない時間帯を狙うべし(深夜??)。全時間帯満遍なく客がいるイメージです。
■東京国際空港(東京都 現感染約2,000人/人口1400万人=罹患率0.014%)
第1・・・国際線到着無し。感染リスク東京都の約1倍(利用者が地方の人が多いことを考えればむしろリスクは少し下がる)。国内線利用者が少ない時間帯を狙うべし(到着は早朝・出発は深夜が人少ない)。
第2・・・国際線到着無し。感染リスク東京都の約1倍(利用者が地方の人が多いことを考えればむしろリスクは少し下がる)。国内線利用者が少ない時間帯を狙うべし(到着は早朝・出発は深夜が人少ない)。
第3・・・国際線到着有り。感染リスク東京都の約26倍と、論外レベル。
■中部国際空港(愛知県 現感染約200人/人口760万人=罹患率0.003%)
第1・・・国際線到着有り。感染リスク愛知県の約130倍と、論外レベル。ただし、今なら国際線の運航は曜日限定+一日1便程度なので、国際線のない曜日の国内線利用者が少ない時間帯を狙うべし(到着は早朝・出発は深夜が人少ない)。
第2・・・国際線到着無し。感染リスク愛知県の約1倍。国内線利用者が少ない時間帯を狙うべし(到着は早朝・出発は深夜が人少ない)。
■関西国際空港(大阪府 現感染約700人/人口900万人=罹患率0.008%)
第1・・・国際線到着有り。感染リスク大阪府の約49倍と、論外レベル。ただし、今なら便数少ないので、利用者が少ない時間帯を狙うべし(到着は早朝・出発は深夜が人少ない)。もっとも、成田や羽田と比べると、便数の割に陽性者が多い印象なので要注意です。このため、不要不急の入館はなかなか難しい気がします。
第2・・・国際線到着無し。感染リスク大阪府の約1倍。利用者が少ない時間帯を狙うべし(深夜?)。全時間帯満遍なく客がいるイメージです。
■福岡空港(福岡県 現感染約70人/人口520万人=罹患率0.001%)
国際線ターミナル・・・国際線到着有り。感染リスク福岡県の約389倍と論外レベル。ただし、今なら国際線の運航は曜日限定+一日1便程度なので、利用者が少ない時間帯を狙うべし。でも、非運航日にはターミナルが開いていません。台湾便とフィリピン便なので、台湾便の時を狙うべし。
国内線ターミナル・・・国際線到着無し。感染リスク福岡県の約1倍。利用者が少ない時間帯を狙うべし。全時間帯満遍なく客がいるイメージ+深夜閉館なので、不要不急の入館はなかなか難しい気がします。
中部国際や福岡は、国際線の運航便数が少なく、正直、国際線の到着客がウロつく時間を避けられれば、入国者から密輸ウイルスを貰うことはほぼないです。(入国者数は成田の100分の1程度しかありませんし、福岡はそのうち半分は超低感染国の台北便。マニラ便の日はハズレです。)
また、各空港とも複数のターミナルがあり、国際線到着と関係ないターミナルなら、これもやはり入国者からウイルスを貰う可能性は低くなります。羽田や福岡は、国内線と国際線が完全にターミナルが分かれています。入国者は、14日間の公共交通利用禁止と自主隔離が求められていますから、国内線側のターミナルなら、入国者が来る「はずはなく」、入国者から密輸ウイルスを貰うリスクはゼロと言えるでしょう。
羽田、福岡と残りの92空港では、結局、課題となるのは、国内感染の拡大防止という観点だけになります。
空港見学の場合、チェックインカウンタや保安検査場などで係員と接する必要はないのですから、(他の利用者がいなければ、)感染拡大リスクは低いまま。人の少ない時間帯に行き、アクセスに公共交通を使わなければ、見学訪問は、無問題なはずです。
利用者の多い空港にはなかなか行きづらいですが、普段、「飛行機が飛んで来ねー、ヒマだんベ〜」と嘆いている空港こそ、いまこそ見学に最適と言えるのかもしれません。実際、静岡や鳥取など、感染防止に配慮しながら集客イベントをやっている空港もみられます。
ぜひ地元民の皆様には、見学はもちろん、食事や買い物で利用して地元の空港を支えてほしいところです。
もちろん、ソーシャルディスタンスとマスク着用、頻繁な手指消毒などのニューノーマルな行動は必須ですけど。ジョギングの感覚で来られると困ります。
羽田は少し特殊です。第1や第2で、他の利用者が少ない時間帯を狙えば行けそうな気もしますが、ターミナル会社が不要不急の来館自粛を要請しています。このため、空港見学や撮影目的ではターミナルに行けない空港になっています。利用者も全時間帯に満遍なくいる空港なので、そもそも行きづらいことは確かなのですが、、、。
羽田第3ターミナル前を通り過ぎた建物北側に検疫の送迎バス乗り場がありました。
自宅に帰れない人が14日間隔離のために泊まる近隣ホテルに行くときに使うバスです。
今回、大荷物持った到着入国者とすれ違うことはなかったのですが、
密輸ウイルスを飛ばされる危険があるエリアは、ターミナル内とハイヤー乗り場、
駐車場だけと思っていたので、意表を突かれた感じでした。
5空港は、入国後14日過ぎていない入国者(ウイルス保有者予備群)がいるわけですから、
油断は禁物です。
■行ける空港を確かめよう
こうやって考えると、
・成田(第3除く)、羽田、関空(第2除く)のターミナル、駐車場、ハイヤー乗り場に行くのは自粛すべき
・中部第1と福岡国際線は、行くのなら、国際線到着のない時間帯だけにすべき(理想は国際線就航の無い曜日か到着前の時間帯)
・その他の空港は、行くのなら、利用者の少ない時間帯だけにすべき(=地方の主要空港はそれなりの便が飛んでいるので難しい?)
・アクセスには公共交通を使わない
といったところでしょうか。
地方ではほとんど感染と無縁の地域もあるのでそういった所なら、地元の感染状況とにらめっこしながら、空港見学にドンドン行って良いと思います。
一方で、大都市圏では、まだ第二波の感染が収まっていません。また、北海道や沖縄は九月の四連休を境に感染者が明らかに増加。東京でも同四連休を境に感染低下が止まり、減少するはずの分が増加しています。こんな感じで旅行起因の感染増加が明らかになってしまいましたから、大都市圏の空港にはまだまだ行けない感じでしょうか。
私のように首都圏に住んでいると、感染が全然落ち着かないので、空港見学に行くのは憚られる感じです。今回やったように未明にほとんど人と接触せずに訪問するといった工夫が求められそうです。
五月の状況を経験し、努力すれば、感染を限りなくゼロに近づけることができることは明白になっているので、周囲の感染状況も気にしながら、見学だけの目的で空港に行けるタイミングを図りたいところです。
今回は、とにかく空港見学するために屁理屈を並べてみました。STAY HOMEを頑張ったり、仕事で仕方なく危険な空港を利用する人が大勢いる中で、独り善がりの考えで空港訪問をしてしまいましたので、今回の記事にご不満やズルいぞ、という方も大勢いらっしゃると思います。
一応、他人を感染させるリスクは最大限低減する動きをしたつもりですので、ご容赦いただきたいですが、何だかモヤモヤ訪問でした(空港にお金落とせませんでしたし、、、)。
空港には、COVID-19中も動かさざるを得ない仕事(医療とか食料調達、インフラ系など)で仕方なく航空便を利用している人も大勢います。
そういった人たちの感染リスクを少しでも軽減しながら、一方で空港の運営維持に寄与していければ良いですね。
今回は、旅行の日のページは、実験的に写真メイン、文章サブでの旅行記にしてみました。いかがだったでしょうか。
旅行記、と言いますか、日本空港情報館自体も目的は、初期の頃にも書いたとおり、そこにこれから行こうとする人が事前に情報を入手して安心して訪問できるようにするのが主眼にあります。
このため、無駄に文章だらけなのは、大きく見ると全員には必要ないけど、特定の人には必要だという場合のために、小さな情報をひとつでも多く散りばめようとしているためです。
今回、文章を減らしてみて、わかりやすくなったとか、必要な情報が少なくなった!とか、はたまた、逆に情報増えたんでない?といったことになるのか、ちょっと様子見してみようと思います。
ご意見あればコメント欄でお待ちしています( ・∀・)つ
■2020.10 東京国際の旅行後
新型コロナウイルス感染症が収まらないせいで、空港見学に行けない日々が続いています。一方で、そういう不要不急利用も激減し、空港の売店は売上げが上がらず、店がドンドン撤退しているというニュースも流れているほどです。
できるだけ利用して、空港を支援したいのに、なんとも歯がゆいところです。
出張や帰省といった、きちんとした理由のある人に、ついでに沢山利用して貰い、変化の様子をレポートして貰えば良いのですが、それもそれでなんだか空しいというか、ズルいなあ、という感覚も覚えます。
今回、そんな不満を払拭するため、屁理屈を並べて空港見学を敢行しましたが、流石にターミナルの中までは入れませんでした。
今回は、そんな空港のCOVID-19の危険性と空港訪問方法について考えてみます。
■実は市内よりも何十倍も危ない入国者のウイルス持ち込み事例
「空港検疫での陽性確認なんて多くても一日10人位なんだから一握りでしょ。東京なんてまだ100人単位で感染者が出ている。心配しすぎだ。」という人も多いです。しかし、そんな甘い考えは捨てた方が良いです。
空港検疫の人口に当たる人数(≒検査数)は、日本全体や東京全体の人口(≠検査数)より圧倒的に少ないです。母数の人口が多いのだから、日本全体や東京の方が一日当たりの陽性者数は多くて当たり前。母数が大きく異なるので、東京は100人感染、空港検疫は10人感染だと、東京の方が10倍危ないという風にはなりません。
比較すべきは、感染者数ではなく、同じ土俵に上げられる罹患率(=感染者/人口)です。
10月24日現在で、日本全体の罹患率は0.076%、比較的高い東京でも0.212%です。一方で、空港検疫の罹患率は毎日、ここのところ、だいたい0.3〜0.5%、平均0.4%前後でほとんど変わっていません。これを見ただけの単純計算で、空港検疫は、日本の約5倍、東京の約2倍もの感染リスクがあることが分かります。危険度はあっという間に逆転してしまいました。
しかしこの数値比較も実は少しおかしいです。それは、感染者数の基準が違うからです。
日本全体や東京の罹患率は、3月以来の累積感染者数を対象にしている一方で、空港検疫の数値は、常に母集団が新しくなるので、常に今現在の数値と、基準が大きく違います。
ならば、日本全国や東京都の感染者数を、空港検疫と同じように、今日の新規感染者数を採用すれば良いように見えます。しかし、これも違います。
空港検疫の新規感染者数とは、入国者ほぼ全員という母数の中のその日時点での感染者数を示します。このため、日本全国や東京都の数字で採用すべきなのは、その日時点での感染者数です。ざっくり言うと、これまでの総感染者数から退院した人数を除いた数値になります。
そこで、その数値を、10月下旬の数字で見てみると、
日本:退院者を除いた数約6千人/人口1億2千万人=現感染者罹患率0.005%
東京:退院者を除いた数約2千人/人口1400万人=現感染者罹患率0.014%
空港:一日の感染者数約7人/検査数約1千8百人=現感染者罹患率0.389%
となります。
空港検疫と同じように、今現在罹患している感染者数から率を考えると、日本全体や東京都の罹患率はグッと数字が下がってしまいました。
このため、空港検疫は、日本全体の約78倍、東京都の約26倍という、はるかに高い比率でウイルス保持者が見つかっているということがわかりました。
東京が200人感染で、空港検疫が7人感染だから、空港検疫は全然大丈夫。と思っていたら、実際には約26倍ものリスクがあるのですから驚きです。
「飛行機に乗る人は陰性確認してきた人たちだし、危険度は空港も都内も同じくらいか、せいぜい倍くらいでしょ」と思っていたのなら、大間違いなんです。
さらに、空港検疫で行われているのは、ほとんど無症状者なのに抗原検査です。抗原検査は、無症状の場合、街中の診断で行われるPCR検査よりも偽陽性や偽陰性の可能性が高いと言われており、実際、偽陽性とみられる事例が多発しています。偽陰性ですり抜けている人も相当多い可能性が高いです。
空港を、日本国内の他の場所と同じような感染リスクの場所だと考えるのは極めて甘いわけです。
■入国場所は限定されるので対策が可能
ただ、海外から入国してくる空港は限定されています。
その他の多くの空港では、ウイルス密輸者がいないのですから、リスクは街中と同じです。国際線が到着しない空港まで、危険だ危険だと言うのはおかしいです。
10月25日の冬ダイヤ開始日時点で、一般の入国者がいる空港は、成田国際、東京国際、中部国際、関西国際、福岡の5空港しかありません。(米軍が三沢、岩国の各空港、沖縄の飛行場からも入国者有り)
そして、それらの空港も、全域がリスクが高いわけではありません。それを見てみます。
■成田国際空港(千葉県 現感染約400人/人口630万人=罹患率0.006%)
第1・・・国際線到着有り。感染リスク千葉県の約65倍と、論外レベル。
第2・・・国際線到着有り。感染リスク千葉県の約65倍と、論外レベル。
第3・・・国際線到着無し。感染リスク千葉県の約1倍。国内線利用者が少ない時間帯を狙うべし(深夜??)。全時間帯満遍なく客がいるイメージです。
■東京国際空港(東京都 現感染約2,000人/人口1400万人=罹患率0.014%)
第1・・・国際線到着無し。感染リスク東京都の約1倍(利用者が地方の人が多いことを考えればむしろリスクは少し下がる)。国内線利用者が少ない時間帯を狙うべし(到着は早朝・出発は深夜が人少ない)。
第2・・・国際線到着無し。感染リスク東京都の約1倍(利用者が地方の人が多いことを考えればむしろリスクは少し下がる)。国内線利用者が少ない時間帯を狙うべし(到着は早朝・出発は深夜が人少ない)。
第3・・・国際線到着有り。感染リスク東京都の約26倍と、論外レベル。
■中部国際空港(愛知県 現感染約200人/人口760万人=罹患率0.003%)
第1・・・国際線到着有り。感染リスク愛知県の約130倍と、論外レベル。ただし、今なら国際線の運航は曜日限定+一日1便程度なので、国際線のない曜日の国内線利用者が少ない時間帯を狙うべし(到着は早朝・出発は深夜が人少ない)。
第2・・・国際線到着無し。感染リスク愛知県の約1倍。国内線利用者が少ない時間帯を狙うべし(到着は早朝・出発は深夜が人少ない)。
■関西国際空港(大阪府 現感染約700人/人口900万人=罹患率0.008%)
第1・・・国際線到着有り。感染リスク大阪府の約49倍と、論外レベル。ただし、今なら便数少ないので、利用者が少ない時間帯を狙うべし(到着は早朝・出発は深夜が人少ない)。もっとも、成田や羽田と比べると、便数の割に陽性者が多い印象なので要注意です。このため、不要不急の入館はなかなか難しい気がします。
第2・・・国際線到着無し。感染リスク大阪府の約1倍。利用者が少ない時間帯を狙うべし(深夜?)。全時間帯満遍なく客がいるイメージです。
■福岡空港(福岡県 現感染約70人/人口520万人=罹患率0.001%)
国際線ターミナル・・・国際線到着有り。感染リスク福岡県の約389倍と論外レベル。ただし、今なら国際線の運航は曜日限定+一日1便程度なので、利用者が少ない時間帯を狙うべし。でも、非運航日にはターミナルが開いていません。台湾便とフィリピン便なので、台湾便の時を狙うべし。
国内線ターミナル・・・国際線到着無し。感染リスク福岡県の約1倍。利用者が少ない時間帯を狙うべし。全時間帯満遍なく客がいるイメージ+深夜閉館なので、不要不急の入館はなかなか難しい気がします。
中部国際や福岡は、国際線の運航便数が少なく、正直、国際線の到着客がウロつく時間を避けられれば、入国者から密輸ウイルスを貰うことはほぼないです。(入国者数は成田の100分の1程度しかありませんし、福岡はそのうち半分は超低感染国の台北便。マニラ便の日はハズレです。)
また、各空港とも複数のターミナルがあり、国際線到着と関係ないターミナルなら、これもやはり入国者からウイルスを貰う可能性は低くなります。羽田や福岡は、国内線と国際線が完全にターミナルが分かれています。入国者は、14日間の公共交通利用禁止と自主隔離が求められていますから、国内線側のターミナルなら、入国者が来る「はずはなく」、入国者から密輸ウイルスを貰うリスクはゼロと言えるでしょう。
羽田、福岡と残りの92空港では、結局、課題となるのは、国内感染の拡大防止という観点だけになります。
空港見学の場合、チェックインカウンタや保安検査場などで係員と接する必要はないのですから、(他の利用者がいなければ、)感染拡大リスクは低いまま。人の少ない時間帯に行き、アクセスに公共交通を使わなければ、見学訪問は、無問題なはずです。
利用者の多い空港にはなかなか行きづらいですが、普段、「飛行機が飛んで来ねー、ヒマだんベ〜」と嘆いている空港こそ、いまこそ見学に最適と言えるのかもしれません。実際、静岡や鳥取など、感染防止に配慮しながら集客イベントをやっている空港もみられます。
ぜひ地元民の皆様には、見学はもちろん、食事や買い物で利用して地元の空港を支えてほしいところです。
もちろん、ソーシャルディスタンスとマスク着用、頻繁な手指消毒などのニューノーマルな行動は必須ですけど。ジョギングの感覚で来られると困ります。
羽田は少し特殊です。第1や第2で、他の利用者が少ない時間帯を狙えば行けそうな気もしますが、ターミナル会社が不要不急の来館自粛を要請しています。このため、空港見学や撮影目的ではターミナルに行けない空港になっています。利用者も全時間帯に満遍なくいる空港なので、そもそも行きづらいことは確かなのですが、、、。
羽田第3ターミナル前を通り過ぎた建物北側に検疫の送迎バス乗り場がありました。
自宅に帰れない人が14日間隔離のために泊まる近隣ホテルに行くときに使うバスです。
今回、大荷物持った到着入国者とすれ違うことはなかったのですが、
密輸ウイルスを飛ばされる危険があるエリアは、ターミナル内とハイヤー乗り場、
駐車場だけと思っていたので、意表を突かれた感じでした。
5空港は、入国後14日過ぎていない入国者(ウイルス保有者予備群)がいるわけですから、
油断は禁物です。
■行ける空港を確かめよう
こうやって考えると、
・成田(第3除く)、羽田、関空(第2除く)のターミナル、駐車場、ハイヤー乗り場に行くのは自粛すべき
・中部第1と福岡国際線は、行くのなら、国際線到着のない時間帯だけにすべき(理想は国際線就航の無い曜日か到着前の時間帯)
・その他の空港は、行くのなら、利用者の少ない時間帯だけにすべき(=地方の主要空港はそれなりの便が飛んでいるので難しい?)
・アクセスには公共交通を使わない
といったところでしょうか。
地方ではほとんど感染と無縁の地域もあるのでそういった所なら、地元の感染状況とにらめっこしながら、空港見学にドンドン行って良いと思います。
一方で、大都市圏では、まだ第二波の感染が収まっていません。また、北海道や沖縄は九月の四連休を境に感染者が明らかに増加。東京でも同四連休を境に感染低下が止まり、減少するはずの分が増加しています。こんな感じで旅行起因の感染増加が明らかになってしまいましたから、大都市圏の空港にはまだまだ行けない感じでしょうか。
私のように首都圏に住んでいると、感染が全然落ち着かないので、空港見学に行くのは憚られる感じです。今回やったように未明にほとんど人と接触せずに訪問するといった工夫が求められそうです。
五月の状況を経験し、努力すれば、感染を限りなくゼロに近づけることができることは明白になっているので、周囲の感染状況も気にしながら、見学だけの目的で空港に行けるタイミングを図りたいところです。
今回は、とにかく空港見学するために屁理屈を並べてみました。STAY HOMEを頑張ったり、仕事で仕方なく危険な空港を利用する人が大勢いる中で、独り善がりの考えで空港訪問をしてしまいましたので、今回の記事にご不満やズルいぞ、という方も大勢いらっしゃると思います。
一応、他人を感染させるリスクは最大限低減する動きをしたつもりですので、ご容赦いただきたいですが、何だかモヤモヤ訪問でした(空港にお金落とせませんでしたし、、、)。
空港には、COVID-19中も動かさざるを得ない仕事(医療とか食料調達、インフラ系など)で仕方なく航空便を利用している人も大勢います。
そういった人たちの感染リスクを少しでも軽減しながら、一方で空港の運営維持に寄与していければ良いですね。
今回は、旅行の日のページは、実験的に写真メイン、文章サブでの旅行記にしてみました。いかがだったでしょうか。
旅行記、と言いますか、日本空港情報館自体も目的は、初期の頃にも書いたとおり、そこにこれから行こうとする人が事前に情報を入手して安心して訪問できるようにするのが主眼にあります。
このため、無駄に文章だらけなのは、大きく見ると全員には必要ないけど、特定の人には必要だという場合のために、小さな情報をひとつでも多く散りばめようとしているためです。
今回、文章を減らしてみて、わかりやすくなったとか、必要な情報が少なくなった!とか、はたまた、逆に情報増えたんでない?といったことになるのか、ちょっと様子見してみようと思います。
ご意見あればコメント欄でお待ちしています( ・∀・)つ
2020年10月24日
半年ぶりの空港見学(1日目)
※本旅行記は2020年10月のものを、2020年10月〜11月にかけてで公開したものです。
■2020.10.24 (自宅)→東京国際→(自宅)
■半年以上ぶりの空港見学は東京国際へ、トホホな徒歩訪問
今日は未明の1時半頃に神奈川の自宅を出発。東京国際空港(羽田空港)へ徒歩で向かいました。
空港島の一番手前の天空橋までは、自宅から約15キロなので、普通に歩いて4時間弱くらい。せっせと歩き出しました。
今日は晴れ予報だったものの、前日は中途半端な雨で、雲がまだ結構残る空模様でした。
川崎駅を過ぎてからは、六郷橋を渡って多摩川沿いを進む方が空気も良く開放感溢れています。しかし、川沿いの道は電灯がないので真っ暗ですし、大師橋駅(旧・産業道路駅)が地下化されたことを思い出し、せっかくのチャンスなので、ついでに工事状況を眺めるべく、川崎市側を進むことにしました。
→地下化工事の情報(川崎市公式サイト)https://www.city.kawasaki.jp/530/page/0000018287.html
大師橋で多摩川を渡って東京都へ進行。
橋を渡った後は細かい道を進みます。
※大師橋のある場所は江戸時代に渡しがあった場所です。今日の目的地天空橋から浜松町を結ぶ舟運が実験運航していますが、それよりも大師橋川崎側と天空橋を結んだ方が鉄道競合も無く需要がありそうですが、無理かなあ、、、。
海老取川合流地点の少し手前で多摩川沿いに出たら、なぜか人だかりが。初めての密状態が予想もしなかった辺鄙なところで起こっていて、非常に驚きました。事故か撮影かと思ったら、釣り人達が船出待ち中でした。こんな未明の時間帯でも密なところは密になるようです。皆さんもお気を付けください。
■早朝から人が来るのが何よりもINNOVATION
天空橋に着いたのは5時20分頃。もう少し早く着けると思っていましたが、結構ギリギリでした。
さっそくHANEDA INNOVATION CITYの地下1階に出来た天空橋駅の新改札口へ向かいました。始発は京急線、東京モノレール線ともに5時27分着で、人がいない+モノレール車両入りを撮影できると思っていたのですが、何と土休日は京急が5時25分着で、人を入れずに車両は入るという写真は無理でした。
天空橋駅の始発電車は土曜日は5時25分に着きます。一方、足湯スカイデッキは5時半から開きます。
始発で来る人がいる場合、人がいない足湯と明るい空港という構図を撮れるチャンスはわずか数分しかないことになります。
そこで、エリア内の調査は駅以外は後回しにして、警備員が扉を開けると同時に足湯スカイデッキへと駆け上がりました。
一番乗りで、誰もいない足湯スカイデッキと、少し白んできた空の下の空港の風景を何とか撮れたものの、まだ暗め。ギリギリまで待とうと決めたものの、1分程で次の客が来てしまい、ネットに上げることができる無人状態の写真を撮るのは、それ以上は無理でした。
→無人状態の写真は空港概要(総合)ページでアップしています(無人なのは勝手に貴重だと思ってます)。
コンビニも時短営業なので、この時間に開いているのは、ホテルと足湯スカイデッキくらい。本日の目的の半分は終了となりました。
だいぶ明るくなったHANEDA INNOVATION CITYを三階から見た様子。
この時間帯は入れる建物は少ないですが、二階のコリドールは自由に行き来できました。
メインの歩行空間は一階ではなく二階でした。
この後は、後回しにしたこのエリアの調査・確認後、第2ターミナルへと向かいます。
ここまで四時間歩いたし、帰りも歩きなのだから、正直空港島内は、あまり歩きたくありませんでした。ちょうど大田区コミュニティサイクル(https://docomo-cycle.jp/ota/)があったので、空港内はこれを活用しようとしましたが、今後も使うか分からない一回の使用にクレカ情報を登録したくなく、結局使用を諦めてしまいました(値段も高いし)。
※最近街中で、シェアサイクルと称するレンタサイクルが増えてきていますが、無人で運用するため、その多くがクレカ情報の登録が必要になります。古くからある窓口対応のレンタサイクルだと、住所情報を登録するところはあるものの、返却後は書いた紙を返してくれるところも多いです。つまり、情報が残りません。支払いするときだけクレカのみとなったりするのは別に良いんだけど、支払い以外の目的に使われるクレカ情報登録制は本当に止めてほしいものです。
そして、こういった無人システム構築のためか、新しいタイプのシェアサイクルは値段が高い所も多いです。大田区コミュニティサイクルの場合は24時間4,850円。下手に使うとレンタカーと大して変わらないお値段です。本格的なスポーツタイプならいざ知らず、レンタサイクルって一日100円程度で借りられる所も多いですし、高くて1,000円、バカ高いところでも2,000円が限界相場なのに、、、(・_・;
空も徐々に明るくなる中、HANEDA INNOVATION CITYを一回りしました。
全てのエリアが開業しているわけではなく、北西側にあるエリアA〜Cはまだ工事中でした。
HANEDA INNOVATION CITYの最後には、いったん、エリアの一番西側にある天空橋駅の交通広場に戻りました。
天空橋駅交通広場にあった記念碑。
「旧三町顕彰の碑」「海と 空と 祈り 羽ばたき」「きみといたふるさとの匂い」の3文あり。
三文目は旧穴守稲荷周辺にあったという歓楽街を連想させるものなのでしょうか??
目の前に天空橋駅駅舎がありますが、間にフェンスがあり、最短距離で行き来出来ません。
建物内は地下改札口直結ですが、帰りは改札入った後、階段の上り下りが京急は1.5回、
モノレールは1回有るので、ここが短絡すると楽なんですが、、、。
■あちこちで工事が続く羽田空港跡地地区を進む
結局天空橋駅側に戻ってきたので、そのままエリア西側を南北に走る旧環八通りに出ました。
そのまま旧環八通りを弁天橋脇まで南下。平和の鳥居を再度眺めました。
弁天橋通りと旧環八通りが交わる弁天橋東詰交差点から見た空港方向。
元々信号がないロータリーで、歩行者はこんなど真ん中までは入り込めませんでした。
奥に見えるトンネルは旧B滑走路を潜っていたもので今は潜る必要はありません。
今だから見られる風景に、そのうちなってしまうのでしょうか。
弁天橋東詰の旧ロータリーをグルリとまわり、ソラムナード羽田緑地へと向かいました。
弁天橋-ソラムナード羽田緑地間は護岸の工事がまだ続いていました。
羽田の変遷を見続けてきたニレの木も見納め?鳥居のように何とか残るのでしょうか?
皆さんも早く「ニッポン巡礼見に」いきたい(GO TO ニッポン旅行したい)ですよね。
https://www2.nhk.or.jp/archives/chronicle/pg/page010-01-01.cgi?recId=0001000000000000%4000000000000000000000006B-62-0600000000000000000000&hitCount=78&sort=&programPage=1&cornerPage=&keyword=&op=AND&keyword_not=&op_not=OR&analog_satellite_hi=08&digital_satellite_hi=10&bs_premium=10_1&year_1=2010&month_1=04&day_1=19&year_2=2010&month_2=04&day_2=19&from_hour=07&from_minute=25&to_hour=&to_minute=&lgenre1=&lgenre2=&lgenre3=&genre_op=AND&rec_count=10&cal_edit=
それにしても日が昇ってから、歩いている人も道路を走る車もが増えてきました。朝のマラソンやウォーキングをしている人が多いですが、半分くらいはマスク未着用(顎マスクですらない)。歩道が広いので、1メートル以上の離隔は取りやすかったものの、マスクしてるこっちがいちいち、運動中の激しい呼吸で飛沫を撒き散らす人を避けなければならないのは、なんだか複雑でした。
HANEDA INNOVATION CITYへと入る新設道路との交点に、
新しい丁字路交差点が出来ていました。
羽田空港二丁目バス停はこの交差点の少し空港寄りにあります。
このバス停、普段使いする人いるのでしょうか、、、。
HANEDA INNOVATION CITYの足湯スカイデッキには早朝から何人も人が来ていたのに、ソラムナード羽田緑地のあずまやには人はいませんでした。一時期撮影スポットとして人気を博しましたが、足湯より標高が低いので、一気に人気がなくなってしまったようです。
ソラムナード羽田緑地は、年始の頃と大きな変化はなかったものの、第2ゲート付近に日航機遭難者慰霊碑が移転してきていました。
雲の切れ目から太陽が顔を覗かせる天気に代わってきました。
写真階段下に見えるのが日航機遭難者慰霊碑。池上彰氏は慰霊碑移転をどう感じる?
COVID-19で精神的に参っている人も多いかもしれませんが、光が差し込みますように。
https://www.tv-tokyo.co.jp/ikegamiakira/191007.html
環八通りより北側は、空港二丁目交差点付近に、羽田エアポートガーデンの駐車場が完成。そこから東側に、壁のようにホテルが完成していました。
→羽田エアポートガーデン公式サイト http://www.sumitomo-rd.co.jp/lp/hanedaairport/
道路部分はまだまだ工事が継続中でした。
空港二丁目交差点付近は複雑な立体交差になる予定です。
空港二丁目交差点から空港方面を見た様子。歩道も複雑な配置になっています。
結構前に出来た歩道橋は、奥に延びて羽田エアポートガーデン2階と直結。
ここでは中央の道路高架の部分と繋がっていますね。もう川崎も表示中。
少し空港二丁目交差点付近を眺めた後は、再び河川沿いに戻り、東進を続けました。
川崎市とを結ぶ橋もだいぶ繋がり、あとは大田区側の接続を待つばかりとなっていました。
→連絡橋工事の情報(川崎市公式サイト)https://www.city.kawasaki.jp/530/page/0000097966.html
HANEDA INNOVATION CITYでチンタラしていたこともあり、環八第3ターミナル入口交差点に着いたときには七時を過ぎていました。
ここで、スターフライヤーの今日の発着便を確認したところ、今日の出発便は57番かバスゲート507番のようです。三月から南ピアの使用がなくなったようで、これだと、新整備場地区からも警察署付近からも撮影で狙うことが出来ません(第2ターミナルの展望デッキからは見やすい)。
さらに、このまま第2ターミナルまで進むと、羽田島を出るのが九時を超える可能性があるので、行くのは断念してしまいました。
そこで、予定を変更し、ここから第3ターミナル前を横切る形で、羽田エアポートガーデンを左に見ながら反時計回りに進行。グルリと回って、天空橋へと戻ることにしました。
第3ターミナル南側手前に不思議な仮設的バス停が出現していました。
東京2020五輪用かと思ったら、自動運転の実験用のようです(下記リンク参照)。
それにしてもリンク先の会社、感染者多いですね。
https://www.jtekt.co.jp/news/200806.html
ターミナルの目の前を通るのに、中に入れないとは残念過ぎでしたが、仕方がありません。今日は通過しただけでした。
客が少ないせいでしょうか、前面道路に止まっている車がほとんどいない珍しい光景を眺められました。
※羽田空港の前面道路は、第3だけ一般車でも寄り付きが可能です。ただし、送迎のうち、迎えるのは禁止されています。これまで、お迎えで長時間停まっている車のせいで大混雑していたのですが、利用が激減したせいで、ガラガラでした。
今回、そんな中で1台だけ停まっていた車が、警察の尋問を受けていました。運転手が東南アジア系の外人で、ガラガラだから目立っちゃったんでしょうね。白タクだったのかなあ。
ちなみに、テレビのバラエティや密着番組などで、羽田空港にお迎え、みたいな映像で、ここで芸能人や有名人等を乗せる映像が時々流れるのですが、空港マニアからすると、「非常識なテレビ局と有名人だこと」なんて思いながら見ています。
三度天空橋駅付近に着いたのは八時前。歩きすぎで旧整備場地区に行く元気はなく、そのまま帰ることにしました。
昼に近づき人の行き来も増えてきたので、川崎駅周辺の人混みを避けるべく、大師橋から川崎市内へと入り、人通りの少ない細かい道を進みました。
帰りはもうヘトヘト。自宅までは四時間以上かかって昼到着となってしまいました。
■今日の教訓!
・[東京国際]HANEDA INNOVATION CITYに大田区のシェアサイクル有←クレカ情報登録必須です
・[東京国際]足湯スカイデッキは早朝から人←なかなか無人状態を写すのは困難です
・[東京国際]ソラムナード羽田緑地のあずまやは人少ない←足湯スカイデッキに人気が移りました
■実際の旅程
10/24 SAT
自 宅01:30(徒 歩)→05:00[東京国際空港]
天空橋地区06:30(徒 歩)→07:30第三タミ前
第三タミ前07:30(徒 歩)→08:00天空橋地区
[東京国際空港]08:00(徒 歩)→12:30自 宅
今回の旅行記は実験的に写真を多めにしてみました。
SNS世代は文章を読まないそうなので、、、
SNS世代は文章を読まないそうなので、、、
■2020.10.24 (自宅)→東京国際→(自宅)
■半年以上ぶりの空港見学は東京国際へ、トホホな徒歩訪問
今日は未明の1時半頃に神奈川の自宅を出発。東京国際空港(羽田空港)へ徒歩で向かいました。
空港島の一番手前の天空橋までは、自宅から約15キロなので、普通に歩いて4時間弱くらい。せっせと歩き出しました。
今日は晴れ予報だったものの、前日は中途半端な雨で、雲がまだ結構残る空模様でした。
川崎駅を過ぎてからは、六郷橋を渡って多摩川沿いを進む方が空気も良く開放感溢れています。しかし、川沿いの道は電灯がないので真っ暗ですし、大師橋駅(旧・産業道路駅)が地下化されたことを思い出し、せっかくのチャンスなので、ついでに工事状況を眺めるべく、川崎市側を進むことにしました。
→地下化工事の情報(川崎市公式サイト)https://www.city.kawasaki.jp/530/page/0000018287.html
大師橋で多摩川を渡って東京都へ進行。
橋を渡った後は細かい道を進みます。
※大師橋のある場所は江戸時代に渡しがあった場所です。今日の目的地天空橋から浜松町を結ぶ舟運が実験運航していますが、それよりも大師橋川崎側と天空橋を結んだ方が鉄道競合も無く需要がありそうですが、無理かなあ、、、。
海老取川合流地点の少し手前で多摩川沿いに出たら、なぜか人だかりが。初めての密状態が予想もしなかった辺鄙なところで起こっていて、非常に驚きました。事故か撮影かと思ったら、釣り人達が船出待ち中でした。こんな未明の時間帯でも密なところは密になるようです。皆さんもお気を付けください。
■早朝から人が来るのが何よりもINNOVATION
天空橋に着いたのは5時20分頃。もう少し早く着けると思っていましたが、結構ギリギリでした。
さっそくHANEDA INNOVATION CITYの地下1階に出来た天空橋駅の新改札口へ向かいました。始発は京急線、東京モノレール線ともに5時27分着で、人がいない+モノレール車両入りを撮影できると思っていたのですが、何と土休日は京急が5時25分着で、人を入れずに車両は入るという写真は無理でした。
天空橋駅の始発電車は土曜日は5時25分に着きます。一方、足湯スカイデッキは5時半から開きます。
始発で来る人がいる場合、人がいない足湯と明るい空港という構図を撮れるチャンスはわずか数分しかないことになります。
そこで、エリア内の調査は駅以外は後回しにして、警備員が扉を開けると同時に足湯スカイデッキへと駆け上がりました。
一番乗りで、誰もいない足湯スカイデッキと、少し白んできた空の下の空港の風景を何とか撮れたものの、まだ暗め。ギリギリまで待とうと決めたものの、1分程で次の客が来てしまい、ネットに上げることができる無人状態の写真を撮るのは、それ以上は無理でした。
→無人状態の写真は空港概要(総合)ページでアップしています(無人なのは勝手に貴重だと思ってます)。
コンビニも時短営業なので、この時間に開いているのは、ホテルと足湯スカイデッキくらい。本日の目的の半分は終了となりました。
だいぶ明るくなったHANEDA INNOVATION CITYを三階から見た様子。
この時間帯は入れる建物は少ないですが、二階のコリドールは自由に行き来できました。
メインの歩行空間は一階ではなく二階でした。
この後は、後回しにしたこのエリアの調査・確認後、第2ターミナルへと向かいます。
ここまで四時間歩いたし、帰りも歩きなのだから、正直空港島内は、あまり歩きたくありませんでした。ちょうど大田区コミュニティサイクル(https://docomo-cycle.jp/ota/)があったので、空港内はこれを活用しようとしましたが、今後も使うか分からない一回の使用にクレカ情報を登録したくなく、結局使用を諦めてしまいました(値段も高いし)。
※最近街中で、シェアサイクルと称するレンタサイクルが増えてきていますが、無人で運用するため、その多くがクレカ情報の登録が必要になります。古くからある窓口対応のレンタサイクルだと、住所情報を登録するところはあるものの、返却後は書いた紙を返してくれるところも多いです。つまり、情報が残りません。支払いするときだけクレカのみとなったりするのは別に良いんだけど、支払い以外の目的に使われるクレカ情報登録制は本当に止めてほしいものです。
そして、こういった無人システム構築のためか、新しいタイプのシェアサイクルは値段が高い所も多いです。大田区コミュニティサイクルの場合は24時間4,850円。下手に使うとレンタカーと大して変わらないお値段です。本格的なスポーツタイプならいざ知らず、レンタサイクルって一日100円程度で借りられる所も多いですし、高くて1,000円、バカ高いところでも2,000円が限界相場なのに、、、(・_・;
空も徐々に明るくなる中、HANEDA INNOVATION CITYを一回りしました。
全てのエリアが開業しているわけではなく、北西側にあるエリアA〜Cはまだ工事中でした。
HANEDA INNOVATION CITYの最後には、いったん、エリアの一番西側にある天空橋駅の交通広場に戻りました。
天空橋駅交通広場にあった記念碑。
「旧三町顕彰の碑」「海と 空と 祈り 羽ばたき」「きみといたふるさとの匂い」の3文あり。
三文目は旧穴守稲荷周辺にあったという歓楽街を連想させるものなのでしょうか??
目の前に天空橋駅駅舎がありますが、間にフェンスがあり、最短距離で行き来出来ません。
建物内は地下改札口直結ですが、帰りは改札入った後、階段の上り下りが京急は1.5回、
モノレールは1回有るので、ここが短絡すると楽なんですが、、、。
■あちこちで工事が続く羽田空港跡地地区を進む
結局天空橋駅側に戻ってきたので、そのままエリア西側を南北に走る旧環八通りに出ました。
そのまま旧環八通りを弁天橋脇まで南下。平和の鳥居を再度眺めました。
弁天橋通りと旧環八通りが交わる弁天橋東詰交差点から見た空港方向。
元々信号がないロータリーで、歩行者はこんなど真ん中までは入り込めませんでした。
奥に見えるトンネルは旧B滑走路を潜っていたもので今は潜る必要はありません。
今だから見られる風景に、そのうちなってしまうのでしょうか。
弁天橋東詰の旧ロータリーをグルリとまわり、ソラムナード羽田緑地へと向かいました。
弁天橋-ソラムナード羽田緑地間は護岸の工事がまだ続いていました。
羽田の変遷を見続けてきたニレの木も見納め?鳥居のように何とか残るのでしょうか?
皆さんも早く「ニッポン巡礼見に」いきたい(GO TO ニッポン旅行したい)ですよね。
https://www2.nhk.or.jp/archives/chronicle/pg/page010-01-01.cgi?recId=0001000000000000%4000000000000000000000006B-62-0600000000000000000000&hitCount=78&sort=&programPage=1&cornerPage=&keyword=&op=AND&keyword_not=&op_not=OR&analog_satellite_hi=08&digital_satellite_hi=10&bs_premium=10_1&year_1=2010&month_1=04&day_1=19&year_2=2010&month_2=04&day_2=19&from_hour=07&from_minute=25&to_hour=&to_minute=&lgenre1=&lgenre2=&lgenre3=&genre_op=AND&rec_count=10&cal_edit=
それにしても日が昇ってから、歩いている人も道路を走る車もが増えてきました。朝のマラソンやウォーキングをしている人が多いですが、半分くらいはマスク未着用(顎マスクですらない)。歩道が広いので、1メートル以上の離隔は取りやすかったものの、マスクしてるこっちがいちいち、運動中の激しい呼吸で飛沫を撒き散らす人を避けなければならないのは、なんだか複雑でした。
HANEDA INNOVATION CITYへと入る新設道路との交点に、
新しい丁字路交差点が出来ていました。
羽田空港二丁目バス停はこの交差点の少し空港寄りにあります。
このバス停、普段使いする人いるのでしょうか、、、。
HANEDA INNOVATION CITYの足湯スカイデッキには早朝から何人も人が来ていたのに、ソラムナード羽田緑地のあずまやには人はいませんでした。一時期撮影スポットとして人気を博しましたが、足湯より標高が低いので、一気に人気がなくなってしまったようです。
ソラムナード羽田緑地は、年始の頃と大きな変化はなかったものの、第2ゲート付近に日航機遭難者慰霊碑が移転してきていました。
雲の切れ目から太陽が顔を覗かせる天気に代わってきました。
写真階段下に見えるのが日航機遭難者慰霊碑。池上彰氏は慰霊碑移転をどう感じる?
COVID-19で精神的に参っている人も多いかもしれませんが、光が差し込みますように。
https://www.tv-tokyo.co.jp/ikegamiakira/191007.html
環八通りより北側は、空港二丁目交差点付近に、羽田エアポートガーデンの駐車場が完成。そこから東側に、壁のようにホテルが完成していました。
→羽田エアポートガーデン公式サイト http://www.sumitomo-rd.co.jp/lp/hanedaairport/
道路部分はまだまだ工事が継続中でした。
空港二丁目交差点付近は複雑な立体交差になる予定です。
空港二丁目交差点から空港方面を見た様子。歩道も複雑な配置になっています。
結構前に出来た歩道橋は、奥に延びて羽田エアポートガーデン2階と直結。
ここでは中央の道路高架の部分と繋がっていますね。もう川崎も表示中。
少し空港二丁目交差点付近を眺めた後は、再び河川沿いに戻り、東進を続けました。
川崎市とを結ぶ橋もだいぶ繋がり、あとは大田区側の接続を待つばかりとなっていました。
→連絡橋工事の情報(川崎市公式サイト)https://www.city.kawasaki.jp/530/page/0000097966.html
HANEDA INNOVATION CITYでチンタラしていたこともあり、環八第3ターミナル入口交差点に着いたときには七時を過ぎていました。
ここで、スターフライヤーの今日の発着便を確認したところ、今日の出発便は57番かバスゲート507番のようです。三月から南ピアの使用がなくなったようで、これだと、新整備場地区からも警察署付近からも撮影で狙うことが出来ません(第2ターミナルの展望デッキからは見やすい)。
さらに、このまま第2ターミナルまで進むと、羽田島を出るのが九時を超える可能性があるので、行くのは断念してしまいました。
そこで、予定を変更し、ここから第3ターミナル前を横切る形で、羽田エアポートガーデンを左に見ながら反時計回りに進行。グルリと回って、天空橋へと戻ることにしました。
第3ターミナル南側手前に不思議な仮設的バス停が出現していました。
東京2020五輪用かと思ったら、自動運転の実験用のようです(下記リンク参照)。
それにしてもリンク先の会社、感染者多いですね。
https://www.jtekt.co.jp/news/200806.html
ターミナルの目の前を通るのに、中に入れないとは残念過ぎでしたが、仕方がありません。今日は通過しただけでした。
客が少ないせいでしょうか、前面道路に止まっている車がほとんどいない珍しい光景を眺められました。
※羽田空港の前面道路は、第3だけ一般車でも寄り付きが可能です。ただし、送迎のうち、迎えるのは禁止されています。これまで、お迎えで長時間停まっている車のせいで大混雑していたのですが、利用が激減したせいで、ガラガラでした。
今回、そんな中で1台だけ停まっていた車が、警察の尋問を受けていました。運転手が東南アジア系の外人で、ガラガラだから目立っちゃったんでしょうね。白タクだったのかなあ。
ちなみに、テレビのバラエティや密着番組などで、羽田空港にお迎え、みたいな映像で、ここで芸能人や有名人等を乗せる映像が時々流れるのですが、空港マニアからすると、「非常識なテレビ局と有名人だこと」なんて思いながら見ています。
三度天空橋駅付近に着いたのは八時前。歩きすぎで旧整備場地区に行く元気はなく、そのまま帰ることにしました。
昼に近づき人の行き来も増えてきたので、川崎駅周辺の人混みを避けるべく、大師橋から川崎市内へと入り、人通りの少ない細かい道を進みました。
帰りはもうヘトヘト。自宅までは四時間以上かかって昼到着となってしまいました。
■今日の教訓!
・[東京国際]HANEDA INNOVATION CITYに大田区のシェアサイクル有←クレカ情報登録必須です
・[東京国際]足湯スカイデッキは早朝から人←なかなか無人状態を写すのは困難です
・[東京国際]ソラムナード羽田緑地のあずまやは人少ない←足湯スカイデッキに人気が移りました
■実際の旅程
10/24 SAT
自 宅01:30(徒 歩)→05:00[東京国際空港]
天空橋地区06:30(徒 歩)→07:30第三タミ前
第三タミ前07:30(徒 歩)→08:00天空橋地区
[東京国際空港]08:00(徒 歩)→12:30自 宅
2020年10月23日
半年ぶりの空港見学(旅行前)
※本旅行記は2020年10月のものを、2020年10月〜11月にかけてで公開したものです。
■2020.10 東京国際の旅行前
■自粛できず屁理屈付けて空港訪問へ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)でSTAY HOMEとして、不要不急の外出自粛や外出する際の予防行動が呼びかけられています。
空港見学なんて不要不急の典型例みたいなもの。三月にパンデミックとなり自粛生活に入ってから、空港を訪問できない状態に陥っていました。
今回、少し屁理屈も組み込みながら、空港見学を敢行してしまいました。
入国者による海外からの持ち込みと、夜の街(時期的に送別会?)を主原因として三月頃起こった第一波は、緊急事態宣言で外出が激減したことから、五月末頃には感染がかなり抑え込まれました。このタイミングで空港見学を行えば良かったのですが、何せ空港はウイルス持ち込み最前線。空港検疫でパキスタン事例が激増し始めたために躊躇していたら、七月頃には国内でも第二波(世界では第二波ですが、日本ではまだ第二波とは呼ばないそうです=日本の予言者達はこれから第二波が来ると言いたいのかな?)が始まってしまい、時期を逃していました。
第一波の経験からいくと、八月まで外出が減れば、九月位には抑え込まれるはずなので、十月には外出しても支障ない位になるはず。十二月になると忘年会で羽目外しする奴がまた出てきて、夜の街起因で三度目感染が拡大するだろうと予想。十月〜十一月に感染が低減されたら、間隙を突いて空港見学を行おうと企んでいました。
ところが、七月下旬から国がGO TOトラベルを推奨したこともあり、外出自粛は中途半端な状態に。結局、感染抑え込みはできませんでした。九月になっても減少はなかなか進まず、さらに九月四連休以降は感染状況が横ばいとなってしまいました。これではなかなか動きがとれず、空港見学へ行くのもさらに延び延びになっていました。
何とかならないか、屁理屈を練った結果、感染防止を最大限考慮した形での見学なら可能であろうと「思い込む」ことにしました。
具体的には、
・公共交通機関を使わないでアクセスする
・人がいない時間帯に見学
・屋内には出来るだけ入らない
といった具合です。
■羽田へウォーキング
自宅からの最寄り空港は東京国際(羽田)なので、見学先はほぼ自動的に羽田になりました。
地方の空港に行くには、飛行機や鉄道、船、高速バスなどを使うため、公共交通機関利用がほぼ必須です。流石に不要不急の空港見学という目的での旅行利用は憚られてしまいます。
また、自分は、自家用機はもちろん、自家用車やバイクも保有していないので、比較的近場にある調布や成田国際、百里などへ行くにしても、公共交通を利用せざるを得ません。調布なら頑張ればチャリで行けないこともないのですが、30キロほど離れていて結構しんどいですし、前回見学時から施設の大きな変化はありません。
一方、羽田は三月下旬に大きな変化があり、七月にはHANEDA INNOVATION CITYがオープン。空港島内道路やバス路線なども変化しており、早く見学しなければならない状況でした。特に、スターフライヤー(SFJ)が第2ターミナルから撤退するので、10月24日までにターミナルに接続する様子を撮影したいと考えていました。
で、羽田に行くことにしました。
羽田の場合、海外からの入国者は今は第3ターミナルにしか着かず、全員がハイヤーや検疫送迎バス、自家用車、徒歩のいずれかでしか移動できませんから、国際線が飛んでいない第1や第2なら入国者起因のウイルスを貰うことはありません。第1や第2も国内感染者(自分も罹っている可能性有り)と接触する可能性はありますが、それは街中と同じこと。そして、日中はあらゆる時間に人がいる街中に対して、空港はお客さんが航空便の運航に合わせて来るので、早朝の到着や深夜の出発なら人は著しく少ないはずです。そこで、そういった時間帯を狙っての訪問を検討し始めました。
しかし、よくよく調べてみると、羽田の旅客ターミナルの公式サイトで「尚、羽田空港では新型コロナウイルスの感染拡大防止に最大限努めており、引き続き、不要不急の来館はお控えいただきますよう、お願い申し上げます。」と呼びかけられていました。
https://tokyo-haneda.com/information/2020/detail_00164.html
つまり、羽田は、不要不急である空港見学や飛行機撮影を目的として、旅客ターミナルや駐車場(空港ターミナル会社が運営している建物内)への入場は出来ないことになります。(注意:空港への来「港」は自粛ではありません。自粛要請されているのはあくまでもターミナル会社管理施設への来「館」)。
そこで、跡地第1ゾーン(HANEDA INNOVATION CITY)、跡地第2ゾーン(ソラムナード羽田緑地)を中心に、ターミナルやターミナル会社の駐車場には入らないで、外部からのみで空港見学をすることにしました。
SFJを狙う第2については、空港警察付近や新整備場地区からなら、51番〜54番、70番台に駐機する飛行機を撮影できます。
そんな屁理屈を練り始めたのが10月に入ってからだったため、10月後半の土日(17日、18日、24日)が候補になりました。
ところが、17日、18日は雨予報。結局、24日一日ピンポイントでの訪問となりました。人が少ない時間帯は、何はともあれ早朝か深夜。夜だと光が足りないので、早朝訪問することにしました。
アクセスには、チャリを使おうとしていたのですが、直前に故障してしまい、仕方なく、全体を歩きに変更。家から羽田までは約15キロありますが、STAY HOMEで運動不足でもありましたから、良い機会と、空港で災害にあったときの帰宅難民訓練も兼ねて、歩いて行くことにしました。
調べてみると、最も写しておきたいHANEDA INNOVATION CITYの足湯スカイデッキは朝5時半から開くようです。今の時期、日の出は6時少し前なので、5時半は空が白みはじめる頃のはず。そこで、まずは天空橋のHANEDA INNOVATION CITYを回り、足湯を5時半のオープンと同時に見学。その後ソラムナード羽田緑地を経て、環八のトンネルをくぐって新整備場地区へ。そこから第2のスターフライヤーを撮影し、第2の新国際線を外(第4駐車場脇の歩道を想定)から外観撮影。その後第3ターミナル地区へ戻り、ターミナル名の代わった外観を撮影します。そして、時間があれば旧整備場地区も寄りつつ、帰宅することにしました。
時刻的には、夜の間に第2前まで行き、明るくなる5時半頃から第2→第3→天空橋と動く方が効率が良く、さっさと家に帰れます。しかし、足湯は朝イチに行かないと人が他の人が来てしまう可能性があるので、まず足湯に向かう行程にしました。
距離を確認すると、家から天空橋までは15キロほど。家を1時過ぎに出発、5時半に天空橋に到着。第2に着くのが7時前、第3まで戻ってくるのが8時過ぎ、帰宅は昼頃といった想定でした。
アクセスの予約(なし)
今回は、COVID-19対策で不要不急の鉄道・バス利用が出来ないため、全行程が徒歩。予約は必要なしです。
現地移動の予約(なし)
これも歩き前提なので、特に予約はありません。
宿泊の予約
日帰りなので宿泊もありませんでした。
■ここまでの教訓!
・[東京国際]不要不急の来館自粛を公式サイトで要請中
・[東京国際]意外と広い空港領域←天空橋〜第2間は徒歩一時間位
■今回の予定旅程
10/24 FRI
自 宅01:00(徒歩)→05:00[東京国際空港]
天空橋地区06:00(徒歩)→07:00国内線地区(第2ターミナル付近)
国内線地区07:30(徒歩)→08:00国際線地区(第3ターミナル付近)
国際線地区08:30(徒歩)→09:00旧整備場地区
[東京国際空港]09:00(徒歩)→13:00自 宅
■2020.10 東京国際の旅行前
■自粛できず屁理屈付けて空港訪問へ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)でSTAY HOMEとして、不要不急の外出自粛や外出する際の予防行動が呼びかけられています。
空港見学なんて不要不急の典型例みたいなもの。三月にパンデミックとなり自粛生活に入ってから、空港を訪問できない状態に陥っていました。
今回、少し屁理屈も組み込みながら、空港見学を敢行してしまいました。
入国者による海外からの持ち込みと、夜の街(時期的に送別会?)を主原因として三月頃起こった第一波は、緊急事態宣言で外出が激減したことから、五月末頃には感染がかなり抑え込まれました。このタイミングで空港見学を行えば良かったのですが、何せ空港はウイルス持ち込み最前線。空港検疫でパキスタン事例が激増し始めたために躊躇していたら、七月頃には国内でも第二波(世界では第二波ですが、日本ではまだ第二波とは呼ばないそうです=日本の予言者達はこれから第二波が来ると言いたいのかな?)が始まってしまい、時期を逃していました。
第一波の経験からいくと、八月まで外出が減れば、九月位には抑え込まれるはずなので、十月には外出しても支障ない位になるはず。十二月になると忘年会で羽目外しする奴がまた出てきて、夜の街起因で三度目感染が拡大するだろうと予想。十月〜十一月に感染が低減されたら、間隙を突いて空港見学を行おうと企んでいました。
ところが、七月下旬から国がGO TOトラベルを推奨したこともあり、外出自粛は中途半端な状態に。結局、感染抑え込みはできませんでした。九月になっても減少はなかなか進まず、さらに九月四連休以降は感染状況が横ばいとなってしまいました。これではなかなか動きがとれず、空港見学へ行くのもさらに延び延びになっていました。
何とかならないか、屁理屈を練った結果、感染防止を最大限考慮した形での見学なら可能であろうと「思い込む」ことにしました。
具体的には、
・公共交通機関を使わないでアクセスする
・人がいない時間帯に見学
・屋内には出来るだけ入らない
といった具合です。
■羽田へウォーキング
自宅からの最寄り空港は東京国際(羽田)なので、見学先はほぼ自動的に羽田になりました。
地方の空港に行くには、飛行機や鉄道、船、高速バスなどを使うため、公共交通機関利用がほぼ必須です。流石に不要不急の空港見学という目的での旅行利用は憚られてしまいます。
また、自分は、自家用機はもちろん、自家用車やバイクも保有していないので、比較的近場にある調布や成田国際、百里などへ行くにしても、公共交通を利用せざるを得ません。調布なら頑張ればチャリで行けないこともないのですが、30キロほど離れていて結構しんどいですし、前回見学時から施設の大きな変化はありません。
一方、羽田は三月下旬に大きな変化があり、七月にはHANEDA INNOVATION CITYがオープン。空港島内道路やバス路線なども変化しており、早く見学しなければならない状況でした。特に、スターフライヤー(SFJ)が第2ターミナルから撤退するので、10月24日までにターミナルに接続する様子を撮影したいと考えていました。
で、羽田に行くことにしました。
羽田の場合、海外からの入国者は今は第3ターミナルにしか着かず、全員がハイヤーや検疫送迎バス、自家用車、徒歩のいずれかでしか移動できませんから、国際線が飛んでいない第1や第2なら入国者起因のウイルスを貰うことはありません。第1や第2も国内感染者(自分も罹っている可能性有り)と接触する可能性はありますが、それは街中と同じこと。そして、日中はあらゆる時間に人がいる街中に対して、空港はお客さんが航空便の運航に合わせて来るので、早朝の到着や深夜の出発なら人は著しく少ないはずです。そこで、そういった時間帯を狙っての訪問を検討し始めました。
しかし、よくよく調べてみると、羽田の旅客ターミナルの公式サイトで「尚、羽田空港では新型コロナウイルスの感染拡大防止に最大限努めており、引き続き、不要不急の来館はお控えいただきますよう、お願い申し上げます。」と呼びかけられていました。
https://tokyo-haneda.com/information/2020/detail_00164.html
つまり、羽田は、不要不急である空港見学や飛行機撮影を目的として、旅客ターミナルや駐車場(空港ターミナル会社が運営している建物内)への入場は出来ないことになります。(注意:空港への来「港」は自粛ではありません。自粛要請されているのはあくまでもターミナル会社管理施設への来「館」)。
そこで、跡地第1ゾーン(HANEDA INNOVATION CITY)、跡地第2ゾーン(ソラムナード羽田緑地)を中心に、ターミナルやターミナル会社の駐車場には入らないで、外部からのみで空港見学をすることにしました。
SFJを狙う第2については、空港警察付近や新整備場地区からなら、51番〜54番、70番台に駐機する飛行機を撮影できます。
そんな屁理屈を練り始めたのが10月に入ってからだったため、10月後半の土日(17日、18日、24日)が候補になりました。
ところが、17日、18日は雨予報。結局、24日一日ピンポイントでの訪問となりました。人が少ない時間帯は、何はともあれ早朝か深夜。夜だと光が足りないので、早朝訪問することにしました。
アクセスには、チャリを使おうとしていたのですが、直前に故障してしまい、仕方なく、全体を歩きに変更。家から羽田までは約15キロありますが、STAY HOMEで運動不足でもありましたから、良い機会と、空港で災害にあったときの帰宅難民訓練も兼ねて、歩いて行くことにしました。
調べてみると、最も写しておきたいHANEDA INNOVATION CITYの足湯スカイデッキは朝5時半から開くようです。今の時期、日の出は6時少し前なので、5時半は空が白みはじめる頃のはず。そこで、まずは天空橋のHANEDA INNOVATION CITYを回り、足湯を5時半のオープンと同時に見学。その後ソラムナード羽田緑地を経て、環八のトンネルをくぐって新整備場地区へ。そこから第2のスターフライヤーを撮影し、第2の新国際線を外(第4駐車場脇の歩道を想定)から外観撮影。その後第3ターミナル地区へ戻り、ターミナル名の代わった外観を撮影します。そして、時間があれば旧整備場地区も寄りつつ、帰宅することにしました。
時刻的には、夜の間に第2前まで行き、明るくなる5時半頃から第2→第3→天空橋と動く方が効率が良く、さっさと家に帰れます。しかし、足湯は朝イチに行かないと人が他の人が来てしまう可能性があるので、まず足湯に向かう行程にしました。
距離を確認すると、家から天空橋までは15キロほど。家を1時過ぎに出発、5時半に天空橋に到着。第2に着くのが7時前、第3まで戻ってくるのが8時過ぎ、帰宅は昼頃といった想定でした。
アクセスの予約(なし)
今回は、COVID-19対策で不要不急の鉄道・バス利用が出来ないため、全行程が徒歩。予約は必要なしです。
現地移動の予約(なし)
これも歩き前提なので、特に予約はありません。
宿泊の予約
日帰りなので宿泊もありませんでした。
■ここまでの教訓!
・[東京国際]不要不急の来館自粛を公式サイトで要請中
・[東京国際]意外と広い空港領域←天空橋〜第2間は徒歩一時間位
■今回の予定旅程
10/24 FRI
自 宅01:00(徒歩)→05:00[東京国際空港]
天空橋地区06:00(徒歩)→07:00国内線地区(第2ターミナル付近)
国内線地区07:30(徒歩)→08:00国際線地区(第3ターミナル付近)
国際線地区08:30(徒歩)→09:00旧整備場地区
[東京国際空港]09:00(徒歩)→13:00自 宅
2020年01月31日
富士を眺めに静岡へ(旅行後)
※2月23日富士山の日記念。今年も空港から富士を眺めに行ってきました〜。
本旅行記は2020年1月のものを、富士山の日記念で2020年2月に公開したものです。
■2020.01 静岡の旅行後
今回は、中国発で始まった新型コロナウイルス肺炎の影響が拡大し、中国路線が縮小を始める中、静岡空港を訪問しました。静岡空港は、開港以来、中国路線が増減を繰り返し、利用者推移に大きく影響しています。
そこで、今回は、日本を発着する中国路線について軽〜く考えてみます。
■静岡は中国路線がメイン
新型コロナウイルス肺炎は、中国・武漢で最初の発症者が出て、中国全土に一気に拡大。中国が団体海外旅行禁止や移動制限をしたことから、静岡空港を訪れた1月30日には、日本発着の中国路線に影響が出始めていました。
旅行中は全く気がつきませんでしたが、この日、静岡県が、静岡空港発着中国路線8路線のうち4路線の欠航と1路線の減便を発表。翌日から全便欠航路線が出ていました(報道によれば、静岡県が発表した5路線中の2路線を含む4路線の欠航を中国東方航空が別に発表していたようなのですが、公式サイトへの掲載は数日後でした)。
※その後、静岡発着の中国路線は全8路線全便の長期欠航が決定しています。
図らずも、長期欠航前の中国路線を目の前で見てきたことになったわけです。
静岡で国際線と言ったら、まずは中国路線が挙がります。開港以来、様々な路線が就航しては消えるのを繰り返していて、その浮き沈みは大きな話題になっています。
開港以来の中国路線の変遷を書き出すと下のような感じになります。
※平成21年06月04日:CES上海 就航
※平成24年06月18日:CES*i2武漢 就航
※平成26年05月28日:GCR*i1天津 就航
※平成26年12月25日:DER*i1杭州 就航
※平成27年01月28日:GCR*i1天津 定期便化
※平成27年02月17日:CES*i1寧波 就航
※平成27年03月31日:CES*i1寧波 定期便化
※平成27年05月15日:CSN武漢・CSN南寧 就航
※平成27年05月16日:GCR西安 就航
※平成27年05月27日:DER*i1石家荘 就航
※平成27年05月28日:DER*i1塩城 就航
※平成27年06月28日:CSN鄭州 就航
※平成27年07月01日:CES温州 就航
※平成27年07月02日:CSN長沙 就航、DER*i1杭州 定期便化
※平成27年07月04日:CES南京 就航
※平成27年08月25日:CSN鄭州 運休(8/23最終運航)
※平成27年09月02日:DER*i1石家荘 定期便化(9/2は欠航)
※平成27年09月03日:DER*i1塩城 定期便化
※平成27年09月23日:CES合肥 就航
※平成27年10月**日:CES合肥 運休
※平成27年10月26日:CSN長沙 運休(10/22最終運航)
※平成27年10月27日:CSN武漢 運休(10/24最終運航)
※平成27年10月28日:DER石家荘 運休(10/24最終運航)
※平成27年10月30日:CSN南寧 運休(10/23最終運航)
※平成27年12月10日:DER*i3海口 就航
※平成27年12月26日:GCR西安 運休
※平成28年01月10日:CES杭州 就航
※平成28年01月25日:CSN武漢・CSN*i5南寧 就航
※平成28年03月27日:DER塩城・DER*i3海口 運休(3/24最終運航)
※平成28年03月28日:CSN武漢・CSN*i5南寧 運休(3/25最終運航)
※平成28年03月30日:DER済南 就航
※平成28年05月16日:DER瀋陽 就航
※平成28年05月18日:GCR天津 運休(5/14最終運航)
※平成28年07月01日:GCR大連 就航
※平成28年08月19日:GCR大連 運休(8/15最終運航)
※平成28年09月04日:CES杭州 運休(8/31最終運航)
※平成28年09月07日:DER済南 運休(9/4最終運航)
※平成28年09月16日:DER瀋陽 運休(9/12最終運航)
※平成28年10月30日:CES杭州 就航
※平成28年10月31日:CES南京 運休(10/28最終運航)
※平成28年11月02日:CES温州 運休(10/26最終運航)
※平成29年01月13日:CES南京 就航
※平成29年03月26日:CES南京 運休(3/24最終運航)
※平成29年03月29日:DER瀋陽 就航
※平成29年05月17日:DER瀋陽 運休(5/13最終運航)
※平成29年08月31日:CES*i2武漢 上海浦東-武漢間国内線扱いに変更
※平成30年12月22日:CUA煙台 就航
※令和元年07月01日:CSC西安 就航
※令和元年10月29日:CES南昌 就航
※令和元年11月10日:CES連雲港 就航
※令和元年12月29日:CSH温州 就航
※令和02年01月13日:CUA*i6北京大興 就航
*i1:定期チャーター便(インバウンドチャーター)
*i2:上海経由便
*i3:塩城経由便
*i4:南寧経由便
*i5:武漢経由便
*i6:煙台経由便
こうやって見てみると、訳が分からないくらい様々な会社や路線が就航と運休を繰り返しています。
静岡の場合、最初の一年は着陸料補助があることや、利用者がツアー客中心であるため、中国人ツアー客のインバウンドチャーター便的な使い方をされています。このため、中国の様々な都市から代わる代わる就航し、一見さんを運んできている印象があります。
なぜツアー客が多いかは、静岡空港が富士山という巨大ブランドを引っ提げ、東京と大阪を結ぶゴールデンルート上のちょうど中間点付近という好立地にあることに因ります。
何が好立地なのかと言えば、東京からも大阪からも2、300キロ程度だということ。空港から観光バスに乗せて両方に行きやすい。かつ、最初の日や最終日は富士山観光、といったルートを設定しやすいんですね。個人的には、観光バスで2、300キロを移動するのは苦痛ですが、広大な場所に住む中国人にとって、その程度の移動は別に普通のことでしょう。日本人も欧州ツアーなどでアホみたいにバスで大移動するものがありますが、それと同じです。
静岡空港は、空港からそのまま観光バスに乗り込むツアー客にはもってこいの空港になっているわけです。
ところが、観光バスツアー客には使いやすくても、空港からのアクセスが貧弱なため、逆に個人客には不向きな空港でもあります。
欧米からの旅行者は個人旅行が多く、団体バスツアーが多いのは中国からの旅行者です。
そして、ドル箱の東京線や大阪線を開設しづらい静岡空港にとって、国内線の次に狙うのは、どうやっても近距離国際線になります(地方空港が東京国際(羽田)、大阪国際を見るように、静岡は北京、上海、ソウル、台北を見ています)。
つまり、静岡空港が観光バスツアーの中国人を取り込むことは理にかなっていると言えることで、個人向けよりツアー向けの中国路線を重視するのは当然と言えば当然の流れです。
そうなると、路線が定着するかは、中国人ツアー需要にかかっているわけで、今回のような団体ツアー禁止令が出てしまうとひとたまりもなくなってしまいます。
静岡では平成27年〜28年に一度中国便が大幅に増えましたが、空港施設は狭いし、関西国際や成田国際、羽田が相次いで枠拡大などを行ったことで客を奪われ、一度後退しています。なんとも間の悪い空港です。
そこで昨年4月にターミナルを増築。国の観光客誘致策(中国人のビザ緩和等)もあり、再び中国線が増え始め、いよいよ定着するのか注目されていたところでした。
そんな時に新型コロナウイルス肺炎が中国発で発生。毎度毎度なんとも間の悪い空港になってしまっています。
※空港のアクセスが良くなれば個人客が利用しやすくなります。一見バカの遠吠えに聞こえる新幹線駅設置も、団体ツアー頼みの現状を打破する方法として、空港側から見た需要掘り起こしという点では、ごく当たり前の発想だということに気付けます。欧州だと航空会社が鉄道会社と組んで、鉄道切符も一体で販売なんて事例もありますから、鉄道会社は何の努力もせずに客を引き込めるので、かなりメリットだと思うのですが、、、。
新幹線は日本人にとってはただの移動手段なんでしょうが、訪日客にとっては、日本の観光スポットの一つです。それだけ珍しい乗り物に、飛行機下りたらすぐ乗れるというのは、PRにもってこいでしょう。
これからアジアには高速鉄道が広まっていきます。採算面やのぞみ大増殖中のダイヤ面でJR東海は乗り気でないですが、駅設置に何年もかかっては、物珍しさもなくなってしまいます。造るなら早くした方が良いんですけどね、、、。
■日本全国で中国路線が増えていた
静岡は中国路線が就航する状況を象徴的に示していた空港でした。
実は、2017年の中国人観光客ビザ緩和等を契機として、二度目・三度目の訪日客が出てくる昨年位から、中国からの個人観光客流入が目立ってきていました。
欧米からなら東京や大阪を経由しても良いでしょう。しかし、中国からだと、特に西日本へは東京や大阪経由だとUターンしなくてはならなくなるので相対的に時間がかかり、大きなデメリットになります。一方で地方への就航なら路線競合することなく客を独占できます。幹線が埋まりつつある中で、中国の航空会社は、どんどん地方への直行便を増やしていきました。
各地方の玄関口である札幌、名古屋、福岡、那覇などでは中国便が激増。聞いたことのないような都市(でも日本の地方の県庁所在地なんかより断然人口の多いような都市)から、聞いたこともないような航空会社が次々に就航しました。そして、そこも飽和に近づくと、多くの地方空港にも中国路線(北京や上海といった大都市への就航が多いです)が就航するようになりました。
特に、今冬ダイヤからは、中国側からも次々に就航許可が下り、中国路線は急激に増加していました。
いまや世界二位の経済大国に登り詰め、元から金儲けは上手な中華の人々。金があれば海外旅行に行ける人も増えてきます。一番身近で安全な海外は日本ですから、ビザ緩和等が行われれば、中国路線が増えるのは当たり前と言えば当たり前でした。
元々ビジネスの流動は大きい中、旅行者が増加したことで、中国路線が劇的に増えることになりました。
だいぶ前から国内では中国人観光客が増えてはいましたが、まだまだ序の口だったというわけ。航空便が増え、まさにこれからが本番といったタイミングで、今回の新型コロナウイルス騒動が起こってしまったことになります。
■羽田でも一番優遇されている中国路線
日本には、「国際線の主役はやはり欧米路線。中国路線なんて、米国線とかに比べれば二の次扱いだ」という印象の人は非常に多いと思います。
しかし、実は、中国路線は、羽田の発着枠すらもかなり優遇されている、日本からの国際線の主役です。
羽田の発着枠は、米国が足りない足りないと大騒ぎしていましたが、そんな米国線は深夜早朝時間帯も枠数が制限されているのに、中国路線は深夜早朝時間帯はほぼ無制限なんです。米国線の場合、かつて海外旅行の登竜門的に行く人も多かったグアムなどは深夜便の方が扱いやすく、米国線は深夜早朝時間帯も多数の枠があってもおかしくありません。それでも、枠は制限されているのに、です。
成田があるのに強化された羽田の醍醐味は本来は深夜早朝発着便のはず。しかし、昼間便ばかり注目され、深夜早朝時間帯は、中長距離路線には嫌われています。そんな中で、多くの中国便が深夜早朝時間帯を活用して多数運航され、昼間の就航は認められない珍しい航空会社がシレ〜ッと入り込んでいます。
国内線のように、地方にも次々に就航し、拠点空港は深夜早朝時間帯までも活用する充実ぶり。実は、日本の空港では、中国路線がかなり大事な存在になっています。
※羽田の深夜早朝時間帯は、最近少しずつ発着が増え、JALロンドン線など欧州線もありますが、まだまだ少数派です。
■日本の国際線にとって一番重視すべき流動が止まる
よく考えてみれば、中国は、日本から見て、一番近くにある経済大国になりました。中国路線を重視するのは当然の流れです。
昭和生まれからすると、世界は、民主主義(米英)対共産主義(ソ中)だという印象が強く、共産陣営への嫌悪感みたいなものが普通にあります。一党独裁の影響もあり、日本では、中国に対する印象は悪い人が多いですが、航空路線で見てみると、いまや世の中は米対ソみたいなそんな単純なものではなく、様々な国間の流動があることに気付けます。そして、日本と中国の間は結構深い繋がりがあることも分かります。
新型コロナウイルスによる肺炎の拡大が発覚してから、日本が中国からの流入制限に後ろ向きなのは、日本人の一般ピープルが考えているよりも、ずっと日中間の繋がりが深いからに他なりません。
いち国民としては、この後ろ向き対応が最も不安を駆り立てられる点ですが、、、。しかし、空港ファンとして、普段の中国路線について改めて考えてみると、なかなか難しいことなんだろうというのも、合わせて感じられてしまい、複雑な感じがします。
※あまり、政治的な話はしたくないですが、こうやってみると政治の責任って非常に重たいんですね。日本から見れば、中国人は、大昔から商売上手で、芸術性豊かな人たちなはず。でも、なかなかそういう印象がないのは、政治的な理由で印象が悪いからで、正直、損でしかないような気がするんですけど、、、。
せっかく日本の象徴である富士山を、富士山空港まで見に行ったのに、飛行機は中国機ばかりで、なんとも情けない感じでした。でも、この写真こそが、日本の空港・国際線の置かれていた状況を象徴的に現した写真だったのかもしれません。
新型コロナウイルス拡大に起因する中国の流動停止で、中国路線の利用者は激減していますから、欠航は待った無しでしょう。
まずは、利用者定着がまだこれからだった最近開設された路線、次に地方路線(日本側地方空港発着の路線と中国側地方空港発着の路線)と削られ、最後に大都市間(例えば成田-上海等)も削減が目立ってくるようであれば、いよいよ中国路線も完全アウトな水域だということになるでしょう。
そうならないようにしてほしいものですが、ウイルス拡大の状況を見ると、大都市間も一時的な欠航は避けられない状況です。
※昨年から韓国路線で似たような状況が起こっています。こちらは韓国人のボイコットという不思議な人為的原因で大幅減便となりました。このときも、最近開設された路線、次に地方路線(日本側地方空港発着の路線と韓国側地方空港発着の路線)が削られています。しかし、大都市発着は残りましたから、完全アウトな水域までは行かなかった印象です。
新型コロナウイルスに関しては、かなり死者数も増えてきており、終息するまではまだまだ時間はかかりそうですが、影響が最小限で封じ込められることを願ってやみません。
ビザ緩和で需要が一気に拡大する一方、感染症拡大を起因として一気に欠航が相次ぐー。日本-中国路線に起こった変化は、航空業界のメリットとデメリット、特にリスクをまざまざと見せつけました。そして人々が行き交うための交通(日本は島国なので海外との間は航空路線)がいかに大切かということもよく分かりました。そして、日中間には、意外と深い繋がりがあることに気が付けました。
感染症が早期に終息し、平穏な交流が早く戻ってきてほしいものです。
本当に薄っぺらい内容ではありますが、静岡で中国路線の推移を見たら、なんとなくではありますが、中国路線がある必然性や航空の大切さを見直すことが出来、今後の地方空港の発展への大いなる参考になりそうな気がしました。
そんな、テキトーな感想を持った所で今回の旅を〆たいと思います。
本旅行記は2020年1月のものを、富士山の日記念で2020年2月に公開したものです。
■2020.01 静岡の旅行後
今回は、中国発で始まった新型コロナウイルス肺炎の影響が拡大し、中国路線が縮小を始める中、静岡空港を訪問しました。静岡空港は、開港以来、中国路線が増減を繰り返し、利用者推移に大きく影響しています。
そこで、今回は、日本を発着する中国路線について軽〜く考えてみます。
■静岡は中国路線がメイン
新型コロナウイルス肺炎は、中国・武漢で最初の発症者が出て、中国全土に一気に拡大。中国が団体海外旅行禁止や移動制限をしたことから、静岡空港を訪れた1月30日には、日本発着の中国路線に影響が出始めていました。
旅行中は全く気がつきませんでしたが、この日、静岡県が、静岡空港発着中国路線8路線のうち4路線の欠航と1路線の減便を発表。翌日から全便欠航路線が出ていました(報道によれば、静岡県が発表した5路線中の2路線を含む4路線の欠航を中国東方航空が別に発表していたようなのですが、公式サイトへの掲載は数日後でした)。
※その後、静岡発着の中国路線は全8路線全便の長期欠航が決定しています。
図らずも、長期欠航前の中国路線を目の前で見てきたことになったわけです。
静岡で国際線と言ったら、まずは中国路線が挙がります。開港以来、様々な路線が就航しては消えるのを繰り返していて、その浮き沈みは大きな話題になっています。
開港以来の中国路線の変遷を書き出すと下のような感じになります。
※平成21年06月04日:CES上海 就航
※平成24年06月18日:CES*i2武漢 就航
※平成26年05月28日:GCR*i1天津 就航
※平成26年12月25日:DER*i1杭州 就航
※平成27年01月28日:GCR*i1天津 定期便化
※平成27年02月17日:CES*i1寧波 就航
※平成27年03月31日:CES*i1寧波 定期便化
※平成27年05月15日:CSN武漢・CSN南寧 就航
※平成27年05月16日:GCR西安 就航
※平成27年05月27日:DER*i1石家荘 就航
※平成27年05月28日:DER*i1塩城 就航
※平成27年06月28日:CSN鄭州 就航
※平成27年07月01日:CES温州 就航
※平成27年07月02日:CSN長沙 就航、DER*i1杭州 定期便化
※平成27年07月04日:CES南京 就航
※平成27年08月25日:CSN鄭州 運休(8/23最終運航)
※平成27年09月02日:DER*i1石家荘 定期便化(9/2は欠航)
※平成27年09月03日:DER*i1塩城 定期便化
※平成27年09月23日:CES合肥 就航
※平成27年10月**日:CES合肥 運休
※平成27年10月26日:CSN長沙 運休(10/22最終運航)
※平成27年10月27日:CSN武漢 運休(10/24最終運航)
※平成27年10月28日:DER石家荘 運休(10/24最終運航)
※平成27年10月30日:CSN南寧 運休(10/23最終運航)
※平成27年12月10日:DER*i3海口 就航
※平成27年12月26日:GCR西安 運休
※平成28年01月10日:CES杭州 就航
※平成28年01月25日:CSN武漢・CSN*i5南寧 就航
※平成28年03月27日:DER塩城・DER*i3海口 運休(3/24最終運航)
※平成28年03月28日:CSN武漢・CSN*i5南寧 運休(3/25最終運航)
※平成28年03月30日:DER済南 就航
※平成28年05月16日:DER瀋陽 就航
※平成28年05月18日:GCR天津 運休(5/14最終運航)
※平成28年07月01日:GCR大連 就航
※平成28年08月19日:GCR大連 運休(8/15最終運航)
※平成28年09月04日:CES杭州 運休(8/31最終運航)
※平成28年09月07日:DER済南 運休(9/4最終運航)
※平成28年09月16日:DER瀋陽 運休(9/12最終運航)
※平成28年10月30日:CES杭州 就航
※平成28年10月31日:CES南京 運休(10/28最終運航)
※平成28年11月02日:CES温州 運休(10/26最終運航)
※平成29年01月13日:CES南京 就航
※平成29年03月26日:CES南京 運休(3/24最終運航)
※平成29年03月29日:DER瀋陽 就航
※平成29年05月17日:DER瀋陽 運休(5/13最終運航)
※平成29年08月31日:CES*i2武漢 上海浦東-武漢間国内線扱いに変更
※平成30年12月22日:CUA煙台 就航
※令和元年07月01日:CSC西安 就航
※令和元年10月29日:CES南昌 就航
※令和元年11月10日:CES連雲港 就航
※令和元年12月29日:CSH温州 就航
※令和02年01月13日:CUA*i6北京大興 就航
*i1:定期チャーター便(インバウンドチャーター)
*i2:上海経由便
*i3:塩城経由便
*i4:南寧経由便
*i5:武漢経由便
*i6:煙台経由便
こうやって見てみると、訳が分からないくらい様々な会社や路線が就航と運休を繰り返しています。
静岡の場合、最初の一年は着陸料補助があることや、利用者がツアー客中心であるため、中国人ツアー客のインバウンドチャーター便的な使い方をされています。このため、中国の様々な都市から代わる代わる就航し、一見さんを運んできている印象があります。
なぜツアー客が多いかは、静岡空港が富士山という巨大ブランドを引っ提げ、東京と大阪を結ぶゴールデンルート上のちょうど中間点付近という好立地にあることに因ります。
何が好立地なのかと言えば、東京からも大阪からも2、300キロ程度だということ。空港から観光バスに乗せて両方に行きやすい。かつ、最初の日や最終日は富士山観光、といったルートを設定しやすいんですね。個人的には、観光バスで2、300キロを移動するのは苦痛ですが、広大な場所に住む中国人にとって、その程度の移動は別に普通のことでしょう。日本人も欧州ツアーなどでアホみたいにバスで大移動するものがありますが、それと同じです。
静岡空港は、空港からそのまま観光バスに乗り込むツアー客にはもってこいの空港になっているわけです。
ところが、観光バスツアー客には使いやすくても、空港からのアクセスが貧弱なため、逆に個人客には不向きな空港でもあります。
欧米からの旅行者は個人旅行が多く、団体バスツアーが多いのは中国からの旅行者です。
そして、ドル箱の東京線や大阪線を開設しづらい静岡空港にとって、国内線の次に狙うのは、どうやっても近距離国際線になります(地方空港が東京国際(羽田)、大阪国際を見るように、静岡は北京、上海、ソウル、台北を見ています)。
つまり、静岡空港が観光バスツアーの中国人を取り込むことは理にかなっていると言えることで、個人向けよりツアー向けの中国路線を重視するのは当然と言えば当然の流れです。
そうなると、路線が定着するかは、中国人ツアー需要にかかっているわけで、今回のような団体ツアー禁止令が出てしまうとひとたまりもなくなってしまいます。
静岡では平成27年〜28年に一度中国便が大幅に増えましたが、空港施設は狭いし、関西国際や成田国際、羽田が相次いで枠拡大などを行ったことで客を奪われ、一度後退しています。なんとも間の悪い空港です。
そこで昨年4月にターミナルを増築。国の観光客誘致策(中国人のビザ緩和等)もあり、再び中国線が増え始め、いよいよ定着するのか注目されていたところでした。
そんな時に新型コロナウイルス肺炎が中国発で発生。毎度毎度なんとも間の悪い空港になってしまっています。
※空港のアクセスが良くなれば個人客が利用しやすくなります。一見バカの遠吠えに聞こえる新幹線駅設置も、団体ツアー頼みの現状を打破する方法として、空港側から見た需要掘り起こしという点では、ごく当たり前の発想だということに気付けます。欧州だと航空会社が鉄道会社と組んで、鉄道切符も一体で販売なんて事例もありますから、鉄道会社は何の努力もせずに客を引き込めるので、かなりメリットだと思うのですが、、、。
新幹線は日本人にとってはただの移動手段なんでしょうが、訪日客にとっては、日本の観光スポットの一つです。それだけ珍しい乗り物に、飛行機下りたらすぐ乗れるというのは、PRにもってこいでしょう。
これからアジアには高速鉄道が広まっていきます。採算面やのぞみ大増殖中のダイヤ面でJR東海は乗り気でないですが、駅設置に何年もかかっては、物珍しさもなくなってしまいます。造るなら早くした方が良いんですけどね、、、。
■日本全国で中国路線が増えていた
静岡は中国路線が就航する状況を象徴的に示していた空港でした。
実は、2017年の中国人観光客ビザ緩和等を契機として、二度目・三度目の訪日客が出てくる昨年位から、中国からの個人観光客流入が目立ってきていました。
欧米からなら東京や大阪を経由しても良いでしょう。しかし、中国からだと、特に西日本へは東京や大阪経由だとUターンしなくてはならなくなるので相対的に時間がかかり、大きなデメリットになります。一方で地方への就航なら路線競合することなく客を独占できます。幹線が埋まりつつある中で、中国の航空会社は、どんどん地方への直行便を増やしていきました。
各地方の玄関口である札幌、名古屋、福岡、那覇などでは中国便が激増。聞いたことのないような都市(でも日本の地方の県庁所在地なんかより断然人口の多いような都市)から、聞いたこともないような航空会社が次々に就航しました。そして、そこも飽和に近づくと、多くの地方空港にも中国路線(北京や上海といった大都市への就航が多いです)が就航するようになりました。
特に、今冬ダイヤからは、中国側からも次々に就航許可が下り、中国路線は急激に増加していました。
いまや世界二位の経済大国に登り詰め、元から金儲けは上手な中華の人々。金があれば海外旅行に行ける人も増えてきます。一番身近で安全な海外は日本ですから、ビザ緩和等が行われれば、中国路線が増えるのは当たり前と言えば当たり前でした。
元々ビジネスの流動は大きい中、旅行者が増加したことで、中国路線が劇的に増えることになりました。
だいぶ前から国内では中国人観光客が増えてはいましたが、まだまだ序の口だったというわけ。航空便が増え、まさにこれからが本番といったタイミングで、今回の新型コロナウイルス騒動が起こってしまったことになります。
■羽田でも一番優遇されている中国路線
日本には、「国際線の主役はやはり欧米路線。中国路線なんて、米国線とかに比べれば二の次扱いだ」という印象の人は非常に多いと思います。
しかし、実は、中国路線は、羽田の発着枠すらもかなり優遇されている、日本からの国際線の主役です。
羽田の発着枠は、米国が足りない足りないと大騒ぎしていましたが、そんな米国線は深夜早朝時間帯も枠数が制限されているのに、中国路線は深夜早朝時間帯はほぼ無制限なんです。米国線の場合、かつて海外旅行の登竜門的に行く人も多かったグアムなどは深夜便の方が扱いやすく、米国線は深夜早朝時間帯も多数の枠があってもおかしくありません。それでも、枠は制限されているのに、です。
成田があるのに強化された羽田の醍醐味は本来は深夜早朝発着便のはず。しかし、昼間便ばかり注目され、深夜早朝時間帯は、中長距離路線には嫌われています。そんな中で、多くの中国便が深夜早朝時間帯を活用して多数運航され、昼間の就航は認められない珍しい航空会社がシレ〜ッと入り込んでいます。
国内線のように、地方にも次々に就航し、拠点空港は深夜早朝時間帯までも活用する充実ぶり。実は、日本の空港では、中国路線がかなり大事な存在になっています。
※羽田の深夜早朝時間帯は、最近少しずつ発着が増え、JALロンドン線など欧州線もありますが、まだまだ少数派です。
■日本の国際線にとって一番重視すべき流動が止まる
よく考えてみれば、中国は、日本から見て、一番近くにある経済大国になりました。中国路線を重視するのは当然の流れです。
昭和生まれからすると、世界は、民主主義(米英)対共産主義(ソ中)だという印象が強く、共産陣営への嫌悪感みたいなものが普通にあります。一党独裁の影響もあり、日本では、中国に対する印象は悪い人が多いですが、航空路線で見てみると、いまや世の中は米対ソみたいなそんな単純なものではなく、様々な国間の流動があることに気付けます。そして、日本と中国の間は結構深い繋がりがあることも分かります。
新型コロナウイルスによる肺炎の拡大が発覚してから、日本が中国からの流入制限に後ろ向きなのは、日本人の一般ピープルが考えているよりも、ずっと日中間の繋がりが深いからに他なりません。
いち国民としては、この後ろ向き対応が最も不安を駆り立てられる点ですが、、、。しかし、空港ファンとして、普段の中国路線について改めて考えてみると、なかなか難しいことなんだろうというのも、合わせて感じられてしまい、複雑な感じがします。
※あまり、政治的な話はしたくないですが、こうやってみると政治の責任って非常に重たいんですね。日本から見れば、中国人は、大昔から商売上手で、芸術性豊かな人たちなはず。でも、なかなかそういう印象がないのは、政治的な理由で印象が悪いからで、正直、損でしかないような気がするんですけど、、、。
せっかく日本の象徴である富士山を、富士山空港まで見に行ったのに、飛行機は中国機ばかりで、なんとも情けない感じでした。でも、この写真こそが、日本の空港・国際線の置かれていた状況を象徴的に現した写真だったのかもしれません。
新型コロナウイルス拡大に起因する中国の流動停止で、中国路線の利用者は激減していますから、欠航は待った無しでしょう。
まずは、利用者定着がまだこれからだった最近開設された路線、次に地方路線(日本側地方空港発着の路線と中国側地方空港発着の路線)と削られ、最後に大都市間(例えば成田-上海等)も削減が目立ってくるようであれば、いよいよ中国路線も完全アウトな水域だということになるでしょう。
そうならないようにしてほしいものですが、ウイルス拡大の状況を見ると、大都市間も一時的な欠航は避けられない状況です。
※昨年から韓国路線で似たような状況が起こっています。こちらは韓国人のボイコットという不思議な人為的原因で大幅減便となりました。このときも、最近開設された路線、次に地方路線(日本側地方空港発着の路線と韓国側地方空港発着の路線)が削られています。しかし、大都市発着は残りましたから、完全アウトな水域までは行かなかった印象です。
新型コロナウイルスに関しては、かなり死者数も増えてきており、終息するまではまだまだ時間はかかりそうですが、影響が最小限で封じ込められることを願ってやみません。
ビザ緩和で需要が一気に拡大する一方、感染症拡大を起因として一気に欠航が相次ぐー。日本-中国路線に起こった変化は、航空業界のメリットとデメリット、特にリスクをまざまざと見せつけました。そして人々が行き交うための交通(日本は島国なので海外との間は航空路線)がいかに大切かということもよく分かりました。そして、日中間には、意外と深い繋がりがあることに気が付けました。
感染症が早期に終息し、平穏な交流が早く戻ってきてほしいものです。
本当に薄っぺらい内容ではありますが、静岡で中国路線の推移を見たら、なんとなくではありますが、中国路線がある必然性や航空の大切さを見直すことが出来、今後の地方空港の発展への大いなる参考になりそうな気がしました。
そんな、テキトーな感想を持った所で今回の旅を〆たいと思います。
2020年01月30日
富士を眺めに静岡へ(1日目)
※2月23日富士山の日記念。今年も空港から富士を眺めに行ってきました〜。
本旅行記は2020年1月のものを、富士山の日記念で2020年2月に公開したものです。
■2020.01.30 (自宅)→静岡→(自宅)
■今年は富士山空港からの富士山だ!
今日の空港訪問は日帰りとなる。
関東から日帰りで行ける近郊の空港として静岡と福島を候補にしていた。前日の天気予報で、天気がとても良さそうだったので、静岡への訪問に最終確定した。
今冬は冬らしくない。各地で雪が降らないと話題になっているが、逆に関東・東海ではぐずついた天気が多かった。前々日までも天気の悪い日が数日続いていたが、前日の午後には天気が回復。関東からも綺麗に富士山が見えていて、これは静岡に行くしかない!といった感じだった。
静岡には昨年4月に行ったばかりだが、今回は富士山眺望だけを目指しての再訪問となる。雨のあとの晴れなら、富士が綺麗に見えるはずだと、期待して家を出た。
朝はいつもよりも早起きして、横浜5時28分発の東海道本線で藤枝へと向かった。
今回は、現地移動をレンタサイクルで考えていた。
事前に調べたところ、空港に一番近い金谷駅と六合駅付近には店が無いようで、ネット検索でヒットせず。島田と藤枝は駅前で貸し出しがあることを確認していた。島田は8時半、藤枝(観光案内所)は9時からの貸し出しだった。このまま電車を乗り継いで行けば、島田に8時33分着なのでちょうど良いのだ。
空港までは、島田からは10キロ、藤枝からは15キロ程度ある。当然距離が短い方が良いので、島田が第一候補だったのだが、よくよく調べてみると、両者とも1日500円と同じ値段なのに、島田は普通の自転車、藤枝は電動アシスト自転車のようだった。
せっかく小回りが利くチャリを借りるのだから、ターミナルだけでなくだいだらぼっち広場などの周辺スポットも見ておきたかった。しかし、ターミナル地区への最後のアプローチにはきつい上り坂があるし、周辺スポットも、どこへ行くにも上り坂だ。これらを考慮すると電動の方が良さそう。電車賃も手前にある藤枝の方が若干安いし、今回は藤枝からチャリにすることにした。
藤枝発着にしたことで30分余裕が生まれたが、途中で腹痛もあってトイレに寄ったこともあり、藤枝には8時50分頃とギリギリに着いた。
北口にある観光案内所が開店すると同時にチャリを借り、早速、空港に向けて走り出した。
■風が強くて富士までは遠い
空港までは往復30キロ程度ある。空港周辺のみ上り下りが多いので、上り坂に着くまでに充電切れすることがないよう、まずは電源を切って走行を始めた。ところが、今日は西風が強く、こいでもこいでも先に進まない。空港付近の山登りでの電池切れはシャレにならないので、電源を付けるのは不安だったが、とりあえずecoモードで進むことにした。ecoモードでも普通のチャリ位の力で進むことができた。
藤枝駅北口からの最短ルートを検索すると、アクセスバスが通る南側からの経路ではなく、まずは六合方面へ西へ進んで谷口橋を通るルートが14キロと短いようだ。このルートは空港周辺では空港トンネルを通って南側に回り、東側からの地元道を通ってターミナルに至る経路と出た。
今回は、帰りに東側からの地元道を通ってだいだらぼっち広場に行く予定にしたので、行きは、1キロほど長くなるが、空港トンネルは通らずに、まずは北側から西へ回り込み、太陽光発電所を見ながら、ターミナルへは西側からアクセスするようにした。
※藤枝からのアクセスバスは大井川を南側にあるはばたき橋で渡る。その後は、なぜか北側から空港へ向かい、再び南側に移って空港南側のFDA施設に寄るため、20キロほどの距離がある。おかげで所要時間は45分かかる。最近のパンフなどでは50分と書かれているものもあって、渋滞リスクも高い路線になっている。はっきり言って鉄道乗り継ぎ用のアクセスバスとしては時間がかかりすぎで失格だろう。=途中停留所を設けて、地元向けとして淡々と走らせるのが吉と思う。
晴れていても、空気の霞み具合によっては富士山が見えなくなることもあり、午後より午前中の方が見える可能性は高い。展望デッキからの富士山を何としても捉えたかったので、まずは霞んで消えてしまわぬうちにと、ターミナル地区へと急いだ。
快晴予報だったのに、富士駅辺りを通過した際には、空に雲が出ていて富士山が見えなかったので、空港から見えるか心配だったが、谷口橋を渡る頃には、雪を被った美しい富士が顔を覗かせていた。
谷口橋からは県道34号線(島田吉田線)を南下。色尾南で県道230号線に右折し、月坂から湯日の谷を西進した。空港入口島田の交差点で左折してからの長〜い上り坂が最後のアクセスとなった。
越すも越されぬ大井川。そんな渡るのが大変な川なのに、島田や藤枝からのアクセスだと、どうしても橋を渡る必要がある。川幅は広くて橋の数は少ないから、経路が限定される。渡った谷口橋はその一つで、六合駅と湯日地区を結ぶコミュニティバスが通る。コミュニティバスは空港下まで行くのに空港までは行かない残念路線バスだ。
橋からは富士が綺麗に見えた。
■空港から見る富士は美しい
小一時間もあれば空港に到着すると思っていたが、とにかく風が強く時間がかかった。ecoモードでも電力消費は激しいようで、ほぼ平坦な所だったのに、10キロ強進んだ湯日の辺りで早くも残量が3本から2本に減少していた。風の抵抗も影響したのかもしれなかった。
太陽光発電所や西側の展望台などをゆっくり見ていたこともあり、結局藤枝駅から一時間以上かかってターミナルには10時半頃の到着となった。
富士山はとても美しい姿を見せてくれていた。
開港前から実に10年以上。ついに富士山空港から富士山を眺めることが出来た。普段愛鷹山が左側の富士山ばかりを見ているので、とても新鮮だった。
ただ、残念なことに、展望デッキから富士山方向にある搭乗橋は国際線用。せっかくなのに、フジドリームエアラインズ(FDA)が富士山空港に駐機して富士山と共演といった写真は撮れなかった。ニッポンの象徴的風景なのに飛行機は外国機という、本当に残念な絵面になってしまう。そろそろ静岡拠点で本邦社も国際線を飛ばすことを期待したかった。
そんな静岡、一時期下火になっていた中国路線が再びブームとなって8路線まで拡大している。
このため、相変わらずだが、館内に日本人は少なく、中国人だらけだった。しかし、薬局に寄る人は多かったものの、飲食店まで寄っている余裕のある人は少なく、展望デッキに上がる人もほとんどいなかった(三階に上がってくる人もほとんどがちょっと見てすぐ踵を返してしまう)。とにかく先に行こうとする国民性なのかは知らないが、今日も、まだまだ時間があるのに、出発口には入口が開く前から長蛇の列が出来ていた。
せっかくの空港利用者なのに、なんとなく、空港はただ素通りしているだけといった感じだった。
※館内を少しウロついたら、いくつかの店舗が割引券を配っていた。空港内の食事処は限定されるので、何もしなくても人が来るイメージだが、素通りしている人が多いせいか、少ない旅客の奪い合いになっているようだった。
■富士を見るなら石雲院
ターミナルは昨年四月に来たばかりなので、館内確認で一回りしたものの、調査することはほとんどなし。フードコートで昼飯を食べて、FDAの着陸を見たあとは、ターミナルをあとにして、石雲院展望台へ足を運んだ。
ターミナルの展望デッキは人がまばらだったが、石雲院展望台は、大砲カメラを持っている人が十人位も休憩スペースでまったりしていた。
中国東方航空の着陸と離陸、FDAの離陸を眺めたが、平日なのに、展望デッキよりも人が多いのには少し驚きだった。横断幕を掲げて手を振る人達もいたほど。マニアだけでなく、親子連れなども見られ、賑わっている感じだった。
石雲院展望台には、20分ほど滞在。合計三機の離着陸を見届けたあとは、「飛行機バカ共には絶対に見つけられない」新幹線スポットを眺めてから、空港を後にした。
■上下動の多い空港周辺
今日は、せっかく小回りの利くチャリで来たので、できるだけ周辺スポットを見学したい。藤枝に帰る途中には、石雲院と、東側にある千頭ヶ谷ビオトープ、だいだらぼっち広場に寄り道した。
展望台の名前の由来になっている石雲院はターミナル地区のすぐ東にある寺院だ。今川、武田、徳川と、この地を治めた有名武家の庇護を受けていたという由緒ある寺院で、ここで修行した坊さまが、各地にお寺を開いていたという大本山的なお寺だ。
空港のある場所は、この寺の山である高尾山を削って造られている。
本堂がある領域は、空港区域から辛うじて外れていたので、立派な山門などは残っている。展望台からものの五分で向かうことができるが、鬱蒼とした木々に囲まれ、空港のすぐ側にあるとは思えない雰囲気がある。
続いて向かっただいだらぼっち広場は、ターミナルとほぼ同じ標高にある。しかし、滑走路脇を歩くことはできないので、ターミナル地区からアクセスする場合、一度南側の坂口谷に下る必要がある。その標高差はなんと100メートルほどもある。一気に下って集落に出たあと、1キロ弱東進したらすぐに、今度は上り坂だ。しかも、途中の千頭ヶ谷ビオトープ辺りで、一度下り上りがある、かなりきついルートだった。
※県道73号線(細江金谷線)から山道に入る際、案内看板に沿って坂五四班集会所前の交差点で左折せず、さらに500メートルほどそのまま進んでから左折すると、千頭ヶ谷ビオトープ辺りのひと山を越えなくて済む。
今回は電動アシスト自転車だったので、こぐのに多少息は切れたものの、上り坂もスイスイだった。問題は電池残量で、千頭ヶ谷ビオトープを過ぎた直後に、ついに残り1本になり、ハラハラしながらの訪問となった。
■歴史を感じる空港周辺
だいだらぼっち広場は、滑走路の東端に整備された小さな公園だった。まっすぐ延びる誘導灯を眺められる場所で、何台か車も来ていた。20分ほど滞在したものの、ちょうど便の谷間で飛行機を見ることは出来なかった。次の便までは約一時間あり、日没までに静岡ヘリポートへ寄りたかったこともあり、待つのは断念した。
ちなみに、この広場、芝桜の養生中だったので、春には撮影にピッタリの空間になりそうだった。
広場からは、そのまま通過する形で北側からのアプローチで藤枝へ向かった。広場から暫くは牧之原台地らしい平らな領域が続いており、標高が高い場所ながら、茶畑が広がっていた。この辺りは、戦国時代に武田氏が金谷の諏訪原城と吉田の小山城を結ぶ尾根道として整備した場所らしく、いくさ道と言う名がついているらしかった。
牧之原台地は、大井川と菊川に挟まれた場所にある、扇状地状をした台地だ。上流側の起点に当たる部分には諏訪原城があった(城跡が金谷駅近くにある)。台地は、川によりいくつかの谷が刻まれており、ちょうど手のような感じで細長い高まりがいくつか、東方向から南東、そして南の方向に伸びている。
静岡空港はこれらの台地のひとつにあり、大井川のある北側から数えて二番目の高台に位置している。
大井川のすぐ南の高まりと静岡空港のある高まりの間には、行きにアクセスで通った湯日の谷がある。新幹線は、トンネルの長さが短くなるように、この谷筋を利用して、台地に斜めに入り、空港の真下を貫いている。そして、その上にある空港は、管制のしやすさとか航空路の向きとかではなく、単純に高台の伸びる向きに合わせて滑走路が配置されるよう造成されている。このため、ターミナルは富士山方向に真っ直ぐ向かず、少し傾くことになってしまっているのだ。
いくさ道は、そんな空港のある台地の尾根道だ。この高まりの一番先端にあるのが吉田にある小山城で、いくさ道が空港を貫いているのは、当たり前と言えば当たり前。静岡空港は、地形的にも歴史的にもオモロイ空港だと言えそうだ。
※この辺りの航空写真を見ると、城の配置や新幹線の経路、そして空港の位置まで、見事に地形を活かしていることが分かる。ぜひご覧あれ。
■最後は電池切れにハラハラ
だいだらぼっち広場から暫く続く台地は、滑走路同様に南東方向に向かっている。藤枝へは、北東方向に向かわねばならないが、大井川のある低地と台地の標高差は100メートル以上あり、下りられる場所が制限される。このため、2キロほど南東に進んでから、北に進路を変える必要があった。台地を急坂で一気に下りたら、再び県道34号線に出て谷口橋を経由して藤枝へと戻るルートになった。
※結局、空港の配置も、空港周辺の道路配置も、この北西-南東方向というのがキーだ。全ては、台地が向いている方向に起因しているということになる。
その点で考えると、空港から最もアクセスしやすいのは、台地の根元にある金谷駅で、そここそ一番効率が良いはずだ。道は戦国時代からそう造られているのだから、、、。しかし、静岡空港から金谷駅へのバス路線は昨年までなかった。わざわざ遠回りになるような島田や藤枝へのバス路線しかないというのは、現代人が地形や歴史を見ていない証拠だろう。(ちなみに島田は空港のある市の中心駅、藤枝のバスはFDAのクルー利用兼用という側面がある)。
谷口橋を渡って暫く進んだら、電池残量が点滅表示になった。
風はなぜか午前と違って逆向きでやや向かい風だった。ecoモードのままでなんとか駅まで電池はもったものの、ずっとハラハラなチャリ旅だった。ちょうど30キロほどの走行で途中上り坂あり。下り坂や向かい風でない時では電源を切り、こまめにecoモードなどを使い分けたので、何とかなったが、恐らく普通にしていたら、30キロ持たないようだった。
全体的に風が強くて、結局帰りも一時間以上かかり、藤枝でチャリを返した時には14時を越えていた。
今回借りた自転車。すぐに電池が切れる印象だったが、30キロ位走れるタイプは長持ちな部類らしい。
そう言えば、芸人の出川哲朗さんが電動バイクで旅してるけど、メーカーにとっては宣伝が逆効果じゃないかと思うくらいしょっちゅう電源切れてたな、、、(走れるのは20キロ程度らしい)。よくよく考えてみたら、あれは、磐田市ナンバーで、静岡の代表企業ヤマハ発動機のものでまさかの静岡繋がりだった〜〜(汗)→ちなみに昨年4月に静岡空港には出川さんが出ていた静岡第一テレビの巨大広告がありましたとさ、、、。
■ヘリポートまでが意外と遠い
藤枝駅からは、東京までの片道切符を購入。100キロ超えの切符で途中下車が可能になるので、30分電車に乗って静岡駅で途中下車した。
静岡でもチャリを借りて、8キロほど離れた静岡ヘリポートに向かう。
調べたら、静岡市では統一的に1日500円でホテルなどでレンタサイクルがあるようだった。
静岡ヘリポートは、静岡駅より東静岡駅の方が近いので、その辺で借りようと画策したものの、なぜかレンタサイクルの貸し出し場所は静岡駅周辺にしかない。
東静岡駅付近では、無人タイプのものが一件だけヒットしたものの、静岡市の用意した統一的なレンタサイクルではなく、私企業が独自に展開する無人サービスだった。今流行りの、アプリをダウンロードくださいタイプ。登録(と使った後の解約)が面倒くさく、現金払いはできずにクレジットカード情報を入力しないといけないので利用を断念し、仕方なく静岡駅からアクセスすることにした。
ここでよくよく調べてみると、駅前のオリックスレンタカーが3時間400円で電動アシスト自転車を貸し出すサービスを展開していることが分かった。静岡空港行くのにこぎすぎで疲れているし、安いうえに電動なら選ばない理由はない。
駅から直行し、すぐ貸し出しを受けようとした。
ところが、オリレンのレンタサイクルは残念ながら出払っていた。
仕方がないので、すぐ隣のホテルで扱われていた市内統一のレンタサイクルを我慢して利用することにした。当然のようにシティサイクルで、やや風が強いなか、ヒーコラ言いながら向かう羽目になってしまった。
静岡ヘリポートまでは、市街地を抜けていく。信号待ちが多い上、疲れて足が動きにくかったこともあり、小一時間かかってしまった。
静岡ヘリポートは湿地帯の中にあった。このため、高床式の面白い構造をしたヘリポートだった。
ただ、一般向けの施設は少なく、管理事務所をちょっと覗いただけで、見学は終了。ちょうどヘリの離着陸があったので眺めはしたものの、高床式で目線より高いので、あまりよく見えずじまい。20分も滞在せずに、静岡駅へと戻った。
帰りはやや向かい風。朝からチャリのこぎすぎで疲れ果てていて、途中小さい子供のチャリにも追い抜かれるほどチンタラ走行。静岡駅に戻った時には17時になってしまっていた。
空港施設は離着陸のため、周辺に高い建物や山などがあるのはご法度だが、ヘリは垂直上下ができるため、静岡ヘリポートもすぐ北側は山が迫る立地だった。静岡市街地から少し外れた場所に位置しているので、一般利用は少ないようだが、防災拠点としてはかなり有用なようだった。
■駅弁はやっぱり手に入らない
おやつ代わりに、駅ナカのマックで小腹を満たしたら、あとは東京へ戻るだけだった。
変な時間にマックを食べたので、夕飯は駅弁を確保して家に帰ってから食べようと企んでいた。しかし、駅弁屋を覗いても、十何種類も並んでいるのに、静岡名物+食べたいというものがない(あまり欲しいとは思わないけど名物づくしの弁当、あるいは食べたいけど静岡名物ではないものなどはあった)。
時刻はまだ17時過ぎ。この先で沼津に19時前、熱海も19時過ぎには着けそうで、それらの駅の方が名物弁当がありそうだったので、そっちで確保することにし、鈍行に乗り込んだ。
静岡から乗ったのは17時24分発の熱海行き。すぐ10分後にも熱海行きが連続していたので、沼津で途中下車して駅弁を確保することを決定した。
車内でネット検索すると、沼津と三島は同じ駅弁屋で、かなりの種類を販売しているようだ。食べたい物もいくつかあり、かなり期待して向かった。
沼津まではちょうど一時間で18時24分に着いた。夕食用に駅弁を確保するにはちょうど良い時刻だったが、店前に立ったら残りは二つだけ。しかも一つは小さなオマケ的弁当で、いずれも食べたい物ではなかった。
仕方がないので、熱海での購入に変更し、10分後の熱海行きで向かうことにした。
ところが、ホームに戻ると、10分後の熱海行きが見当たらない。
よくよく調べてみると、静岡で10分後に追いかけてきた列車は途中駅で特急の通過待ちをする上、沼津で長時間停車をするようで、沼津発は20分後の出発になっていた。で、その7分前に、御殿場線からの三島行きがあるという。それなら三島でも時間が取れるので、三島でも駅弁屋に寄ることにした。
御殿場線の三島行きに乗り、7分間に駅弁購入に走った。
改札出た先に駅弁屋があったので、覗いてみたものの、こちらも残りは二つのみ。しかもどちらも食べたい物ではなかった。ネットで調べると、かなりの種類の弁当があり、食べたいものもあるのに、現地では売ってないというには、期待が大きかっただけにダメージが大きかった。
結局、ここでも購入を諦め、熱海へと向かった。
※三島は新幹線改札内に駅弁屋が複数ある。新幹線利用なら、好みの弁当の遭遇率が高いかもしれない。
これまで熱海を通るときはいつも20時〜22時頃が多かった。20時で駅弁屋が閉まるので、いつも、購入できないか、20時に間に合ったとしても閉店間際でたいした弁当がないことばかりだった。
今日は閉店一時間前の19時だし、平日だから余りも多かろうと、少し期待して店に立ち寄った。
ところが、ここも残りは二種類しかなかった。かろうじて名物弁当が残っていたので、購入はしたものの、四駅寄っていずれもたいした駅弁がないとは、、、。空弁も夕方には売り切れの事が多いけど、営業時間中はできるだけ全商品を販売してほしい、、、。何ともモヤモヤが残ってしまった。
熱海からは乗り換えなしで一直線。今回は、東海道名物のダイヤ乱れにはあうことなく、日帰り富士見ツアーは終了した。
■今日の教訓!
・レンタサイクルは電動を借りよう←上り坂が楽々
・[静岡]飛行機見るなら石雲院←富士も柵なく見られます
・[静岡]やはり便利な金谷駅←歴史的にも地形的にも近いです
・[静岡]周辺スポットも上り坂に要注意←標高差半端ないです
・空弁も駅弁もお早めに←夕方には売り切れます
■実際の旅程
09/07 SAT
自 宅04:30(JR東日本 京浜東北線等)→05:00横 浜 駅
横 浜 駅05:28(JR東日本 東海道本線)→06:21小 田 原駅
小 田 原駅06:22(JR東日本 東海道本線)→06:45熱 海 駅
熱 海 駅07:10(JR東海 東海道本線)→07:22三 島 駅
三 島 駅07:29(JR東海 東海道本線)→08:29静 岡 駅
静 岡 駅08:31(JR東海 東海道本線)→08:50藤 枝 駅
藤 枝 駅09:00(レンタサイクル)→10:30[静岡空港]
[静岡空港]12:30(レンタサイクル)→14:15藤 枝 駅
藤 枝 駅14:32(JR東海 東海道本線)→14:51静 岡 駅
静 岡 駅15:00(レンタサイクル)→15:45[静岡ヘリポート]
[静岡ヘリポート]16:15(レンタサイクル)→17:00静 岡 駅
静 岡 駅17:24(JR東海 東海道本線)→18:24沼 津 駅
沼 津 駅18:38(JR東海 東海道本線)→18:44三 島 駅
三 島 駅18:51(JR東海 東海道本線)→19:04熱 海 駅
熱 海 駅19:09(JR東日本 東海道本線)→20:31横 浜 駅
横 浜 駅20:45(JR東日本 京浜東北線等)→21:45自 宅
本旅行記は2020年1月のものを、富士山の日記念で2020年2月に公開したものです。
■2020.01.30 (自宅)→静岡→(自宅)
■今年は富士山空港からの富士山だ!
今日の空港訪問は日帰りとなる。
関東から日帰りで行ける近郊の空港として静岡と福島を候補にしていた。前日の天気予報で、天気がとても良さそうだったので、静岡への訪問に最終確定した。
今冬は冬らしくない。各地で雪が降らないと話題になっているが、逆に関東・東海ではぐずついた天気が多かった。前々日までも天気の悪い日が数日続いていたが、前日の午後には天気が回復。関東からも綺麗に富士山が見えていて、これは静岡に行くしかない!といった感じだった。
静岡には昨年4月に行ったばかりだが、今回は富士山眺望だけを目指しての再訪問となる。雨のあとの晴れなら、富士が綺麗に見えるはずだと、期待して家を出た。
朝はいつもよりも早起きして、横浜5時28分発の東海道本線で藤枝へと向かった。
今回は、現地移動をレンタサイクルで考えていた。
事前に調べたところ、空港に一番近い金谷駅と六合駅付近には店が無いようで、ネット検索でヒットせず。島田と藤枝は駅前で貸し出しがあることを確認していた。島田は8時半、藤枝(観光案内所)は9時からの貸し出しだった。このまま電車を乗り継いで行けば、島田に8時33分着なのでちょうど良いのだ。
空港までは、島田からは10キロ、藤枝からは15キロ程度ある。当然距離が短い方が良いので、島田が第一候補だったのだが、よくよく調べてみると、両者とも1日500円と同じ値段なのに、島田は普通の自転車、藤枝は電動アシスト自転車のようだった。
せっかく小回りが利くチャリを借りるのだから、ターミナルだけでなくだいだらぼっち広場などの周辺スポットも見ておきたかった。しかし、ターミナル地区への最後のアプローチにはきつい上り坂があるし、周辺スポットも、どこへ行くにも上り坂だ。これらを考慮すると電動の方が良さそう。電車賃も手前にある藤枝の方が若干安いし、今回は藤枝からチャリにすることにした。
藤枝発着にしたことで30分余裕が生まれたが、途中で腹痛もあってトイレに寄ったこともあり、藤枝には8時50分頃とギリギリに着いた。
北口にある観光案内所が開店すると同時にチャリを借り、早速、空港に向けて走り出した。
■風が強くて富士までは遠い
空港までは往復30キロ程度ある。空港周辺のみ上り下りが多いので、上り坂に着くまでに充電切れすることがないよう、まずは電源を切って走行を始めた。ところが、今日は西風が強く、こいでもこいでも先に進まない。空港付近の山登りでの電池切れはシャレにならないので、電源を付けるのは不安だったが、とりあえずecoモードで進むことにした。ecoモードでも普通のチャリ位の力で進むことができた。
藤枝駅北口からの最短ルートを検索すると、アクセスバスが通る南側からの経路ではなく、まずは六合方面へ西へ進んで谷口橋を通るルートが14キロと短いようだ。このルートは空港周辺では空港トンネルを通って南側に回り、東側からの地元道を通ってターミナルに至る経路と出た。
今回は、帰りに東側からの地元道を通ってだいだらぼっち広場に行く予定にしたので、行きは、1キロほど長くなるが、空港トンネルは通らずに、まずは北側から西へ回り込み、太陽光発電所を見ながら、ターミナルへは西側からアクセスするようにした。
※藤枝からのアクセスバスは大井川を南側にあるはばたき橋で渡る。その後は、なぜか北側から空港へ向かい、再び南側に移って空港南側のFDA施設に寄るため、20キロほどの距離がある。おかげで所要時間は45分かかる。最近のパンフなどでは50分と書かれているものもあって、渋滞リスクも高い路線になっている。はっきり言って鉄道乗り継ぎ用のアクセスバスとしては時間がかかりすぎで失格だろう。=途中停留所を設けて、地元向けとして淡々と走らせるのが吉と思う。
晴れていても、空気の霞み具合によっては富士山が見えなくなることもあり、午後より午前中の方が見える可能性は高い。展望デッキからの富士山を何としても捉えたかったので、まずは霞んで消えてしまわぬうちにと、ターミナル地区へと急いだ。
快晴予報だったのに、富士駅辺りを通過した際には、空に雲が出ていて富士山が見えなかったので、空港から見えるか心配だったが、谷口橋を渡る頃には、雪を被った美しい富士が顔を覗かせていた。
谷口橋からは県道34号線(島田吉田線)を南下。色尾南で県道230号線に右折し、月坂から湯日の谷を西進した。空港入口島田の交差点で左折してからの長〜い上り坂が最後のアクセスとなった。
越すも越されぬ大井川。そんな渡るのが大変な川なのに、島田や藤枝からのアクセスだと、どうしても橋を渡る必要がある。川幅は広くて橋の数は少ないから、経路が限定される。渡った谷口橋はその一つで、六合駅と湯日地区を結ぶコミュニティバスが通る。コミュニティバスは空港下まで行くのに空港までは行かない残念路線バスだ。
橋からは富士が綺麗に見えた。
■空港から見る富士は美しい
小一時間もあれば空港に到着すると思っていたが、とにかく風が強く時間がかかった。ecoモードでも電力消費は激しいようで、ほぼ平坦な所だったのに、10キロ強進んだ湯日の辺りで早くも残量が3本から2本に減少していた。風の抵抗も影響したのかもしれなかった。
太陽光発電所や西側の展望台などをゆっくり見ていたこともあり、結局藤枝駅から一時間以上かかってターミナルには10時半頃の到着となった。
富士山はとても美しい姿を見せてくれていた。
開港前から実に10年以上。ついに富士山空港から富士山を眺めることが出来た。普段愛鷹山が左側の富士山ばかりを見ているので、とても新鮮だった。
ただ、残念なことに、展望デッキから富士山方向にある搭乗橋は国際線用。せっかくなのに、フジドリームエアラインズ(FDA)が富士山空港に駐機して富士山と共演といった写真は撮れなかった。ニッポンの象徴的風景なのに飛行機は外国機という、本当に残念な絵面になってしまう。そろそろ静岡拠点で本邦社も国際線を飛ばすことを期待したかった。
そんな静岡、一時期下火になっていた中国路線が再びブームとなって8路線まで拡大している。
このため、相変わらずだが、館内に日本人は少なく、中国人だらけだった。しかし、薬局に寄る人は多かったものの、飲食店まで寄っている余裕のある人は少なく、展望デッキに上がる人もほとんどいなかった(三階に上がってくる人もほとんどがちょっと見てすぐ踵を返してしまう)。とにかく先に行こうとする国民性なのかは知らないが、今日も、まだまだ時間があるのに、出発口には入口が開く前から長蛇の列が出来ていた。
せっかくの空港利用者なのに、なんとなく、空港はただ素通りしているだけといった感じだった。
※館内を少しウロついたら、いくつかの店舗が割引券を配っていた。空港内の食事処は限定されるので、何もしなくても人が来るイメージだが、素通りしている人が多いせいか、少ない旅客の奪い合いになっているようだった。
■富士を見るなら石雲院
ターミナルは昨年四月に来たばかりなので、館内確認で一回りしたものの、調査することはほとんどなし。フードコートで昼飯を食べて、FDAの着陸を見たあとは、ターミナルをあとにして、石雲院展望台へ足を運んだ。
ターミナルの展望デッキは人がまばらだったが、石雲院展望台は、大砲カメラを持っている人が十人位も休憩スペースでまったりしていた。
中国東方航空の着陸と離陸、FDAの離陸を眺めたが、平日なのに、展望デッキよりも人が多いのには少し驚きだった。横断幕を掲げて手を振る人達もいたほど。マニアだけでなく、親子連れなども見られ、賑わっている感じだった。
石雲院展望台には、20分ほど滞在。合計三機の離着陸を見届けたあとは、「飛行機バカ共には絶対に見つけられない」新幹線スポットを眺めてから、空港を後にした。
■上下動の多い空港周辺
今日は、せっかく小回りの利くチャリで来たので、できるだけ周辺スポットを見学したい。藤枝に帰る途中には、石雲院と、東側にある千頭ヶ谷ビオトープ、だいだらぼっち広場に寄り道した。
展望台の名前の由来になっている石雲院はターミナル地区のすぐ東にある寺院だ。今川、武田、徳川と、この地を治めた有名武家の庇護を受けていたという由緒ある寺院で、ここで修行した坊さまが、各地にお寺を開いていたという大本山的なお寺だ。
空港のある場所は、この寺の山である高尾山を削って造られている。
本堂がある領域は、空港区域から辛うじて外れていたので、立派な山門などは残っている。展望台からものの五分で向かうことができるが、鬱蒼とした木々に囲まれ、空港のすぐ側にあるとは思えない雰囲気がある。
続いて向かっただいだらぼっち広場は、ターミナルとほぼ同じ標高にある。しかし、滑走路脇を歩くことはできないので、ターミナル地区からアクセスする場合、一度南側の坂口谷に下る必要がある。その標高差はなんと100メートルほどもある。一気に下って集落に出たあと、1キロ弱東進したらすぐに、今度は上り坂だ。しかも、途中の千頭ヶ谷ビオトープ辺りで、一度下り上りがある、かなりきついルートだった。
※県道73号線(細江金谷線)から山道に入る際、案内看板に沿って坂五四班集会所前の交差点で左折せず、さらに500メートルほどそのまま進んでから左折すると、千頭ヶ谷ビオトープ辺りのひと山を越えなくて済む。
今回は電動アシスト自転車だったので、こぐのに多少息は切れたものの、上り坂もスイスイだった。問題は電池残量で、千頭ヶ谷ビオトープを過ぎた直後に、ついに残り1本になり、ハラハラしながらの訪問となった。
■歴史を感じる空港周辺
だいだらぼっち広場は、滑走路の東端に整備された小さな公園だった。まっすぐ延びる誘導灯を眺められる場所で、何台か車も来ていた。20分ほど滞在したものの、ちょうど便の谷間で飛行機を見ることは出来なかった。次の便までは約一時間あり、日没までに静岡ヘリポートへ寄りたかったこともあり、待つのは断念した。
ちなみに、この広場、芝桜の養生中だったので、春には撮影にピッタリの空間になりそうだった。
広場からは、そのまま通過する形で北側からのアプローチで藤枝へ向かった。広場から暫くは牧之原台地らしい平らな領域が続いており、標高が高い場所ながら、茶畑が広がっていた。この辺りは、戦国時代に武田氏が金谷の諏訪原城と吉田の小山城を結ぶ尾根道として整備した場所らしく、いくさ道と言う名がついているらしかった。
牧之原台地は、大井川と菊川に挟まれた場所にある、扇状地状をした台地だ。上流側の起点に当たる部分には諏訪原城があった(城跡が金谷駅近くにある)。台地は、川によりいくつかの谷が刻まれており、ちょうど手のような感じで細長い高まりがいくつか、東方向から南東、そして南の方向に伸びている。
静岡空港はこれらの台地のひとつにあり、大井川のある北側から数えて二番目の高台に位置している。
大井川のすぐ南の高まりと静岡空港のある高まりの間には、行きにアクセスで通った湯日の谷がある。新幹線は、トンネルの長さが短くなるように、この谷筋を利用して、台地に斜めに入り、空港の真下を貫いている。そして、その上にある空港は、管制のしやすさとか航空路の向きとかではなく、単純に高台の伸びる向きに合わせて滑走路が配置されるよう造成されている。このため、ターミナルは富士山方向に真っ直ぐ向かず、少し傾くことになってしまっているのだ。
いくさ道は、そんな空港のある台地の尾根道だ。この高まりの一番先端にあるのが吉田にある小山城で、いくさ道が空港を貫いているのは、当たり前と言えば当たり前。静岡空港は、地形的にも歴史的にもオモロイ空港だと言えそうだ。
※この辺りの航空写真を見ると、城の配置や新幹線の経路、そして空港の位置まで、見事に地形を活かしていることが分かる。ぜひご覧あれ。
■最後は電池切れにハラハラ
だいだらぼっち広場から暫く続く台地は、滑走路同様に南東方向に向かっている。藤枝へは、北東方向に向かわねばならないが、大井川のある低地と台地の標高差は100メートル以上あり、下りられる場所が制限される。このため、2キロほど南東に進んでから、北に進路を変える必要があった。台地を急坂で一気に下りたら、再び県道34号線に出て谷口橋を経由して藤枝へと戻るルートになった。
※結局、空港の配置も、空港周辺の道路配置も、この北西-南東方向というのがキーだ。全ては、台地が向いている方向に起因しているということになる。
その点で考えると、空港から最もアクセスしやすいのは、台地の根元にある金谷駅で、そここそ一番効率が良いはずだ。道は戦国時代からそう造られているのだから、、、。しかし、静岡空港から金谷駅へのバス路線は昨年までなかった。わざわざ遠回りになるような島田や藤枝へのバス路線しかないというのは、現代人が地形や歴史を見ていない証拠だろう。(ちなみに島田は空港のある市の中心駅、藤枝のバスはFDAのクルー利用兼用という側面がある)。
谷口橋を渡って暫く進んだら、電池残量が点滅表示になった。
風はなぜか午前と違って逆向きでやや向かい風だった。ecoモードのままでなんとか駅まで電池はもったものの、ずっとハラハラなチャリ旅だった。ちょうど30キロほどの走行で途中上り坂あり。下り坂や向かい風でない時では電源を切り、こまめにecoモードなどを使い分けたので、何とかなったが、恐らく普通にしていたら、30キロ持たないようだった。
全体的に風が強くて、結局帰りも一時間以上かかり、藤枝でチャリを返した時には14時を越えていた。
今回借りた自転車。すぐに電池が切れる印象だったが、30キロ位走れるタイプは長持ちな部類らしい。
そう言えば、芸人の出川哲朗さんが電動バイクで旅してるけど、メーカーにとっては宣伝が逆効果じゃないかと思うくらいしょっちゅう電源切れてたな、、、(走れるのは20キロ程度らしい)。よくよく考えてみたら、あれは、磐田市ナンバーで、静岡の代表企業ヤマハ発動機のものでまさかの静岡繋がりだった〜〜(汗)→ちなみに昨年4月に静岡空港には出川さんが出ていた静岡第一テレビの巨大広告がありましたとさ、、、。
■ヘリポートまでが意外と遠い
藤枝駅からは、東京までの片道切符を購入。100キロ超えの切符で途中下車が可能になるので、30分電車に乗って静岡駅で途中下車した。
静岡でもチャリを借りて、8キロほど離れた静岡ヘリポートに向かう。
調べたら、静岡市では統一的に1日500円でホテルなどでレンタサイクルがあるようだった。
静岡ヘリポートは、静岡駅より東静岡駅の方が近いので、その辺で借りようと画策したものの、なぜかレンタサイクルの貸し出し場所は静岡駅周辺にしかない。
東静岡駅付近では、無人タイプのものが一件だけヒットしたものの、静岡市の用意した統一的なレンタサイクルではなく、私企業が独自に展開する無人サービスだった。今流行りの、アプリをダウンロードくださいタイプ。登録(と使った後の解約)が面倒くさく、現金払いはできずにクレジットカード情報を入力しないといけないので利用を断念し、仕方なく静岡駅からアクセスすることにした。
ここでよくよく調べてみると、駅前のオリックスレンタカーが3時間400円で電動アシスト自転車を貸し出すサービスを展開していることが分かった。静岡空港行くのにこぎすぎで疲れているし、安いうえに電動なら選ばない理由はない。
駅から直行し、すぐ貸し出しを受けようとした。
ところが、オリレンのレンタサイクルは残念ながら出払っていた。
仕方がないので、すぐ隣のホテルで扱われていた市内統一のレンタサイクルを我慢して利用することにした。当然のようにシティサイクルで、やや風が強いなか、ヒーコラ言いながら向かう羽目になってしまった。
静岡ヘリポートまでは、市街地を抜けていく。信号待ちが多い上、疲れて足が動きにくかったこともあり、小一時間かかってしまった。
静岡ヘリポートは湿地帯の中にあった。このため、高床式の面白い構造をしたヘリポートだった。
ただ、一般向けの施設は少なく、管理事務所をちょっと覗いただけで、見学は終了。ちょうどヘリの離着陸があったので眺めはしたものの、高床式で目線より高いので、あまりよく見えずじまい。20分も滞在せずに、静岡駅へと戻った。
帰りはやや向かい風。朝からチャリのこぎすぎで疲れ果てていて、途中小さい子供のチャリにも追い抜かれるほどチンタラ走行。静岡駅に戻った時には17時になってしまっていた。
空港施設は離着陸のため、周辺に高い建物や山などがあるのはご法度だが、ヘリは垂直上下ができるため、静岡ヘリポートもすぐ北側は山が迫る立地だった。静岡市街地から少し外れた場所に位置しているので、一般利用は少ないようだが、防災拠点としてはかなり有用なようだった。
■駅弁はやっぱり手に入らない
おやつ代わりに、駅ナカのマックで小腹を満たしたら、あとは東京へ戻るだけだった。
変な時間にマックを食べたので、夕飯は駅弁を確保して家に帰ってから食べようと企んでいた。しかし、駅弁屋を覗いても、十何種類も並んでいるのに、静岡名物+食べたいというものがない(あまり欲しいとは思わないけど名物づくしの弁当、あるいは食べたいけど静岡名物ではないものなどはあった)。
時刻はまだ17時過ぎ。この先で沼津に19時前、熱海も19時過ぎには着けそうで、それらの駅の方が名物弁当がありそうだったので、そっちで確保することにし、鈍行に乗り込んだ。
静岡から乗ったのは17時24分発の熱海行き。すぐ10分後にも熱海行きが連続していたので、沼津で途中下車して駅弁を確保することを決定した。
車内でネット検索すると、沼津と三島は同じ駅弁屋で、かなりの種類を販売しているようだ。食べたい物もいくつかあり、かなり期待して向かった。
沼津まではちょうど一時間で18時24分に着いた。夕食用に駅弁を確保するにはちょうど良い時刻だったが、店前に立ったら残りは二つだけ。しかも一つは小さなオマケ的弁当で、いずれも食べたい物ではなかった。
仕方がないので、熱海での購入に変更し、10分後の熱海行きで向かうことにした。
ところが、ホームに戻ると、10分後の熱海行きが見当たらない。
よくよく調べてみると、静岡で10分後に追いかけてきた列車は途中駅で特急の通過待ちをする上、沼津で長時間停車をするようで、沼津発は20分後の出発になっていた。で、その7分前に、御殿場線からの三島行きがあるという。それなら三島でも時間が取れるので、三島でも駅弁屋に寄ることにした。
御殿場線の三島行きに乗り、7分間に駅弁購入に走った。
改札出た先に駅弁屋があったので、覗いてみたものの、こちらも残りは二つのみ。しかもどちらも食べたい物ではなかった。ネットで調べると、かなりの種類の弁当があり、食べたいものもあるのに、現地では売ってないというには、期待が大きかっただけにダメージが大きかった。
結局、ここでも購入を諦め、熱海へと向かった。
※三島は新幹線改札内に駅弁屋が複数ある。新幹線利用なら、好みの弁当の遭遇率が高いかもしれない。
これまで熱海を通るときはいつも20時〜22時頃が多かった。20時で駅弁屋が閉まるので、いつも、購入できないか、20時に間に合ったとしても閉店間際でたいした弁当がないことばかりだった。
今日は閉店一時間前の19時だし、平日だから余りも多かろうと、少し期待して店に立ち寄った。
ところが、ここも残りは二種類しかなかった。かろうじて名物弁当が残っていたので、購入はしたものの、四駅寄っていずれもたいした駅弁がないとは、、、。空弁も夕方には売り切れの事が多いけど、営業時間中はできるだけ全商品を販売してほしい、、、。何ともモヤモヤが残ってしまった。
熱海からは乗り換えなしで一直線。今回は、東海道名物のダイヤ乱れにはあうことなく、日帰り富士見ツアーは終了した。
■今日の教訓!
・レンタサイクルは電動を借りよう←上り坂が楽々
・[静岡]飛行機見るなら石雲院←富士も柵なく見られます
・[静岡]やはり便利な金谷駅←歴史的にも地形的にも近いです
・[静岡]周辺スポットも上り坂に要注意←標高差半端ないです
・空弁も駅弁もお早めに←夕方には売り切れます
■実際の旅程
09/07 SAT
自 宅04:30(JR東日本 京浜東北線等)→05:00横 浜 駅
横 浜 駅05:28(JR東日本 東海道本線)→06:21小 田 原駅
小 田 原駅06:22(JR東日本 東海道本線)→06:45熱 海 駅
熱 海 駅07:10(JR東海 東海道本線)→07:22三 島 駅
三 島 駅07:29(JR東海 東海道本線)→08:29静 岡 駅
静 岡 駅08:31(JR東海 東海道本線)→08:50藤 枝 駅
藤 枝 駅09:00(レンタサイクル)→10:30[静岡空港]
[静岡空港]12:30(レンタサイクル)→14:15藤 枝 駅
藤 枝 駅14:32(JR東海 東海道本線)→14:51静 岡 駅
静 岡 駅15:00(レンタサイクル)→15:45[静岡ヘリポート]
[静岡ヘリポート]16:15(レンタサイクル)→17:00静 岡 駅
静 岡 駅17:24(JR東海 東海道本線)→18:24沼 津 駅
沼 津 駅18:38(JR東海 東海道本線)→18:44三 島 駅
三 島 駅18:51(JR東海 東海道本線)→19:04熱 海 駅
熱 海 駅19:09(JR東日本 東海道本線)→20:31横 浜 駅
横 浜 駅20:45(JR東日本 京浜東北線等)→21:45自 宅
2020年01月29日
富士を眺めに静岡へ(旅行前)
※2月23日富士山の日記念。今年も富士を眺めに行ってきました〜。
本旅行記は2020年1月のものを、富士山の日記念で2020年2月に公開したものです。
■2020.01 静岡の旅行前
■富士山眺望だけを目的に空港へ
今回は、1月末の平日に1日だけ急きょお休みが取れたので、空港訪問を計画。急すぎて(運賃の高い)遠出が出来ないので、静岡空港に行くことにした。
静岡は昨年四月にも訪問したばかりで、元々訪問候補ではなかった。急でも安く行ける関東近隣の空港は、昨年ほぼ行ってしまっていて、唯一何年か行けていない福島を元々候補にしていた。
しかし、よく考えてみると、この時期は富士山が綺麗に見える時期だ。これまで何度か静岡空港を訪問しているが、空港から一度も富士山を見られたことがない。そこで、天候が良くて富士山が見えそうならば、静岡へ行くことにして検討。1日目に詳細は記すが、最終的に福島ではなく静岡訪問に確定した。
静岡空港だけだと時間が余るので、行き帰りの途中で静岡ヘリポートにも寄ることにした。
アクセスの予約(航空はなく鉄道のみ)
静岡までは鈍行列車でも片道3時間程度・3千円程度なので、新幹線ではなく、東海道本線で向かうことにした。
おトクな切符はないので、単純に普通運賃で訪問することにした。
現地移動の予約(レンタサイクル)
現地移動は、レンタカーを借りるか、バスを使うかで迷った。レンタカーは自由に動けるが値段が高い。バスは値段は安いが自由に動けない。
今回は比較的時間があり、ターミナル地区だけでなく、周辺にある空港スポットも訪問したいので、できるだけ自由に動きたかった。
調べたら島田と藤枝でレンタサイクルがあった。これなら、比較的安くて比較的自由に動けるので、今回は、それを活用してみることにした。
宿泊の予約
日帰りなので宿泊はなかった。
■ここまでの教訓!
・[静岡]太平洋側の空気が澄んでる1月は富士山眺望最適月
・[静岡]周辺スポット多い←バスでは行けない所が多いです
■今回の予定旅程
01/30 THU
自宅04:30(JR 京浜東北線等)→05:00横浜駅05:30(JR 東海道本線)→09:00島田駅09:00(レンタサイクル)→10:00[静岡空港]13:00(レンタサイクル)→14:00島田駅14:00(JR 東海道本線)→14:30東静岡駅15:00(レンタサイクル)→15:30[静岡ヘリポート]16:30(レンタサイクル)→17:00東静岡駅17:00(JR 東海道本線)→20:00横浜駅20:00(JR 東海道本線)→21:00自宅
本旅行記は2020年1月のものを、富士山の日記念で2020年2月に公開したものです。
■2020.01 静岡の旅行前
■富士山眺望だけを目的に空港へ
今回は、1月末の平日に1日だけ急きょお休みが取れたので、空港訪問を計画。急すぎて(運賃の高い)遠出が出来ないので、静岡空港に行くことにした。
静岡は昨年四月にも訪問したばかりで、元々訪問候補ではなかった。急でも安く行ける関東近隣の空港は、昨年ほぼ行ってしまっていて、唯一何年か行けていない福島を元々候補にしていた。
しかし、よく考えてみると、この時期は富士山が綺麗に見える時期だ。これまで何度か静岡空港を訪問しているが、空港から一度も富士山を見られたことがない。そこで、天候が良くて富士山が見えそうならば、静岡へ行くことにして検討。1日目に詳細は記すが、最終的に福島ではなく静岡訪問に確定した。
静岡空港だけだと時間が余るので、行き帰りの途中で静岡ヘリポートにも寄ることにした。
アクセスの予約(航空はなく鉄道のみ)
静岡までは鈍行列車でも片道3時間程度・3千円程度なので、新幹線ではなく、東海道本線で向かうことにした。
おトクな切符はないので、単純に普通運賃で訪問することにした。
現地移動の予約(レンタサイクル)
現地移動は、レンタカーを借りるか、バスを使うかで迷った。レンタカーは自由に動けるが値段が高い。バスは値段は安いが自由に動けない。
今回は比較的時間があり、ターミナル地区だけでなく、周辺にある空港スポットも訪問したいので、できるだけ自由に動きたかった。
調べたら島田と藤枝でレンタサイクルがあった。これなら、比較的安くて比較的自由に動けるので、今回は、それを活用してみることにした。
宿泊の予約
日帰りなので宿泊はなかった。
■ここまでの教訓!
・[静岡]太平洋側の空気が澄んでる1月は富士山眺望最適月
・[静岡]周辺スポット多い←バスでは行けない所が多いです
■今回の予定旅程
01/30 THU
自宅04:30(JR 京浜東北線等)→05:00横浜駅05:30(JR 東海道本線)→09:00島田駅09:00(レンタサイクル)→10:00[静岡空港]13:00(レンタサイクル)→14:00島田駅14:00(JR 東海道本線)→14:30東静岡駅15:00(レンタサイクル)→15:30[静岡ヘリポート]16:30(レンタサイクル)→17:00東静岡駅17:00(JR 東海道本線)→20:00横浜駅20:00(JR 東海道本線)→21:00自宅
2019年09月10日
深夜空港でDREAMS見た(旅行後)
※2019年11月にアップした旅行記です。
■2019.09 東京国際・鳥取・但馬・関西国際・徳島・中部国際の旅行後
それにしても、格安航空(LCC)がだいぶ浸透しながら、格安旅行のために毎回毎回青春18きっぷを活用せざるを得ないのはなんとも残念な事態です。その一方で、徳島訪問時には18きっぷを活用できず、仕方なく高速バスを利用しました。
そこで今回は、18きっぷと高速バス、LCCでの格安移動を比較してみます。
■使い勝手が悪くなっている18きっぷ
学生さんがお休みになる期間の格安遠出はやはり18きっぷの右に出るものはありません。それはなにより安いから。二千円強で最大千キロ程度移動できるのは、他にはなかなかありません。
しかし、近年は、新幹線開通でJRでない区間が増えたうえ、寝ながら移動できる夜行快速列車がほぼ全滅。18きっぷの使い勝手が悪くなってきています。先週利用した上越線も数年前までムーンライトえちごという夜行列車がありましたが、今は姿を消しています。
しかししかし、それでも、他の移動手段に比べれば、18きっぷのパフォーマンスはまだまだ高いです。
LCCは、18きっぷ級の運賃はセールでちょっと出るだけで、皆が使えるものではありません。高速バスも時間は鈍行位かかるのに値段は18きっぷより高いので、18きっぷの代わりには全然ならないのです。
18きっぷが安すぎるとも言えるので、比較するのはナンセンスかもしれませんが、距離と値段を見れば、なんとなくその理由が見えてきます。軽く比較してみました。
・短距離区間の場合
電車もバスも、普通運賃でも18きっぷと似たような値段で行ける短距離区間(例えば東京〜静岡など)なら、鈍行でも高速バスでも所要時間はそんなに長くありません。
距離が短すぎて飛行機は飛んでおらず、バスも夜行はありません。新幹線や特急などとの金額差も大きくなく、車を運転してもそれほど疲れない距離となっています。
安さを重視していたとしても、その差はごく僅か。このため、安さ以外の項目も比較対象となり、快適性を重視して自家用車、便数を考えて高速バス、スピード最優先で新幹線といった感じで、様々なポイントから、どの交通機関にするのか悩むところです。18きっぷを選択するアドバンテージはあまり大きくありません。
・中距離区間の場合
少し距離を伸ばして、中距離の移動(例えば東京から東海道方面なら、愛知位から岡山位までに行く場合など)になると、値段では大きな差が出てきます。
とにかく格安にこだわるなら、18きっぷを使うでしょうか。18きっぷでの移動時間が長くなることに嫌気が差して、代わりに飛行機やバスを使うかどうかを検討し始めるのが中距離でしょう。
このくらいの距離になると、高速バスは値段が意外と高くなっています。飛行機や新幹線などに比べればまだ安いですが、所要時間が圧倒的に違うのだから話になりません。例えば、東京-大阪間であれば、バスの片道は安い便だと5000円位です。LCCだともう少し値が張りますが所要時間を考慮すればバスよりLCCの方が費用対効果は高いと言えそうです。ただ、これらの値段は、18きっぷなら普通に往復できるぐらいの値段してしまうので、安さ重視の比重が高いと、18きっぷ以外の選択肢はほぼありません。
18きっぷが誰も彼も直前購入でも同じ値段なのに対し、高速バスもLCCも、安いのを探せばあるにはありますが、格安運賃を狙ってずいぶん前から予約しないといけないので、気軽な旅行という点では、18きっぷ利用がベターです。
高速バスの場合は、長時間移動なのに、18きっぷのように途中寄り道もできなければ、自分の体調などに合わせた緊急離脱も不可能です。座りっぱなしでエコノミークラス症候群にもなりやすいなど弱点だらけ。それでいて、所要時間は18きっぷの場合とあまり変わらず、繁忙期は渋滞にもハマりやすいなどデメリットが目立ってきます。中距離移動の場合、バスは、座席が快適なのと、深夜に移動できるという二点以外は大したメリットが見出だせません。
高速バスは、今回利用した神戸-徳島間のように鉄道だと大回りだとか、他の交通手段として新幹線や飛行機がないとかなら、使える交通手段ですが、その場合は選択肢が実質的にありませんから、他交通機関と比べるのはナンセンスと言えます。
そして、LCCならバスとあまり変わらない値段で断然早いので、このくらいの距離だと、LCC利用の方がお得じゃない?となることが多いです。
しかし、LCC活用の場合は、ひとつ問題が生じます。
先週の庄内行きのように、地方へ行く場合、安くて早いLCCは便数が限定的で、行きたい時刻に行けないといったことがしばしばあるからです。庄内の場合、現地到着時刻がLCCでも18きっぷでも夕方前頃であまり変わらなかったですが、一日一往復などの路線では、こういったことが起こりやすくなっています。せっかく素早く移動できるのに、ダイヤが悪く、LCC最大のメリットを活かせないのです。関空発のPeach Aviationはそんな路線が多く、新潟、松山、長崎、宮崎などがちょうど良い一例でしょう。
結局、中距離移動の場合、長時間移動が気にならなければ、コストパフォーマンスは、18きっぷが最高といった感じになっています。
夜行の鈍行列車がなくなったから、高速バスやLCCを選ぶ層も増えていますが、夜行の鈍行列車があったなら、高速バスやLCCには勝ち目はないといった感じです。
・長距離区間の場合
さらに距離が長くなると、往復の時間が足りなくなってきます。往復するのに、高速バスも18きっぷも時間がかかりすぎるため、そもそも飛行機に頼らざるを得なくなってきます。
例えば東京から福岡の場合、LCCなら一万円弱に対し、高速バスは一万円ちょっと。18きっぷとは比較にならないほど高いです。ただし、鈍行で一日で福岡に行くのは始発から終電まで活用しないと無理なので、この距離だと18きっぷは二日分を費やすことを前提にした方がいいですね。
このくらいの距離になると、18きっぷを使うのは、お休みが長い人か、本当に鉄道旅行好きくらいではないでしょうか。普通の人で18きっぷを使うなら、途中の都市で観光を挟んだり、宿泊したりして、二日分、三日分を消費しながら移動になるパターンが多いでしょう。その場合二日で東京-福岡を移動すると、18きっぷ代は5千円弱ですが、そこにホテル代が加わる(最近は高止まりしていてビジホですら一泊一万円もしたりする)ので、泊まってまで18きっぷを使うかどうかは考えどころかもしれません(あまり勧めたくはないけど、今回のように関空野宿って手もあり)。
まとめると以下のような感じでしょうか。
短距離(〜300キロ前後)は、安さの点であまり差がなく、所要時間や時間帯などの重視度合いが高まるので、安さ以外の要因で高速鉄道やバスも使いやすい状態です。
中距離(500キロ前後)なら、安さをとるなら断然18きっぷです。早さや運行頻度をとるなら新幹線や飛行機で、その点ではLCCのコストパフォーマンスは大きいものになります。高速バスは中途半端な存在で、夜行バスや、他交通機関だと遠回りになる場合などに使えるぐらいでしょう。
長距離(700キロ前後〜)は、ほぼ無条件にLCCに軍配。唯一高速バスの夜行便なら太刀打ちできそうです。この距離で18きっぷを利用するなら、途中の寄り道を考慮して、ホテル代なども含めて判断すべきといったところです。
片道のことばかり考えて比較していますが、LCCで比較的安めに移動できるようになったので、例えば行きは鉄道で鈍行紀行を楽しみ、帰りはLCCでひょいっと帰る、なんて需要も結構ありそう。今回の管理人の旅行も、これに近いものになっています。
■18きっぷの自滅で選択肢が増加中
18きっぷは、とにかく安さ重視のものです。長時間の移動が苦痛でなければ、絶対に活用を検討すべきものでしょう。しかし、近年は、高速バスが大増殖し、LCCも台頭。比較的安価で素早く移動できる手段が増えました。一方で、鈍行は次々に夜行列車が消滅して、JR区間は縮小していることから、高速バスやLCCにとっては組みやすい競争に変化してきています。鈍行は乗り継ぎなども調べなくてはなりませんが、高速バスやLCCはその手間はないですし、、、。
当然、18きっぷより高速バスやLCCだという状況も増えています。利用する側も、時間帯や所要時間などを賢く考慮して、上手く天秤にかけて、最適な交通機関を選択したいところです。
しかし、今の値段では、LCCは長距離なら18きっぷ以上の安さの価値を提供できそうですが、それ以外は結構難しい状況です。高速バスは夜行バスのみが18きっぷの代替にはなり得そうな感じでしょうか。
18きっぷについては色々逆風があるにせよ、まだまだ値段の安さ、というか費用対効果は18きっぷにはなかなか敵わない。だからこそ、こうやって毎回毎回活用することになってしまっているわけです。
LCCが拡大して使いやすくなれば、18きっぷなど駆逐してしまうかもしれません。しかし、今のところは、鈍行が自滅していても、18きっぷは根強い人気があり、高速バスやLCCもまだまだな感じです。18きっぷが駆逐されるぐらいLCCが使いやすくなるのは夢(DREAMS)のまた夢なんでしょうか、、、。
軽く18きっぷと高速バス、LCCを比較してみました。新幹線か飛行機かの境目が4時間の壁とよく言われますが、それと同じように、18きっぷを使うか使わないかを考えるなら、距離によって変わりそうだということがなんとなく感じられました。
管理人は、格安移動のとき、まだ、あまり高速バスやLCCは利用せず、専ら18きっぷのことが多いです。それはやはり、何より値段が安いから。そして、色々比較してみると、まだまだ18きっぷが最も良い場合が多いです。
しかし、旅慣れた人なら、多少値段が高くても、LCCの方が早いから時間を有効活用できるとか、高速バスは快適に寝ていけるとか、それぞれの判断基準があるはず。LCCの登場で、値段の差が、時間価値や快適性の差と比較できる位まで縮まってきましたので、どれが良いかは、使う人の基準次第かもしれません。
もっとお安く、もっと素早く、もっと快適に旅するというDREAMSが18きっぷ以外でも実現できれば、これに越したことはないですね。
そんなこんなで、いつもの通り、結論は皆さんにお任せするとして、いつも以上に軽〜い考察を終了します。
旅は青春の18歳だけのためじゃない。いくつになっても気軽に行きたいと大きなDREAMSだけ抱きつつ、旅を〆たいと思います。
■2019.09 東京国際・鳥取・但馬・関西国際・徳島・中部国際の旅行後
それにしても、格安航空(LCC)がだいぶ浸透しながら、格安旅行のために毎回毎回青春18きっぷを活用せざるを得ないのはなんとも残念な事態です。その一方で、徳島訪問時には18きっぷを活用できず、仕方なく高速バスを利用しました。
そこで今回は、18きっぷと高速バス、LCCでの格安移動を比較してみます。
■使い勝手が悪くなっている18きっぷ
学生さんがお休みになる期間の格安遠出はやはり18きっぷの右に出るものはありません。それはなにより安いから。二千円強で最大千キロ程度移動できるのは、他にはなかなかありません。
しかし、近年は、新幹線開通でJRでない区間が増えたうえ、寝ながら移動できる夜行快速列車がほぼ全滅。18きっぷの使い勝手が悪くなってきています。先週利用した上越線も数年前までムーンライトえちごという夜行列車がありましたが、今は姿を消しています。
しかししかし、それでも、他の移動手段に比べれば、18きっぷのパフォーマンスはまだまだ高いです。
LCCは、18きっぷ級の運賃はセールでちょっと出るだけで、皆が使えるものではありません。高速バスも時間は鈍行位かかるのに値段は18きっぷより高いので、18きっぷの代わりには全然ならないのです。
18きっぷが安すぎるとも言えるので、比較するのはナンセンスかもしれませんが、距離と値段を見れば、なんとなくその理由が見えてきます。軽く比較してみました。
・短距離区間の場合
電車もバスも、普通運賃でも18きっぷと似たような値段で行ける短距離区間(例えば東京〜静岡など)なら、鈍行でも高速バスでも所要時間はそんなに長くありません。
距離が短すぎて飛行機は飛んでおらず、バスも夜行はありません。新幹線や特急などとの金額差も大きくなく、車を運転してもそれほど疲れない距離となっています。
安さを重視していたとしても、その差はごく僅か。このため、安さ以外の項目も比較対象となり、快適性を重視して自家用車、便数を考えて高速バス、スピード最優先で新幹線といった感じで、様々なポイントから、どの交通機関にするのか悩むところです。18きっぷを選択するアドバンテージはあまり大きくありません。
・中距離区間の場合
少し距離を伸ばして、中距離の移動(例えば東京から東海道方面なら、愛知位から岡山位までに行く場合など)になると、値段では大きな差が出てきます。
とにかく格安にこだわるなら、18きっぷを使うでしょうか。18きっぷでの移動時間が長くなることに嫌気が差して、代わりに飛行機やバスを使うかどうかを検討し始めるのが中距離でしょう。
このくらいの距離になると、高速バスは値段が意外と高くなっています。飛行機や新幹線などに比べればまだ安いですが、所要時間が圧倒的に違うのだから話になりません。例えば、東京-大阪間であれば、バスの片道は安い便だと5000円位です。LCCだともう少し値が張りますが所要時間を考慮すればバスよりLCCの方が費用対効果は高いと言えそうです。ただ、これらの値段は、18きっぷなら普通に往復できるぐらいの値段してしまうので、安さ重視の比重が高いと、18きっぷ以外の選択肢はほぼありません。
18きっぷが誰も彼も直前購入でも同じ値段なのに対し、高速バスもLCCも、安いのを探せばあるにはありますが、格安運賃を狙ってずいぶん前から予約しないといけないので、気軽な旅行という点では、18きっぷ利用がベターです。
高速バスの場合は、長時間移動なのに、18きっぷのように途中寄り道もできなければ、自分の体調などに合わせた緊急離脱も不可能です。座りっぱなしでエコノミークラス症候群にもなりやすいなど弱点だらけ。それでいて、所要時間は18きっぷの場合とあまり変わらず、繁忙期は渋滞にもハマりやすいなどデメリットが目立ってきます。中距離移動の場合、バスは、座席が快適なのと、深夜に移動できるという二点以外は大したメリットが見出だせません。
高速バスは、今回利用した神戸-徳島間のように鉄道だと大回りだとか、他の交通手段として新幹線や飛行機がないとかなら、使える交通手段ですが、その場合は選択肢が実質的にありませんから、他交通機関と比べるのはナンセンスと言えます。
そして、LCCならバスとあまり変わらない値段で断然早いので、このくらいの距離だと、LCC利用の方がお得じゃない?となることが多いです。
しかし、LCC活用の場合は、ひとつ問題が生じます。
先週の庄内行きのように、地方へ行く場合、安くて早いLCCは便数が限定的で、行きたい時刻に行けないといったことがしばしばあるからです。庄内の場合、現地到着時刻がLCCでも18きっぷでも夕方前頃であまり変わらなかったですが、一日一往復などの路線では、こういったことが起こりやすくなっています。せっかく素早く移動できるのに、ダイヤが悪く、LCC最大のメリットを活かせないのです。関空発のPeach Aviationはそんな路線が多く、新潟、松山、長崎、宮崎などがちょうど良い一例でしょう。
結局、中距離移動の場合、長時間移動が気にならなければ、コストパフォーマンスは、18きっぷが最高といった感じになっています。
夜行の鈍行列車がなくなったから、高速バスやLCCを選ぶ層も増えていますが、夜行の鈍行列車があったなら、高速バスやLCCには勝ち目はないといった感じです。
・長距離区間の場合
さらに距離が長くなると、往復の時間が足りなくなってきます。往復するのに、高速バスも18きっぷも時間がかかりすぎるため、そもそも飛行機に頼らざるを得なくなってきます。
例えば東京から福岡の場合、LCCなら一万円弱に対し、高速バスは一万円ちょっと。18きっぷとは比較にならないほど高いです。ただし、鈍行で一日で福岡に行くのは始発から終電まで活用しないと無理なので、この距離だと18きっぷは二日分を費やすことを前提にした方がいいですね。
このくらいの距離になると、18きっぷを使うのは、お休みが長い人か、本当に鉄道旅行好きくらいではないでしょうか。普通の人で18きっぷを使うなら、途中の都市で観光を挟んだり、宿泊したりして、二日分、三日分を消費しながら移動になるパターンが多いでしょう。その場合二日で東京-福岡を移動すると、18きっぷ代は5千円弱ですが、そこにホテル代が加わる(最近は高止まりしていてビジホですら一泊一万円もしたりする)ので、泊まってまで18きっぷを使うかどうかは考えどころかもしれません(あまり勧めたくはないけど、今回のように関空野宿って手もあり)。
まとめると以下のような感じでしょうか。
短距離(〜300キロ前後)は、安さの点であまり差がなく、所要時間や時間帯などの重視度合いが高まるので、安さ以外の要因で高速鉄道やバスも使いやすい状態です。
中距離(500キロ前後)なら、安さをとるなら断然18きっぷです。早さや運行頻度をとるなら新幹線や飛行機で、その点ではLCCのコストパフォーマンスは大きいものになります。高速バスは中途半端な存在で、夜行バスや、他交通機関だと遠回りになる場合などに使えるぐらいでしょう。
長距離(700キロ前後〜)は、ほぼ無条件にLCCに軍配。唯一高速バスの夜行便なら太刀打ちできそうです。この距離で18きっぷを利用するなら、途中の寄り道を考慮して、ホテル代なども含めて判断すべきといったところです。
片道のことばかり考えて比較していますが、LCCで比較的安めに移動できるようになったので、例えば行きは鉄道で鈍行紀行を楽しみ、帰りはLCCでひょいっと帰る、なんて需要も結構ありそう。今回の管理人の旅行も、これに近いものになっています。
■18きっぷの自滅で選択肢が増加中
18きっぷは、とにかく安さ重視のものです。長時間の移動が苦痛でなければ、絶対に活用を検討すべきものでしょう。しかし、近年は、高速バスが大増殖し、LCCも台頭。比較的安価で素早く移動できる手段が増えました。一方で、鈍行は次々に夜行列車が消滅して、JR区間は縮小していることから、高速バスやLCCにとっては組みやすい競争に変化してきています。鈍行は乗り継ぎなども調べなくてはなりませんが、高速バスやLCCはその手間はないですし、、、。
当然、18きっぷより高速バスやLCCだという状況も増えています。利用する側も、時間帯や所要時間などを賢く考慮して、上手く天秤にかけて、最適な交通機関を選択したいところです。
しかし、今の値段では、LCCは長距離なら18きっぷ以上の安さの価値を提供できそうですが、それ以外は結構難しい状況です。高速バスは夜行バスのみが18きっぷの代替にはなり得そうな感じでしょうか。
18きっぷについては色々逆風があるにせよ、まだまだ値段の安さ、というか費用対効果は18きっぷにはなかなか敵わない。だからこそ、こうやって毎回毎回活用することになってしまっているわけです。
LCCが拡大して使いやすくなれば、18きっぷなど駆逐してしまうかもしれません。しかし、今のところは、鈍行が自滅していても、18きっぷは根強い人気があり、高速バスやLCCもまだまだな感じです。18きっぷが駆逐されるぐらいLCCが使いやすくなるのは夢(DREAMS)のまた夢なんでしょうか、、、。
軽く18きっぷと高速バス、LCCを比較してみました。新幹線か飛行機かの境目が4時間の壁とよく言われますが、それと同じように、18きっぷを使うか使わないかを考えるなら、距離によって変わりそうだということがなんとなく感じられました。
管理人は、格安移動のとき、まだ、あまり高速バスやLCCは利用せず、専ら18きっぷのことが多いです。それはやはり、何より値段が安いから。そして、色々比較してみると、まだまだ18きっぷが最も良い場合が多いです。
しかし、旅慣れた人なら、多少値段が高くても、LCCの方が早いから時間を有効活用できるとか、高速バスは快適に寝ていけるとか、それぞれの判断基準があるはず。LCCの登場で、値段の差が、時間価値や快適性の差と比較できる位まで縮まってきましたので、どれが良いかは、使う人の基準次第かもしれません。
もっとお安く、もっと素早く、もっと快適に旅するというDREAMSが18きっぷ以外でも実現できれば、これに越したことはないですね。
そんなこんなで、いつもの通り、結論は皆さんにお任せするとして、いつも以上に軽〜い考察を終了します。
旅は青春の18歳だけのためじゃない。いくつになっても気軽に行きたいと大きなDREAMSだけ抱きつつ、旅を〆たいと思います。
2019年09月09日
深夜空港でDREAMS見た(3日目)
※2019年10月にアップした旅行記です。
■2019.09.09 中部国際→(自宅)
■広い空港島をグルリ見学
急きょ旅行になった三日目。台風が早朝に関東を通りすぎるので、その動きをにらみつつ、通りすぎたあとの夕方頃に東京に着けるよう動くことにした。
陽が出て明るくなるのが5時頃なので、4時半少し前に起床。軽く館内を見て回ったあと、外回りの調査を始めた。
3階が開館する4時半以降は、駐車場から多くの客がすぐに入り込んでいた。
外回りは、まず20日にオープンする第2旅客ターミナルの前面を、セントレアガーデンを経由してカーブサイド側から訪問した。途中で行き止まりになるかと思ったが、工事は区画しての作業が既に終了したのか、ターミナル前まで行くことができた。このため、朝早すぎで誰もいない前面を堪能できた。
この第2ターミナルの目の前には、第3駐車場(P3)とFLIGHT OF DREAMSがある。しかし、連絡橋はまだオープン前だし、間に道路があってそちら側には抜けられないので、いったん旅客ターミナルビルまで逆戻り。そこから再スタートすることになった。
再スタートして今度はアクセスプラザへ。アクセスプラザのバスのりば、タクシーのりば、団体バスのりばを確認したあと、連絡通路を通って船着場へと向かった。船着場の手前で地上の歩道に降り、愛知県国際展示場、さらに再び連絡通路に上がってP3と、ぐるりと回った。
旅客ターミナルビルに戻ったあとは、3階から第2セントレアビルを通過して館外のペットホテルを確認。再び旅客ターミナルビルへと戻った。
調査を終えてターミナルビルに戻ってきたら、早くも7時半を回っていた。流石はだだっ広いセントレア。一回りするだけでも時間がかかる。
調査は一通り済んだため、4階で朝食を食べ、8時を過ぎてから開店したての風の湯へ。昨日までの汗を完全に洗い直した。
これにて調査は終了。風の湯にあったテレビでNHKのニュースが流れていたので、台風の状況を見たら、もう関東は抜けきったあと。被害に関する情報も少ない。鉄道運休の情報はまだ流れていたが、計画運休が続いているだけで、それも千葉県を除き徐々に解除されているようだった。
ネットでJR東海のサイトを見ても、東海道線に乱れの表示はなく、土砂崩れ等による不通区間は無さそうだった。
これならひと安心。8時間後位に関東に着く頃には、完全再開しているだろう。
代替手段を考えることなく、鈍行で帰ることを確定した。
■台風の心配去ってどんどん先へ
東海道沿線で台風の影響がこれから拡がるわけがないから、さっさと帰って良さそう。土産を買ったあとは、できるだけ早く帰りたかったこともあり、すぐにセントレアを出発した。
セントレアから金山までの次の電車は、ちょうどミュートレインだった。さすがに鈍行三日目は体力的にきつかったと、少しでも早く東京に戻るべく、初めて利用した(これまでは準急ばかり利用していた)。
流石は有料特急で快調に飛ばす。いつもの半分くらいの時間で金山に到達できた感じだった。
金山からは、18きっぷの五回目の使用をスタート。本格的な鈍行紀行に入った。
金山では比較的短時間の乗り継ぎで豊橋行きに乗車でき、セントレアを出てから一時間ちょっとで豊橋に到達できた。
豊橋から浜松はいつも通りの短距離便。そこから浜松で乗り継いだのは興津行きと少し中途半端なところが終着だった。
ダイヤを調べたら、島田始発の三島行きが7分後に追いかけてくるようだったので、島田で乗り継いだ。同じことをしている明らかな10きっぷユーザーも数人見られた。
島田で乗り継ぐなら、静岡空港に立ち寄りたいところだが、今日は我慢。三日目の午後で疲れもピークで、さっさと帰りたいので、とにかく先を急いだ。そんな疲れが溜まっていたのか、島田からは爆睡。DREAMSを見た記憶もなく、あっという間に三島まで移動していた。
三島には14時すぎにはたどり着いた。
ここで運行情報を調べていたら、JR東日本管内は、いまだに運行がズタズタのようだった。特に東海道線絡みと千葉県内は大乱れのようだ。
予想よりも運休再開が遅い、、、。
よくよく見てみたら、これから使う東海道線は、架線への風散物が原因になっていたので、一度再開したものが再運休したもののようだった。
風がまだ収まらないようだ。
再開直後は混む傾向にあるので、少し時間を空けようと、駅構内の立ち食いそばで時間を潰した。
風が強いなら再び風散物で運休になる可能性がある。少し真剣に振り替えルートを考える必要がありそうだ。
しかし、ホームに戻る際に駅員に聞いたら、東海道新幹線は、遅れてはいるものの、ダイヤがずれているだけでほぼ減便することなくポンポン走らせているという。それなら、東海道線が仮に不通になっても振り替えが可能だし、風の強さは新幹線も在来線も条件はほぼ同じなので、先のことは深く考えずに熱海行きに乗車することにした。
熱海までのJR東海区間は何の影響もなく定時運行だった。
このため、もう普通に再開しているのだろうとひと安心。駅弁を買ってから悠々ホームへと上がったら、乗ろうとした電車は20分遅延し、かなりの待ちぼうけを食らってしまった。
JR東日本の区間が運行がうまくないようだ。
ただ、運行自体は既に再開済だった。
前回東海道線を利用したときは、大雨の影響で熱海→小田原間が速度規制で大乱れしていた。今回、この区間には相当な量の雨が降っているはずだが、速度規制はなく、出発してしまえば、普通通り飛ばしていた。
結局、横浜には17時半頃に到着。台風の影響を最小限に抑えて、一日延びた旅行を終了できた。
さすがに二日続けての野宿はきつく、家に帰り着いたら、すぐに寝てしまった。
■今日の教訓!
・[中部]広いので乗り遅れに要注意←第2ターミナルオープン後は特に注意
・[中部]朝風呂の人多いです←結構混んでいます
■実際の旅程
09/09 MON
[中部国際空港]09:37(名鉄常滑線 ミュースカイ)→10:01金 山 駅
金 山 駅10:05(JR東海 東海道本線 特別快速)→10:56豊 橋 駅
豊 橋 駅11:08(JR東海 東海道本線)→11:43浜 松 駅
浜 松 駅11:52(JR東海 東海道本線)→12:36島 田 駅
島 田 駅12:43(JR東海 東海道本線)→14:16三 島 駅(昼食)
三 島 駅14:59(JR東海 東海道本線)→15:13熱 海 駅
熱 海 駅15:27(JR東日本 JR東海道本線)→16:52横 浜 駅※列車遅延
横 浜 駅17:30(JR東日本 京浜東北線等)→18:30自 宅
■2019.09.09 中部国際→(自宅)
■広い空港島をグルリ見学
急きょ旅行になった三日目。台風が早朝に関東を通りすぎるので、その動きをにらみつつ、通りすぎたあとの夕方頃に東京に着けるよう動くことにした。
陽が出て明るくなるのが5時頃なので、4時半少し前に起床。軽く館内を見て回ったあと、外回りの調査を始めた。
3階が開館する4時半以降は、駐車場から多くの客がすぐに入り込んでいた。
外回りは、まず20日にオープンする第2旅客ターミナルの前面を、セントレアガーデンを経由してカーブサイド側から訪問した。途中で行き止まりになるかと思ったが、工事は区画しての作業が既に終了したのか、ターミナル前まで行くことができた。このため、朝早すぎで誰もいない前面を堪能できた。
この第2ターミナルの目の前には、第3駐車場(P3)とFLIGHT OF DREAMSがある。しかし、連絡橋はまだオープン前だし、間に道路があってそちら側には抜けられないので、いったん旅客ターミナルビルまで逆戻り。そこから再スタートすることになった。
再スタートして今度はアクセスプラザへ。アクセスプラザのバスのりば、タクシーのりば、団体バスのりばを確認したあと、連絡通路を通って船着場へと向かった。船着場の手前で地上の歩道に降り、愛知県国際展示場、さらに再び連絡通路に上がってP3と、ぐるりと回った。
旅客ターミナルビルに戻ったあとは、3階から第2セントレアビルを通過して館外のペットホテルを確認。再び旅客ターミナルビルへと戻った。
調査を終えてターミナルビルに戻ってきたら、早くも7時半を回っていた。流石はだだっ広いセントレア。一回りするだけでも時間がかかる。
調査は一通り済んだため、4階で朝食を食べ、8時を過ぎてから開店したての風の湯へ。昨日までの汗を完全に洗い直した。
これにて調査は終了。風の湯にあったテレビでNHKのニュースが流れていたので、台風の状況を見たら、もう関東は抜けきったあと。被害に関する情報も少ない。鉄道運休の情報はまだ流れていたが、計画運休が続いているだけで、それも千葉県を除き徐々に解除されているようだった。
ネットでJR東海のサイトを見ても、東海道線に乱れの表示はなく、土砂崩れ等による不通区間は無さそうだった。
これならひと安心。8時間後位に関東に着く頃には、完全再開しているだろう。
代替手段を考えることなく、鈍行で帰ることを確定した。
■台風の心配去ってどんどん先へ
東海道沿線で台風の影響がこれから拡がるわけがないから、さっさと帰って良さそう。土産を買ったあとは、できるだけ早く帰りたかったこともあり、すぐにセントレアを出発した。
セントレアから金山までの次の電車は、ちょうどミュートレインだった。さすがに鈍行三日目は体力的にきつかったと、少しでも早く東京に戻るべく、初めて利用した(これまでは準急ばかり利用していた)。
流石は有料特急で快調に飛ばす。いつもの半分くらいの時間で金山に到達できた感じだった。
金山からは、18きっぷの五回目の使用をスタート。本格的な鈍行紀行に入った。
金山では比較的短時間の乗り継ぎで豊橋行きに乗車でき、セントレアを出てから一時間ちょっとで豊橋に到達できた。
豊橋から浜松はいつも通りの短距離便。そこから浜松で乗り継いだのは興津行きと少し中途半端なところが終着だった。
ダイヤを調べたら、島田始発の三島行きが7分後に追いかけてくるようだったので、島田で乗り継いだ。同じことをしている明らかな10きっぷユーザーも数人見られた。
島田で乗り継ぐなら、静岡空港に立ち寄りたいところだが、今日は我慢。三日目の午後で疲れもピークで、さっさと帰りたいので、とにかく先を急いだ。そんな疲れが溜まっていたのか、島田からは爆睡。DREAMSを見た記憶もなく、あっという間に三島まで移動していた。
三島には14時すぎにはたどり着いた。
ここで運行情報を調べていたら、JR東日本管内は、いまだに運行がズタズタのようだった。特に東海道線絡みと千葉県内は大乱れのようだ。
予想よりも運休再開が遅い、、、。
よくよく見てみたら、これから使う東海道線は、架線への風散物が原因になっていたので、一度再開したものが再運休したもののようだった。
風がまだ収まらないようだ。
再開直後は混む傾向にあるので、少し時間を空けようと、駅構内の立ち食いそばで時間を潰した。
風が強いなら再び風散物で運休になる可能性がある。少し真剣に振り替えルートを考える必要がありそうだ。
しかし、ホームに戻る際に駅員に聞いたら、東海道新幹線は、遅れてはいるものの、ダイヤがずれているだけでほぼ減便することなくポンポン走らせているという。それなら、東海道線が仮に不通になっても振り替えが可能だし、風の強さは新幹線も在来線も条件はほぼ同じなので、先のことは深く考えずに熱海行きに乗車することにした。
熱海までのJR東海区間は何の影響もなく定時運行だった。
このため、もう普通に再開しているのだろうとひと安心。駅弁を買ってから悠々ホームへと上がったら、乗ろうとした電車は20分遅延し、かなりの待ちぼうけを食らってしまった。
JR東日本の区間が運行がうまくないようだ。
ただ、運行自体は既に再開済だった。
前回東海道線を利用したときは、大雨の影響で熱海→小田原間が速度規制で大乱れしていた。今回、この区間には相当な量の雨が降っているはずだが、速度規制はなく、出発してしまえば、普通通り飛ばしていた。
結局、横浜には17時半頃に到着。台風の影響を最小限に抑えて、一日延びた旅行を終了できた。
さすがに二日続けての野宿はきつく、家に帰り着いたら、すぐに寝てしまった。
■今日の教訓!
・[中部]広いので乗り遅れに要注意←第2ターミナルオープン後は特に注意
・[中部]朝風呂の人多いです←結構混んでいます
■実際の旅程
09/09 MON
[中部国際空港]09:37(名鉄常滑線 ミュースカイ)→10:01金 山 駅
金 山 駅10:05(JR東海 東海道本線 特別快速)→10:56豊 橋 駅
豊 橋 駅11:08(JR東海 東海道本線)→11:43浜 松 駅
浜 松 駅11:52(JR東海 東海道本線)→12:36島 田 駅
島 田 駅12:43(JR東海 東海道本線)→14:16三 島 駅(昼食)
三 島 駅14:59(JR東海 東海道本線)→15:13熱 海 駅
熱 海 駅15:27(JR東日本 JR東海道本線)→16:52横 浜 駅※列車遅延
横 浜 駅17:30(JR東日本 京浜東北線等)→18:30自 宅
2019年09月08日
深夜空港でDREAMS見た(2日目)
※2019年10月にアップした旅行記です。
■2019.09.08 関西国際→(舞子)→徳島→(舞子)→中部国際
■バスを使って徳島へ
二日目は帰宅する日から一日関西方面で過ごす日に変わった。
未明に台風の最新経路を確認したら、あまり予報は変わっておらず、関東地方が暴風域に入り始めるのが今日の夕方、通過が未明、明日朝には東京は雨が収まりそうな位置予報になっていた。
今日、関空の始発でまっすぐ帰っても東京に着くのは最早で16時過ぎ。台風が少しスピードを上げたり、電車の接続がうまくいかなかったりして遅れると、暴風雨にぶち当たる危険がある。一方、明日月曜日は、台風が遅れたとしても、午後なら確実に電車も動いているだろう。うまくいけば始発から平常運行してそうな位早く通り過ぎる台風位置だ。
問題なのは、土砂崩れなどで線路が不通になるパターンだが、大阪→名古屋→東京間は新幹線や中央本線、飛行機切り替えも容易。そこで、今日帰る方が危険と判断し、明日帰ることを即断した。
で、今日をどうするか。
昨日考えた末、大阪圏四空港巡り、岡山と高松、徳島、福井が候補に残っていた。
ここで、先のことをよく考えてみたら、ひとつ考慮する必要があることに気がついた。今日は元々関空に戻る予定で考えていたのだが、鉄道遅延によって月曜日の移動に時間がかかるなら、より東京に近い位置にいた方が良い。つまり、戻ってくるのは関空ではなく、中部国際(セントレア)にした方が良いのだ。
中部野宿なら、FLIGHT OF DREAMSや国際展示場にも行けるし、深夜滞在調査も出来る。さらに関空戻りの時より今日乗るJR利用区間が長くて、今日18きっぷを使う意味があり、一石四鳥だった。
しかし、中部まで戻らなくてはならないとなると、中部から離れる方向で遠出するのはあまりよろしくない。
この時点で、候補のうち、最も遠い高松が脱落した。徳島はさらに遠いと思っていたのだが、よくよく考えてみたら、徳島は高速バスが使え、淡路島経由でショートカットできる。より近いと思っていた岡山よりも所要時間が短くて済むことが分かったのだ。しかも、必要な時間は福井とも五分五分な感じ。となれば、行きたい順番は徳島が一番だったのだから、徳島に行くことに決定した。
徳島までは、舞子から高速バスに乗れば片道三千円弱とお安く行けるようなので、少し出費はあるが、18きっぷと高速バスを組み合わせる旅行を即決した。
5時50分過ぎの始発で関空を出たあと、まずは舞子へ。そこからバスで一時間、徳島の松茂へ向かい、そこからレンタサイクルで空港を回る行程に確定した。
舞子からのバスは、往復購入だと往復五千円ちょいと割引になるが、事前に帰りのバスのダイヤを決めなくてはならなかった。松茂から、少し長めに考えて、空港までの移動に片道各一時間、滞在二時間として、四時間後に出るバスを予約・購入。舞子には16時前に戻れることになった。
舞子からは、山陽本線と東海道本線を一気に上り、順調にいけば、20時頃にはセントレアに着ける予定をたてた。
徳島からの帰りは、神戸か伊丹に寄ることも考えたが、無理せずに中部へ直行することにした。
■超絶便利な舞子バス停
関空の始発は5時54分発。昨晩利用を断念したシャワールームを、空いている4時過ぎに利用し、軽く外回りを見学したあと、電車に乗って舞子へ向かった。
始発とは言っても、関空を出発したときには既に六時。大阪まで一時間、さらにそこから舞子まで小一時間かかり、舞子には太陽も上りに上った8時前に到着した。
舞子は、超絶便利な高速バスターミナルだ。駅前にある明石海峡大橋に乗り場が設けられている。このため、四国への窓口として機能していて、バス乗り継ぎ者が非常に多い。淡路島だったら千円以下で行けるところもあり、予約なしでも空きがあれば利用も可能と、非常に便利なのだ。
バス通勤の最前線、ストロー現象を実際に体感できる場所になっていた。
ターミナル自体は、高速の橋の下に小さな待合スペースがあるだけ。窓口はおろか券売機もない。トイレと自販機しかないが、それだけ滞在時間が短いということなのだろう。
昼であれば駅ビルの商業施設を利用できるので、利便性はある程度確保されていた。
淡路島方面へのバスはホームで行列が出来ていたが、徳島行きの利用者は五人しかいなかった。ネット予約をしていたのは自分だけだったようで、座席は先頭の1D指定(購入時には座席未指定と表示されていたが、乗るときには座席が指定されていた)。その場で現金を払っている人も見られたが、それらの人は自由席だったようだ。ネット決済は、紙のチケットもないので、乗った記録が残らないのは非常に残念だった。
すでに乗っていた人もいたが、舞子を出た時点で利用者は15人ほどしかいなかった。鳴門の2バス停で半分ほどは降りてしまい、松茂で降りたのは自分も含めて2人だけ。そこから徳島方面へは5人ほどしかいなくなっていた。
松茂は、とくとくターミナルと呼ばれる拠点施設が整備されている。前回、中にある観光案内所でレンタサイクルがあったことに気が付かず、戻ってきたときにそれがあることに気が付いて、失敗していた。
そこで今回はレンタサイクルを借りて向かうつもりでいたのだが、館内にあるはずの観光案内所が見当たらない。2、3度行き来しても見つからず、途方にくれて、ふと、外の案内板を見てみたら、観光案内所の文字がかかれた部分がシールで隠されていた。
なんと、観光案内所は数年前に閉鎖され、レンタサイクルは提供されていなかったのだ。
これは昨日の豊岡に続く想定外の事態だ。
今日は35度近いカンカン照り。ここから空港までは4キロほどあり、歩くのは地獄だ。一方で格安旅行のつもりで来ているから、何もあがかずにタクるのも何だかバカらしい。
調べたら、10分後に、少し離れた中喜来東をリムジンバスが通過することが分かったので、急いで移動し、来たバスに乗り込んだ。ここから空港まではたったの120円。バスで行き来できれば御の字だった。
戻りのバスがあるか心配だったので、バスの中で検索すると、13時到着の航空便に合わせて空港を出るバスがある。松茂からは13時50分発の神戸行きに乗らねばならないが、ラッキーなことにちょうど良いダイヤなので、それで戻ることに決定した。
レンタサイクルが確保できれば、海浜公園に行こうと思っていたのだが、行き帰りともにバスになったので、今回も訪問は断念した。
■正面展望は欠けたもののインスタ映えするターミナル
徳島飛行場も9年ぶりの訪問だ。前回訪問時以降少しだけ増築をしたものの、増築したのは搭乗待合室と手荷物受取場で、保安検査前エリア側は大きな変化はなかった。
保安検査前エリア側で目を引く変化があったのが、国際線用のカウンタが出来ていたことだった。しかし、その位置は、なんと、中央吹き抜けの一番奥のガラス脇。この空港の最大の売りは、真っ正面に駐機する飛行機を大きなガラス張り空間から眺められることなのに、その半分はカウンタの壁で覆われて見えなくなってしまっていた。
それでも、インスタ映えなどのためかフォトスポットが大増殖していて、相変わらず楽しい空港という感じ。遊びに来る子供連れも結構多い感じだった。
人がなかなか途切れず、到着ロビーの撮影で苦労はしたものの、調査は12時過ぎには終了した。
とくとくターミナルを出るバスまでまだ一時間半以上ある。13時のバスを待つか歩いて戻るか迷ったものの、とくとくターミナルまではたったの120円だし、外は相変わらず灼熱地獄だったので、歩くのは断念。涼しい空港でゆっくり待っていた。
ところが、13時少し前に到着口を眺めに行ったら、13時の到着便が15分遅延と出ていた。
この航空便に接続するバスの空港出発時刻は便到着の何分後か明確にはなっていない(一応定刻では10分後の13時10分発)。トロトロした乗客がもしもいて、その人を待ってから発車すると松茂発の神戸行きバスに間に合わない可能性が出てきた。一方で今から歩きだと高速バスには到底間に合わない。
間に合わなかったら洒落にならないので、結局、急きょタクシーで戻ることに変更。120円で済むところが、千円超えの運賃を支払うことになってしまった。
前回はレンタサイクルに気が付かずに行きはタクシー利用、帰りは路線バス+歩き。今回は帰りがタクシー利用。毎回毎回得得な感じのしない交通拠点だった。
空港バスは、13時40分頃に松茂を通過していた。結果としては間に合ったことになるが、歩道橋を渡ったりしなくてはならないので、本当にギリギリだった。ちなみに、この数分前にこのバス停から関空行の高速バスが出ていっていた。
■まずはDREAMSの世界へ
松茂から舞子までは、バスで一気に戻る。松茂からは5人ほどが乗車したものの、利用者は20人ほどしかおらず、往路同様少し拍子抜けしてしまった。
バスの乗車時間は約一時間。ウツラウツラDREAMSをみている間に、明石海峡大橋となり、すぐに舞子に到着。舞子では、約半数の10人ほどが下車していた。
舞子にはおやつの時刻には帰還できた。現地で四時間遊んで、六時間しか経過していないのだから、この高速バスはかなり便利なものだった。
ここからは、セントレアまで鈍行で向かう。
舞子には各停と快速しか止まらないので、まずは快速に乗ったあと、神戸で14分待ちして新快速へ乗り換えとなった。ちょうど、神戸の直前で新快速に追い抜かれ、タッチの差で乗り継げないから、14分待たされる。少し不満な乗り継ぎだ。
しかも、今日はとにかく暑すぎ。いつもなら、ホームで電車を待つところだが、暑すぎてホームにいられず、冷房の効いているキオスクにいったん退避するほどだった。
神戸で新快速に乗ると快調に飛ばしていった。米原までは約2時間ほどだ。昨晩あまり寝ていないこともあり、車内では、京都を通りすぎたことすら気が付かないほど爆睡。ハッと起きたら米原に到達する直前だった。米原で乗り換えた電車も快速に飛ばし、金山まではあっという間の乗車となった。
それでも金山では、陽が落ちて、真っ暗な時間帯になっていた。
金山では18きっぷが使えない名古屋鉄道に乗り継ぎ。短時間の待ちで特急が来たので、比較的素早くセントレアに到達できた。
さて、今晩は、24時間開館空港のセントレアでの野宿だ。野宿状況の調査を兼ねたものとなり、成田国際、東京国際、関空に引き続き、これで公称24時間開館の国際空港すべてで深夜調査を行うことになる。他の空港を調べた時と異なり、あまり客が多くないであろう日曜夜の状況での調査だ。
20時前に空港に着けたので、寝る場所の確保の前に、まずは10時〜22時にしか開いていないFLIGHT OF DREAMSへと向かった。売店と見学スペースは既に閉店後。飲食店も着いた直後の20時に半分以上の店が閉まり、開いてる店も商品を絞っていたが、フードコート状なので雰囲気を楽しむことはできた。航空ファンにはまさにDREAMSの世界といったところだろうか。
本当は明朝に見学スペースを楽しみたかったが、10時開店では遅すぎるので、遅い時刻でのじっくり訪問になってしまった。まあ、第2ターミナルが出来てから、再訪問しなくてはならないから、展示施設エリアの見学は次回に行くDREAMSな世界にしておいた。
■意外と野宿客が少ないセントレア
一通りの見学と夕食を終えて、FLIGHT OF DREAMSの閉館する22時前にターミナルへと移動。ターミナルでは、まだ開いている三階以上の館内をひと通り調査するにとどめた。
ダイヤを見ると、中部は深夜の運航が一切なく、早朝便もスカイマークが六時台に一便あるだけしかない。さらに、他の空港と異なり空港島の中だけでもホテルがたくさんある(普通のホテルが4社6か所とカプセルホテルが1つある)ので、ターミナルを24時間開館する必要は全く無いのだが、空港運営自体は24時間だから、到着側だけでも開けているようだった。
23時頃に24時間開館区画である1階と2階の調査を開始した。
この日、1階にあるカプセルホテルは満室だったが、野宿している人はあまり多くなかった。客は少ないが、充電スペースは、絶対数が少ないのでほぼ埋まっていた。1階の椅子は多くが空席の状況だった。
2階は、到着口前の椅子にいる人が若干多く、3分の2程度が埋まっていた。しかし、椅子近くにあるテレビでドラマを見に来た人が多かったようで、3分の1程の人は、ドラマが終わったら去っていっていた。
24時時点で再度見て回ったところ、1階は相変わらず空席ばかりで、充電スペース回りのみが混雑していた。
2階は、数が少ない充電スペースはほぼ埋まっていたが、椅子は一人で四席並び一組を確保した状態で半分程しか埋まっていない程度。国内線の方が遅くまで到着していたので、国内線側の方が若干混んでいただけだった。
自分は充電スペースを確保できたので、人の少ない国際線側で椅子一組に居座ることにした。
天井照明は、24時半頃に減灯されたものの、ほとんど気が付かない位の減らし方で、明るいところで寝られない人には辛いかもしれなかった。そういう人は少しでも暗い1階の方がおすすめな感じだった。
明日は、外回りの調査のため、空が明るくなったらすぐ動き出さねばならないから、すぐにでも寝たかったが、意外と音がうるさい。
24時に広告サイネージの電気が切られ、延々何度も何度も続く、カステラ一番的なDENSOのCM音声は途切れたが、テレビが大音量で流れていてうるさく、なかなか眠れなかった。
ひとり、他人が見ているのに、番組途中でチャンネルを変えるような、我が物のように見ている輩がいて、そいつが見たい番組が終了した途端、他人が見ているのは完全無視でテレビ電源をブチ切ったので、12時半以降は静かになった。
これで安心して静かにDREAMSを見られる。
そう思って眠りに入ったのも束の間、1時少し前に三階でなにやら少し大きめの案内放送が流れた。
暫くしたら、結構多くの人が現れて、椅子があっという間に埋まってしまった。
そういえば、三階以上の閉館時間は1時〜4時半だ。急に現れた人たちは、3階から追い出されてきた人たちだったようだ。
1階はほとんど人が増えていなかったので、3階以上にいた人はほぼ2階に雪崩れ込んで来たようだった。
3階は端の方にコンセント付の座席が多数ある。このため、それに釣られて野宿しようとする人がいるが、深夜は閉鎖となるので要注意ということだ。
セントレアの場合、1階・2階のコンセントの総数が少ないので、これらが埋まっていれば、1時まで限定となるが、3階で充電し、1時以降は1階で寝るというのがひとつの手だろう。
ちなみに1階は横になれる座席が余っており、ほとんど人気がなかった。成田も関空もそうだったが、天井が高く、上から覗きこまれるようなところは共通して好まれない傾向にあるようだ(中部の場合、2階より1階の方が照明は暗め)。
とにかく明日も朝が早いので、1時過ぎに椅子で就寝。短時間だが、少しばかりのDREAMSを見ることになった。
■今日の教訓!
・舞子は超絶便利なバス拠点←駅前からすぐに四国へ
・[徳島]松茂からのアクセスを考えよう←高速バスから乗り継ぎ
・[徳島]正面ガラスは魅力半減←それでも駐機の飛行機が見られます
・[中部]野宿客少なし←ただし座席も充電スペースも少ないです
■実際の旅程
09/08 SUN
[関西国際空港]05:54(JR阪和線他 関空快速)→07:02大 阪 駅
大 阪 駅07:06(JR東海道本線 快速)→07:54舞 子 駅
舞 子 BS08:40(阪神バス 神戸徳島線)→09:45松 茂 BS
松 茂 BS10:00(徒 歩)→10:05中喜来東BS
中喜来東BS10:08(徳島バス 空港バス)→10:18[徳島飛行場]
[徳島飛行場]13:10(徳島バス 空港バス)→13:19松 茂 BS
松 茂 BS13:50(徳島バス 神戸徳島線)→14:50舞 子 BS
舞 子 駅15:03(JR西日本 山陽本線 快速)→15:19神 戸 駅
神 戸 駅15:33(JR西日本 山陽本線 新快速)→17:25米 原 駅
米 原 駅17:33(JR東海 東海道本線)→18:48金 山 駅
金 山 駅19:05(名鉄常滑線 特急)→19:36[中部国際空港]
(中部国際空港 調査見学兼ねた空港内野宿)
■2019.09.08 関西国際→(舞子)→徳島→(舞子)→中部国際
■バスを使って徳島へ
二日目は帰宅する日から一日関西方面で過ごす日に変わった。
未明に台風の最新経路を確認したら、あまり予報は変わっておらず、関東地方が暴風域に入り始めるのが今日の夕方、通過が未明、明日朝には東京は雨が収まりそうな位置予報になっていた。
今日、関空の始発でまっすぐ帰っても東京に着くのは最早で16時過ぎ。台風が少しスピードを上げたり、電車の接続がうまくいかなかったりして遅れると、暴風雨にぶち当たる危険がある。一方、明日月曜日は、台風が遅れたとしても、午後なら確実に電車も動いているだろう。うまくいけば始発から平常運行してそうな位早く通り過ぎる台風位置だ。
問題なのは、土砂崩れなどで線路が不通になるパターンだが、大阪→名古屋→東京間は新幹線や中央本線、飛行機切り替えも容易。そこで、今日帰る方が危険と判断し、明日帰ることを即断した。
で、今日をどうするか。
昨日考えた末、大阪圏四空港巡り、岡山と高松、徳島、福井が候補に残っていた。
ここで、先のことをよく考えてみたら、ひとつ考慮する必要があることに気がついた。今日は元々関空に戻る予定で考えていたのだが、鉄道遅延によって月曜日の移動に時間がかかるなら、より東京に近い位置にいた方が良い。つまり、戻ってくるのは関空ではなく、中部国際(セントレア)にした方が良いのだ。
中部野宿なら、FLIGHT OF DREAMSや国際展示場にも行けるし、深夜滞在調査も出来る。さらに関空戻りの時より今日乗るJR利用区間が長くて、今日18きっぷを使う意味があり、一石四鳥だった。
しかし、中部まで戻らなくてはならないとなると、中部から離れる方向で遠出するのはあまりよろしくない。
この時点で、候補のうち、最も遠い高松が脱落した。徳島はさらに遠いと思っていたのだが、よくよく考えてみたら、徳島は高速バスが使え、淡路島経由でショートカットできる。より近いと思っていた岡山よりも所要時間が短くて済むことが分かったのだ。しかも、必要な時間は福井とも五分五分な感じ。となれば、行きたい順番は徳島が一番だったのだから、徳島に行くことに決定した。
徳島までは、舞子から高速バスに乗れば片道三千円弱とお安く行けるようなので、少し出費はあるが、18きっぷと高速バスを組み合わせる旅行を即決した。
5時50分過ぎの始発で関空を出たあと、まずは舞子へ。そこからバスで一時間、徳島の松茂へ向かい、そこからレンタサイクルで空港を回る行程に確定した。
舞子からのバスは、往復購入だと往復五千円ちょいと割引になるが、事前に帰りのバスのダイヤを決めなくてはならなかった。松茂から、少し長めに考えて、空港までの移動に片道各一時間、滞在二時間として、四時間後に出るバスを予約・購入。舞子には16時前に戻れることになった。
舞子からは、山陽本線と東海道本線を一気に上り、順調にいけば、20時頃にはセントレアに着ける予定をたてた。
徳島からの帰りは、神戸か伊丹に寄ることも考えたが、無理せずに中部へ直行することにした。
■超絶便利な舞子バス停
関空の始発は5時54分発。昨晩利用を断念したシャワールームを、空いている4時過ぎに利用し、軽く外回りを見学したあと、電車に乗って舞子へ向かった。
始発とは言っても、関空を出発したときには既に六時。大阪まで一時間、さらにそこから舞子まで小一時間かかり、舞子には太陽も上りに上った8時前に到着した。
舞子は、超絶便利な高速バスターミナルだ。駅前にある明石海峡大橋に乗り場が設けられている。このため、四国への窓口として機能していて、バス乗り継ぎ者が非常に多い。淡路島だったら千円以下で行けるところもあり、予約なしでも空きがあれば利用も可能と、非常に便利なのだ。
バス通勤の最前線、ストロー現象を実際に体感できる場所になっていた。
ターミナル自体は、高速の橋の下に小さな待合スペースがあるだけ。窓口はおろか券売機もない。トイレと自販機しかないが、それだけ滞在時間が短いということなのだろう。
昼であれば駅ビルの商業施設を利用できるので、利便性はある程度確保されていた。
淡路島方面へのバスはホームで行列が出来ていたが、徳島行きの利用者は五人しかいなかった。ネット予約をしていたのは自分だけだったようで、座席は先頭の1D指定(購入時には座席未指定と表示されていたが、乗るときには座席が指定されていた)。その場で現金を払っている人も見られたが、それらの人は自由席だったようだ。ネット決済は、紙のチケットもないので、乗った記録が残らないのは非常に残念だった。
すでに乗っていた人もいたが、舞子を出た時点で利用者は15人ほどしかいなかった。鳴門の2バス停で半分ほどは降りてしまい、松茂で降りたのは自分も含めて2人だけ。そこから徳島方面へは5人ほどしかいなくなっていた。
松茂は、とくとくターミナルと呼ばれる拠点施設が整備されている。前回、中にある観光案内所でレンタサイクルがあったことに気が付かず、戻ってきたときにそれがあることに気が付いて、失敗していた。
そこで今回はレンタサイクルを借りて向かうつもりでいたのだが、館内にあるはずの観光案内所が見当たらない。2、3度行き来しても見つからず、途方にくれて、ふと、外の案内板を見てみたら、観光案内所の文字がかかれた部分がシールで隠されていた。
なんと、観光案内所は数年前に閉鎖され、レンタサイクルは提供されていなかったのだ。
これは昨日の豊岡に続く想定外の事態だ。
今日は35度近いカンカン照り。ここから空港までは4キロほどあり、歩くのは地獄だ。一方で格安旅行のつもりで来ているから、何もあがかずにタクるのも何だかバカらしい。
調べたら、10分後に、少し離れた中喜来東をリムジンバスが通過することが分かったので、急いで移動し、来たバスに乗り込んだ。ここから空港まではたったの120円。バスで行き来できれば御の字だった。
戻りのバスがあるか心配だったので、バスの中で検索すると、13時到着の航空便に合わせて空港を出るバスがある。松茂からは13時50分発の神戸行きに乗らねばならないが、ラッキーなことにちょうど良いダイヤなので、それで戻ることに決定した。
レンタサイクルが確保できれば、海浜公園に行こうと思っていたのだが、行き帰りともにバスになったので、今回も訪問は断念した。
■正面展望は欠けたもののインスタ映えするターミナル
徳島飛行場も9年ぶりの訪問だ。前回訪問時以降少しだけ増築をしたものの、増築したのは搭乗待合室と手荷物受取場で、保安検査前エリア側は大きな変化はなかった。
保安検査前エリア側で目を引く変化があったのが、国際線用のカウンタが出来ていたことだった。しかし、その位置は、なんと、中央吹き抜けの一番奥のガラス脇。この空港の最大の売りは、真っ正面に駐機する飛行機を大きなガラス張り空間から眺められることなのに、その半分はカウンタの壁で覆われて見えなくなってしまっていた。
それでも、インスタ映えなどのためかフォトスポットが大増殖していて、相変わらず楽しい空港という感じ。遊びに来る子供連れも結構多い感じだった。
人がなかなか途切れず、到着ロビーの撮影で苦労はしたものの、調査は12時過ぎには終了した。
とくとくターミナルを出るバスまでまだ一時間半以上ある。13時のバスを待つか歩いて戻るか迷ったものの、とくとくターミナルまではたったの120円だし、外は相変わらず灼熱地獄だったので、歩くのは断念。涼しい空港でゆっくり待っていた。
ところが、13時少し前に到着口を眺めに行ったら、13時の到着便が15分遅延と出ていた。
この航空便に接続するバスの空港出発時刻は便到着の何分後か明確にはなっていない(一応定刻では10分後の13時10分発)。トロトロした乗客がもしもいて、その人を待ってから発車すると松茂発の神戸行きバスに間に合わない可能性が出てきた。一方で今から歩きだと高速バスには到底間に合わない。
間に合わなかったら洒落にならないので、結局、急きょタクシーで戻ることに変更。120円で済むところが、千円超えの運賃を支払うことになってしまった。
前回はレンタサイクルに気が付かずに行きはタクシー利用、帰りは路線バス+歩き。今回は帰りがタクシー利用。毎回毎回得得な感じのしない交通拠点だった。
空港バスは、13時40分頃に松茂を通過していた。結果としては間に合ったことになるが、歩道橋を渡ったりしなくてはならないので、本当にギリギリだった。ちなみに、この数分前にこのバス停から関空行の高速バスが出ていっていた。
■まずはDREAMSの世界へ
松茂から舞子までは、バスで一気に戻る。松茂からは5人ほどが乗車したものの、利用者は20人ほどしかおらず、往路同様少し拍子抜けしてしまった。
バスの乗車時間は約一時間。ウツラウツラDREAMSをみている間に、明石海峡大橋となり、すぐに舞子に到着。舞子では、約半数の10人ほどが下車していた。
舞子にはおやつの時刻には帰還できた。現地で四時間遊んで、六時間しか経過していないのだから、この高速バスはかなり便利なものだった。
ここからは、セントレアまで鈍行で向かう。
舞子には各停と快速しか止まらないので、まずは快速に乗ったあと、神戸で14分待ちして新快速へ乗り換えとなった。ちょうど、神戸の直前で新快速に追い抜かれ、タッチの差で乗り継げないから、14分待たされる。少し不満な乗り継ぎだ。
しかも、今日はとにかく暑すぎ。いつもなら、ホームで電車を待つところだが、暑すぎてホームにいられず、冷房の効いているキオスクにいったん退避するほどだった。
神戸で新快速に乗ると快調に飛ばしていった。米原までは約2時間ほどだ。昨晩あまり寝ていないこともあり、車内では、京都を通りすぎたことすら気が付かないほど爆睡。ハッと起きたら米原に到達する直前だった。米原で乗り換えた電車も快速に飛ばし、金山まではあっという間の乗車となった。
それでも金山では、陽が落ちて、真っ暗な時間帯になっていた。
金山では18きっぷが使えない名古屋鉄道に乗り継ぎ。短時間の待ちで特急が来たので、比較的素早くセントレアに到達できた。
さて、今晩は、24時間開館空港のセントレアでの野宿だ。野宿状況の調査を兼ねたものとなり、成田国際、東京国際、関空に引き続き、これで公称24時間開館の国際空港すべてで深夜調査を行うことになる。他の空港を調べた時と異なり、あまり客が多くないであろう日曜夜の状況での調査だ。
20時前に空港に着けたので、寝る場所の確保の前に、まずは10時〜22時にしか開いていないFLIGHT OF DREAMSへと向かった。売店と見学スペースは既に閉店後。飲食店も着いた直後の20時に半分以上の店が閉まり、開いてる店も商品を絞っていたが、フードコート状なので雰囲気を楽しむことはできた。航空ファンにはまさにDREAMSの世界といったところだろうか。
本当は明朝に見学スペースを楽しみたかったが、10時開店では遅すぎるので、遅い時刻でのじっくり訪問になってしまった。まあ、第2ターミナルが出来てから、再訪問しなくてはならないから、展示施設エリアの見学は次回に行くDREAMSな世界にしておいた。
■意外と野宿客が少ないセントレア
一通りの見学と夕食を終えて、FLIGHT OF DREAMSの閉館する22時前にターミナルへと移動。ターミナルでは、まだ開いている三階以上の館内をひと通り調査するにとどめた。
ダイヤを見ると、中部は深夜の運航が一切なく、早朝便もスカイマークが六時台に一便あるだけしかない。さらに、他の空港と異なり空港島の中だけでもホテルがたくさんある(普通のホテルが4社6か所とカプセルホテルが1つある)ので、ターミナルを24時間開館する必要は全く無いのだが、空港運営自体は24時間だから、到着側だけでも開けているようだった。
23時頃に24時間開館区画である1階と2階の調査を開始した。
この日、1階にあるカプセルホテルは満室だったが、野宿している人はあまり多くなかった。客は少ないが、充電スペースは、絶対数が少ないのでほぼ埋まっていた。1階の椅子は多くが空席の状況だった。
2階は、到着口前の椅子にいる人が若干多く、3分の2程度が埋まっていた。しかし、椅子近くにあるテレビでドラマを見に来た人が多かったようで、3分の1程の人は、ドラマが終わったら去っていっていた。
24時時点で再度見て回ったところ、1階は相変わらず空席ばかりで、充電スペース回りのみが混雑していた。
2階は、数が少ない充電スペースはほぼ埋まっていたが、椅子は一人で四席並び一組を確保した状態で半分程しか埋まっていない程度。国内線の方が遅くまで到着していたので、国内線側の方が若干混んでいただけだった。
自分は充電スペースを確保できたので、人の少ない国際線側で椅子一組に居座ることにした。
天井照明は、24時半頃に減灯されたものの、ほとんど気が付かない位の減らし方で、明るいところで寝られない人には辛いかもしれなかった。そういう人は少しでも暗い1階の方がおすすめな感じだった。
明日は、外回りの調査のため、空が明るくなったらすぐ動き出さねばならないから、すぐにでも寝たかったが、意外と音がうるさい。
24時に広告サイネージの電気が切られ、延々何度も何度も続く、カステラ一番的なDENSOのCM音声は途切れたが、テレビが大音量で流れていてうるさく、なかなか眠れなかった。
ひとり、他人が見ているのに、番組途中でチャンネルを変えるような、我が物のように見ている輩がいて、そいつが見たい番組が終了した途端、他人が見ているのは完全無視でテレビ電源をブチ切ったので、12時半以降は静かになった。
これで安心して静かにDREAMSを見られる。
そう思って眠りに入ったのも束の間、1時少し前に三階でなにやら少し大きめの案内放送が流れた。
暫くしたら、結構多くの人が現れて、椅子があっという間に埋まってしまった。
そういえば、三階以上の閉館時間は1時〜4時半だ。急に現れた人たちは、3階から追い出されてきた人たちだったようだ。
1階はほとんど人が増えていなかったので、3階以上にいた人はほぼ2階に雪崩れ込んで来たようだった。
3階は端の方にコンセント付の座席が多数ある。このため、それに釣られて野宿しようとする人がいるが、深夜は閉鎖となるので要注意ということだ。
セントレアの場合、1階・2階のコンセントの総数が少ないので、これらが埋まっていれば、1時まで限定となるが、3階で充電し、1時以降は1階で寝るというのがひとつの手だろう。
ちなみに1階は横になれる座席が余っており、ほとんど人気がなかった。成田も関空もそうだったが、天井が高く、上から覗きこまれるようなところは共通して好まれない傾向にあるようだ(中部の場合、2階より1階の方が照明は暗め)。
とにかく明日も朝が早いので、1時過ぎに椅子で就寝。短時間だが、少しばかりのDREAMSを見ることになった。
■今日の教訓!
・舞子は超絶便利なバス拠点←駅前からすぐに四国へ
・[徳島]松茂からのアクセスを考えよう←高速バスから乗り継ぎ
・[徳島]正面ガラスは魅力半減←それでも駐機の飛行機が見られます
・[中部]野宿客少なし←ただし座席も充電スペースも少ないです
■実際の旅程
09/08 SUN
[関西国際空港]05:54(JR阪和線他 関空快速)→07:02大 阪 駅
大 阪 駅07:06(JR東海道本線 快速)→07:54舞 子 駅
舞 子 BS08:40(阪神バス 神戸徳島線)→09:45松 茂 BS
松 茂 BS10:00(徒 歩)→10:05中喜来東BS
中喜来東BS10:08(徳島バス 空港バス)→10:18[徳島飛行場]
[徳島飛行場]13:10(徳島バス 空港バス)→13:19松 茂 BS
松 茂 BS13:50(徳島バス 神戸徳島線)→14:50舞 子 BS
舞 子 駅15:03(JR西日本 山陽本線 快速)→15:19神 戸 駅
神 戸 駅15:33(JR西日本 山陽本線 新快速)→17:25米 原 駅
米 原 駅17:33(JR東海 東海道本線)→18:48金 山 駅
金 山 駅19:05(名鉄常滑線 特急)→19:36[中部国際空港]
(中部国際空港 調査見学兼ねた空港内野宿)
2019年09月07日
深夜空港でDREAMS見た(1日目)
※2019年10月にアップした旅行記です。
■2019.09.07 (自宅)→東京国際→鳥取→但馬→関西国際
■あっちもこっちも障害ばかり
台風のせいで不安なまま、出発当日の朝を迎えた。
天気予報を見ると、台風の動きは、進路も時期もあまり変わっていなかった。このまま予報通りなら三日目には普通に戻ってこられるので、予定はそのままで、旅行に行くことを決定した。
まずは、朝イチの飛行機搭乗だ。
六時台後半の飛行機なので、京急線の始発で行けば、ある程度余裕で着けると考えていた。しかし、京急線は、なんと神奈川新町でトラックと衝突事故を起こして木曜日から京急川崎以南が運休していた。
再開予定は、当初は金曜日の夕方との報道もあったがあっさり公式サイトで否定されており、前日の駅の張り紙だと土曜日の始発から再開を目指すとされていた。京急は人身事故とかの復旧も現場検証を待たずにペッぺと片付けてかなり早く復旧するなど、スピーディーさはよく知られている。しかし、今回はそう簡単にいきそうもない。素人目で見ても恐らくはそれまでの再開は無理だろうと判断。安全策をとり、一時間早起きして、蒲田まで京浜東北線に乗ることにしていた。
朝起きてから京急のサイトを見たら、案の定、再開は間に合っておらず、昼頃復旧を目指すと後退していた。
こういうのは、安全に関わることでもあるし、少し長めに言っておいて、頑張って早く復旧しましたと言う方が、好印象だし、お客としては助かるんだけど、、、。関西国際空港のタンカー衝突事故で国土交通大臣の突き上げがあって以降、「上様が早くしろと言ってんのになぜ出来ない?現場はつべこべ言わずに復旧を早くすると言え。」的な空気になっているのは何だか残念だ。もしも、前日の駅張りの情報を信じて、時間通り、京急線の駅に行っていたら、飛行機に乗り遅れたかもしれなかった。
蒲田からはシャトルバスを利用する手もあるが、バスだと国際線でぐるぐる回って時間もかかる。
京急空港線は前日も次から次へと運行していた。京急蒲田から空港線内がほぼダイヤ通りの運行なら、始発は5時19分発のはず。
そこで、バスを完全無視して京急蒲田まで歩き、空港線の始発に乗り込んだ。
始発はやはり5時19分発だった。
そうやって意外と早く着けたのに、空港では、自動チェックイン機が反応せずにチェックインの列に並ぶ羽目になった。ホステスか何かと勘違いしてダベりかけ続けることで係員の集中力を割く客や、預ける手荷物が多い人など、手続きに時間のかかる客が大勢おり、さらには手続き締切ギリギリで先に通される客もいてなかなか先に進まない。やっときた自分は、手荷物も預けないので、1分かからず手続きが終わってしまい、不公平感だけが残ってしまった。
※今回、自分の運賃が国際線用運賃だったために、国内線の自動チェックイン機で受け付けてくれなかったようだ。そもそもこういう場合でも自動機を使えるようにしてほしいし、窓口は、そういう風に自動機がシステム上使えない人を優先してほしいと感じてしまった。自動機を使えるのに使わない人で混雑するのは非常に困るし、締切時刻ギリギリなんてのは、その人が来るのが遅いだけなのだから、、、。
比較的余裕があると思っていたが、搭乗手続きに時間がかかったのに加えて、69番という最遠の搭乗口になってしまったので、ほとんど待つことなく、あっという間に搭乗になってしまった。あっちもこっちも障害だらけといった感じだった。
今回も南ピアからの出発で、北側の別棟には行くことができなかった。
■台風の影響は当然飛行にも、障害は続く
飛行機はほぼ満席だった。さすがは土曜の朝イチ便だが、機材小型化の影響が大きそうだ。
鳥取までは思っていたよりもあっという間で、ベルト着用サインが消えて少し経ってからトイレに行ったら、すぐに着陸態勢になった。10分後にシートベルト着用サインが付きますとの案内の放送が入ってから団体が四人ほど連れションしていたこともありトイレは混雑。ポーンと鳴るまでが思ったより早く、トイレに行こうとした別の一人が断られた位だった。中型機なので、後ろに一つしかトイレがないのも混雑の原因だったようだ。
で、ベルト着用サインが付いて暫くしたら、機体が揺れ始めた。
あー、台風の風だ。
今回、台風の直接的な影響はなかったが、何せ台風の東側だから、西側よりは風雨が強いはずと思っていた。だから、正直、あまり乗りたくなかった(=まさに飛行機に乗るときの精神的障害)。鳥取は海沿い空港だし、大揺れするだろうなあ、と不安だったのだが、まさにその状態になってしまった。雨は避けられたが、風は避けられなかったのだ。
ほどなくしてゲロりそうになった。久しぶりにゲロ袋を手に取り、息を潜めていたのだが、少しカクンとなった瞬間に声を出す客がいる。えーえー、声出す余裕があるなら、ジェットコースターみたいに楽しめるだろうが、こっちはその声に驚くことで、止めていたものが出そうになるから、ホント止めてほしい(ホントに怖い時って声なんて出ないし、、、)。昔は、多少の揺れで声出す人ってあまりいなかったと思うんだけど、最近は、水平飛行中がほぼ揺れないせいか、あるいはジャンボばかり乗ってきた人たちなのか、なんとなく、声を出す人が多くなった印象だった。
揺れている時間が短めだったので、何とか持ちこたえられた。風向きの関係か旋回しての西側からの着陸だったので、より揺れてしまったようだ。今回は「揺れても飛行の安全性に問題ありません」のCAアナウンスがなかった代わりに、最後に珍しく機長アナウンスがあり、台風の影響で風が強かったことが伝えられていた。こういうフォローがあるのは好印象だった。
■コナン一色の鳥取は見学客が多すぎる
鳥取空港は、約9年ぶりの訪問だ。少し時間がかかってしまったが、砂丘コナンの愛称が付いてから初めての訪問となった。
美保(米子)が内装を鬼太郎仕様にしたときはゲゲゲと思ったものだが、そっちはまだ序の口だった。
鳥取は内装に加えて、専門のグッズ販売店を開設。さらにBGMまでコナンのテーマを流し、謎解きコーナーも設けているなどかなりの力の入れようだった。ベストな内装の真実はひとつとは限らないんだろう。
降りた直後の搭乗橋から装飾が始まっているので、カメラを持った若者が立ち止まってなかなか進まない位だった。
なんとも毎週のように事件が起きそうな空港だが、全く怖さはなく、楽しめる撮影スポットが随所にあるので、到着したお客はそのまま暫く滞在する人も多い。メインの巨大トリックアートには撮影の列ができるほどだった。
このため、すぐに館内撮影に入れなかった。見物客が多すぎなんて、地方空港ではまず見られない。空港見学者にとっては想定外の障害だ。まずは外回りから調査し、館内の調査は到着客が捌けてからになった。そもそも二階にある売店・飲食店の半分以上は10時頃の開店で、それまではほとんど画にならないので、館内でブラブラして時間を過ごし、ゆっくりと館内調査を続けた。
10時前頃に国際線の団体客が増えてきた。撮影スポットは、国際線カウンタのすぐ脇にあり、大荷物を持った客ですぐに混雑した。人が少ない時間帯に何とか撮り終えていたが、調査を少し遅くしていたら、人だらけになるところだった。
※ちょうど国際線利用の団体客が到着する時刻に合わせて「空の駅女子会」なるおば様集団が、インバウンド向けのイベントを開催していた。こうやって空港を拠点に盛り上げる集団がいるのは、元・空の駅情報館管理人としては、嬉しい出来事だった。
10時の店舗開店と同時に残っていた調査を素早く済ませ、10時過ぎに鳥取空港を出た。
空港口のバス停を確認しつつ、約20分歩いて鳥取大学前駅へ向かった。
■まさかの障害、レンタサイクルがなくなった豊岡駅
鳥取大学前駅からは、11時発の鈍行に乗り込んだ。
乗った電車は先週も羽越本線で乗ったキハ47系だった。新潟では引退間近らしかったが、西日本旅客鉄道ではまだまだバリバリの現役。あまり乗ったことのない車両だが、今回の18きっぷ利用では、乗車頻度の高い列車となった。
十分ほどで到着する鳥取駅ではわずか一分乗り継ぎで、正面ホームに止まっていた一両編成の電車に移動となった。
が、乗り込んだら白人の外人で大混雑していた。インバウンド誘致に積極的な岩美町へ向かう人たちのようで、数駅で降りていったが、こんな田舎のローカル電車で白人を見るのはとても驚きだった。空港でのおもてなしといい、地方にもインバウンドの波が到来していることを強く実感することになった。
鳥取からは途中一回乗り継ぎを挟んで豊岡まで2時間弱で移動できた。
豊岡で電車を降りたら、台風13号によるフェーン現象の影響で、今にも熔けそうな暑さだった。これから利用するレンタサイクルは、完全な熱中症警戒だ。
そこで、まずは駅前コンビニで飲み物だけを確保してから、これまた駅前にある観光案内所へレンタサイクルを借りに向かった。前回訪問時もここでレンタサイクルしたので、同じ動きになる。
ところが、観光案内所で話をしたら、なんとレンタサイクルの取り扱いを止めてしまったという。こんなところにも障害が出てくるとは、、、。
代わりのレンタサイクルは、街中には、カバンストリートにある、駅から一キロ強離れた駐車場でしか扱いがないという。ネットで調べると5台しかないらしい小規模店。借りられないリスクが大きそうだ。
豊岡駅から空港までは約八キロ、車なら10分強の距離しかないのだが、山の中にポツンとあるため、ここから空港まではアクセスが貧弱だ。唯一の公共交通機関であるバスは、駅から空港行が一日三便しかなく、ちょうど良い時間帯の便がなかった。このため、雨の日は、空港までの距離が五キロ強に縮まるひと駅先の国府駅から往復歩くことも考えていた。
しかし、今日は晴れていたため、何にも考えずに豊岡駅で降りてきたのだ。
チャリが満車の時はレンタカーかタクシーで行くしかない。いずれも値段が高いので、なんとしてでもチャリを確保しようと、当該駐車場へ急いで向かった。
駐車場までは、せっせと歩いて15分ほど。暑すぎのせいか、心配をよそに、まだまだチャリは残っていた。
もしもチャリが残っていなかったら、ひと駅先まで電車に乗るのが正解だったので、なんとか難を逃れた感じだった。
チャリは三時間貸し出しとし、13時45分頃に街をスタートした。街から空港までは、チンタラ走っても30分くらいの距離だが、今日は暑すぎて、こいでもこいでも先に進んだ感じがしない。
特に後半3キロほどの登りが、じみ〜にきつかった。坂道がきつくて、こいで登れないから、少し歩いては、休んで、水飲んで、の繰り返し。しかも、息が切れ切れだから、水が飲みにくい。ヒーヒー言いながら登ることになった。
結局、空港には14時半過ぎてからの到着になってしまった。
それにしても暑すぎで疲れ果てた。熱中症厳重警戒日で、さっき買ったばかりのペットボトルはすでに空となってしまった位だ。
汗ダラダラのままターミナルに飛び込むと、すぐに喫茶へ。活力を得るために敢えてカレーを注文。飲み物をガブ飲みし、まずは昼飯を済ませて、体調を落ち着かせた。
※喫茶は、ご当地系などの珍しいメニューはなく、ごく普通のラインナップだった。カレーは意外と値段が高く、やや仕方なく注文した。しかし、ミニサラダに、冷奴、果物も付いており、バランスのとれた構成。熱中症厳重警戒中には最適な注文品だった。
■結局今日は関空へ
但馬飛行場では、館内撮影と滑走路挟んだ反対側の公園を見学。少し滞在時間を食ってしまったが、16時前に空港を出られた。
来るときに小一時間かかったので、16時45分までに返せるか不安だったが、空港からは最初の3キロは下り坂。さっき上りで30分くらいかかった道のりを、5分ほどしかかからず走破。時間が少しあるので、日本一の発着回数を誇る公立豊岡病院のヘリポートを見る余裕もあり、レンタサイクルをやっている駐車場に到着したのは16時半頃だった。
そこから、再び歩き、17時前には豊岡駅へ戻れた。
帰路は全く障害なく来られた。
ここで時間があったので、翌日の動きを確認した。
まず天気予報と現況を確認すると、台風は明日夜に東海から関東にかけて上陸で変わらなかった。月曜昼には茨城県沖に抜けている予報だったので、東京に帰るのは、明日夜ではなく、明後日午後にすることを最終確定した。
となると、明日どこで時間を潰すか決める必要がある。
当初予定の中部国際でも良いが、それだと、三日目の帰りが早くなりすぎ、台風の影響を受けやすくなる。中部は三日目に寄ることにして、二日目は周辺空港訪問を画策した。
大阪三空港(関西国際(関空)、大阪国際(伊丹)、八尾)と神戸が手っ取り早いが、大阪には比較的来やすい。そこで、今日これから折角関西の西寄りを通ったり、若狭湾側に抜けやすかったりすることもあり、近年行けていない福井、岡山、高松、徳島へ行くのも検討した。
ちなみに、大阪圏四空港は、関空は泊まれば調査できる。神戸と伊丹は昨年、今年と利用したばかりで、大きな変化がない。残りの八尾も定期便が飛んでおらずに変化があまりないから、いずれもあまり行きたい気がなかった。少し離れている南紀白浜も一昨年行ったばかりだ。
となると、大阪圏以外の空港に行く方が良さそう。検討をした四空港は、いずれも長年行けておらず、ちょうど良い訪問先だ。徳島(増築済)>高松(民営化)>岡山(桃太郎化)>福井の順で行きたいところだった。
18きっぷで回るなら、明日は関空発関空帰りとなる。
18きっぷでの行きやすさは、四国二空港は瀬戸大橋を渡らざるを得ず、大回り経路になるため、岡山>福井>高松>徳島で、行きたいところとはミスマッチだった。岡山と高松の2空港はセットでギリギリ行けそうだが、どうせ岡山、高松、徳島なら三空港とも行っておきたいところだった。
18きっぷで3空港に行けない最大の原因は、関空発着だからで、これを岡山宿泊などにすれば、3空港をギリギリ行けそうだ。しかし、その場合はホテル代がかかる。その分を浮かして効率よく回るなら、レンタカーを借りて車中泊にすれば、夜の間に移動も宿泊もできて一石二鳥だ。そこで、急きょレンタカーを借りることを検討した。
しかし、これがうまくいかない。
まず姫路〜神戸にかけてで検索をかけたが、まず、そもそもその辺りを通過する時間帯まで開いてる店舗がない。大阪方面まで拡げてみても、新大阪と西宮辺りの店が一件ずつ深夜まで開いている店としてヒットしただけだった。しかも、新大阪は満車、西宮はデカイ車しか空きがなく、値段が一万超えと高額。
結局、岡山、高松辺りまで足を伸ばすのは断念した。
となると、明日は福井かなあとぼんやり考えながら、明日どこに行くかは決められなかった。
ただ、レンタカーを確保できなかった時点で、今晩は、深夜調査を兼ねた宿代わりの関空野宿が確定。今日は、深くは考えずに、とりあえず関空を目指すことにした。
レンタサイクルは、駅からかなり離れた街の東側にある「Toyobra」という売店兼観光案内所で貸し出しが行われていた。自転車はVelo MICHELINのスタイリッシュなもので、導入当初は結構話題になっていたようだ。
■鉄道はほとんど空席のち混雑
豊岡から乗った17時33分発の列車は、今日関空まで行ける最終接続便だ。豊岡からは、和田山、寺前、姫路、大阪と乗り継いで行く。
豊岡から大阪方面へは、和田山から山陰本線へ抜けて京都から東海道本線を下るパターンや和田山から山陰本線をしばらく進んだ福知山から福知山線に乗り換え尼崎経由で向かうパターンなどが考えられる。播但線経由は、真っすぐ南下して姫路へ出てそこから東進するので、少し遠回りに見えるものの、東海道本線区間がぶっ飛ばすので、この便に接続する電車では、姫路経由が最も早く行ける経路になっていた。
車内は、豊岡出発の時点では部活帰りの高校生などで混雑していたが、駅ごとにお客さんはどんどん減少。それほど遅い時刻ではなかったが、姫路まではあまり乗客はおらず、完全にローカルな旅行だった。
姫路からは一気に都会になり、長大編成の電車に。それでも、夜の上り電車なので、あまり混雑はせずに大阪までは比較的快適に来られた。
しかし、大阪からの阪和線区間は夜の下り便で、関空快速はとにかく混んでいた。大阪環状線区間は混雑が特にひどい状態で、車両に入るのもひと苦労なほどだった。鳳辺りまでは座ることはできなかったが、その後は駅ごとに空きはじめ、日根野でほとんど客がいなくなった。
関空は24時間空港だが、飛行機の深夜便は無いので、こんな時刻に関空まで行く人はほとんどいないようだった。
■ホテル代わりで混雑する空港
関空には22時半に到着した。
問題だったのは夕飯の確保だった。ほとんどの店が閉まってしまっていて、大阪名物は確保できなさそうだったからだ。
閉店準備をしていた案内所のおねえさんにファーストフード位しか開いてないのか?と尋ねたら、「マクドとすき家位ですね」と残念な返事(でもマックじゃないので関西っぽい会話!)。結局、エアロプラザの松屋で平凡な食事になってしまった。
食事を済ませてから館内の詳しい調査を始めた。
この空港は、野宿客に至れり尽くせりなので、利用者側も慣れたものだ。ホテル代を浮かしたい人が多いのだろう。まだまだ大阪市内に出られる時間なのに、多くの客が既に居座っていた。
今回が二度目となる関空の深夜滞在。前回はなかったカプセルホテルがオープンしたあとに利用動向がどのくらい変化しているかの調査も兼ね、第1ターミナルとエアロプラザのみだが調査して回った。
しかし、お客さんの利用動向は、前回とあまり変わっていなかった。
23時頃には、第1ターミナルのリフレッシュルームが早くも満室に。シャワーだけの利用も含めて朝まで完全満室だったのは前回と同じだった。
野宿客の利用密度が非常に高かったのがエアロプラザの待合室で、こちらも前回と変わらず。23時頃の時点で待合室内は既に空きがない状態だった。充電も横に寝られる椅子も確保でき、シャワールームが隣接、24時間営業店舗もすぐそこ、そして何より空調の効きが良すぎと野宿するのに最適空間だから、相変わらず人気が高いようだ。
次に利用が多かったのが第1ターミナルの2階。それとエアロプラザの第2行きバス乗り場への出口付近。いずれも充電はできないが、天井が低く、横になれる椅子がある。
人気がないのが、第1ターミナルの1階と4階であるのも、前回と全く変わらなかった。いずれも天井が高い(=空調の効きが悪い)という共通点がある。1階は充電スペースはないが横になれる椅子。それでもあまり人はいなかった。4階は椅子が一席ずつに区切られたものに変更されて寝にくくなり、さらに人気の無さに拍車がかかっていた。
唯一前回と異なったのが、3階のエスカレータ脇のソファ。貴重な横になれる柔らかい椅子なので、前回は22時頃には埋まっていたが、今回は24時くらいまでは利用がなかった。
24時頃にシャワーだけでも浴びようと、エアロプラザのシャワールームに行ってみたものの、数人が列を作っていたので利用を断念した。
それにしても、何でこんなにホテルを取っている人が少ないのかと不思議になるぐらい深夜滞在者が多い。そもそもエアロプラザって、ホテル棟なはずなのに、野宿客が集まるとは、、、。そのほとんどは遅延などで仕方なく空港に野宿しているのではなく、何時間も前から空港に来ている確信犯だ。
このため、22時過ぎてから空港に入った時点で、席取りは完全に敗者だった。
自分は、早朝の調査を開始するまで仮眠は取りたい。しかし、この先旅行がまだ二日間あるのと、台風情報を調べるために携帯を多用する可能性が非常に高いことから、今晩は携帯の充電ができることが最優先。人気のない4階で変な体勢で横になりながら充電・仮眠するスタイルをとった。
早朝出発便は第2しかないため、搭乗客はほぼいなかったが、天井の大規模工事を行っていてうるさく、体勢の影響もあって何度も寝ては起きるを繰り返した。4階は決して快適にいることはできない感じだった。
なんだかDREAMSを見ているのか見ていないのか分からないまま、夜が更けていった。
■今日の教訓!
・朝から運休には要注意←乗り遅れになるので時間には余裕を持って
・朝から行列には要注意←乗り遅れになるので時間には余裕を持って
・国際線運賃には要注意←自動機が使えない場合があります
・[鳥取]コナンを撮影しよう←各所に撮影スポットがあります
・豊岡レンタサイクルは要注意←数が少なく駅から遠いです
・[関空]野宿するならお早めに←皆考えることは一緒です
■実際の旅程
09/07 SAT
自 宅04:30(JR東日本 京浜東北線等)→05:00蒲 田 駅
京急蒲田駅05:19(京浜急行電鉄 空港線)→05:29[東京国際空港]
[東京国際空港]06:40(ANA293便)→07:55[鳥取空港]10:00(徒歩)→10:30鳥取大学前駅
鳥取大学前駅11:00(JR西日本 山陰本線)→11:08鳥 取 駅
鳥 取 駅11:09(JR西日本 山陰本線)→11:52浜 坂 駅
浜 坂 駅12:07(JR西日本 山陰本線 快速)→13:16豊 岡 駅
豊 岡 駅13:20(徒 歩)→13:50豊岡市内Toyobra
豊岡市内Toyobra13:50(レンタサイクル)→14:45[但馬飛行場]
[但馬飛行場]15:45(レンタサイクル)→16:30豊岡市内Toyobra
豊岡市内Toyobra16:30(徒 歩)→17:00豊 岡 駅
豊 岡 駅17:33(JR西日本 山陰本線)→18:06和 田 山駅
和 田 山駅18:25(JR西日本 播但線)→19:19寺 前 駅
寺 前 駅19:25(JR西日本 播但線)→20:09姫 路 駅
姫 路 駅20:16(JR西日本 山陽本線 新快速)→21:18大 阪 駅
大 阪 駅21:25(JR西日本 阪和線他 関空快速)→22:30[関西国際空港]
(関西国際空港 調査見学兼ねた空港内野宿)
■2019.09.07 (自宅)→東京国際→鳥取→但馬→関西国際
■あっちもこっちも障害ばかり
台風のせいで不安なまま、出発当日の朝を迎えた。
天気予報を見ると、台風の動きは、進路も時期もあまり変わっていなかった。このまま予報通りなら三日目には普通に戻ってこられるので、予定はそのままで、旅行に行くことを決定した。
まずは、朝イチの飛行機搭乗だ。
六時台後半の飛行機なので、京急線の始発で行けば、ある程度余裕で着けると考えていた。しかし、京急線は、なんと神奈川新町でトラックと衝突事故を起こして木曜日から京急川崎以南が運休していた。
再開予定は、当初は金曜日の夕方との報道もあったがあっさり公式サイトで否定されており、前日の駅の張り紙だと土曜日の始発から再開を目指すとされていた。京急は人身事故とかの復旧も現場検証を待たずにペッぺと片付けてかなり早く復旧するなど、スピーディーさはよく知られている。しかし、今回はそう簡単にいきそうもない。素人目で見ても恐らくはそれまでの再開は無理だろうと判断。安全策をとり、一時間早起きして、蒲田まで京浜東北線に乗ることにしていた。
朝起きてから京急のサイトを見たら、案の定、再開は間に合っておらず、昼頃復旧を目指すと後退していた。
こういうのは、安全に関わることでもあるし、少し長めに言っておいて、頑張って早く復旧しましたと言う方が、好印象だし、お客としては助かるんだけど、、、。関西国際空港のタンカー衝突事故で国土交通大臣の突き上げがあって以降、「上様が早くしろと言ってんのになぜ出来ない?現場はつべこべ言わずに復旧を早くすると言え。」的な空気になっているのは何だか残念だ。もしも、前日の駅張りの情報を信じて、時間通り、京急線の駅に行っていたら、飛行機に乗り遅れたかもしれなかった。
蒲田からはシャトルバスを利用する手もあるが、バスだと国際線でぐるぐる回って時間もかかる。
京急空港線は前日も次から次へと運行していた。京急蒲田から空港線内がほぼダイヤ通りの運行なら、始発は5時19分発のはず。
そこで、バスを完全無視して京急蒲田まで歩き、空港線の始発に乗り込んだ。
始発はやはり5時19分発だった。
そうやって意外と早く着けたのに、空港では、自動チェックイン機が反応せずにチェックインの列に並ぶ羽目になった。ホステスか何かと勘違いしてダベりかけ続けることで係員の集中力を割く客や、預ける手荷物が多い人など、手続きに時間のかかる客が大勢おり、さらには手続き締切ギリギリで先に通される客もいてなかなか先に進まない。やっときた自分は、手荷物も預けないので、1分かからず手続きが終わってしまい、不公平感だけが残ってしまった。
※今回、自分の運賃が国際線用運賃だったために、国内線の自動チェックイン機で受け付けてくれなかったようだ。そもそもこういう場合でも自動機を使えるようにしてほしいし、窓口は、そういう風に自動機がシステム上使えない人を優先してほしいと感じてしまった。自動機を使えるのに使わない人で混雑するのは非常に困るし、締切時刻ギリギリなんてのは、その人が来るのが遅いだけなのだから、、、。
比較的余裕があると思っていたが、搭乗手続きに時間がかかったのに加えて、69番という最遠の搭乗口になってしまったので、ほとんど待つことなく、あっという間に搭乗になってしまった。あっちもこっちも障害だらけといった感じだった。
今回も南ピアからの出発で、北側の別棟には行くことができなかった。
■台風の影響は当然飛行にも、障害は続く
飛行機はほぼ満席だった。さすがは土曜の朝イチ便だが、機材小型化の影響が大きそうだ。
鳥取までは思っていたよりもあっという間で、ベルト着用サインが消えて少し経ってからトイレに行ったら、すぐに着陸態勢になった。10分後にシートベルト着用サインが付きますとの案内の放送が入ってから団体が四人ほど連れションしていたこともありトイレは混雑。ポーンと鳴るまでが思ったより早く、トイレに行こうとした別の一人が断られた位だった。中型機なので、後ろに一つしかトイレがないのも混雑の原因だったようだ。
で、ベルト着用サインが付いて暫くしたら、機体が揺れ始めた。
あー、台風の風だ。
今回、台風の直接的な影響はなかったが、何せ台風の東側だから、西側よりは風雨が強いはずと思っていた。だから、正直、あまり乗りたくなかった(=まさに飛行機に乗るときの精神的障害)。鳥取は海沿い空港だし、大揺れするだろうなあ、と不安だったのだが、まさにその状態になってしまった。雨は避けられたが、風は避けられなかったのだ。
ほどなくしてゲロりそうになった。久しぶりにゲロ袋を手に取り、息を潜めていたのだが、少しカクンとなった瞬間に声を出す客がいる。えーえー、声出す余裕があるなら、ジェットコースターみたいに楽しめるだろうが、こっちはその声に驚くことで、止めていたものが出そうになるから、ホント止めてほしい(ホントに怖い時って声なんて出ないし、、、)。昔は、多少の揺れで声出す人ってあまりいなかったと思うんだけど、最近は、水平飛行中がほぼ揺れないせいか、あるいはジャンボばかり乗ってきた人たちなのか、なんとなく、声を出す人が多くなった印象だった。
揺れている時間が短めだったので、何とか持ちこたえられた。風向きの関係か旋回しての西側からの着陸だったので、より揺れてしまったようだ。今回は「揺れても飛行の安全性に問題ありません」のCAアナウンスがなかった代わりに、最後に珍しく機長アナウンスがあり、台風の影響で風が強かったことが伝えられていた。こういうフォローがあるのは好印象だった。
■コナン一色の鳥取は見学客が多すぎる
鳥取空港は、約9年ぶりの訪問だ。少し時間がかかってしまったが、砂丘コナンの愛称が付いてから初めての訪問となった。
美保(米子)が内装を鬼太郎仕様にしたときはゲゲゲと思ったものだが、そっちはまだ序の口だった。
鳥取は内装に加えて、専門のグッズ販売店を開設。さらにBGMまでコナンのテーマを流し、謎解きコーナーも設けているなどかなりの力の入れようだった。ベストな内装の真実はひとつとは限らないんだろう。
降りた直後の搭乗橋から装飾が始まっているので、カメラを持った若者が立ち止まってなかなか進まない位だった。
なんとも毎週のように事件が起きそうな空港だが、全く怖さはなく、楽しめる撮影スポットが随所にあるので、到着したお客はそのまま暫く滞在する人も多い。メインの巨大トリックアートには撮影の列ができるほどだった。
このため、すぐに館内撮影に入れなかった。見物客が多すぎなんて、地方空港ではまず見られない。空港見学者にとっては想定外の障害だ。まずは外回りから調査し、館内の調査は到着客が捌けてからになった。そもそも二階にある売店・飲食店の半分以上は10時頃の開店で、それまではほとんど画にならないので、館内でブラブラして時間を過ごし、ゆっくりと館内調査を続けた。
10時前頃に国際線の団体客が増えてきた。撮影スポットは、国際線カウンタのすぐ脇にあり、大荷物を持った客ですぐに混雑した。人が少ない時間帯に何とか撮り終えていたが、調査を少し遅くしていたら、人だらけになるところだった。
※ちょうど国際線利用の団体客が到着する時刻に合わせて「空の駅女子会」なるおば様集団が、インバウンド向けのイベントを開催していた。こうやって空港を拠点に盛り上げる集団がいるのは、元・空の駅情報館管理人としては、嬉しい出来事だった。
10時の店舗開店と同時に残っていた調査を素早く済ませ、10時過ぎに鳥取空港を出た。
空港口のバス停を確認しつつ、約20分歩いて鳥取大学前駅へ向かった。
■まさかの障害、レンタサイクルがなくなった豊岡駅
鳥取大学前駅からは、11時発の鈍行に乗り込んだ。
乗った電車は先週も羽越本線で乗ったキハ47系だった。新潟では引退間近らしかったが、西日本旅客鉄道ではまだまだバリバリの現役。あまり乗ったことのない車両だが、今回の18きっぷ利用では、乗車頻度の高い列車となった。
十分ほどで到着する鳥取駅ではわずか一分乗り継ぎで、正面ホームに止まっていた一両編成の電車に移動となった。
が、乗り込んだら白人の外人で大混雑していた。インバウンド誘致に積極的な岩美町へ向かう人たちのようで、数駅で降りていったが、こんな田舎のローカル電車で白人を見るのはとても驚きだった。空港でのおもてなしといい、地方にもインバウンドの波が到来していることを強く実感することになった。
鳥取からは途中一回乗り継ぎを挟んで豊岡まで2時間弱で移動できた。
豊岡で電車を降りたら、台風13号によるフェーン現象の影響で、今にも熔けそうな暑さだった。これから利用するレンタサイクルは、完全な熱中症警戒だ。
そこで、まずは駅前コンビニで飲み物だけを確保してから、これまた駅前にある観光案内所へレンタサイクルを借りに向かった。前回訪問時もここでレンタサイクルしたので、同じ動きになる。
ところが、観光案内所で話をしたら、なんとレンタサイクルの取り扱いを止めてしまったという。こんなところにも障害が出てくるとは、、、。
代わりのレンタサイクルは、街中には、カバンストリートにある、駅から一キロ強離れた駐車場でしか扱いがないという。ネットで調べると5台しかないらしい小規模店。借りられないリスクが大きそうだ。
豊岡駅から空港までは約八キロ、車なら10分強の距離しかないのだが、山の中にポツンとあるため、ここから空港まではアクセスが貧弱だ。唯一の公共交通機関であるバスは、駅から空港行が一日三便しかなく、ちょうど良い時間帯の便がなかった。このため、雨の日は、空港までの距離が五キロ強に縮まるひと駅先の国府駅から往復歩くことも考えていた。
しかし、今日は晴れていたため、何にも考えずに豊岡駅で降りてきたのだ。
チャリが満車の時はレンタカーかタクシーで行くしかない。いずれも値段が高いので、なんとしてでもチャリを確保しようと、当該駐車場へ急いで向かった。
駐車場までは、せっせと歩いて15分ほど。暑すぎのせいか、心配をよそに、まだまだチャリは残っていた。
もしもチャリが残っていなかったら、ひと駅先まで電車に乗るのが正解だったので、なんとか難を逃れた感じだった。
チャリは三時間貸し出しとし、13時45分頃に街をスタートした。街から空港までは、チンタラ走っても30分くらいの距離だが、今日は暑すぎて、こいでもこいでも先に進んだ感じがしない。
特に後半3キロほどの登りが、じみ〜にきつかった。坂道がきつくて、こいで登れないから、少し歩いては、休んで、水飲んで、の繰り返し。しかも、息が切れ切れだから、水が飲みにくい。ヒーヒー言いながら登ることになった。
結局、空港には14時半過ぎてからの到着になってしまった。
それにしても暑すぎで疲れ果てた。熱中症厳重警戒日で、さっき買ったばかりのペットボトルはすでに空となってしまった位だ。
汗ダラダラのままターミナルに飛び込むと、すぐに喫茶へ。活力を得るために敢えてカレーを注文。飲み物をガブ飲みし、まずは昼飯を済ませて、体調を落ち着かせた。
※喫茶は、ご当地系などの珍しいメニューはなく、ごく普通のラインナップだった。カレーは意外と値段が高く、やや仕方なく注文した。しかし、ミニサラダに、冷奴、果物も付いており、バランスのとれた構成。熱中症厳重警戒中には最適な注文品だった。
■結局今日は関空へ
但馬飛行場では、館内撮影と滑走路挟んだ反対側の公園を見学。少し滞在時間を食ってしまったが、16時前に空港を出られた。
来るときに小一時間かかったので、16時45分までに返せるか不安だったが、空港からは最初の3キロは下り坂。さっき上りで30分くらいかかった道のりを、5分ほどしかかからず走破。時間が少しあるので、日本一の発着回数を誇る公立豊岡病院のヘリポートを見る余裕もあり、レンタサイクルをやっている駐車場に到着したのは16時半頃だった。
そこから、再び歩き、17時前には豊岡駅へ戻れた。
帰路は全く障害なく来られた。
ここで時間があったので、翌日の動きを確認した。
まず天気予報と現況を確認すると、台風は明日夜に東海から関東にかけて上陸で変わらなかった。月曜昼には茨城県沖に抜けている予報だったので、東京に帰るのは、明日夜ではなく、明後日午後にすることを最終確定した。
となると、明日どこで時間を潰すか決める必要がある。
当初予定の中部国際でも良いが、それだと、三日目の帰りが早くなりすぎ、台風の影響を受けやすくなる。中部は三日目に寄ることにして、二日目は周辺空港訪問を画策した。
大阪三空港(関西国際(関空)、大阪国際(伊丹)、八尾)と神戸が手っ取り早いが、大阪には比較的来やすい。そこで、今日これから折角関西の西寄りを通ったり、若狭湾側に抜けやすかったりすることもあり、近年行けていない福井、岡山、高松、徳島へ行くのも検討した。
ちなみに、大阪圏四空港は、関空は泊まれば調査できる。神戸と伊丹は昨年、今年と利用したばかりで、大きな変化がない。残りの八尾も定期便が飛んでおらずに変化があまりないから、いずれもあまり行きたい気がなかった。少し離れている南紀白浜も一昨年行ったばかりだ。
となると、大阪圏以外の空港に行く方が良さそう。検討をした四空港は、いずれも長年行けておらず、ちょうど良い訪問先だ。徳島(増築済)>高松(民営化)>岡山(桃太郎化)>福井の順で行きたいところだった。
18きっぷで回るなら、明日は関空発関空帰りとなる。
18きっぷでの行きやすさは、四国二空港は瀬戸大橋を渡らざるを得ず、大回り経路になるため、岡山>福井>高松>徳島で、行きたいところとはミスマッチだった。岡山と高松の2空港はセットでギリギリ行けそうだが、どうせ岡山、高松、徳島なら三空港とも行っておきたいところだった。
18きっぷで3空港に行けない最大の原因は、関空発着だからで、これを岡山宿泊などにすれば、3空港をギリギリ行けそうだ。しかし、その場合はホテル代がかかる。その分を浮かして効率よく回るなら、レンタカーを借りて車中泊にすれば、夜の間に移動も宿泊もできて一石二鳥だ。そこで、急きょレンタカーを借りることを検討した。
しかし、これがうまくいかない。
まず姫路〜神戸にかけてで検索をかけたが、まず、そもそもその辺りを通過する時間帯まで開いてる店舗がない。大阪方面まで拡げてみても、新大阪と西宮辺りの店が一件ずつ深夜まで開いている店としてヒットしただけだった。しかも、新大阪は満車、西宮はデカイ車しか空きがなく、値段が一万超えと高額。
結局、岡山、高松辺りまで足を伸ばすのは断念した。
となると、明日は福井かなあとぼんやり考えながら、明日どこに行くかは決められなかった。
ただ、レンタカーを確保できなかった時点で、今晩は、深夜調査を兼ねた宿代わりの関空野宿が確定。今日は、深くは考えずに、とりあえず関空を目指すことにした。
レンタサイクルは、駅からかなり離れた街の東側にある「Toyobra」という売店兼観光案内所で貸し出しが行われていた。自転車はVelo MICHELINのスタイリッシュなもので、導入当初は結構話題になっていたようだ。
■鉄道はほとんど空席のち混雑
豊岡から乗った17時33分発の列車は、今日関空まで行ける最終接続便だ。豊岡からは、和田山、寺前、姫路、大阪と乗り継いで行く。
豊岡から大阪方面へは、和田山から山陰本線へ抜けて京都から東海道本線を下るパターンや和田山から山陰本線をしばらく進んだ福知山から福知山線に乗り換え尼崎経由で向かうパターンなどが考えられる。播但線経由は、真っすぐ南下して姫路へ出てそこから東進するので、少し遠回りに見えるものの、東海道本線区間がぶっ飛ばすので、この便に接続する電車では、姫路経由が最も早く行ける経路になっていた。
車内は、豊岡出発の時点では部活帰りの高校生などで混雑していたが、駅ごとにお客さんはどんどん減少。それほど遅い時刻ではなかったが、姫路まではあまり乗客はおらず、完全にローカルな旅行だった。
姫路からは一気に都会になり、長大編成の電車に。それでも、夜の上り電車なので、あまり混雑はせずに大阪までは比較的快適に来られた。
しかし、大阪からの阪和線区間は夜の下り便で、関空快速はとにかく混んでいた。大阪環状線区間は混雑が特にひどい状態で、車両に入るのもひと苦労なほどだった。鳳辺りまでは座ることはできなかったが、その後は駅ごとに空きはじめ、日根野でほとんど客がいなくなった。
関空は24時間空港だが、飛行機の深夜便は無いので、こんな時刻に関空まで行く人はほとんどいないようだった。
■ホテル代わりで混雑する空港
関空には22時半に到着した。
問題だったのは夕飯の確保だった。ほとんどの店が閉まってしまっていて、大阪名物は確保できなさそうだったからだ。
閉店準備をしていた案内所のおねえさんにファーストフード位しか開いてないのか?と尋ねたら、「マクドとすき家位ですね」と残念な返事(でもマックじゃないので関西っぽい会話!)。結局、エアロプラザの松屋で平凡な食事になってしまった。
食事を済ませてから館内の詳しい調査を始めた。
この空港は、野宿客に至れり尽くせりなので、利用者側も慣れたものだ。ホテル代を浮かしたい人が多いのだろう。まだまだ大阪市内に出られる時間なのに、多くの客が既に居座っていた。
今回が二度目となる関空の深夜滞在。前回はなかったカプセルホテルがオープンしたあとに利用動向がどのくらい変化しているかの調査も兼ね、第1ターミナルとエアロプラザのみだが調査して回った。
しかし、お客さんの利用動向は、前回とあまり変わっていなかった。
23時頃には、第1ターミナルのリフレッシュルームが早くも満室に。シャワーだけの利用も含めて朝まで完全満室だったのは前回と同じだった。
野宿客の利用密度が非常に高かったのがエアロプラザの待合室で、こちらも前回と変わらず。23時頃の時点で待合室内は既に空きがない状態だった。充電も横に寝られる椅子も確保でき、シャワールームが隣接、24時間営業店舗もすぐそこ、そして何より空調の効きが良すぎと野宿するのに最適空間だから、相変わらず人気が高いようだ。
次に利用が多かったのが第1ターミナルの2階。それとエアロプラザの第2行きバス乗り場への出口付近。いずれも充電はできないが、天井が低く、横になれる椅子がある。
人気がないのが、第1ターミナルの1階と4階であるのも、前回と全く変わらなかった。いずれも天井が高い(=空調の効きが悪い)という共通点がある。1階は充電スペースはないが横になれる椅子。それでもあまり人はいなかった。4階は椅子が一席ずつに区切られたものに変更されて寝にくくなり、さらに人気の無さに拍車がかかっていた。
唯一前回と異なったのが、3階のエスカレータ脇のソファ。貴重な横になれる柔らかい椅子なので、前回は22時頃には埋まっていたが、今回は24時くらいまでは利用がなかった。
24時頃にシャワーだけでも浴びようと、エアロプラザのシャワールームに行ってみたものの、数人が列を作っていたので利用を断念した。
それにしても、何でこんなにホテルを取っている人が少ないのかと不思議になるぐらい深夜滞在者が多い。そもそもエアロプラザって、ホテル棟なはずなのに、野宿客が集まるとは、、、。そのほとんどは遅延などで仕方なく空港に野宿しているのではなく、何時間も前から空港に来ている確信犯だ。
このため、22時過ぎてから空港に入った時点で、席取りは完全に敗者だった。
自分は、早朝の調査を開始するまで仮眠は取りたい。しかし、この先旅行がまだ二日間あるのと、台風情報を調べるために携帯を多用する可能性が非常に高いことから、今晩は携帯の充電ができることが最優先。人気のない4階で変な体勢で横になりながら充電・仮眠するスタイルをとった。
早朝出発便は第2しかないため、搭乗客はほぼいなかったが、天井の大規模工事を行っていてうるさく、体勢の影響もあって何度も寝ては起きるを繰り返した。4階は決して快適にいることはできない感じだった。
なんだかDREAMSを見ているのか見ていないのか分からないまま、夜が更けていった。
■今日の教訓!
・朝から運休には要注意←乗り遅れになるので時間には余裕を持って
・朝から行列には要注意←乗り遅れになるので時間には余裕を持って
・国際線運賃には要注意←自動機が使えない場合があります
・[鳥取]コナンを撮影しよう←各所に撮影スポットがあります
・豊岡レンタサイクルは要注意←数が少なく駅から遠いです
・[関空]野宿するならお早めに←皆考えることは一緒です
■実際の旅程
09/07 SAT
自 宅04:30(JR東日本 京浜東北線等)→05:00蒲 田 駅
京急蒲田駅05:19(京浜急行電鉄 空港線)→05:29[東京国際空港]
[東京国際空港]06:40(ANA293便)→07:55[鳥取空港]10:00(徒歩)→10:30鳥取大学前駅
鳥取大学前駅11:00(JR西日本 山陰本線)→11:08鳥 取 駅
鳥 取 駅11:09(JR西日本 山陰本線)→11:52浜 坂 駅
浜 坂 駅12:07(JR西日本 山陰本線 快速)→13:16豊 岡 駅
豊 岡 駅13:20(徒 歩)→13:50豊岡市内Toyobra
豊岡市内Toyobra13:50(レンタサイクル)→14:45[但馬飛行場]
[但馬飛行場]15:45(レンタサイクル)→16:30豊岡市内Toyobra
豊岡市内Toyobra16:30(徒 歩)→17:00豊 岡 駅
豊 岡 駅17:33(JR西日本 山陰本線)→18:06和 田 山駅
和 田 山駅18:25(JR西日本 播但線)→19:19寺 前 駅
寺 前 駅19:25(JR西日本 播但線)→20:09姫 路 駅
姫 路 駅20:16(JR西日本 山陽本線 新快速)→21:18大 阪 駅
大 阪 駅21:25(JR西日本 阪和線他 関空快速)→22:30[関西国際空港]
(関西国際空港 調査見学兼ねた空港内野宿)
2019年09月06日
深夜空港でDREAMS見た(0日目)
※2019年10月にアップした旅行記です。
■2019.09.06 出発前日
■台風のせいで、行くも地獄、行かぬも地獄に、、、
今回は旅行前から困った事態になった。台風の影響を受けることになってしまったのだ。
ということで、特別に一日分多く、出発前日の金曜日の話からスタート〜〜。
旅行の一週間ほど前に沖縄の南で台風13号が発生して北上。ちょうど旅行初日にぶち当たりそうなタイミングになった。さらに出発三日前にグアム沖辺りで台風15号が発生してしまった。
台風15号はまだまだ南にあるので、どうせ近づくのは来週中旬位だろうと思っていた。心配なのはとにかく13号の動きだった。
予報の進路を毎日のように確認していると、13号は九州と中国大陸のちょうど中間辺りをそのまま北上し、東へは折れ曲がらないようだ。これなら、旅行初日に鳥取に最接近はするものの、かなり離れているので、飛行機の運航にまでは影響はなさそうだ。
出発2日前の木曜の時点で、13号がこの動きなら台風の影響は回避できたと思っていた。ところが、15号が相当な韋駄天で、旅行二日目昼〜翌日昼に、東海地方に直接上陸するとの予報になってしまった。
予報通りだとすると、帰りに電車の計画運休などを受け、帰ってこられなくなる可能性が高くなる。しかし、行きの飛行機は、台風13号はうまく避けてくれ、台風15号はまだ南の沖合い遠く離れたところにあるから、台風の影響は全くない。このため、台風を理由にしたタダ払い戻しができない状態に陥ってしまった。
飛行機を往復予約していれば、帰りが台風の影響を受けるなら、行きの分から払い戻しできる。しかし、今回は、飛行機と鉄道を組み合わせた旅程にしていたので、帰りの台風を理由とした払い戻しは不可能だった。
行くも地獄、行かぬも地獄とは、まさにこの事、と思えるような事態に陥ってしまったのだ。
※飛行機は直前予約だと値段が高い(その上好きな席を選べないなどデメリットだらけ)ので、だいぶ前に予約せざるを得ないが、当日の台風直撃など天候を読めないのが最大のデメリットだろう。
飛行機のキャンセル料を払うのも覚悟したが、よくよく考えてみると、15号は韋駄天なので、近付くのも早いが去るのも早いはず。普通の台風なら24時間くらいの影響を覚悟すべきだが、今回は、韋駄天ゆえに影響はせいぜい12時間程度の可能性が高い。それなら、なんとか時間を調整できるはずだ。
ちょうど月曜日に有休を取っており、18きっぷも三枚分余っている。そこで、台風の動きに合わせてトータル三日で考えて、最も危なくない時間帯を見極めて東京に帰る行程にすることにした。最悪なのは、台風がカーブする際にスピードが落ちてしまい、月曜日に丸一日影響があることくらいだ。
君子危うきに近寄らずだから、飛行機がタダ払い戻しできるなら、旅行に行かないのを第一優先に、前日金曜日の夜を迎えた。
■台風進路予測は変わらず右往左往、、、
前日の金曜日夜の時点で、13号の進路は変わらず、15号はまだ近くないので、翌日土曜日の天気は、羽田、鳥取ともに非常に天気の良い予報だった。このため、既に日曜日の羽田発着には条件が付いていたのに、土曜日の鳥取までの飛行機には条件は一切付かなかった。これでまずはタダ払い戻しが出来なくなった(結局翌日の出発時になっても条件は付かなかった)。
一方、15号は上陸が日曜日夜の予報になった。台風は予報より早く抜けることが多いので、日曜夜に帰るのは不可能に近い。特に東海道本線は海沿いを通るから、運休になりやすいし、足止めを食らったらホテルを確保できるかも微妙だ。しかし、動きをよく考えると、台風は未明〜朝に通過しそうだから、通過後の月曜日は午後になれば問題なくなりそうだ。
そこで、三日間のフル行程にすることをほぼ確定し、とにかく旅に行くことに決定。初日は鳥取→但馬→関空、二日目は大阪周辺〜中部、三日目はどこも寄らずに帰る(関空から始発に乗ると東京到着は17時頃)行程を組むことにした(もちろん台風のスピードが遅くなれば予定通り二日目に帰るし、台風が西にずれれば二日目に広島辺りへ逃げることも加味していた)。
こうして、不安なまま、当日の朝を迎えることになった。
■今日の教訓!
・航空予約は天候に注意←片道か往復かは払い戻し条件で結構重要です
■実際の旅程
09/06 FRI
旅行前日
■2019.09.06 出発前日
■台風のせいで、行くも地獄、行かぬも地獄に、、、
今回は旅行前から困った事態になった。台風の影響を受けることになってしまったのだ。
ということで、特別に一日分多く、出発前日の金曜日の話からスタート〜〜。
旅行の一週間ほど前に沖縄の南で台風13号が発生して北上。ちょうど旅行初日にぶち当たりそうなタイミングになった。さらに出発三日前にグアム沖辺りで台風15号が発生してしまった。
台風15号はまだまだ南にあるので、どうせ近づくのは来週中旬位だろうと思っていた。心配なのはとにかく13号の動きだった。
予報の進路を毎日のように確認していると、13号は九州と中国大陸のちょうど中間辺りをそのまま北上し、東へは折れ曲がらないようだ。これなら、旅行初日に鳥取に最接近はするものの、かなり離れているので、飛行機の運航にまでは影響はなさそうだ。
出発2日前の木曜の時点で、13号がこの動きなら台風の影響は回避できたと思っていた。ところが、15号が相当な韋駄天で、旅行二日目昼〜翌日昼に、東海地方に直接上陸するとの予報になってしまった。
予報通りだとすると、帰りに電車の計画運休などを受け、帰ってこられなくなる可能性が高くなる。しかし、行きの飛行機は、台風13号はうまく避けてくれ、台風15号はまだ南の沖合い遠く離れたところにあるから、台風の影響は全くない。このため、台風を理由にしたタダ払い戻しができない状態に陥ってしまった。
飛行機を往復予約していれば、帰りが台風の影響を受けるなら、行きの分から払い戻しできる。しかし、今回は、飛行機と鉄道を組み合わせた旅程にしていたので、帰りの台風を理由とした払い戻しは不可能だった。
行くも地獄、行かぬも地獄とは、まさにこの事、と思えるような事態に陥ってしまったのだ。
※飛行機は直前予約だと値段が高い(その上好きな席を選べないなどデメリットだらけ)ので、だいぶ前に予約せざるを得ないが、当日の台風直撃など天候を読めないのが最大のデメリットだろう。
飛行機のキャンセル料を払うのも覚悟したが、よくよく考えてみると、15号は韋駄天なので、近付くのも早いが去るのも早いはず。普通の台風なら24時間くらいの影響を覚悟すべきだが、今回は、韋駄天ゆえに影響はせいぜい12時間程度の可能性が高い。それなら、なんとか時間を調整できるはずだ。
ちょうど月曜日に有休を取っており、18きっぷも三枚分余っている。そこで、台風の動きに合わせてトータル三日で考えて、最も危なくない時間帯を見極めて東京に帰る行程にすることにした。最悪なのは、台風がカーブする際にスピードが落ちてしまい、月曜日に丸一日影響があることくらいだ。
君子危うきに近寄らずだから、飛行機がタダ払い戻しできるなら、旅行に行かないのを第一優先に、前日金曜日の夜を迎えた。
■台風進路予測は変わらず右往左往、、、
前日の金曜日夜の時点で、13号の進路は変わらず、15号はまだ近くないので、翌日土曜日の天気は、羽田、鳥取ともに非常に天気の良い予報だった。このため、既に日曜日の羽田発着には条件が付いていたのに、土曜日の鳥取までの飛行機には条件は一切付かなかった。これでまずはタダ払い戻しが出来なくなった(結局翌日の出発時になっても条件は付かなかった)。
一方、15号は上陸が日曜日夜の予報になった。台風は予報より早く抜けることが多いので、日曜夜に帰るのは不可能に近い。特に東海道本線は海沿いを通るから、運休になりやすいし、足止めを食らったらホテルを確保できるかも微妙だ。しかし、動きをよく考えると、台風は未明〜朝に通過しそうだから、通過後の月曜日は午後になれば問題なくなりそうだ。
そこで、三日間のフル行程にすることをほぼ確定し、とにかく旅に行くことに決定。初日は鳥取→但馬→関空、二日目は大阪周辺〜中部、三日目はどこも寄らずに帰る(関空から始発に乗ると東京到着は17時頃)行程を組むことにした(もちろん台風のスピードが遅くなれば予定通り二日目に帰るし、台風が西にずれれば二日目に広島辺りへ逃げることも加味していた)。
こうして、不安なまま、当日の朝を迎えることになった。
■今日の教訓!
・航空予約は天候に注意←片道か往復かは払い戻し条件で結構重要です
■実際の旅程
09/06 FRI
旅行前日
ラベル:台風