▲ターミナル外観
▲2階中央 | 旅客ターミナルの特徴 (写真は令和6年8月撮影) 開港に合わせて完成した新しいターミナルビルです。 地上3階建。駐機方式はフロンタル方式、動線方式は1・1/2層方式です。 ターミナルは、24m四方単位のユニットが縦2列、横5列に組み合わさった珍しい構造をしています。これは、「小さく産んで大きく育てる」というキャッチフレーズのもと、ユニットを付け加えるだけで容易に拡張できるようにしたためで、上空から見ると10個のピラミッド型屋根が目立ちます。 内装はほぼ白黒二色をベースにした上品な印象です。拠点にしているスターフライヤーも白黒を基調としており、色調がぴったり合ったターミナルになっています。 館内のサインはあまり多くなく、濃灰地に白文字が主流。出発口は白地に緑文字(ピクトも緑)、到着口は白地に黄文字(ピクトも黄)です。 |
| ターミナル前面 (写真は令和6年8月撮影) ターミナル前だけでなく広範囲にわたって屋根があるターミナル前面です。出入口は中央正面に1か所、中央側面に2か所あります。
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| チェックインロビー・出発ロビー (写真は平成28年1月撮影) 2階ランド側は全面に渡ってチェックインロビー・出発ロビーになっています。 ロビーのランド側に売店やトイレ区画、エプロン側に国内線と国際線のチェックインカウンタが並んでいます。ロビー中央部に1階と3階への階段が集中する構造になっています。 3階まで吹抜になっている広々としたロビーで、天井のピラミッド型屋根が目を引きます。 |
| チェックインカウンタ(国内線) (写真は令和6年8月撮影) 2階ランド側から見て左側に2社分、右側に1社分設置されています。左側は左端からスターフライヤー(SFJ)カウンタ、日本航空カウンタが並んでいます。 東京国際(羽田)路線に就航しているSFJは一部便が、SFJ運航のANA共同運航便となっており、ANAの搭乗手続はSFJカウンタで行われます。
※令和03年03月28日:FDAカウンタ廃止(拠点撤退) ※平成27年03月29日:フジドリームエアラインズ(FDA)カウンタ新設 ※平成24年10月01日:SKYカウンタ 廃止 ※平成22年08月10日:SKYカウンタ 新設(国際線側) |
| チェックインカウンタ(国際線) (写真は令和6年8月撮影) 2階ランド側から見て右側に設置されています。 航空会社特定しないタイプです。
※令和06年01月08日:GCR 就航 ※令和元年12月28日:KEA 全便運休(運航停止) ※令和元年08月28日:ABL 全便運休 ※平成30年11月01日:TWB 就航 ※平成30年10月28日:SFJ国際線 就航 ※平成29年10月09日:GCR 全便運休 ※平成28年07月12日:JNA 就航 ※平成28年10月02日:GCR 就航 ※平成26年03月30日:SFJ国際線 全便運休 ※平成24年07月12日:SFJカウンタ新設 ※平成24年04月23日:済州航空(JJA)カウンタ 廃止 |
| チェックインカウンタ(団体) (写真は令和6年8月撮影) 2階ランド側から見て右側、国際線チェックインカウンタの正面に団体用のカウンタがあります。
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| 出発口 (写真は令和6年8月撮影) 2階中央の国際線チェックインカウンタ側に設置されています。入口は4口あります。一番右側は国内線・国際線共用になっており、国際線運航時や国内線混雑時にも利用されています。 搭乗口上の壁面には搭乗案内掲示はありませんが、すぐそばのロビー中央部に液晶モニタの搭乗案内板があります。
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| 搭乗待合室(国内線) (写真は平成24年9月撮影) 2階エプロン側は全面に渡り搭乗待合室になっています。黒系と白の3種類のタイルカーペットが敷かれた落ち着いた雰囲気です。中央部には出発ロビーとの間にガラス張り空間があり、最後の送迎ができます。 搭乗改札は1番から4番までの4か所で、4番は国内線・国際線兼用です。搭乗橋は3基あります。 1番ゲート側にラウンジひまわりがあります。 |
| 搭乗待合室(国際線) (写真は平成21年10月撮影) 2階エプロン側の搭乗待合室のうち、南側は国際線兼用区画です。 4番のみ1か所の搭乗改札があり、搭乗橋も通常は4番搭乗橋の1か所を利用しています。国際線未使用時には、国内線搭乗待合室として解放されます。 搭乗待合室内には免税売店1店(SKY DUTY FREE)が出店しています。
※平成30年10月**日:4番搭乗口 新設 |
| 到着口(国内線) (写真は令和6年8月撮影) 1階中央に手荷物受取所、到着口があります。国内線は中央に到着口出口があります。手荷物受取所内のターンテーブルは国内線・国際線兼用を含め2か所です。 搭乗案内掲示は液晶モニタが採用されています。 |
| 到着口(国際線) (写真は令和6年8月撮影) 1階中央、ランド側から見て右側に到着口出口があります。手荷物受取所内のターンテーブルは国内線・国際線兼用で1か所です。 国際線の到着施設(入国審査場、手荷物受取所、税関検査場)はすべて1階に集中しています。 搭乗案内掲示は液晶モニタが採用されています。 |
| 到着ロビー (写真は令和6年8月撮影) 1階中央に設置されています。イスが多く置かれており、到着客をゆっくり迎えることができます。 到着口正面のエスカレータ下にはレンタカーカウンタ、到着口脇に宅配カウンタが設置されています。 |
| 売店 (写真は令和6年8月撮影) 売店は2階を中心に出店しています。
・1階:1店舗(セブンイレブン) ・2階:4店舗(空の丘、JAL PLAZA、井筒屋、豊前街道ふるさとコーナー) ・2階国内線搭乗待合室:1店舗(井筒屋) ・2階国際線搭乗待合室:1店舗(SKY DUTY FREE)
セブンイレブンは国内空港旅客ターミナルビル内の店舗としては初めて航空利用者向けに24時間営業を始めたコンビニです。空の丘はSFJが運営する国内唯一の店舗です。豊前街道ふるさとコーナーでは北九州市を代表する土産が多数販売されています。 ※令和05年10月01日:BLUESKYをJAL PLAZAに変更 ※平成21年03月07日:豊前街道ふるさとコーナー 開店 ※平成21年02月15日:北九州空港銘店街 味と技の達人と丸福 閉店 |
| 飲食店 (写真は令和6年8月撮影) 飲食店は3階を中心に出店しています。 令和6年8月現在、出雲そばは特定曜日のみの営業です。 ・2階:1店舗(カフェロゼ) ・3階:2店舗(山小屋、出雲そば) ・2階:国内線搭乗待合室:売店併設店1店舗(空の丘)
※令和04年09月01日:海彩 閉店 ※平成21年10月26日:出雲そば 開店 ※平成21年09月30日:杵屋 閉店 |
| サービス店等 (写真は令和6年8月撮影) サービス店は1階に宅配があり。レンタカーカウンタが1階中央に並んでいます。 ・1階:1店舗(ヤマト運輸)
※令和05年?*月**日:日本総合検査センター 閉店 ※令和03年?*月**日:日本総合検査センター 開店 ※令和?*年**月**日:リフレジャパン 閉店 |
| 展望デッキ (写真は令和6年8月撮影) 3階エプロン側は左右に分かれて展望デッキがあります。開設当初は有料でしたが、無料化されています。一部に屋根が設置されています。 柵は天井までつながる高いものを採用。一部はガラス面となっています。柵はところどころに撮影用の大きな穴があいているタイプです。 子供向けに空港に関する解説展示が掲げられています。
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▲展望デッキ(昼景)
▲展望デッキ(夜景) | 展望デッキからのながめ (写真は平成28年1月・令和6年8月撮影) ターミナルは滑走路の西側に設置されており、正面には滑走路の向こうに周防灘が広がります。周防灘の向こうには小さく山口宇部空港付近も望め、離着陸する飛行機も見えます。午後が順光条件です。 ターミナルビルは滑走路のちょうど中央付近に設置されており、飛行機が離陸する瞬間はやや斜め気味の撮影になることが多いようです。 黒い機体のSFJは夜の闇に映えますね。 |
| 足湯スペース (写真は令和6年8月撮影) 展望デッキには足湯スペースが設けられています。開業当初は展望デッキと一体化して利用料は無料でしたが、平成19年3月に屋根を増設した上でデッキと分離し、入湯料をとるようになりました。足拭き用のタイルも用意されています。 天然の温泉ではなくミネラル成分を成分泉の光明石温泉が採用されていましたが、令和6年8月現在閉鎖中です。
※令和02年04月01日:新型コロナウイルス感染症パンデミックの影響で一時閉鎖 |
| ラウンジひまわり (写真は平成28年1月撮影) 2階エプロン側搭乗待合室の1番ゲート側にラウンジひまわりがあります。カード会社との提携ラウンジで、館内のラウンジはこの一か所のみです。 このラウンジは、平成19年夏までは国内唯一のSFJの直営ラウンジでした。黒を基調とした上品な印象で、黒のトイレットペーパーなどを使用するなど専門雑誌などでもたびたび話題になったラウンジでした。 |
| 総合案内所と圏域情報コーナー (写真は令和6年8月撮影) 1階中央、出入口を入ってすぐのところに総合案内所と圏域情報コーナーがあります。 案内所には開港当初、案内ロボットメーテルが立っていました。音声認識で約200種類の質問に返答するようプログラムされているロボットで、地元の九州工業大学が開発したものでした。現在は有人で丁寧に案内してくれます。 |
| 空港ピアノ (写真は令和6年8月撮影) 2階中央に空港ピアノがあります。9時〜18時に自由に演奏できます。
※平成30年11月30日:空港ピアノ 新設 |
| モニュメント (写真は平成21年10月撮影) 最も目立つモニュメントはターミナルビル前面に設置されている御影石モニュメントで、「虹を超えて」という作品です。(羽田にも似たような題名のモニュメントがあったような、、、) |
▲3階アート作品群
▲空港ターミナル模型 | アート作品等 (写真は平成28年1月・令和6年8月撮影) ターミナルビル内にはアート作品もいくつか展示されています。 芸術作品としては、3階に集中しており、絵画「淡水河口」(小島敬三郎氏)、福岡県立青豊高等学校書道部の書、SORANOHI FESTIVALで制作されたライブペイント作品(イフクカズヒコ氏)が展示されています。 航空系の展示は、3階飲食店跡地のメニュー展示スペースに航空機模型あり。3階では旅客ターミナルビルの模型も楽しめます。
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▲2階中央メーテル像
▲出入口前デザインマンホール | 銀河鉄道999 (写真は令和6年8月撮影) 漫画家の松本零士氏が福岡出身で、北九州から上京した時に代表作の「銀河鉄道999」を着想した縁から、館内には「銀河鉄道999」の関連展示が多数あります。「999」的な宙への旅立ちを体験できる空港になっています。 2階中央に「銀河鉄道999メーテル像」があるほか、館内各所にメーテルの看板、1階中央出入口前にメーテルデザインのマンホールがあります。 松本零士氏は、「私は鉄郎とともに、今も旅を続けています。」とのコメントを残していますが、完全にメーテル推しですね。 あんな地べたを這いずる乗り物好きになったら、一生浮かぶ事のない惨めな人生を送る事になるぞ。と思いきや、北九州なら、トンネルという関門を超えた先で、地べたの下から宇宙へも旅立てます。そう、鉄道と空飛ぶ乗り物は犬猿の仲ではないのです。ぜひ、福岡返しで北九州へ!
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| 日産自動車展示コーナー (写真は令和6年8月撮影) 2階中央に日産自動車展示コーナーがあり、新型車両が展示されています。 開港当初は組立工程ロボット模型が展示されていましたが、平成24年9月現在撤去されてしまったようです。 |
| 土木学会技術賞 (写真は令和6年8月撮影) 新北九州空港プロジェクトは、平成17年度の土木学会技術賞を受賞しています。 1階国際線到着口脇に記念展示があります。
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| 貨物地区 (写真は令和6年8月撮影) 24時間運用の北九州空港は、深夜時間帯を中心に貨物便が飛ぶ空港になっています。 貨物地区も充実しており、UPSやヤマト運輸等が就航しています。
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| 地上アクセス施設(バスのりば) (写真は令和6年8月撮影) ターミナル前にのりばが5か所あります。(朽網駅まで約20分・小倉駅まで約40分、1時間に2〜3便程度)
■1番 小倉方面 砂津行(中谷経由・ノンストップ)=西鉄バス北九州 ■2番 朽網方面 行先番号51 朽網駅行=西鉄バス北九州 ■3番 黒崎方面 学研都市ひびきの行、黒崎バスセンター行=西鉄バス北九州 ■4番 福岡方面 西鉄天神高速バスターミナル前行=西鉄高速バス ■5番-
■路線変遷 ※令和06年03月20日:岡垣サンリーアイ行(福岡観光バス) 運休 ※令和04年10月01日:岡垣町ぬか塚行を岡垣サンリーアイ行に変更 ※令和04年04月26日:岡垣町ぬか塚行(福岡観光バス) 新設 ※令和02年07月01日:下関駅前行 運休 ※令和元年10月27日:下関駅前行(西鉄バス北九州) 新設(実証運行) ※平成31年03月31日:別府駅前行 運休(3/30最終運行) ※平成30年10月28日:別府駅前行(大分交通・亀の井バス=5番) 新設(実証運行) ※平成29年10月29日:黒崎バスセンター行 新設 ※平成27年07月17日:西鉄天神高速バスターミナル行・砂津行(小倉駅前経由) 新設 ※平成27年04月01日:苅田駅行・日産九州工場行 運休(3/31最終運行) ※平成27年01月26日:中津駅行 運休(1/25最終運行) ※平成26年04月26日:中津駅行(西鉄バス北九州) 新設 ※平成23年04月01日:下関駅行(サンデン交通) 運休(3/31最終運行) ※平成23年03月27日:向田営業所行(北九州市交通局) 運休(3/26最終運行)、学研都市ひびきの行 新設 ※平成22年04月20日:苅田駅行・日産九州工場行(太陽交通)新設 ※平成22年04月01日:大橋通(若松駅)行(西鉄バス北九州)運休(3/31最終運行)、黒崎方面運行会社変更(西鉄バス北九州撤退=向田営業所行減便・黒崎バスセンター行運休) ※平成21年10月01日:行橋駅行(西鉄バス北九州)運休(9/30最終運行) ※平成21年04月01日:砂津行(中谷経由)新設、下関駅行運行会社変更(西鉄バス北九州撤退)
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| 地上アクセス施設(駐車場) (写真は令和6年8月撮影) ターミナルの前に1750台収容の有料駐車場があります。 レンタカー各社は、ターミナル内に各社のレンタカー窓口があります。 非常に珍しく入庫時に写真を撮影するだけで出口側は自由に出られる、カメラ式駐車場管理システムを導入した駐車場です。ナンバープレートを抑えられており、支払いを忘れると、その時点までの請求があとから連絡がきます。ターミナルビル内や駐車場に自動精算機があるので、支払いを忘れないよう要注意!
※令和06年02月22日:電気自動車用充電器 廃止 ※令和03年04月01日:カメラ式駐車場管理システム導入 |
| 地上アクセス施設(バイク駐輪場) (写真は令和6年8月撮影) 有料駐車場内の一角にバイク用駐輪場があります。 |
| 地上アクセス施設(新北九州空港連絡橋) (写真は平成30年1月撮影) 海上空港の北九州空港は、市街地側との間が新北九州空港連絡橋で結ばれています。全長2,100メートル。歩道(自転車区画もあり)も整備されており、自動車のみでなく、歩行者も利用できます。2005年に土木学会田中賞を受賞しています。 |
| 空港島内施設(ホテル) (写真は令和6年8月撮影) 空港島内で旅客が利用できる施設としてホテル(東横イン)が整備されています。旅客ターミナルビルからは、徒歩10分ほど。宿泊客は無料送迎が利用できます。また、ホテル近くにバス停もあり、朽網駅行の路線バスが経由しています。 |
| かつてあった見どころ(SKYチェックインカウンタ) (写真は平成24年9月撮影) 国際線チェックインカウンタには、スカイマーク(国内線)とスターフライヤー(国際線)のカウンタがありました。 |
| かつてあった見どころ(空港ポイントカード) (写真は平成19年3月撮影) 空港開港から1年ほど空港ポイントカードが発行されていました。搭乗するごとに10ポイントが貯まるカードで、ポイント数に応じて空港内テナント利用券などと交換ができました。 搭乗待合室内などにカードリーダーが置かれるなど、空港ターミナルの本格的なポイントカードの先駆けとなるのかと思われましたが、1年ほどで廃止となってしまいました。 |
▲旧空港旅客ターミナル
▲再開発された旧空港ターミナル地区付近 | 周辺見所施設(旧空港) (写真は平成17年8月・令和6年8月撮影) 平成18年に現空港が開港するまで、陸上側の曽根地区に旧空港がありました。現空港の最寄駅苅田駅の隣の駅下曽根駅から徒歩10分ほどの、アクセス抜群の空港でした。 旧空港は、昭和19年旧陸軍曽根飛行場として開港。戦後米軍基地を経たのち、昭和32年公共用飛行場小倉飛行場となりました。三方を山に囲まれているために霧が多く、1600m滑走路で大型ジェット機就航が困難な空港でした。山陽新幹線開業の影響もあり、昭和58年の全日本空輸撤退から平成3年の日本エアシステム就航までは定期便が飛んでいませんでした。 跡地はしばらく閉鎖された状態でしたが、平成19年に北九州空港移転跡地土地利用計画が策定されて再開発が進行。令和6年訪問時には、面影がほぼなくなっていました。 旧空港に出店していた売店・飲食店5店舗のうちBLUESKY(旧ナイスウイング)、井筒屋、R-10(豊前街道)は新空港でも出店しています。 |