2026年04月14日

多良間_空港概要

情報交通ホットライン/日本空港情報館/多良間空港(かりゆす多良間空港)
日本空港情報館
多良間空港(かりゆす多良間空港)

TRAtop.jpg
多良間空港(かりゆす多良間空港)

■飛行場の概要
沖縄県宮古郡多良間村にある地方管理空港(旧第3種空港)。宮古島と石垣島の間の東シナ海に浮かぶ多良間島の空の玄関です。
平成15年、旧空港から移転する形で1500m化した新空港として開港しました。空港建設による濁水流出防止のため、伐採した樹木をチップ材として敷き詰め、赤土濾過材として活用するなど、周辺環境のことも考えた空港になっています。
令和8年4月14日現在、国内線のみの運航で、琉球エアコミューターにより定期便1路線、第一航空により定期チャーター便1路線が運航されています。(第一航空は定期点検に伴う期間運休有り)


■飛行場種別:地方管理空港(旧第3種空港)
■設置管理者:(設置)沖縄県(管理委託先)多良間村
■滑走路延長:1500m
■空港コード:TRA/RORT
■旅客ビル管理者:(設置)沖縄県(管理委託先)多良間村


■施設の見どころ:◎◎=== 小規模/施設はコンパクト。赤瓦屋根や琉球石灰岩を使った沖縄風なターミナルで、館内のエレベータは多良間村初の設備。
■見学者への対応:◎==== ターミナルパンフ 無/空港案内所 無/展望デッキ 無料/ファン向け展示 無
■売店の充実度:◎==== 売店1店・飲食店1店/多良間島全域の土産が手に入るようですが午後は閉店。
■アクセスの状況:◎==== 鉄道 無(島内に無)/バス 有(村中心部との間を結ぶ有償運送バス)/島一周は自転車で3時間ほど


※就航路線は令和8年4月14日、そのほかの情報は特記以外平成21年1月現在のものです。
01.jpg旅客ターミナルの特徴
(写真は平成21年1月撮影)
開港に合わせて完成した新しいターミナルビルです。
地上2階建(一部3階)。駐機方式はフロンタル方式、動線方式は1層方式です。3階(屋上)に送迎デッキがある以外は、ほぼすべての旅客施設が1階にあります。2階は事務スペースです。ボーディングブリッジはなく、全便地上搭乗になります。
沖縄でよく見られる赤瓦屋根、琉球石灰岩の宮古トラバーチンを使うなど、沖縄風な外観のターミナルです。多良間村で最新設備を備えた建物で、館内のエレベータは多良間村初の設備です。
令和3年11月に拡張されています。
サインは少ないですが、紺地に白文字(出発関係は緑文字、到着関係は黄文字)のもので統一されています。
02.jpgターミナル前面
(写真は平成21年1月撮影)
赤瓦の屋根が張り出したターミナル前面です。出入口は1か所です。
吊サインはなく、出発、到着とも壁面に赤文字で表記されています。
ターミナル前からは、航空便に合わせて有償運送バスが村中心部へ運行しています。(航空便に合わせた運行、村中心部内であれば希望の場所まで送迎。トップの写真に写っている赤白のマイクロバスがこのバス。)
03.jpgロビー
(写真は平成21年1月撮影)
ランド側は全面がロビーとなっており、2階までの吹抜になっています。ランド側から見て左から出発口、チェックインカウンタ、到着口が並びます。ランド側から見て右側にある中庭に面して大きな窓があり、明るく開放的な雰囲気になっています。
04.jpgチェックインカウンタ
(写真は平成21年1月撮影)
1階中央に設置されています。RACのカウンタです。
カウンタ後方に発着便の案内板が掲示されています。
05.jpg出発口
(写真は平成21年1月撮影)
1階チェックインカウンタ脇に設置されています。入口は1か所です。
搭乗案内掲示はありません。
06.jpg搭乗待合室
(写真は平成21年1月撮影)
搭乗改札は1か所です。売店などはありません。
待合室には椅子が所狭しと並べられています。
07.jpg手荷物受取所
(写真は平成21年1月撮影、拡張前)
1階エプロン側に手荷物受取所があります。
元々ターンテーブルはなく、台で直接手渡す方法でしたが、令和3年11月に拡張しターンテーブルが設置されています。

※令和03年11月11日:手荷物受取場 拡張(ターンテーブル使用開始)
08.jpg到着口
(写真は平成21年1月撮影)
1階ランド側から見て右側に設置されています。出口は1口です。
到着案内掲示はありません。
到着ロビーは、出発ロビーと完全に一体化しています。
09.jpg売店・飲食店
(写真は平成21年1月撮影)
1階ロビーに売店1店(多良間島特産品直売店)と飲食店1店(ヘミングウェイ)があります。
多良間島の特産品がまとまっています。ただ、訪れた日は午前(午前便運航時)は開店していましたが、午後(午後便運航時)は閉店しており、利用できませんでした。
(ショッピングバックのデザインは不明)
10.jpg送迎デッキ
(写真は平成21年1月撮影)
3階に屋上があり、送迎デッキになっています。入場無料。屋根はついていません。利用者が鍵の開け閉めする管理になっています。
柵はなく、非常に見やすい環境。エプロン側だけでなく、ランド側も眺めることができます。
11.jpg送迎デッキからのながめ
(写真は平成21年1月撮影)
ターミナルは滑走路の東側に設置されており、エプロン側正面には滑走路の向こうに琉球松の群生地が広がります。午前中順光条件です。
ターミナルビルは滑走路のちょうど中央付近に設置されており、飛行機が離陸する瞬間はやや斜め気味の撮影になることが多いようです。
ランド側では多良間島の様子を眺められます。空港周囲は、琉球松の群生地と牧場が混在しています。
12.jpg陸上アクセス施設(駐車場)
(写真は平成21年1月撮影)
ターミナルの前に無料駐車場があります。
空港内及び空港周辺にレンタカー各社はありません。

13.jpg周辺見所施設(旧空港)
(写真は平成21年1月撮影)
多良間島の西側にある現空港に対し、東側に旧空港があります。現在の空港からは車で5分ほどの距離にあります。
旧空港は、昭和46年緊急着陸用飛行場として開場した800m滑走路の空港で、現在の空港に移るまでの平成15年まで利用されていました。小型機しか就航できず欠航が多かったことから現空港に移り、現在は廃港されていますが、旅客ターミナルや滑走路はそのまま残されています。ターミナルビルは地上1階建、駐機方式はオープンエプロン方式、動線方式は1層方式でした。
旧空港前の道路は、島内でも珍しいデイゴ並木のトンネルになっています。
平成22年8月に沖縄電力の太陽光発電実証研究設備になりました。
TRA015.jpg周辺見所施設(旧空港出発ロビー)
(写真は平成21年1月撮影)
旅客ターミナルは完全に閉館されていますが、外周の窓ガラスから中の様子をうかがうことができ、ロビーのほか、事務室であったところものぞけます。
写真は出発ロビー内の様子。カウンタ裏の黒板には「新空港供用開始まであと__」といった文字、南西航空のマークの入った看板などが見られます。イスなどもそのまま残されており、ちょっと掃除をすればすぐ利用を再開できそうな雰囲気です。
16.jpg周辺見所施設(旧空港事務室の新聞切り抜き)
(写真は平成21年1月撮影)
ガラス越しに外から丸見えだった旧空港ターミナル内の事務室と見られる場所に貼られていた新聞の切り抜きです。
「迷惑”カラ予約” 毎日、空席ゼロ続く」と題されたこの切り抜きを読んでいくと「(前略)琉球エアーコミューター(RAC)の宮古−多良間便で予約しても搭乗しない「カラ予約」が慢性化している。毎日のように空席ゼロが続いており、生活路線だけに予約の取れない住民から苦情も。搭乗率の上がらない航空会社も「マナーの改善を」と呼びかけている。(以下略)」と、搭乗率が上がらず赤字になってしまう離島空港の現実が記事になっています。
当時は9人乗りのアイランダーBN2Bが就航。提供座席数が少ないことに加え、飛行機は取消手数料等がとられないことから、予約をするだけで乗らない利用者が多かったようです。
18.jpg周辺見所施設(旧空港駐車場)
(写真は平成21年1月撮影)
旧空港旅客ターミナル前に駐車場跡地があり、そのままになっています。

■就航路線(国内線)
  ANA   AJX   APJ   SFJ   ADO   SNA   ORC  
  JAL   TZP   JTA   JJP   SJO   RAC   AMX  
  IBX   FDA   SKY   TOK   NCA   NJA   DAK   TAL   EXC
 
就航先運航会社
( )内は共同運航による運航会社
宮古RAC
新石垣(南ぬ島石垣)(一時運休中)
*d0:特定曜日のみの運航
*d1:DAKによる定期的乗合便(定期チャーター便)

就航路線変遷(平成21年04月01日以降)
※令和06年09月28日:DAK*d0*d1新石垣 再開(9/28〜10/4は台風のため欠航)
※令和06年08月16日:DAK*d0*d1新石垣 欠航(機体整備)
※令和06年02月22日:DAK*d0*d1新石垣 就航

(定期点検に伴う一時運休)
・DAK*d0*d1新石垣
 R08年 01/27-03/13・04/14-
 R07年 01/14-03/09・04/13-04/25・05/13-06/20・08/05-08/22・10/07-11/07・11/30-12/26
 R06年 02/27-03/31・05/20-06/02・06/30-08/04・10/15-11/03・12/10-12/27

■空港所在地
空港所在地(Googleマップ)
■多良間空港(かりゆす多良間空港)についてもっと詳しく調べたい方のリンク集
多良間空港(Wikipedia)◎(フリー百科事典ウィキペディアサイト内)
※「情報交通ホットライン」は日本の空港を紹介する私設サイトです。
※多良間空港(かりゆす多良間空港)の公式サイトではありません。

開設月日 2009.03.29
初調査日 2009.01.12
前調査日 2009.01.12
posted by johokotu at 12:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 多良間空港(かりゆす多良間空港) | 更新情報をチェックする

2026年02月02日

多良間_離島は集客に困る

■多良間空港 時代が変わっても離島は集客に困る
〜公共交通が第一に提供すべき「移動」を考えよう〜


琉球エアーコミューター(RAC)は1月26日、那覇-宮古線と宮古-多良間線を2月に数便増便すると発表しました。公式発表では何も触れられていないのですが、宮古-多良間線がマイル修行者によって混雑しており、その対策として増便したことが報じられました。この報道を受け、いわゆる炎上状態になりました。

キャンペーン狙いの修行僧で満席続く
クローズアップされているのは、RAC宮古-多良間線です。
JALグループが安売りとJAL Life Status プログラム2周年キャンペーンを行った結果、安くて搭乗時間が短く、上級会員になるための条件である搭乗回数を稼ぎやすい同路線を折り返しで利用するマイル修行者(ステータス修行僧、以下、修行僧)が殺到。キャンペーンを行っている1月と2月に満席便が続出し、多良間村が生活に使えないと苦情を出す事態になりました。これを受けて、RACが新規設定した増便を、マスコミが取り上げたことで、いわゆる炎上状態になりました。
炎上が酷いせいか、JALは2日、3日以降の新規予約では、キャンペーンの対象外にすることを発表しています。

最近、地方で著名アーティストのコンサートがあると、航空券やホテルが取れない、みたいなことがしばしば起きていますが、それと構図が同じです。
ただ、それらより心象が悪いのは、今回の主因である修行僧は空港から出ずに折り返すだけという点です。実質的に公共インフラが提供している主目的「移動」の意味がなくなる乗り方なわけで、そのために「移動」が出来なくなる人が出ているため、強い反発に繋がっています

今も昔も満席に悩まされる多良間
離島は、全然席が埋まらないことの方が多いです。
宮古-多良間線の場合、2024年度の実績で平均搭乗率は62.2%です。マラソン大会とか八月踊りとかイベント事がある時以外、(盆暮れ正月ですら)満席になることはまず無い路線です。
地元民からすれば、そういったイベント事が無い日に満席となるのは異常事態であり、それが「移動」という主目的を達成しない人たちで埋め尽くされて、「移動」が必要な人に行き渡らないとなれば、苦情の一つも言いたくなるでしょう。

多良間は、かつて旧空港だった時代に、満席に悩まされていました。
16.jpg
これは、旧空港の事務所跡に貼られたままになっていたのをガラス越しに撮ったものです。
旧空港が運営されていた当時の新聞の切り抜きです。
「迷惑”カラ予約” 毎日、空席ゼロ続く」と題されたこの切り抜きを読んでいくと「(前略)琉球エアーコミューター(RAC)の宮古−多良間便で予約しても搭乗しない「カラ予約」が慢性化している。毎日のように空席ゼロが続いており、生活路線だけに予約の取れない住民から苦情も。搭乗率の上がらない航空会社も「マナーの改善を」と呼びかけている。(以下略)」等と書かれています。

当時は9人乗りのアイランダーBN2Bが就航。提供座席数が少ないことに加え、普通運賃なら取消手数料等が取られないことから、予約をするだけで乗らない利用者が多かったようです。
多良間のような短距離路線の場合、普通運賃と割引運賃の値段差はあまりありませんから、カラ予約しやすい環境です。

過去にこんな事も起きているので、多良間は航空便の満席問題に敏感に反応する土地でもあるのです。

島民も修行僧も客としての重要度は同じ
航空会社は、単価の高い人に一人でも多く利用してもらいたいのが本音です。利用者は、島民でも、仕事や観光で島に来た人でも、修行僧でも、客としての重要度はほぼ同じです。航空会社から見れば、たとえ修行僧でも、一人でも多く搭乗してくれた方が良いわけです。
もちろん長期的に見れば、普段から島を行き来する客を定着させることが重要ですが、それはどちらかと言うと島側の都合であって、航空会社側からしてみれば、利用するのは必ずしも島民である必要はありません。
そして、今のところ、宮古-多良間線は搭乗率6割にとどまっています。
ここを修行僧で下支えしてもらえるのであれば、航空会社にとっては、これほど嬉しいことはないでしょう。

コロナ禍後、国内線の採算が悪いと急に騒がれています。そのような中で、修行僧の利用は、今や、搭乗者数を増やす一つの手段になっています。航空会社にとっては、上級会員資格をチラつかせる集客をなかなか止められない原因にもなっています。

「空港から出ないから悪」ではない
よく指摘を受ける修行僧による地元への効果もゼロではありません。
例えば大島空港では、ANAが就航していた時代は、修行僧が多くいたので、結構注目されていて、ブログなどでかなり多くの記事を見かけました。ところが、新中央航空に変わってからは、マイルすら貯まらなくなったので、そういったマニヤ層は乗らなくなり、SNSでもなかなか取り上げてもらえず、注目度は激減しています。
誰もが発信者になれる昨今、一人でも多くの人に乗ってもらってSNS等で発信してもらった方が就航路線や離島自体のPRになるわけです。

また、今回多良間へ飛んでいる修行僧も、売店に寄って御翔印を買う暇はあるようですから、島に貢献していないかと言えば、決してそういうわけではありません。マニヤは空港に来ているのだから、売上を上げるチャンスでもあり、もっと商魂たくましく、空港でマニヤ向けに商売してみる動きがあっても良いと思いますが、どうでしょうか。

今回の騒動では、空港から出ないから島に貢献していないという意見が多いのですが、これを悪いことだと捉えることはおかしいな話です。
旅の目的は人それぞれであり、飛行機に乗ること自体を旅の目的にしている人もいます。島を観光しなければ正しい旅ではないというのは乱暴です。私も、旅行時に素通りする街なんていくらでもあります。

今回の騒動で問題なのは、島に寄るとか寄らないとか、地元に貢献したかしてないかではなく、「「移動」をしない修行僧が殺到して地元民が公共交通で「移動」できない」という点であって、そこは明確に切り分けて考えなければなりません。

何処かに観光に行く人の皆が現地の名所や店舗を観光しているわけではなく、東京ディズニーランドに夢を見に来ただけ、国立競技場に観戦しに来ただけ、お台場の同人誌即売会に来ただけ、ホールにコンサートに来ただけみたいな人も多いですよね。
修行僧もそれらと大差はありません。ただ、唯一異なる点が実質「移動」をしていない点であり、それが反発を受ける最大の原因になっています。
「移動」の提供は公共交通(定期便)の最も重要な存在意義です。例えば、乗客を荷物程度にしか思っていないLCCですら、時間通りに運ぶことや安全に運ぶことなどは書かれていなくても、二地点間の「移動」の提供だけは契約の中にしっかり書かれています。
「移動」を提供しない、あるいは否定するような売り方をするのであれば、その航空会社は公共交通として存在することを自ら否定していることになります。

定期便は誰のもの?
よく島の公共交通機関として地元民のために乗せろという声が多く、今回もその声が大きいです。
しかし、よく考えてみると、前述した通り、それは島側の都合であって、航空会社側からしてみれば、利用するのは必ずしも島民である必要はありません。そうやって島の公共交通を支えたいなら、地元民なり公民館なり村なり県なり国なり(優先順位順に並べてます)が航空券代を負担するべき話です。そういった感覚であれば、極端な話をすれば、「島民割なんてとんでもなく、地元こそ費用負担しろ」という意見が出ても不思議ではありません。
また、満席で乗れないと言うなら、極端な話、値上げするとかオークション方式で航空券を販売するとかして、より高い金を払えば乗れるようにすれば良いだけです。だって、航空会社は単価の高い人に一人でも多く利用してもらいたいのですから。その究極系がチャーター便です。
でも、そんなことは一般的にはしづらいですよね。

もちろん、航空会社には公共交通としての自覚を持って地元に寄り添ってもらいたいところですが、それを地元が強要するのは筋違いです。
一方で、他人の「移動」の権利を奪っている修行僧自身が「自分だって大切な乗客だから「移動」の権利を奪われるのはおかしい」などと言うのも筋違いですし、「修行僧がいなくなったら路線維持できなくなる位クソ田舎路線なんだから修行僧を受け入れろ」などと地元を馬鹿にするのも筋違い。
結局、公共交通(定期便)の最も重要な目的である「移動」を最適化できないですかね、といった話です。

今回の騒動は、定期便は誰のものなのかということをクローズアップさせたのではないでしょうか。
地元の交通インフラと考えれば地元民が利用して支えることが一番ですが、民間に任せている以上、定期便は誰でも平等に乗れるもの。残念ながら、地元民最優先にはなりません

例えば長崎航空や天草エアラインのように地元で航空会社を立ち上げて就航するとか、小値賀や諏訪之瀬島場外のように自治体が航空便をチャーターするなど、やり方はいくらでもあります。
そういったことをせずに民間に任せるのなら、座席数には限りがありますから、それこそ、年末年始や盆休み、イベント開催時のように、予約は争奪戦。今回は、それを修行僧が先取りしただけの話とも言えます。
運航している琉球エアーコミューターは、沖縄県なども出資しているので、地元を優先せよ、と言うことは出来るとは思いますが、どうなんでしょう。

JALがキャンペーンをやめれば良い話
(1)解決策@ キャンペーンを止める
で、今回の騒動で何が一番よろしくなかったのか。
「修行僧が先取りしただけ」とは書きましたが、今回このような事態を招いたのは、結局、そもそも運航者であるJALグループがキャンペーンを行っていることにあります。解決策は簡単なことで、このキャンペーンを止めれば良いだけです。
「移動」しない人を集客する今回のキャンペーンは、「移動」を提供するという公共交通としての基本が抜けたと言われても仕方がない状況です。
宮古-多良間線は搭乗時間が短いので、回数稼ぎの修行僧は、キャンペーンなんかやらなくても勝手に乗りに来ます。修行僧が減るなんて心配しなくて良いと思いますが。

※JALグループには40年ほどしか乗っておらず、本格的に搭乗回数が増えたのは2010年頃の下級会員の身からすると、そもそもこういった修行僧な乗り方で上級会員になりやすくなっていたり、キャンペーンで特定の期間だけポイントが増えたりしているのが可笑しく感じます。
長年の愛顧に基づくライフステータスなんだから、キャンペーンで倍なんかせずに、長年かけて支払った額とか乗った距離とかから出るポイント数を淡々と足し算すれば良いだけ。
また、例えば、宮古-多良間-宮古のスルーチェックインが2回搭乗となってポイントが貯まるのがおかしいのであって、スルーチェックインしたら、その出発地から経由も含めて最終目的地までで「移動」は1回とすれば良いだけの話です。そして、元の空港に戻るなら移動してないのだから0回って数えるわけにいかないのでしょうか。公共交通の基本の基である「移動」してないのだから、、、。
それに、同じ路線の同じ運賃で強いてポイントに差をつけるなら、基本ポイント数×1/搭乗率とかでポイントを提供するとか、混雑率に応じたポイント付けでも良いのではないでしょうか。長年のご愛顧に感謝して、これまでのライフステータスに応じてポイントが増えるならまだしも、たまたまキャンペーンの時に乗ったらポイントが倍になるって、長年JALグループに乗り続けてコツコツライフステータスを積み上げてきた常連さんにもきわめて失礼にも思うのですが、、、。
それにしても、安価な便に集中するとはいえ個人で金払って飛行機乗って上級会員になろうとしている人が、会社経費で飛行機乗って上級会員になっている人から、乞食とか托鉢僧とか散々馬鹿にされて、最後は地元民に迷惑かけんなとか民度低いとか言われてしまうんだから、残念ですね。会社で散々コンプライアンスが叫ばれる世の中で、個人が支払った金額に関係なくサービス上の上下関係を明確にして下の者を馬鹿にできる差別を生んでしまう、なんだか随分と変な制度ですよね。マイルとかポイントって、個人経営なら、税金対策としても使えそうですしね。こういうのを広義でマネーロンダリングって言うんでしょうか。
航空会社も、そんなに修行僧に頼りたいなら、キャンペーン優先便を別途運航したり、チャーター便運航したり、それこそ羽田-中部線辺りを大増便したり、短時間利用にこだわるなら神戸-関空便でもドンドン飛ばしたらどうでしょう。修行僧だけでなく、一般利用者にも便利になると思うのですが、、、。


(2)解決策A 保安検査締切を35分前にする
あとは、修行僧を減らすのであれば、例えば、多良間は航空便の折り返し時間が35分なので、最低乗継時間を40分以上にし、保安検査締切時刻を35分前にするのも良い方法です。せっかく沖縄県なども出資している会社なのですから、多良間村と協議して、島民には少し負担となりますが、他の空港より15分早く来てください、と決めれば良いでしょう。(私、多良間島で頼んでいた空港への送迎されずに20分前ギリギリになった経験があるので、その辺りは島民には徹底してもらいたいですけど、、、)

(3)解決策B とんぼ返りをポイント加算対象外にする
まあ、ここまでするのが大変だと言うなら、JALが、35分以内(切りが悪いので1時間以内とかでもよろしいかと)の乗り継ぎでとんぼ返りする往復の場合はポイントとして積算しません、とすれば良いのかもしれないですよね。(多良間のほかに、北大東や南大東、種子島、屋久島、但馬なんかを対象にできる?)
個人的にはこれが一番よろしいと考えています。

(4)解決策C 島が一部の座席を常に買い上げる
あとは多良間村なり公民館なり島民有志が毎便10席とか20席とかを常に買い上げてしまえば良いだけでです。村なり公民館なり有志が共同運航するような感じです。
RACから1席1万2千円(普通運賃相当)で卸してもらえば、20席なら年間3億6千万円ぐらいあれば買い取れますし、それを1席1万5千円で売れば搭乗率6割でも年間9千万円位の補填で済み、8割乗れば補填が不要です。島民が皆、買い取った席を利用するなら搭乗率6割ってことはなく9割位の搭乗率は確保できるでしょうから1万2千円で売っても年間3千6百万円程度の補填で済みます。仮に搭乗率6割でも1席2万円で売れば補填は不要になりますね。固定の収入になる上島民のためですから、RACも1席1万2千円で卸すなんてあこぎなことをするわけなく、旅行会社に卸すのと同じように1万円以下の格安で卸してくれると思いますしね。

SNSとか見ていると、解決策として増便しろとか機材大きくしろといった意見が多いですが、滑走路長からこれ以上の大型化は難しいですし、乗るかどうかも分からない修行僧のために、潜在需要を大幅に超える輸送量を確保するのは経営上危険と感じます。(便数が増えるのはうれしい限りなのですが、、、)
やるとしたら、上記4つぐらいかな、と思いますけど、どうでしょうか。

今回JALは宮古-多良間線をキャンペーン対象外にはしたものの、既に予約済みのものは引き続き対象になります。ですので、上級会員になろうとしている会社に迷惑かけたなあと、騒動に心を痛めて予約を解約する人以外は、わざわざ解約するわけがありません。既に満席で騒ぎになっているので、2月末まで騒動は続きそうです。多良間の方にはもう少しの辛抱をしてください、といったところでしょうか。
多良間はのんびりまったり過ごせる島です。ぜひ、3月以降に渡島してみて、多良間に貢献してみてはいかがでしょうか(今も第一航空なら空き空き運航ですけどね〜(2月は全休中)。地元も大手ばかり見てないで、第一航空に金出して毎日運航してもらった方が手っ取り早いですよ(極端かもしれませんが、病院も島同士の繋がりもこの機会に宮古より石垣との間を強めてみるのも一つの手かもしれませんね〜))。

他の路線は大丈夫?
今回は宮古-多良間線が炎上しましたが、他の離島路線も似たような状況はないのでしょうか。
短時間で回数を稼げる路線は、函館-奥尻は雪の心配があるから避けるとして、鹿児島-屋久島・種子島、奄美-喜界・徳之島、那覇-久米島、石垣-与那国などは同じようなことが起こり得るように見えます。でも、今回対策が行われたのは多良間のみ。
これらの路線では似たような問題が起こらず、多良間線のみで起こっているのであれば、何か多良間特有の欠陥がある可能性があります。そのあたりも対処してもらいたいですね。

RAC、2月の宮古=多良間線、那覇=宮古線を増便(JTA公式サイト)
https://jta-okinawa.com/pressrelease/26068/
「JAL Life Status プログラム2周年キャンペーン」の一部内容変更のお知らせ(JAL公式サイト)
https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2026/jmb/260202/
ラベル:多良間空港 RAC
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2024年01月19日

多良間_新石垣線式典開催へ

■多良間空港(かりゆす多良間空港) 新石垣線新規就航でセレモニー開催へ

多良間村は19日、22日に多良間空港で多良間・石垣路線運航開始に伴うセレモニーを実施すると発表しました。

セレモニーは、第一航空の多良間-新石垣線(定期チャーター便)運航開始にあわせて行われるもの。第1便が就航する22日午後2時55分〜午後3時15分に多良間空港で行うとしています。

多良間から新石垣発着の定期的運航便は初めて。
石垣島との定期的運航は、2006年(平成18年)に琉球エアーコミューターが石垣線(当時は旧石垣空港発着)定期便を運休して以来実に17年ぶりとなります。

航空系報道機関ですら全く記事になっていませんが、航空券は、10日午前9時から既に販売開始されています。

長年待った復活まであと3日です!

多良間・石垣路線運航開始に伴うセレモニー(多良間村公式サイト)
https://www.vill.tarama.okinawa.jp/event/4404/

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2013年10月13日

多良間_FFC石垣線検討

■多良間空港 FFCが新石垣線再開検討

第一航空(FFC)は9日、社長らが多良間村長を表敬訪問し、多良間-新石垣線の再開について話が出た模様です。

宮古毎日新聞によれば、「多良間−石垣線を2015年10月をめどに運航させる計画を示した」と報道されており、2年後に航路復活が期待されます。
機材は、FFCが那覇-粟国線などで使用しているアイランダーだけでなく、「9人乗りと19人乗りを併用する予定」(同じく宮古毎日新聞)とのこと。FFCは19人乗りの機材を保有していないことから、3日に行われた沖縄県議会でも、機材購入に1年半かかることが明らかにされており、就航まで2年もかかってしまうようです。

沖縄県とFFCでは多良間-新石垣線に加え、日本最南国内線航路の新石垣-波照間線の再開も検討中。今月下旬には、県や関係市町村、FFCなどで構成する航空路線再開検討協議会を立ち上げ、航路再開に向けた検討を進めていく予定です。

多良間-石垣線(当時は旧石垣空港発着)は平成18年に琉球エアーコミューターが運休しています。多良間島は宮古諸島に含まれるものの、石垣島との行き来も多く、再開への期待が高まっています。

再来年10月めどに運航/多良間−石垣線(宮古毎日新聞公式サイト)
http://www.miyakomainichi.com/2013/10/55356/

多良間─石垣航空路線15年にも再開へ、県議会(宮古新報公式サイト)
http://miyakoshinpo.com/news.cgi?no=8964
posted by johokotu at 08:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 多良間空港(かりゆす多良間空港) | 更新情報をチェックする